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第五章 パラレル
第147話 言葉のいらない世界
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「さあさ、どうぞどうぞ」
「へぇ~、これがJKの部屋かぁ~」
「ちょ、きょうへ……十一夜さん?」
例の黛さんを送ってきてくれた恭平さんが、一緒に入ってきてしげしげと周囲を見回している。
「ここ私の部屋じゃなくてリビングだし」
私の部屋に通したわけではもちろんない。
そして今日の主賓である黛さんはおずおずと入ってきて、ソファを勧めると遠慮しながら腰掛けた。
「黛君……あ、黛さんのお父さんの向こうでのお孫さん、もうすぐ来ると思うのでちょっとお待ちくださいね」
二人にお茶を出しながら、愛想笑いを振りまく私。間が持てないから、恭平さん何か繋いでよ。
件の黛君の方には、我が家の住所を送ってあるのでスマホのマップアプリを頼りにでもしてやってくるだろう。
もちろん、政府側には一緒に勉強するということで許可を取ったそうだ。
「そう言えば黛さん、その後体調はいかがですか?」
「えぇ、お陰様で何とか。その節はありがとうございました」
「いいぇ~。あれから一般外来の内科に移られたので、どうされてるかなぁって思ってたんですよぉ。ここの夏葉ちゃんとは親戚みたいなもんでね、あそこの病院も彼女の親族がやってるんであの時はホント偶然にしても良かったですよぉ~」
なんて言ってる恭平さんだが、もちろんあそこの病院のスタッフではないし親戚みたいなもんっていうのも、まあ違うよね。あ、でも涼音さんとよりを戻して結婚でもしてくれたら親戚か。まぁそんな関係から、わたしの特殊な事情のために特別に涼音さんが呼んでくれた元カレなんだけど。元カレだけど、十一夜家の人でもあるからこうして今回の件でも協力を仰いだわけだけど。見た目に反して実は男性であることなんておそらくはまるで気づかれないだろう。
考えてみるとこの人嘘だらけじゃん。ハハ……。
「それにしても信じられないんですが……その……父の孫ですか? に会えるなんて……」
「まぁ……そうですよねぇ。わたしも彼が違う世界線から来たって知ったときには、そんな馬鹿なって思いましたもん」
トレイを前に抱えたまま、黛さんの言い分に同意を示す。
そりゃそうよね。まさか異世界人が二人もこの世界に来てるなんて。しかもそれが祖父と孫だなんてねぇ。
なかなか信じられるもんじゃない。
と、そこへインターフォンの呼び鈴が響いた。
きっと黛君に違いない。
「ハイハーイ」
インターフォンの受話器を取って出ると、モニターにその人――黛君――が映っていた。
「あ、いらっしゃーい。開けるね。うち四階だからそのまま上がってきてね」
それから大して待たずに黛君はうちにやってきた。
当事者である二人はもちろんのこと、なんだかわたしまで緊張している。
「あ、はじめまして。黛孝太郎と申します」
「はじめまして……黛祥子です……」
「それとこちらは医師のじゅ」
「あ、どうもぉ。たまたま黛さんの初診を担当しまして、今日は付添で」
「あ、そうなんですか。どうも」
「どうもぉ~」
恭平さんが愛想笑いをしながら黛君に挨拶した。
十一夜の名前は出さないほうが良かったってことなのかしら。
名前紹介しようとしたら遮られたもんね。うっかり言わないように注意しなきゃ。ま、普段恭平さんって呼んでるから十一夜の名前は出ないと思うけど。
「あ、これ」
そう言って黛君はスナック菓子や飲み物が入ったレジ袋をわたしに手渡してきた。
まあ、一介の高校男子がマイバックは持ち歩いたりしないか。
てかスナック菓子とかジュースとかすごく庶民の高校生っぽくていいなぁ。わたしたちの友達だととかく高級店のお菓子とか持ってきがちだけど、なんかこういうのいいなぁ。
「ありがと。みんなでいただくことにしよう。ま、立ってないでかけてかけて。ね」
「面影があります……父の面影……本当なんですね」
そう言うと黛さんの大きな瞳から涙がツツーッと零れた。
「あ、あの、ティッシュどうぞ」
慌ててわたしはテーブルにあったティッシュボックスを黛さんに手渡す。
黛君もどう反応していいのか分からないだろう。黙ってオロオロしている。
恭平さんは訳知り顔でウンウン頷いているんだけど、そのリアクション合ってるんだろうか。
わたしは取り敢えず黛君にお茶とケーキを出して、黛君の差し入れのスナック菓子やジュースと人数分のグラスを準備する。
未だ無言の座に私も加わって、スナック菓子を大皿に開けた。
へー、Jagabooか。食べたことないけど美味しそうね。
「どうぞ。よかったら。あの、黛君からの差し入れです」
と勧めたら、ちょっと落ち着いたかと思った黛さんがまた泣き始めた。
「Jagaboo、父の好物だったんですぅっ……うっ、うぅ……」
あらら……そうだったんだぁ……。これまたピンポイントで涙腺を刺激してしまったようだ。
「これ、向こうでも売ってて、たまたまこっちでも見かけてから懐かしくってついつい買っちゃうんです」
「父もっ……うっ……父も同じこと言ってました……うぅ……」
えぇ、まさかの異世界あるあるだったとは。Jagabooがねぇ。へぇ~。
こりゃ黛さんの養父と黛君のお祖父さんの話はどうもホントっぽいな、うん。
「あの……やっぱり、似てますかね。僕と……その……おじいちゃんは」
黛さんは声にならず、ただ涙を押さえながら何度も何度も頷き返している。
そしてバッグから何枚かの写真を取り出してテーブルに広げてみせた。
多分生前の黛君のお祖父さんと黛さんの子供時代や若い頃の写真だ。
「あ、確かに僕のおじいちゃんだ……僕の祖父です」
今度は黛君もこらえきれなくなったのか涙が一筋頬を伝って落ちた。
わたしと恭平さんはテーブルの上に並べられた写真を覗き込む。
「あぁ~、ホントだ。確かにこれは面影あるわ、分かるぅ」
「ホントだね、確かに遺伝学的継承の足跡が見て取れる」
「恭平さん、無理に医者っぽい感じださなくても大丈夫だから」
「フ、フフフフ」
あ、黛さんがやっと笑ってくれた。
「アハハ」
わたしも愛想笑いでなんとなく誤魔化してみた。
「おふたりとも仲がよろしいんですね」
「いやまぁ、この子は親戚みたいなもんですからね」
そう思うなら、涼音さんのことちゃんともらってあげてよね。と、内心思ったが、明らかに余計なことなのでぐっと我慢して愛想笑いを続けた。
「あの、こっちでのおじいちゃんはどんな感じでしたか?」
「とっても優しかったわ。身寄りのないわたしを引き取って、本当に大事に育ててくれて……向こうの世界のこともよく話してくれたのよ」
少し鼻声だけど、黛さんはとても大切にしている思い出だということが伝わる愛おしそうな表情で話してくれた。
「きっと、ろくな世界じゃなかったって話ばかりじゃありませんでしたか?」
黛さんはしばらく思い巡らすように首を傾げてから、再び話し始める。
「そんなことなかったわ。向こうに残してきた家族のことも話してくれて、だからお前も独りじゃなくて家族がいるんだよって話してくれた。わたしはその話が好きだったの……会うことの叶わない家族だと分かってたけど、でも独りじゃないんだよって言ってもらえるのが嬉しくて……よく小さい頃は空想したのよ。お父さんと向こうの家族と一緒だったらどんなかしらって……だから寂しくなかったわ」
「うっ、うぅ」
「ちょ、ちょっと華名咲さんっ?」
「君が泣いてどうすんのさ」
呆れ顔の恭平さんが、ティッシュを何枚か取ってわたしの鼻に押し当てた。
ちーん。鼻をかむ。
「ハハ。ごめんね……どうぞ、続けて」
まだグズグズ涙の止まらないわたしの鼻に追いティッシュを押し付けつつ、恭平さんが先を促す。
ちーん。
関係ないわたしがボロ泣きしてる様子にドン引きしたのか、当事者である二人は逆に冷静さを取り戻したようだ。
「言葉を交わさなくても、なんか分かるものなんですねぇ。あなたがあの人の……父の血縁だって……何ですかね、不思議とその佇まいで分かります……」
「あ、これ……向こうの家族です」
そう言って黛君はプリントされた画像を出した。
そこには確かに黛君と黛君のご両親、そして黛さんが見せてくれた写真の中にいたお祖父さんが一緒に写っていた。
「まぁ……」
「あの、よかったらどうぞ。差し上げます」
「どうもありがとう……嬉しい」
黛さんが本当に愛おしそうにそのプリントを見つめているのがとても印象的だ。本当に嬉しそう。
もうなんかわたしはこれが見られただけでお腹いっぱいなんだけど、ま、そうも行かないわな。
恭平さんはまだ獲物を狙うハンターの目をしている。
さて、もうひと頑張りしますか。
「へぇ~、これがJKの部屋かぁ~」
「ちょ、きょうへ……十一夜さん?」
例の黛さんを送ってきてくれた恭平さんが、一緒に入ってきてしげしげと周囲を見回している。
「ここ私の部屋じゃなくてリビングだし」
私の部屋に通したわけではもちろんない。
そして今日の主賓である黛さんはおずおずと入ってきて、ソファを勧めると遠慮しながら腰掛けた。
「黛君……あ、黛さんのお父さんの向こうでのお孫さん、もうすぐ来ると思うのでちょっとお待ちくださいね」
二人にお茶を出しながら、愛想笑いを振りまく私。間が持てないから、恭平さん何か繋いでよ。
件の黛君の方には、我が家の住所を送ってあるのでスマホのマップアプリを頼りにでもしてやってくるだろう。
もちろん、政府側には一緒に勉強するということで許可を取ったそうだ。
「そう言えば黛さん、その後体調はいかがですか?」
「えぇ、お陰様で何とか。その節はありがとうございました」
「いいぇ~。あれから一般外来の内科に移られたので、どうされてるかなぁって思ってたんですよぉ。ここの夏葉ちゃんとは親戚みたいなもんでね、あそこの病院も彼女の親族がやってるんであの時はホント偶然にしても良かったですよぉ~」
なんて言ってる恭平さんだが、もちろんあそこの病院のスタッフではないし親戚みたいなもんっていうのも、まあ違うよね。あ、でも涼音さんとよりを戻して結婚でもしてくれたら親戚か。まぁそんな関係から、わたしの特殊な事情のために特別に涼音さんが呼んでくれた元カレなんだけど。元カレだけど、十一夜家の人でもあるからこうして今回の件でも協力を仰いだわけだけど。見た目に反して実は男性であることなんておそらくはまるで気づかれないだろう。
考えてみるとこの人嘘だらけじゃん。ハハ……。
「それにしても信じられないんですが……その……父の孫ですか? に会えるなんて……」
「まぁ……そうですよねぇ。わたしも彼が違う世界線から来たって知ったときには、そんな馬鹿なって思いましたもん」
トレイを前に抱えたまま、黛さんの言い分に同意を示す。
そりゃそうよね。まさか異世界人が二人もこの世界に来てるなんて。しかもそれが祖父と孫だなんてねぇ。
なかなか信じられるもんじゃない。
と、そこへインターフォンの呼び鈴が響いた。
きっと黛君に違いない。
「ハイハーイ」
インターフォンの受話器を取って出ると、モニターにその人――黛君――が映っていた。
「あ、いらっしゃーい。開けるね。うち四階だからそのまま上がってきてね」
それから大して待たずに黛君はうちにやってきた。
当事者である二人はもちろんのこと、なんだかわたしまで緊張している。
「あ、はじめまして。黛孝太郎と申します」
「はじめまして……黛祥子です……」
「それとこちらは医師のじゅ」
「あ、どうもぉ。たまたま黛さんの初診を担当しまして、今日は付添で」
「あ、そうなんですか。どうも」
「どうもぉ~」
恭平さんが愛想笑いをしながら黛君に挨拶した。
十一夜の名前は出さないほうが良かったってことなのかしら。
名前紹介しようとしたら遮られたもんね。うっかり言わないように注意しなきゃ。ま、普段恭平さんって呼んでるから十一夜の名前は出ないと思うけど。
「あ、これ」
そう言って黛君はスナック菓子や飲み物が入ったレジ袋をわたしに手渡してきた。
まあ、一介の高校男子がマイバックは持ち歩いたりしないか。
てかスナック菓子とかジュースとかすごく庶民の高校生っぽくていいなぁ。わたしたちの友達だととかく高級店のお菓子とか持ってきがちだけど、なんかこういうのいいなぁ。
「ありがと。みんなでいただくことにしよう。ま、立ってないでかけてかけて。ね」
「面影があります……父の面影……本当なんですね」
そう言うと黛さんの大きな瞳から涙がツツーッと零れた。
「あ、あの、ティッシュどうぞ」
慌ててわたしはテーブルにあったティッシュボックスを黛さんに手渡す。
黛君もどう反応していいのか分からないだろう。黙ってオロオロしている。
恭平さんは訳知り顔でウンウン頷いているんだけど、そのリアクション合ってるんだろうか。
わたしは取り敢えず黛君にお茶とケーキを出して、黛君の差し入れのスナック菓子やジュースと人数分のグラスを準備する。
未だ無言の座に私も加わって、スナック菓子を大皿に開けた。
へー、Jagabooか。食べたことないけど美味しそうね。
「どうぞ。よかったら。あの、黛君からの差し入れです」
と勧めたら、ちょっと落ち着いたかと思った黛さんがまた泣き始めた。
「Jagaboo、父の好物だったんですぅっ……うっ、うぅ……」
あらら……そうだったんだぁ……。これまたピンポイントで涙腺を刺激してしまったようだ。
「これ、向こうでも売ってて、たまたまこっちでも見かけてから懐かしくってついつい買っちゃうんです」
「父もっ……うっ……父も同じこと言ってました……うぅ……」
えぇ、まさかの異世界あるあるだったとは。Jagabooがねぇ。へぇ~。
こりゃ黛さんの養父と黛君のお祖父さんの話はどうもホントっぽいな、うん。
「あの……やっぱり、似てますかね。僕と……その……おじいちゃんは」
黛さんは声にならず、ただ涙を押さえながら何度も何度も頷き返している。
そしてバッグから何枚かの写真を取り出してテーブルに広げてみせた。
多分生前の黛君のお祖父さんと黛さんの子供時代や若い頃の写真だ。
「あ、確かに僕のおじいちゃんだ……僕の祖父です」
今度は黛君もこらえきれなくなったのか涙が一筋頬を伝って落ちた。
わたしと恭平さんはテーブルの上に並べられた写真を覗き込む。
「あぁ~、ホントだ。確かにこれは面影あるわ、分かるぅ」
「ホントだね、確かに遺伝学的継承の足跡が見て取れる」
「恭平さん、無理に医者っぽい感じださなくても大丈夫だから」
「フ、フフフフ」
あ、黛さんがやっと笑ってくれた。
「アハハ」
わたしも愛想笑いでなんとなく誤魔化してみた。
「おふたりとも仲がよろしいんですね」
「いやまぁ、この子は親戚みたいなもんですからね」
そう思うなら、涼音さんのことちゃんともらってあげてよね。と、内心思ったが、明らかに余計なことなのでぐっと我慢して愛想笑いを続けた。
「あの、こっちでのおじいちゃんはどんな感じでしたか?」
「とっても優しかったわ。身寄りのないわたしを引き取って、本当に大事に育ててくれて……向こうの世界のこともよく話してくれたのよ」
少し鼻声だけど、黛さんはとても大切にしている思い出だということが伝わる愛おしそうな表情で話してくれた。
「きっと、ろくな世界じゃなかったって話ばかりじゃありませんでしたか?」
黛さんはしばらく思い巡らすように首を傾げてから、再び話し始める。
「そんなことなかったわ。向こうに残してきた家族のことも話してくれて、だからお前も独りじゃなくて家族がいるんだよって話してくれた。わたしはその話が好きだったの……会うことの叶わない家族だと分かってたけど、でも独りじゃないんだよって言ってもらえるのが嬉しくて……よく小さい頃は空想したのよ。お父さんと向こうの家族と一緒だったらどんなかしらって……だから寂しくなかったわ」
「うっ、うぅ」
「ちょ、ちょっと華名咲さんっ?」
「君が泣いてどうすんのさ」
呆れ顔の恭平さんが、ティッシュを何枚か取ってわたしの鼻に押し当てた。
ちーん。鼻をかむ。
「ハハ。ごめんね……どうぞ、続けて」
まだグズグズ涙の止まらないわたしの鼻に追いティッシュを押し付けつつ、恭平さんが先を促す。
ちーん。
関係ないわたしがボロ泣きしてる様子にドン引きしたのか、当事者である二人は逆に冷静さを取り戻したようだ。
「言葉を交わさなくても、なんか分かるものなんですねぇ。あなたがあの人の……父の血縁だって……何ですかね、不思議とその佇まいで分かります……」
「あ、これ……向こうの家族です」
そう言って黛君はプリントされた画像を出した。
そこには確かに黛君と黛君のご両親、そして黛さんが見せてくれた写真の中にいたお祖父さんが一緒に写っていた。
「まぁ……」
「あの、よかったらどうぞ。差し上げます」
「どうもありがとう……嬉しい」
黛さんが本当に愛おしそうにそのプリントを見つめているのがとても印象的だ。本当に嬉しそう。
もうなんかわたしはこれが見られただけでお腹いっぱいなんだけど、ま、そうも行かないわな。
恭平さんはまだ獲物を狙うハンターの目をしている。
さて、もうひと頑張りしますか。
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