溺愛オメガバース

集合！

3

美羽が持ってきたピザは赤色のピザだった｡
「これトマト～？」
「あら､奈弥ちゃん正解！トマトだよ！赤いから辛いの？って言われるかと思ったのに～」
期待とは違う答えが来て美羽はガッカリする｡
「匂いで分かるよ！」
「…奈弥ちゃん鼻良いねぇ……じゃあこっちももう分かっちゃうかな…」
美羽が出してきたのは緑色のピザだった｡
「ほうれん草かなぁ？美味しそう！」

ぐはっ！

「し､死んだ……」
美羽は床に倒れた｡
「え､え！？美羽ちゃん？！いきてるぅぅ？！」
奈弥が美羽を揺する｡
「生きてるよ……」
ゆっくりと立ち上がり､気を取り直して言った｡
「トマトとほうれん草のピザでぇす！私が作ったの！召し上がれ！」
両手を広げ､皆に言う｡
「わぁ…！いただきますっ」
「いただきます」
皆で手を合わせて1切れ取り､口に含む｡
「ふぁ～…口の中でトマトがひろがるぅ……美味しい……」
「本格的なピザだぁ……」
皐月と奈弥は口に入れてもぐもぐと小動物のように食べる｡
「ん､美味い」
「美味しい」
‪男‪α‬の2人も次から次へと食べていく｡
「良かったぁ…お母さんに教えて貰って作ったんだ！……ん～っ！上出来！」
自分も食べ､自画自賛する｡
「あ､そう言えばもうじき文化祭よね？」
もぐもぐと食べながら美羽が問う｡
「あ､そうだね…僕文化祭楽しみ！何するんだろう…？」
「なんか1年はクラスで出し物を決めてやるらしいよ」
「楽しみ～！」
皐月と奈弥と美羽は文化祭の話で盛り上がった｡