溺愛オメガバース

一般公開2日目

7

「本当に入るの…？」
「楽しいよ？」
「奈弥くんの神経を疑うよ……」
あれから奈弥に行こうと押し切られ､お化け屋敷の入口付近まで来ていた｡
「この外観からして無理…暗い……」
「おれにしがみついてていいから入ってみよ？ね？」
「…うぅ……」
2人はゆっくりと暗闇に入っていった｡

「きゃあぁぁぁ！むりぃ！来ないでぇ！」
「燐ちゃん大丈夫！この人達人間だから近付いても触って来ないよ！」
「超現実味のあること言うのね！？」
「ほら！触れようとしても逃げるでしょ？」
「いやぁぁ！奈弥くんやめてぇ！」
奈弥がニコニコとお化けに触れようとしているが､お化けは必死に避ける｡
しかし奈弥の近くに燐がいるため､お化けは燐に近付き､それに燐が怯えていた｡
「ひぇ…っ」
「燐ちゃん？大丈夫？」
「は､早く出よう…っ」
燐はどこかの僕ちゃんみたいに腰を抜かすことは無かったが急ぎ足でその場をあとにした｡