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両親鎖
しおりを挟むここ数日、いや数ヶ月と言っても過言でないほど
毎日の繰り返し、つまりデジャブだと思っている。
6時にセットされたアラームに吊り上げられるかの
ように起こされ、何度かアラームと喧嘩を起こしたあと、ギリギリの時刻で市バスへと乗り込む。
教師たちの御託を散々に聞き、疲れ果てて
また市バスから帰路へ繋ぐ。なんの変哲のない毎日
だが、だからこそ憂鬱だと感じてしまう。
かと言って道端に捨てられたミカンなどが突然爆発したからと言って、私の憂鬱さは無くなるのかと
自問しても、ノーとしか言えない。
そう。私には何か大きな、変化!!
人生を大きく狂わせるような巨大なものが
欲しくてたまらないのだ。それに私が常に億劫
なのは、単なる勉学に対する活力のなさだけでは
ない気がするのだ。あぁきっと俗に言う親御さんと
いう奴との接続不良から来ているのだろう。
とにかく私は、この世で最も安全な家という
シェルターにいるときでさえ、嫌気がさして
堪らないのだ。言うまでもなく‘オヤゴサン’とやらの
せいで。そして私はI was bornで両親はgive birthの
関係性がある。だからこの不条理さがやけに
頭に残り、嫌気が差してしまい世間から見れば
たかが親かも知れないが、私は親に対して
何も言い返すことが出来ないままである。
夕食を共に食べるときでさえ、喉に通らず
苦労し、胃潰瘍になりかけることも少なくない。
そんなことを考えつつ、ベットにダイブし、
目を閉じたら次の瞬間いつも通りの朝である。
だが、たった一つの違いといえば、
人生で初めての、寝坊をしたことかも知れない。
今日は6時20分に起きてしまったようだ。
我ながら情けないが、疲労のせいもあるだろう。
くしゃくしゃな髪のままバス乗り場へ
ペダルを漕ぐ。ギリギリなのだが、間に合ったこと
には変わりはない。
そしてまたいつも通り授業を受け、
市バスに乗り込み、帰路についていたのだが
ふといつものバス停で降りるのをやめて
通過したらその向こうはどうなっているのかと
疑問が生じた。私はその向こうを知らない。
況や、自分が住んでいる町の外れを知っているかと問うたら知らないと答える人の方が断然多いからだ。何か寂れた商店街や、学校などがあるのかも
知れない。しかし、そう思ったところでそこへ
向かおうなどと実行しない。若者が3日ほどで
夢を諦めるのと同じように、私も考えはするが、
実行とまでは動けないからである。それに何より
通学区間の定期しか払っていないため、
その先まで向かおうとすると余分にお金が
吸収されてしまい、余計に私の好奇心を
削るのであった。だが仮に、仮にだ。私を乗せたまま、いつもの停留所を通過し、どこか理想郷へと
連れて行ってくれるのなら。親から離れることができるなら。
私はその未知の境地へと進むだろう。
実際そんなことはないのだが。
はっと気づいた時にはまた日が沈み、辺りは
黒くなっていた。また繰り返し。人は変わりたいと
願ったところで、そのままである。こうやって
毎日毎日、同じことの繰り返しで過ごしていく。
どうせ変わらない。
そしてまた私は目を閉じて、深い眠りへ
落ちていく。だがしかし、誰かに呼ばれた気がして
深夜2時、目が覚めてしまった。もちろん密閉された部屋でそんなことはないのだが。
やはりストレスからくる単なる不眠症だろうか。
寝坊に、不眠など最悪の組み合わせではないか。
あぁ、トイレでも行こうとキィといかにも
壊れそうな扉をそっと押し、真っ暗な廊下を
奥へと進む。「ん?あれ?」と不意に声を
発してしまった。何故だろうか、和室の一角にある
本棚から赤といおうか、紫といおうか、そんな光が
出ている。きっと月明かりによるものだと思ったの
だが、好奇心からか、ギシギシと床が音を立てて
いる事などにも気にせず、その光のもとへ歩く。
‘やはり、人間は一度気に留めたものは
確かめずにはいられないようだ。’など
思春期だなぁとか考えつつも、朦朧とした
脳で本棚へとやっとの思いで辿り着いた。
見方によっては多少不気味なその光は、
紫がかった分厚い背表紙による月明かりの反射で
あった。暗い光は私の好奇心を誘ってくる。何か正体の知らない本など、ましてや埃かぶった
ものなど、普通なら反射的に手には乗せたくない
はずなのだが今回ばかりは、その得体を
知ってみたいとまで思ってしまった。
何故だかは解せない。しかしきっと
滅多に見ない色合いや、この雰囲気が
起こしたのだろう。気付けば廊下に掛かっている
非常時の懐中電灯を外し、私は颯爽と本を
開いていた。予想以上に中身の写真が綺麗だった
わけか何かはすぐに理解できた。
どうやら両親の高校の卒業アルバムらしい。
19XX年、丸山高校卒。あぁ確か両親は同級生で
三年間共に同じ学級だったとつい最近
耳にしたばかりだ。
アルバムは教論紹介、委員会、部活動
そして一人ひとりの名簿の順となっていたのだが、
読み進めるうちにふと違和感を覚える。
何度読み返しただろうか。どこからか、カチカチと
秒針の進む音が響いている。
だが、いくら読んでもやはり妙である。
探しても探しても、両親の名前が
載っていなかった。また一周、もう一周。
繰り返してもだめだった。
しかしその中に私と瓜二つな顔をした女性が3-D組
24番のところへ写っていた。
どこからどうみても私ではなかろうか。
そして彼女の名前が赤いマーカーで
くっきりと(見方によっては雑かもしれないが)塗りつぶされていた。
明らかに変だ。いや滑稽と言ったほうが
良いのか?さすがの私でも気色が悪くなり、
トイレなどどうでも良くなって
足早に自室へと駆け込んだ。
ぐるぐると頭の中を何かが走り回り、
混乱したままベットへ潜る。
その何かが私にはわからないのだが、
考えるだけで不安になっていく。きっと
良くないものなのだろう。それからは
あまり記憶がない。疲弊した子供のように
眠ってしまったのだろう。
目覚まし時計を殴り、カーテンを滑らせてみれば
騒がしいほどの朝日が差し込んできた。
少し眩しかったから私は少し閉めた。
また無駄な動作をしてしまったとやや残念に
思いながらも急ぎ足でリビングへと向かう。
そこには既に父と母がいたのだが気にせず
食物を口へと放り込む。なるべく迅速で
なおかつ詰まらせないように飲み込んでいく。
しまいに麦茶を飲み干して、私は席から
抜け出そうとした。しかしその瞬間父が
いやらしい手つきで私の手を掴んで、
一向に離そうとしない。
「なぁ。お前和室のアルバム見たのか?」
「あ...ちょっとね」
「そうか...彼女はお前にそっくりだったぞ」
そう言いながら私の胸を急に掴み万年の笑みを
浮かべ、一方母はほくそ笑んでいた。
たった数秒の間に何が起きたかもわからず
夢だとも願ったが、胸の先端に痛みを感じ、
急いで手を取っ払った。訳がわからない。
あまりにグロテスクのせいか
気持ちの悪さから嗚咽が生まれ、無我夢中で
家を飛び出しバス停へ駆けていく。
流石に誰かに訴えるべきだとも思ったが
これといった証拠や一貫性がなく、むしろ
狂っているのは私だと示唆されるかもしれないと
思い、それは諦めることにした。
また巣へ帰らなければならないのかと
私は落胆する。むしろ学校に居座り、教師共の
話を聞いた方が幸せなのかもしれない。
それでも私は巣へと足を運ぼうとしている。
いや、引き摺り込まれていると言った方が
正確であろう。
日が傾くと同時にバスは海辺を進んでいく。
ものの数分のうちにあたりは暗闇に変わり、
カラスの声も消えていく。この瞬間が、
この空間が、唯一私を絶頂させてくれる。
気持ちが昂って仕方がないのだ。
誰もいない世界、静かな空気、それらを
連想させるだけで私は強く高揚していく。
ここは唯一私を認めてくれる場所
なのかもしれない。
このバスは常に私を包み、守ってくれる。
私は座席にすがりつき、もういっそ
このまま乗っていようと決意した。
家など向かわなくてもいい、帰ったところで
何も始まらないどころか負の相関しか働かない。
それならばこの先に理想郷があると賭けて
乗り過ごした方がよほど得だ。
絶対に降りまいと私は座席に根を生やす。
体が興奮して熱くなっているのが
皮膚に触れずともわかってきた。
いつものバス停を通過し、どれほど
経っただろうか。もう窓の外には何があるかさえ
わからないほど真っ暗になっている。
私の体はまだ興奮から抜け出せておらず、
手を遊ばせているところだ。
時期にこの旅も終わりを迎える。
終点はどんな場所だろうか。
スラム街などではなく賑わっている場所かも
しれないと心を少し弾ませる。
(まもなく終点~~終点~、両替が必要な方は
最後にお並び下さい。よろしくお願いします)
あぁ!やっとだ。一度冷え切ったと思われた体が
歯車をぐんぐん回し、熱を帯びてきた。
私は光り輝くバスを抜け出して、暗闇を駆ける。
どれほど走ったのかわからないが、
先ほど期待したような街ではないことが
すぐに理解できた。そんな中うっすらと
光を灯していたのは何駅かはしらないが
小さく、意味もなしていなさそうなホームが
見えてきた。しかし期待外れな大きさだったが
今の心を落ち着かせてくれるにはぴったりな
景観だった。明るすぎず、人が少なく。
私が求めていたのはここではないか?
鳥が籠から抜け出して静かな森へ飛ぶのと
同じではないか?と問うてみる。
ずっと怖かったのか。あの奴等の顔が、血筋が。
今朝の手つきを思い出したら震えが止まらない。
一人で抱え込んでいたのが不思議でしょうがない。
やっと脱皮できた気がする。古き衣はあちらへ
脱ぎ捨ててきた。今頃奴等は私を探しているだろう
しかしそんなこと気にはしない。私は今にも
口から出そうな爽快感と共にホームへあてもなく
向かったのだが妙なことにそこには真っ黒な影が
二つばかりあった。好奇心を胸にそれに近づいて
みたのだが、人影だということは理解した。
しかしどうも黒いモヤが彼らを囲んでいる。
私が彼らを数秒凝視していたところ、
目にも止まらぬ速さでそれは飛んできた。
(やばい!)と感じた時はもう遅かった。
一瞬にして黒く、不快なものが私の体を包み込み
様々な場所を触れていった。
〈?〉「¢£%#&□△◆■!?」
〈?〉「○!※□◇#△!」
〈?〉「.................ダ...!」
私は得体の知らないものに恐怖のどん底へ
落とされてその時はあまり覚えていないのだが、
気がつけば線路の上を私は走っていた。
無我夢中で、腕を振りひたすら進む。
少し余裕が出てきて後ろを振り返ったところ
そこには何もなくただの一本道だった。
恐怖と安堵で泣き出し、そこへ座り込む。
歯も体も震え、悪寒が止まらなくなった。
数時間だか、数十分前だかわからないが
そこにはあったはずの興奮の熱は
誰かによってとっくに消されていた。
それからかなりの時間が経って、
自分がしたことの愚かさにやっと気づく
ことができたのであった。
もう帰るしかない。それ以外私には方法が
なかったのだ。‘たかが’高校生であるのだから。
‘されど’など都合の良い言葉は初めから
存在していなかった。この青二才の体では
まだ抜け出すのには早かった。
それでも目を閉じて思い返してみれば
様々なことを耐え忍んできた。血筋という誓約を
結び、家という牢獄にほぼ無期懲役の状態で入る。
そして親という看守に見守られ、様々な困難を
かけられる。あぁまた体が熱くなっている。
私は憤慨した。その瞬間、はっと我に帰る。
いつもの私だ。常に憎しみ、苛立つ私だ。
そしてこの時、私を横目に見ながら交尾とやらを
して交わっている二匹の鼠の存在に気がついた。
あぁ快感だ!と言わんばかりに私をじっと
見つめ、甲高い声で鳴いている。
虫がまとわりつく街頭の下で
私と彼らは目を合わせる。
こちらは憎悪、あちらは快楽を持ったまま。
私は気づいてしまった、
両親が今朝発した言葉、つまり
父母の名前がアルバムにはなかった本当の意味に。
私は他人の快楽によって世に誕生し、
それを現両親が自身の快楽を満たすために
拾ったのではないかと。
そうでなければ父が私の体で遊ぶはずもなく、
瓜二つの顔をした女性が存在しないことに
矛盾するからだ。
「私は......私は....っっ!!」
自分でも初めて聞く奇声を発し、戸惑いながらも
その場に転がっていた鋭利な石で鼠のうち
一匹の命を強引に奪った。
何度も何度も叩きつけ、パッと目の前が暗くなった。次のシーンで目蓋の裏に明るい光が
差し込んできた。うっすらと目を開くと
私は病院のベッドに仰向けになっていた。
〈?〉「あっ!&¢£§サマ!目を覚ましましたよ
とくに目立った外傷は無い様です。
よかったですね!こちらもヒヤヒヤしました!」
「アッハッハッ!!そうか!そうか!よかったなぁ!
母さん!無事だとよ!」
「そうなのね!また帰ってこれるわね!
さぁ早くオウチヘ帰りましょ!」
聴き慣れた声に耳を傾け、最悪な日々と共に
目を開けた。でも久しぶりの朝日だ。
なんだか清々しいではないか。
「えっ?だ....れ.....?な..の?」
見たこともない男女が私の手を強く握り
こちらをニンマリと見ている。
気絶したくてもできない体を起こし
キィィィィィィ!と鼠のような声を発しながら
私はまた抜け出した。
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02/09 ホラー14位 ありがとうございました!
02/08 ホラー19位 HOT30位 ありがとうございました!
02/07 ホラー20位 HOT49位 ありがとうございました!
02/06 ホラー21位 HOT81位 ありがとうございました!
02/05 ホラー21位 HOT83位 ありがとうございました!
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