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ハイカブリ(同居人×女主/王子×女主/複数/媚薬/歪/二穴)
望まない人_1
しおりを挟む次にフレリアが目を覚ました時、そこは知らない部屋だった。勢い良く起き上がると、身体が柔らかいベッドに沈んだ。部屋中甘い匂いがする。何か嗅がされた影響なのか、頭が痛くて身体が妙に軽い気がした。
「……うっ……気分が悪い……」
薄暗い部屋は、フレリアを心細くさせた。そんな気持ちとは裏腹に、フレリアを包んでいた布団は、ツルツルと肌触りの良いシーツに、ふかふかした羽毛で組み合わされており、こんな時でなかったらうっかりそのまま眠ってしまいそうな心地よさだった。
「……あっ! そうだ! あの人は……」
部屋の中には自分しかいないような気がしていた。特に人の気配はなく、シン――と静まり返っている。
「帰らなきゃ、あの家に」
きっと、皆が心配していると、フレリアは思っていた。あれだけ王子に会わせないように尽力してくれていたのだ。いなくなったことに気が付いたら、きっと王子の仕業だと思い、間違いなく自分のことを探しに来るだろうとも。
「人がいないなら、今が逃げ時……よね?」
大きく深呼吸を繰り返すと、ゆっくりとベッドの外に足を向けた。
――カシャン。
「……え?」
今のこの状況に不釣り合いな音が部屋に響いた。同時に、フレリアの足首に鈍い痛みが走る。
「何、これ……」
聞きなれない音に背筋が寒くなったフレリアは、ゆっくりと自分が被っている布団をめくった。そして、剥がされた布団の下には、全く身に覚えのない枷が、痛んだ足首につけられていた。
ゆっくりとその枷に触る。ひんやりと少し冷たくて、薄暗い部屋の中でも分かるその無機質な黒さは、フレリアの現状を物語っていた。
――ガチャ。
「気が付いたかな?」
フレリアが自分の心音を必死に落ち着けようと思った時、部屋の中に王子が入ってきた。暗闇に見慣れた目には分かるのだ。ニコニコと笑っていることが。目の前に、足枷をした女性が居るのに。
部屋の明かりをつけると、王子はゆっくりとフレリアに近づいた。思わずフレリアは王子から遠ざかろうとしたが、足枷に阻まれてしまっていた。
「おはよう。僕のお姫様」
「……これを、とってください」
「どうして? ソレをとったところで、君はお城からは出られないよ? 僕が大事に大事に愛でるのだから。……出られなくても、構わないでしょう?」
「……は? めちゃめちゃ構いますけど……」
「どうして? 何不自由なく暮らせるのに? 僕もいるのに?」
「わ……私は! 元居た場所に帰りたいんです!」
この場合の【元居た場所】、は、フレリアとして目覚めた場所と、ノイとして過ごしていた現代の二か所を意味していた。
"この際どっちでも良い! とにかくここから帰らなきゃ……!"
しかし、ノイは気付く。
"……駄目じゃん……。現代に帰るには、この王子様とやらと、エッチなことしなきゃいけないんでしょう……? 何だかそのまま殺されても、全然おかしくないようなキャラなんですけど……!?
"
ノイの顔が絶望に染まる。この王子に、フレリアの身体を渡してはいけない。汚させてはいけない。そう思っていた。兄二人も、母親も守ってくれていたのに、フレリアも拒絶していたのに。自分はなんという失敗を冒してしまったのだろうか。
「……あぁ、でも、君の可愛らしいその足が傷付くのは良くないね? ……でも、少しだけ……」
ギルバートはフレリアに近づくと、うっとりとした表情で右足にキスをした。
「ひぃっ……」
「動かないで欲しいんだ、わかるよね? 傷はつけたくないし、これを……」
「やだっ! やめて!」
「動かない保証が無いからね。君のためだよ?」
ギルバートは抵抗するフレリアの腕をいとも容易く掴むと、身体を抑え付けて両手首に枷をはめて拘束した。
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