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リクエストへの勇気

*トロトロ_5

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 「な、なんか、変な感じ……ですね?」

 指の隙間をローションが埋めていく。そこまで粘度が高くないとはいえ、普段この手触りに接することがあるかと問われるとないのだ。不思議な感覚と言っても過言ではないだろう。

「にゅるにゅる……んんっ……あっ……は……ぁ……んっ……し、してます、ぅ」

 トロトロになった手のひらと指を使って、左胸全体にローションを広げる。艶やかな面積が増えていく胸は、エロさを増していた。

「あっ……んっ……んんっ……き、きもち、い……いぃ……」

 指の腹を合わせるように乳首を摘んで、コリコリと何度も擦る。ローションが潤滑剤になり、リズム良く動く指は、乳首に心地よい刺激を与え続けた。

“ふ、普通に触るのと……全然違う……!”

 今まで感じたことのない感覚に、しえるは夢中になっていた。

「……ぁ……も、もっと……」

 ローションに濡れたままの手でボトルを取ると、追加でもう片方の胸の上にもトロリトロリと中身を落とす。摘んでも擦っても、それに付随する鈍い摩擦の痛みが無い。

「ふ……あぁ……しゅ、ごぉ……」

 目を細め、夢中になって右胸も揉みしだいた。言葉を発することは二の次にして、今までに無い感覚に身を堕とす。

「ん……んぁ……ふ、ぅぅ……あっ、あっ……」

 この痴態を、カメラは余すことなく動画に納めていた。ずっと、胸元に集中していたカメラは、ただ延々とそのレンズに今の姿を映し出している。

“はぁぁ……ナニコレ……ヤバい、ち、乳首……気持ちいい、よう……”

「あっ……んっ……はぁ、はぁ、んんっ……」

 指が止まらない。今度はひたすら指先で弾き、摘んで引っ張った。時々、ローションの音がグチュリと小さく聞こえる。伸ばされて全体に膜のように張り付いた粘液は、手のひらで軽く叩くと、タプタプ、ピチョピチョとその様子を変えた。その音を聞いて、また手を動かしてしまうしえるは、すっかりとその妖艶さにハマっていた。

「あ……あぁ……」

“そ、そろそろ……ん……次、に……”

「あっ……あ……き、気持ち良い、んですけど……んんっ……。そ、そろそろ……あっ……つ、次、にぃ……ぃ……っ。いっ、いき、ます、ね……ぇっ……」

 喋っている間も手は止まらない。……止めようとはしていなかった。

「はぁ……ん……ぁっ……ご、ごめんなさい……ちゃんと……はぁ……はぁ……やります、ので……んん……っ」

 落ち着かない呼吸が整うのをゆっくり止まった。

“いけない……こんなに、触っちゃう、なんて……”

 頭がぼーっとする。ずっと弄り続けていたからだろうか。普段、こんなに乳首を触ることもない。今回はローションの効果も、動画撮影をしているという効果もあり、特別だ。

「はぁ、お待たせ、しました……っ」

 手のひらについたローションを、塗れるだけ塗って胸に残す。そして用意しておいたウェットティッシュとタオルで手のひらを綺麗に拭うと、カメラの位置をまた変更した。

 次は、床の近い位置へと設置する。
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