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一人から二人へ
*初めての御主人様_11
しおりを挟む「あぁ……はぁ……あー……」
最後に何回か身体を大きく震わせて、しえるはやっと落ち着いた。動画撮影も回数が増えてきたというのに、この瞬間はどんな顔をしてカメラの方に向けば良いのか未だに分からない。悩みながらもマスクに助けられながら、一応の笑顔を向けてカメラを見た。
「ふぁ……あー……へへ。イッちゃいましたぁ……。ちゃんと、見てくれましたかぁ? ……ふふっ。すっごい……気持ち良かった、です……」
カメラがなかったら、べるののことを考えながら、トロトロに溶けた顔をしていただろう。今も少し怪しいが、上手く笑えていると思っていた。
「んー……次すぐにしちゃったら、動画すぐ終わっちゃうよね……。でも、しえる、気持ち良いことしたくてたまらないんだ……」
二回イクというべるのからの命令が脳裏にチラつく。もちろん忘れてなんかいない。今日はこのために動画を撮っているのだから。
「まだちょっと、敏感になったまんまだけど……。しちゃおう……かな?」
“さっきは、乳首とクリだったけど……やっぱクリ気持ち良いな……”
「私、しえるは、クリ弄るのが一番好きなので……! もう一回、クリでイキたいと思います!」
……可愛く元気に言えただろうか。見た人はドキドキしてくれるだろうか。……べるのさんは……。そんな心配をしながら、しえるは毛布を引きずってカメラへと近づいた。
カメラの位置を確認し、毛布を敷き直す。その上に座ると、カメラには局部が先ほどに比べてかなりアップで映っている。
「近づいちゃいました! よく見えるかな? この距離でしちゃうので、しえるのココ、どうなってるか見てみてね?」
秘部を指で広げると、ぬらぬらと愛液が光っているのが見えた。引っ張ることでくぷくぷと小さな音ではあったが、空気が混じり音を立てている。この位置なら、解像度や光の加減は置いておいて、クリトリスだけでなくナカまで見ることができるだろう。
――前にもやっていた、近距離での撮影。直接的なものも興奮するだろうと考えてのことだ。
「うわぁ……。こんなになってました、私のナカ……。濡れてるの、すぐに分かっちゃいますね……?」
秘部を両方から広げて、つぷり――と左手の人差し指を一本入れてみるた。すると、にゅるにゅると粘膜と溢れる愛液に絡めとられ、力を入れずとも勝手にナカへと引きずり込まれていく。
「ん……あぁぁ……っ、は、入っていっちゃった……。んんっ……吸い付いてくるの、凄い……」
ジュプジュプと指を動かすと、音と一緒に愛液が泡を立て、真っ赤になった粘膜がまくれ上がってくる。間違いなく自分の体の一部のはずなのに、まるで自分の身体ではないように感じてしまった。
「あっ、あったかい、ですよぉ……? 触ってみます……か? ……うふふっ」
画面の向こう、不特定多数の何本もの指に襲われることを想像して、しえるは息を呑んだ。そんな想像をして胸をドキドキさせていると、気が付けば指がキュウキュウと締め付けられている。
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