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アオヒゲ(夫×女主/溺愛/調教/拡張/二穴/肥大)
ひとりぼっち_2
しおりを挟む部屋の明かりを探して点ける。光に曝された調度品はやはり豪華で、元の世界であれば海外のお城や美術館に飾られているような物ばかりだった。
「……あ。今何時かしら。朝? 夜? カーテン開けたら、分かるわよね」
壁にかかる背が高くて大きなカーテン。この奥に窓があるのだろう。
「……んん! 重っ……!」
分厚いカーテンは、華奢な身体に響く。力を込めてゆっくり引いていくと、予想通り大きな窓枠が現れ、太陽の光の差し込んだ硝子の向こうに、大きいだろう街と山並みが見えた。
「うわぁ――! 凄い──! ……って……ん……?」
日の光が一部を影にして、部屋の中に檻を作る。影は縦に長く伸びており、窓には大きな格子がはめられていることが分かった。
「なに、これ――」
真っ黒な講師にそっと触れてみる。鉄でできているのだろうか。ひんやりと硬い質感が、指先を通して伝わってくる。いたずらに爪で弾くには痛いだろう。
「……檻、みたい。……押しても引いてもびくともしないし、人が通るには幅が狭いよね? ……そこそこ高い位置にこの部屋もあるみたいだし、落下防止か何か……? 鳥を入れないように……なんて、この幅烏とか鳩なら全然通れそうだけど……」
自分の身体は、横向きにしても隙間に入らないだろう。等間隔で縦の棒よりかは細いものの、横にも棒が張られており、自分がまるで獲物のように閉じ込められているような錯覚を覚えた。
「こっちの世界で格子……なんて、嫌な予感しかしないんですけど……?」
部屋に似合わないのはこの格子だけで、他に物騒なものは見当たらない。本当に、単純に落下防止なだけかもしれないが、ノイはゴクリと息を呑んだ。
「ちょっとだけ、探検してみる?」
鏡に映った自分へ向かって問いかけてみる。答えは自分の中で既に決まっていたが、何か支えが欲しかった。
“前回も前々回も、人にすぐ会えたのだけれど……。今回はそうもいかないのかしら。……それなら、自分から探しに行かないと……!”
何の物語なのか分からなければ、この世界から脱出するのは難しい。答えが分からないからだ。その答えを探すために、ノイはゆっくりと部屋のドアへと向かう。
――ガチャリ。――キィィ――。
“あっ! 鍵が開いてる! じゃあ、この子は閉じ込められてた……ってわけじゃなさそうね……? 別に、手足を拘束されていたわけでもないし、そんな道具も、やっていた形跡も部屋には見当たらなかった……”
ドアノブを回して、ゆっくりとドアを開いた。隙間から入る光は明るく、ふと床に目を落とすと、絨毯なのか一面に何か柄の入っている起毛の物が敷かれていた。
「……ひっ……広い……!」
廊下の横幅だけで、この住処の広さが窺える。
「えぇ……やっぱり、お城か何かなのかしら……」
廊下の端は遠く、そこに至るまでに幾つかの扉が見えた。沢山の人がここに住んでいるのだろうか。
“明るいし、中も綺麗で人の手が入ってる。廃墟じゃなさそうだから、絶対人いるわよね……? 見つけたい……けど、怖い目に遭いませんように……”
ノイは祈るように胸の前で手を組むと、ぎゅっと目を瞑って覚悟を決めた。
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