10 / 48
孤狼に愛の花束を (10)
しおりを挟む
◇◆◇
吾郎、マジで機嫌悪い。
半歩後ろをついて歩きながら、吾郎がこの現状で変化を解かずにいてくれていることに、少ばかりしホッとする。きっと今変化を解いたら、耳は後ろに向いて、尻尾は逆毛を立てた状態でピンと上向きに硬直しているのだろう。
まあ人型であっても、ピリピリとした雰囲気は伝わってくるんだけど。
(何でそんなに怒るかなあ)
銀さんの告げた言葉に、突然吾郎が怒って部屋を飛び出した。オレはもうちょっと銀さんと一緒にいたかったんだけど……オレを呼ぶ吾郎の声に怒りのオーラを感じたから、仕方なくお暇して来た。
「全くアイツは……人の好意を何だと思ってるんだ……少しはいいヤツかもしれないと思った僕が馬鹿だった!」
オレはトンネルに入った時点で半変化の状態に戻っていたから、小さな声でぶつぶつと呟く吾郎の声もよく聞こえるんだな、これがまた。
尤も、声に出していないにしても、双子だから伝わるものも大きかったりするんだけど。
「ゴローちゃん、そんなに怒ると早く老けるよ」
「っ! お前は悔しくないのか? 折角お礼をしに行ったのに、あんな風な態度を取られて!」
トンネルを抜けたところで話しかければ、唸り声が聞こえて来そうなほど顔を歪めた吾郎が立ち止まる。のほほんとしたオレの声掛けに、思わず耳を押さえたくなるくらいの大声が返って来てびっくりした。
「……銀さん、悪い人じゃないよ?」
オレの事も助けてくれたしと微笑めば、怒りに支配されていた吾郎の感情も、少しだけ治まったように見えた。まあもちろん、ムッとした表情は変わらないままだったけれど。
「今もね、帰る時に、家族の仲が良いんだなって言ってた。心配掛けるなって」
「……アイツが?」
ヒートアップした怒りを静めようと、吾郎が数度深呼吸を繰り返す。
こんな風に吾郎が感情を顕わにするのも、本当はすごく珍しいことなんだ。いつも自分の気持ちは置き去りにして、自分一人で我慢しちゃうのが吾郎だから。
オレでさえ、こんな風に冷静さを欠いた吾郎を見るのは久し振りだ。それをあんな短時間で引き出しちゃうんだから、やっぱ銀さんてすごい人なのかもしれない。
「――例え悪いヤツじゃないにしても、コタの気持ちを無碍にするようなことを言ったってことが、僕には許せないよ」
オレが銀さんのことを考えている間に、どうやら吾郎はいつもの自分を取り戻したらしい。
ちょっと残念。一緒にいるのがオレじゃなくて琥珀なら、多分吾郎も思い切り気持ちをぶつけるんだろうけれど。
「でもさあ、ちゃんと受け取ってくれたじゃん。気を使わせたのが申し訳ないな、って意味だったんじゃない? 寒い外で待ってて、オレがまたぶっ倒れたら大変だって思ってくれたのかもしれないし」
楽天的過ぎる考えだろうか。
これきりにしてくれと言われた瞬間は、オレだってショックだったけど……銀さんの表情を見ていても、続いた言葉の意味を考えても、そうとしか思えない。
もちろん俺がそう感じたってだけで、銀さんの本当の気持ちが分かっているわけじゃない。あくまでもオレの想像だ。それでも結構いい線いってるんじゃないか、とは思うんだけどな。
けれど吾郎は呆れたようにオレをじっと見つめて、瞬きと同時に大きな溜息を吐いた。
「コタは良い子過ぎるよ。あれは絶対悪意が籠もってたと思うけど……まあいいや、コタがそう思いたいならそれでいいよ」
もう銀さんの話はしない! とばかりに、吾郎が再び前を向いて歩き出す。
吾郎の肩を持つならまだしも、オレが銀さんに肩入れしたことが面白くなかったのかもしれない。ちょっぴり拗ねた吾郎の様子に苦笑しながら、オレもその後に続く。
(良い子ねえ――そうでもないんじゃないかな)
口には出さずに、心の中だけで思う。
本当に良い子なら、家族に心配を掛けるような真似はしないだろう。自分のせいで本意ではない事柄に縛り付けられている兄弟を、それに気付いていながら放置はしないだろう。
皆に気に掛けてもらって、可愛がってもらって。
時にはうっとおしく思うことが無いわけじゃないけれど、オレを想ってくれる気持ちが嬉しくて、つい甘えてしまう。甘やかされて当然だと、自分でもどこかで思いながらこの歳まで生きて来た。
だけどオレと同じく生まれた吾郎が、広げて行こうとしていた自分の世界を諦めてまで俺の傍に帰って来てくれたことで、このままじゃいけないと遅過ぎるけど気付いたんだ。
士郎は好きでこの場所に残っているのだと言っているけれど、そこにオレの面倒を見なくちゃならないという足枷は間違いなく加わっている。
オレがいなかったなら好きな仕事ももっと楽しめるだろうし、残業だって好きなだけ出来るのだろうに、いつも定時に帰って来て家事をしてくれている。自分の時間を楽しむ余裕なんて無いんじゃないのかって思うくらいに。
吾郎も……本当はあのまま、琥珀の近くで暮らしたかったはずなんだ。
いつもこっそり眺めている携帯の写真や、いそいそと電話やメールをする姿を見ていれば分かる。吾郎は隠してるつもりかもしれないし、他の兄貴たちには仲の良い幼馴染としか思われていないかもしれないけれど、オレにはバレバレだっての。
オレがヘマさえしなきゃ、今頃吾郎も琥珀に会えていたかもしれないのに。
(全然良い子じゃないじゃん……皆に迷惑ばっかり掛けてさ)
昔と比べれば体力だって格段に付いた。変化だってだいぶ持続出来るようになった。
(慣れだよな、慣れ――)
獣人界に戻ったというのに、耳と尻尾を出すのを忘れているのか、吾郎は人型のままだ。
そのままでいても気にならないくらい、造作無く変化の状態を保っていられる体力と精神力があるということ。トンネルの中から既に変化を半分解いていたオレとは大違いだ。
(一緒に生まれてきたのになあ……ごめんね、ゴローちゃん)
未だに拗ねた様子の吾郎の後を歩きながら、ちょっぴり心が折れる。一年近くをかけて自分を鍛えてきたつもりだったのに、少し山歩きをしただけであんなことになるなんて。
あの日、朝早くにトンネルを潜って獣人界へと戻ったオレは、兄貴たちにこっぴどく叱られた。思わず尾っぽを股の間に挟んじゃうくらいには怖かった。
心配を掛けたことは分かっていたから、何の反論も出来ずに謝るだけで。そのうちにまた熱がぶり返しちゃったもんだから、その後が大変だったんだ。
何が大変かって、現在父親代行の長男、太郎からの外出許可が下りるまで、熱が下がってから更に数日を要したということ。
オレは一日だって早く銀さんに会いに行きたかったのに。
ようやくお許しをもらえて、さあ行くぞ! と思ったら、お目付け役にと吾郎を付けられる始末だもんな。どれだけ子供扱いされているかが分かるだろ?
(だけど、今回はオレも学習したもんね)
ふふっと笑いを漏らせば、前を行く吾郎がどうかしたのかと振り返る。何でもないと首を横に振りながら、オレは今後の計画を頭の中で組み立てていた。
(一気に琥珀の住む町まで出ようとしたから駄目だったんだ。きっとそうだ)
ならば間にワンクッションを入れればいいのだ。
人間界で人型を保っていられるようになれば、一人で町に行くことだって出来るはず。獣人界にいるとどうしても気を抜いてしまうから、それなら練習をすればいいんだと。
何かあればすぐに獣人界へと逃げ帰って来られる距離にある銀さんの家。だけどあの場所は人間界だから、常に緊張状態を強いられることに変わりは無い。
だったら銀さんの家で、人間界に慣れさせてもらえばいいんだ。万が一変化が解けたとしても、銀さんは同じ獣人だから大丈夫なはず……っていうか、最初から見られてるから気が楽だ。
(それに銀さん、絶対寂しいと思うんだよね。あのお家に独りで住んでるなんてさ)
まだ二回しか会ったことの無い相手なのに、銀さんの声も顔も匂いも、そして温かさもオレははっきりと思い出すことが出来る。思い出せるというよりも、忘れることが出来ずにいた。
(あの尻尾、いつか触らせてもらえないかなあ)
オレ達にとって弱点のひとつとなる尻尾、それを簡単に触らせてくれるとは思えなかったけれど、いつかそのくらい彼に近い存在になれればいいななんて、そんな勝手なことを考えていたのだった。
吾郎、マジで機嫌悪い。
半歩後ろをついて歩きながら、吾郎がこの現状で変化を解かずにいてくれていることに、少ばかりしホッとする。きっと今変化を解いたら、耳は後ろに向いて、尻尾は逆毛を立てた状態でピンと上向きに硬直しているのだろう。
まあ人型であっても、ピリピリとした雰囲気は伝わってくるんだけど。
(何でそんなに怒るかなあ)
銀さんの告げた言葉に、突然吾郎が怒って部屋を飛び出した。オレはもうちょっと銀さんと一緒にいたかったんだけど……オレを呼ぶ吾郎の声に怒りのオーラを感じたから、仕方なくお暇して来た。
「全くアイツは……人の好意を何だと思ってるんだ……少しはいいヤツかもしれないと思った僕が馬鹿だった!」
オレはトンネルに入った時点で半変化の状態に戻っていたから、小さな声でぶつぶつと呟く吾郎の声もよく聞こえるんだな、これがまた。
尤も、声に出していないにしても、双子だから伝わるものも大きかったりするんだけど。
「ゴローちゃん、そんなに怒ると早く老けるよ」
「っ! お前は悔しくないのか? 折角お礼をしに行ったのに、あんな風な態度を取られて!」
トンネルを抜けたところで話しかければ、唸り声が聞こえて来そうなほど顔を歪めた吾郎が立ち止まる。のほほんとしたオレの声掛けに、思わず耳を押さえたくなるくらいの大声が返って来てびっくりした。
「……銀さん、悪い人じゃないよ?」
オレの事も助けてくれたしと微笑めば、怒りに支配されていた吾郎の感情も、少しだけ治まったように見えた。まあもちろん、ムッとした表情は変わらないままだったけれど。
「今もね、帰る時に、家族の仲が良いんだなって言ってた。心配掛けるなって」
「……アイツが?」
ヒートアップした怒りを静めようと、吾郎が数度深呼吸を繰り返す。
こんな風に吾郎が感情を顕わにするのも、本当はすごく珍しいことなんだ。いつも自分の気持ちは置き去りにして、自分一人で我慢しちゃうのが吾郎だから。
オレでさえ、こんな風に冷静さを欠いた吾郎を見るのは久し振りだ。それをあんな短時間で引き出しちゃうんだから、やっぱ銀さんてすごい人なのかもしれない。
「――例え悪いヤツじゃないにしても、コタの気持ちを無碍にするようなことを言ったってことが、僕には許せないよ」
オレが銀さんのことを考えている間に、どうやら吾郎はいつもの自分を取り戻したらしい。
ちょっと残念。一緒にいるのがオレじゃなくて琥珀なら、多分吾郎も思い切り気持ちをぶつけるんだろうけれど。
「でもさあ、ちゃんと受け取ってくれたじゃん。気を使わせたのが申し訳ないな、って意味だったんじゃない? 寒い外で待ってて、オレがまたぶっ倒れたら大変だって思ってくれたのかもしれないし」
楽天的過ぎる考えだろうか。
これきりにしてくれと言われた瞬間は、オレだってショックだったけど……銀さんの表情を見ていても、続いた言葉の意味を考えても、そうとしか思えない。
もちろん俺がそう感じたってだけで、銀さんの本当の気持ちが分かっているわけじゃない。あくまでもオレの想像だ。それでも結構いい線いってるんじゃないか、とは思うんだけどな。
けれど吾郎は呆れたようにオレをじっと見つめて、瞬きと同時に大きな溜息を吐いた。
「コタは良い子過ぎるよ。あれは絶対悪意が籠もってたと思うけど……まあいいや、コタがそう思いたいならそれでいいよ」
もう銀さんの話はしない! とばかりに、吾郎が再び前を向いて歩き出す。
吾郎の肩を持つならまだしも、オレが銀さんに肩入れしたことが面白くなかったのかもしれない。ちょっぴり拗ねた吾郎の様子に苦笑しながら、オレもその後に続く。
(良い子ねえ――そうでもないんじゃないかな)
口には出さずに、心の中だけで思う。
本当に良い子なら、家族に心配を掛けるような真似はしないだろう。自分のせいで本意ではない事柄に縛り付けられている兄弟を、それに気付いていながら放置はしないだろう。
皆に気に掛けてもらって、可愛がってもらって。
時にはうっとおしく思うことが無いわけじゃないけれど、オレを想ってくれる気持ちが嬉しくて、つい甘えてしまう。甘やかされて当然だと、自分でもどこかで思いながらこの歳まで生きて来た。
だけどオレと同じく生まれた吾郎が、広げて行こうとしていた自分の世界を諦めてまで俺の傍に帰って来てくれたことで、このままじゃいけないと遅過ぎるけど気付いたんだ。
士郎は好きでこの場所に残っているのだと言っているけれど、そこにオレの面倒を見なくちゃならないという足枷は間違いなく加わっている。
オレがいなかったなら好きな仕事ももっと楽しめるだろうし、残業だって好きなだけ出来るのだろうに、いつも定時に帰って来て家事をしてくれている。自分の時間を楽しむ余裕なんて無いんじゃないのかって思うくらいに。
吾郎も……本当はあのまま、琥珀の近くで暮らしたかったはずなんだ。
いつもこっそり眺めている携帯の写真や、いそいそと電話やメールをする姿を見ていれば分かる。吾郎は隠してるつもりかもしれないし、他の兄貴たちには仲の良い幼馴染としか思われていないかもしれないけれど、オレにはバレバレだっての。
オレがヘマさえしなきゃ、今頃吾郎も琥珀に会えていたかもしれないのに。
(全然良い子じゃないじゃん……皆に迷惑ばっかり掛けてさ)
昔と比べれば体力だって格段に付いた。変化だってだいぶ持続出来るようになった。
(慣れだよな、慣れ――)
獣人界に戻ったというのに、耳と尻尾を出すのを忘れているのか、吾郎は人型のままだ。
そのままでいても気にならないくらい、造作無く変化の状態を保っていられる体力と精神力があるということ。トンネルの中から既に変化を半分解いていたオレとは大違いだ。
(一緒に生まれてきたのになあ……ごめんね、ゴローちゃん)
未だに拗ねた様子の吾郎の後を歩きながら、ちょっぴり心が折れる。一年近くをかけて自分を鍛えてきたつもりだったのに、少し山歩きをしただけであんなことになるなんて。
あの日、朝早くにトンネルを潜って獣人界へと戻ったオレは、兄貴たちにこっぴどく叱られた。思わず尾っぽを股の間に挟んじゃうくらいには怖かった。
心配を掛けたことは分かっていたから、何の反論も出来ずに謝るだけで。そのうちにまた熱がぶり返しちゃったもんだから、その後が大変だったんだ。
何が大変かって、現在父親代行の長男、太郎からの外出許可が下りるまで、熱が下がってから更に数日を要したということ。
オレは一日だって早く銀さんに会いに行きたかったのに。
ようやくお許しをもらえて、さあ行くぞ! と思ったら、お目付け役にと吾郎を付けられる始末だもんな。どれだけ子供扱いされているかが分かるだろ?
(だけど、今回はオレも学習したもんね)
ふふっと笑いを漏らせば、前を行く吾郎がどうかしたのかと振り返る。何でもないと首を横に振りながら、オレは今後の計画を頭の中で組み立てていた。
(一気に琥珀の住む町まで出ようとしたから駄目だったんだ。きっとそうだ)
ならば間にワンクッションを入れればいいのだ。
人間界で人型を保っていられるようになれば、一人で町に行くことだって出来るはず。獣人界にいるとどうしても気を抜いてしまうから、それなら練習をすればいいんだと。
何かあればすぐに獣人界へと逃げ帰って来られる距離にある銀さんの家。だけどあの場所は人間界だから、常に緊張状態を強いられることに変わりは無い。
だったら銀さんの家で、人間界に慣れさせてもらえばいいんだ。万が一変化が解けたとしても、銀さんは同じ獣人だから大丈夫なはず……っていうか、最初から見られてるから気が楽だ。
(それに銀さん、絶対寂しいと思うんだよね。あのお家に独りで住んでるなんてさ)
まだ二回しか会ったことの無い相手なのに、銀さんの声も顔も匂いも、そして温かさもオレははっきりと思い出すことが出来る。思い出せるというよりも、忘れることが出来ずにいた。
(あの尻尾、いつか触らせてもらえないかなあ)
オレ達にとって弱点のひとつとなる尻尾、それを簡単に触らせてくれるとは思えなかったけれど、いつかそのくらい彼に近い存在になれればいいななんて、そんな勝手なことを考えていたのだった。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夜空に舞う星々のノクターン
もちっぱち
BL
星座と響き合う調べ、
野球場に鳴り響く鼓動。
高校生活が織りなす、
フルート奏者と
野球部キャプテンの出会い。
音楽の旋律と野球の熱情が
交差する中で、
彼らの心に芽生える友情とは?
感動と切なさが交錯する、
新たな青春の物語が始まる。
表紙イラスト
炭酸水様
@tansansui_7

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる