6 / 83
06 名前を呼んでくれないの
しおりを挟む
「楠木ぃー。おーい、楠木ぃー」
……?
「おぉ、なんだメグ、いたのか」
「ひでぇっ。大丈夫か、お前?」
メグが僕の顔を覗き込みながら心配そうに訊いてくる。
「何が?」
「何がって、お前いつにも増してボケーっとしてっからさぁ。例のレコーディングの日程決まったっていうから知らせに来たんだけど、そしたら俺の呼びかけにも気づかないくらい上の空だったからさ。お前ヤバい薬とかに手出してないよな?」
「んー、それな。自分でもなんかヤバいのやってんじゃないかって心配してるとこ……」
「はぁっ!? お前マジでそれだけはやめとけよ!?」
「んー、多分やってはいないはずだと思うんだけど」
「おいおい、大丈夫か、本当に!?」
なんか本気で心配されてる気がするけど、僕大丈夫だよね? やってないよね?
「最近妄想と現実の境目がおぼろげでな。僕って現実に存在してる人だよね?」
「怖っ。楠木怖っ。取り敢えず病院行け、お前は! そんなんでレコーディング大丈夫なのか?」
「それな。取り敢えず昨日練習してみた。録音聴いてみる?」
「おぉ、そこはちゃんとしてるのな」
僕が昨日録音した自分の演奏をミックスした音源をメグのAirDropでシェアすると、彼はイヤホンをはめて早速聴いている。
結構ノッているようでさながらベースを弾いてるみたいに指を動かしている。
実際に自分もセッションしているのをイメージしながら聴いているのだろうな。
「なんだよこれ……」
あれ、なんかダメだったかな? 自分じゃ結構いいじゃんと思ったんだけど……。
「めっちゃいいじゃん! いつもよりかいいくらいだよ!」
「お、やっぱり?」
「いいよこれ。すんげぇグルーブ感あるわ。マジでお前薬キメて演奏したとかじゃないよな!?」
「多分……」
そんなもんとは縁がないはずなんだけど。最近羽深さんとのやりとりが現実なのか妄想なのか認識が曖昧になってきてるからちょっと不安。
机の中にしまってある羽深さんがくれた紙袋に触れて、間違いなくこれが幻覚ではなく現実であることを確認する。
大丈夫だ。これは夢じゃない。羽深さん謹製のビスコッティが証拠だ。
「それで? レコーディングはいつの予定だって?」
レコーディングの手伝いは来月の頭ということだったので、ちょっとだけまだ余裕がある。
さらにいい演奏ができるようにブラッシュアップしていこう。
さて、今日僕はまたもや新たな悩みを抱えることとなった。
羽深さんから下賜された焼き菓子についてだ。
これについてお礼を言うには、食べてその感想とともに感謝の言葉を伝えるというのが一般的な礼儀かと思う。それに僕だって羽深さんの手作りだなどと聞かされたんじゃあ食べたいという欲求が溢れかえるってえものだ。
ところがだ。
僕が欲望の赴くままこの貴重なお菓子を食べてしまったら、これを下賜されたこと自体が現実なのかどうかを証しするものが何にも無くなってしまうわけだ。
それじゃあまたまた現実だか夢だか自信がなくなって結局妄想だったかもと結論づけることになっては困る。
食べるべきか、食べざるべきか、それが問題だ。
結局いつものごとく僕は悩みに悩んで眠れない夜を送り、そろそろ陽も昇ろうかという段になってやっと思いついたアイディアというのが、記録に残すことだった。
つまり僕はお菓子を写真に撮り、食べる様子を動画で自撮りすることで記録を残すことにしたわけだ。
そんな簡単なことなら最初に思いつけばいいのに、また時間を無駄にしてしまった。
そうしてまたもや睡眠不足のまま朝を迎えた。
眠たい目をこすって、羽深さんと二人きりの時間を過ごすため、今日も今日とて登校を急ぐ朝だ。
だけどよくよく考えてみたらこの朝のひと時が今や問題の種となっているのではなかろうか?
それでも結局この至高とも言えるひと時はとても捨てがたく、蜜を求めて花に集まる蜂よろしく僕を学校へと誘うのだ。
それに何よりビスコッティのお礼を伝えねばならないのだから急がねば。
クラスメイトが登校してきたらもう彼女に近づく機会はないのだから。
「おぉー、おっはよぉー。楠木君」
「おはよう……ございます?」
「っておーーいっ!! なんでございますつけちゃうかなー、しかも疑問形で!」
いや、自分でもなんか不思議なんだよなー。
蛇に睨まれた蛙じゃないけど、いざ羽深さんを前にすると自動的にそうなっちゃうんだよ。
「もぉ……楠木君ってさ、時々光旗君と話してるよね。その時って全然敬語じゃないのになんでそんなにわたしにはよそよそしいかな? はっきり言ってわたしはそこが不満です!」
羽深さんも今最後のところですます調だったけどね。そこ指摘しちゃダメなところだよね、うん。
「はい……いや、うん……善処しま……するよ」
「約束だよ? あと楠木君」
「はい……」
「……まあそこはいいか。わたしは楠木君ってちゃんと言ってるのにどうしてわたしの名前、呼んでくれないの?」
「えぇっ!?」
「な、何……?」
「いや、お名前……僕なんかが声に発してもいいんですか……あ、いや、いいの?」
「ふぇ?」
あれ、質問変だったのかな。なんか羽深さん変な発声したけど。
「ちょ、なんで? わたしはずっと楠木君から名前呼んでもらいたかったのにぃ……」
あ、ヤバい。これまた幻覚見てるパターンっぽい。
ありえない展開きてるこれ……あー、ヤバいヤバい。
多分羽深さんのこと好きすぎて都合のいい幻想見てるんだわ、これ。末期症状だから。
そんなこと言われるはずないのに羽深さんが僕から名前を呼ばれたい? 我ながら妄想超やべぇー。
「す、すみません……体調が悪いみたいなので、ちょっと失礼します……」
「え、何々? 急にどしたの!? ちょ、楠木君!?」
体調が悪いはずの僕はトイレへと向かって一目散に廊下を駆け出した。
あれ、めっちゃ元気っぽくね?
と自分でも思ったがとにかく走った。
しかも羽深さんの幻に向かって体調が悪いからとかなんとか断りを入れてたしわけ分かんねー。
トイレに駆け込むとそのまま個室へ。
便座に腰を下ろしてすっかり上がった息が整うまで何も考えられなかった。
あー、びっくりした。
我ながらなんつう幻覚見てるんだよ。
羽深さんが僕から名前呼ばれたいって。
ないわぁ。ないない。ありえない。
よりによっていくらなんでも夢見すぎだわ。
本当に病院行った方がいいんじゃないかって気がしてきた。
いや待てよ。
ほんと最近夢と現実の境目がはっきりしない。
なーんてそれこそ本来ありえないことのはず。
にもかかわらずそんな風に考えてしまうのは、現実には到底起こりそうもない出来事が、最近自分の身に次から次に起こっているからそれを受け止めきれていないということじゃないのか。
その証拠に……。
僕はスマホを取り出して写真を開く。
そこには昨夜証拠品として撮影した羽深さんのビスコッティの画像が残っていた。
さらに動画にも僕がそのビスコッティを食べる様子が残されている。
羽深さんとの一連のやりとりは現実にあったのだ。
そろそろほかの生徒たちが登校してきたようで、外の様子が騒がしくなってきた。
僕は改めて羽深さんとのやりとりは現実と自分に言い聞かせて教室に戻ることにした。
教室に戻ると何か普段とは違う賑わいというか喧騒を感じた。
違和感を感じて教室内を見渡すと、羽深さんの席を中心に取り巻きの人たちがいて何か話し合っている様子。それ自体はいつもと変わらない光景だが、中心にいるはずである羽深さんの姿が見当たらない。
さっきまではいたはずだが……。
そんなことを思いながら自分の席に着くと、メグが近づいてきた。
「なんかさ。羽深さんが急に具合が悪いとか言って帰っちゃったらしいんだけど、どうも泣いてたって言うんだよな。それでなんかあったんじゃないかって騒ぎになってるみたい」
ぎくっ。
それってもしや僕がらみか?
まさかでも泣くような要素はなかったよな?
何だろう。でも僕のせいのような気がしてしょうがないんだけど……気のせいであってほしい……。
てか羽深さん帰っちゃったのかぁ。
なんだかこれでもう今日学校に一日止まる意義を失ってしまったな……。
この時の僕はまだ、ちょっと呑気にそんなことを考えていたのだった。
……?
「おぉ、なんだメグ、いたのか」
「ひでぇっ。大丈夫か、お前?」
メグが僕の顔を覗き込みながら心配そうに訊いてくる。
「何が?」
「何がって、お前いつにも増してボケーっとしてっからさぁ。例のレコーディングの日程決まったっていうから知らせに来たんだけど、そしたら俺の呼びかけにも気づかないくらい上の空だったからさ。お前ヤバい薬とかに手出してないよな?」
「んー、それな。自分でもなんかヤバいのやってんじゃないかって心配してるとこ……」
「はぁっ!? お前マジでそれだけはやめとけよ!?」
「んー、多分やってはいないはずだと思うんだけど」
「おいおい、大丈夫か、本当に!?」
なんか本気で心配されてる気がするけど、僕大丈夫だよね? やってないよね?
「最近妄想と現実の境目がおぼろげでな。僕って現実に存在してる人だよね?」
「怖っ。楠木怖っ。取り敢えず病院行け、お前は! そんなんでレコーディング大丈夫なのか?」
「それな。取り敢えず昨日練習してみた。録音聴いてみる?」
「おぉ、そこはちゃんとしてるのな」
僕が昨日録音した自分の演奏をミックスした音源をメグのAirDropでシェアすると、彼はイヤホンをはめて早速聴いている。
結構ノッているようでさながらベースを弾いてるみたいに指を動かしている。
実際に自分もセッションしているのをイメージしながら聴いているのだろうな。
「なんだよこれ……」
あれ、なんかダメだったかな? 自分じゃ結構いいじゃんと思ったんだけど……。
「めっちゃいいじゃん! いつもよりかいいくらいだよ!」
「お、やっぱり?」
「いいよこれ。すんげぇグルーブ感あるわ。マジでお前薬キメて演奏したとかじゃないよな!?」
「多分……」
そんなもんとは縁がないはずなんだけど。最近羽深さんとのやりとりが現実なのか妄想なのか認識が曖昧になってきてるからちょっと不安。
机の中にしまってある羽深さんがくれた紙袋に触れて、間違いなくこれが幻覚ではなく現実であることを確認する。
大丈夫だ。これは夢じゃない。羽深さん謹製のビスコッティが証拠だ。
「それで? レコーディングはいつの予定だって?」
レコーディングの手伝いは来月の頭ということだったので、ちょっとだけまだ余裕がある。
さらにいい演奏ができるようにブラッシュアップしていこう。
さて、今日僕はまたもや新たな悩みを抱えることとなった。
羽深さんから下賜された焼き菓子についてだ。
これについてお礼を言うには、食べてその感想とともに感謝の言葉を伝えるというのが一般的な礼儀かと思う。それに僕だって羽深さんの手作りだなどと聞かされたんじゃあ食べたいという欲求が溢れかえるってえものだ。
ところがだ。
僕が欲望の赴くままこの貴重なお菓子を食べてしまったら、これを下賜されたこと自体が現実なのかどうかを証しするものが何にも無くなってしまうわけだ。
それじゃあまたまた現実だか夢だか自信がなくなって結局妄想だったかもと結論づけることになっては困る。
食べるべきか、食べざるべきか、それが問題だ。
結局いつものごとく僕は悩みに悩んで眠れない夜を送り、そろそろ陽も昇ろうかという段になってやっと思いついたアイディアというのが、記録に残すことだった。
つまり僕はお菓子を写真に撮り、食べる様子を動画で自撮りすることで記録を残すことにしたわけだ。
そんな簡単なことなら最初に思いつけばいいのに、また時間を無駄にしてしまった。
そうしてまたもや睡眠不足のまま朝を迎えた。
眠たい目をこすって、羽深さんと二人きりの時間を過ごすため、今日も今日とて登校を急ぐ朝だ。
だけどよくよく考えてみたらこの朝のひと時が今や問題の種となっているのではなかろうか?
それでも結局この至高とも言えるひと時はとても捨てがたく、蜜を求めて花に集まる蜂よろしく僕を学校へと誘うのだ。
それに何よりビスコッティのお礼を伝えねばならないのだから急がねば。
クラスメイトが登校してきたらもう彼女に近づく機会はないのだから。
「おぉー、おっはよぉー。楠木君」
「おはよう……ございます?」
「っておーーいっ!! なんでございますつけちゃうかなー、しかも疑問形で!」
いや、自分でもなんか不思議なんだよなー。
蛇に睨まれた蛙じゃないけど、いざ羽深さんを前にすると自動的にそうなっちゃうんだよ。
「もぉ……楠木君ってさ、時々光旗君と話してるよね。その時って全然敬語じゃないのになんでそんなにわたしにはよそよそしいかな? はっきり言ってわたしはそこが不満です!」
羽深さんも今最後のところですます調だったけどね。そこ指摘しちゃダメなところだよね、うん。
「はい……いや、うん……善処しま……するよ」
「約束だよ? あと楠木君」
「はい……」
「……まあそこはいいか。わたしは楠木君ってちゃんと言ってるのにどうしてわたしの名前、呼んでくれないの?」
「えぇっ!?」
「な、何……?」
「いや、お名前……僕なんかが声に発してもいいんですか……あ、いや、いいの?」
「ふぇ?」
あれ、質問変だったのかな。なんか羽深さん変な発声したけど。
「ちょ、なんで? わたしはずっと楠木君から名前呼んでもらいたかったのにぃ……」
あ、ヤバい。これまた幻覚見てるパターンっぽい。
ありえない展開きてるこれ……あー、ヤバいヤバい。
多分羽深さんのこと好きすぎて都合のいい幻想見てるんだわ、これ。末期症状だから。
そんなこと言われるはずないのに羽深さんが僕から名前を呼ばれたい? 我ながら妄想超やべぇー。
「す、すみません……体調が悪いみたいなので、ちょっと失礼します……」
「え、何々? 急にどしたの!? ちょ、楠木君!?」
体調が悪いはずの僕はトイレへと向かって一目散に廊下を駆け出した。
あれ、めっちゃ元気っぽくね?
と自分でも思ったがとにかく走った。
しかも羽深さんの幻に向かって体調が悪いからとかなんとか断りを入れてたしわけ分かんねー。
トイレに駆け込むとそのまま個室へ。
便座に腰を下ろしてすっかり上がった息が整うまで何も考えられなかった。
あー、びっくりした。
我ながらなんつう幻覚見てるんだよ。
羽深さんが僕から名前呼ばれたいって。
ないわぁ。ないない。ありえない。
よりによっていくらなんでも夢見すぎだわ。
本当に病院行った方がいいんじゃないかって気がしてきた。
いや待てよ。
ほんと最近夢と現実の境目がはっきりしない。
なーんてそれこそ本来ありえないことのはず。
にもかかわらずそんな風に考えてしまうのは、現実には到底起こりそうもない出来事が、最近自分の身に次から次に起こっているからそれを受け止めきれていないということじゃないのか。
その証拠に……。
僕はスマホを取り出して写真を開く。
そこには昨夜証拠品として撮影した羽深さんのビスコッティの画像が残っていた。
さらに動画にも僕がそのビスコッティを食べる様子が残されている。
羽深さんとの一連のやりとりは現実にあったのだ。
そろそろほかの生徒たちが登校してきたようで、外の様子が騒がしくなってきた。
僕は改めて羽深さんとのやりとりは現実と自分に言い聞かせて教室に戻ることにした。
教室に戻ると何か普段とは違う賑わいというか喧騒を感じた。
違和感を感じて教室内を見渡すと、羽深さんの席を中心に取り巻きの人たちがいて何か話し合っている様子。それ自体はいつもと変わらない光景だが、中心にいるはずである羽深さんの姿が見当たらない。
さっきまではいたはずだが……。
そんなことを思いながら自分の席に着くと、メグが近づいてきた。
「なんかさ。羽深さんが急に具合が悪いとか言って帰っちゃったらしいんだけど、どうも泣いてたって言うんだよな。それでなんかあったんじゃないかって騒ぎになってるみたい」
ぎくっ。
それってもしや僕がらみか?
まさかでも泣くような要素はなかったよな?
何だろう。でも僕のせいのような気がしてしょうがないんだけど……気のせいであってほしい……。
てか羽深さん帰っちゃったのかぁ。
なんだかこれでもう今日学校に一日止まる意義を失ってしまったな……。
この時の僕はまだ、ちょっと呑気にそんなことを考えていたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる