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秘密の配信スタート!

*内緒の始まり_5

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 ……しえるは出力を最大にすると、ローターの角度を少し変えて、ショーツの上から皮も剥いていないクリトリスに強く押し当てた。

「んんぅ……! っ……あっ……あ……ぁ……」

 ――あぁ、なんて気持ちが良いのだろう。これではもう、限界はすぐそこだ。

「う……あぁ……っ……! だ……ダメ……ぇっ……!」

 誰かがいるわけでもないのに、否定的な言葉を放つ。『ダメだ。これ以上したら、もうイってしまう』と言う意味だと、見ている人に伝わるだろうか?……そんな心配せずとも、見ている人には伝わるに違いない。映像の自分は、明らかに余裕がないのだから。そして、動画を見ている人は、そんなしえるを望んでいるのだろうから。

「──っ……うぅ……あっ──!」

 身体の中を走り抜けた快楽が解放される。規則的に震えるローターに、こんな小さな機械に、あっけなくイカされてしまった。まだジンジンと疼くクリトリスからローターを離すと、ヒクヒクと快感に動く秘部に、ショーツの上から自分の指をゆっくりと当てる。

「……ぁ……え、へへ……。イっちゃいましたぁ……。こ、ココも、もう……こ、こんなっ……濡れ、てて……」

 私は、少しだけショーツをずらすと、するりと指をその中へ滑らした。ドキドキと胸を鳴らしながら、秘部をそろり、と触ってみる。

“あぁ……やっぱり濡れてる……”

 ヌルヌルとした愛液を秘部の表面から掬い上げると、わざとらしく画面へと映した。

「こ、こんなになっちゃいました……。分かるかな……? んん……糸……引いてる……」

 画面の向こうの人を意識して、親指と人差し指を合わせると、ゆっくりと開いた。指についていた愛液が、糸を引いて上下に分かれる。――それを見て、分かっていてやったはずの自分の顔がみるみる真っ赤になるのを感じながら、何度か指を開いたり閉じたりしてみせた。

「どう、かな……? 一回したら……す、凄くエッチな気分になっちゃった……。……ふふっ。もう一回、しちゃおうかな……?」

 今この状態で、直接みられているわけではない、そう思うと気持ちが大きくなった。やはり、目の前に人がいない、というのは大きいのだ。実際に目の前に人がいたら、恥ずかし過ぎて恐らく何も出来ていないだろう。

 ちなみに、動画は編集してアップしたりはしない。編集時に我に返ってしまい、どうしようもなく恥ずかしくなって、アップすることを躊躇ってしまうことが簡単に予想されたからだ。……そんなことを言うなら、生配信でも変わらないかもしれない。が、一度は誰も見ていない状態で撮影するのは、心の持ちようがやはり違うのだ。

 ……一応、と言っていいのかはわからないが、投稿前に一度だけ動画の内容をチェックするようにはしていた。声はきちんと入っているか、再生時に聞き取りやすいか、映像内に個人を特定出来る情報が含まれていないか、うっかり判別可能なレベルで顔が映りこんでいないか……。不安要素を排除するためのチェックだ。
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