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束の間の時間
*【夜】逢瀬@刺激
しおりを挟む中に入っていくローションの量が増える度、クプクプと音を伴って指にまとわりついていく。温かい肉壁を擦り、ローションで濡れる範囲をどんどんと広げていった。
「んぅ……あっ……あっ……ん……っ」
「大丈夫か?」
「あ……は、は……ぁっ……いぃ……」
「……気持ち良いのか?」
「う……うぅ……」
キュウキュウと人差し指を締め付ける動きが、ユキトを興奮させた。まだ指を一本しか入れていないのにここから二本、三本と増やしていったら、アヤはどうなってしまうのか。
もちろん、中に指が、自分のモノが、ちゃんと入るということは分かっている。しかし、一度セックスしている身とはいえ、あの時は余裕がなかった。今ほど堪能しながら解していくことは出来ていない。
「あっあっ……あ……んっ……」
第二関節まで入れていた指を、今度は根元まで入れると、グリグリとこれ以上進まないのに押し込んでいく。
「あぁぁ――! ひっ……ぁ……っ」
指先をかぎ状にして明らかな凸面を作ると、優しく引っ掻くように刺激していった。
「んっ……んっ……はぁ……ぁ……」
――腰が動いている気がする。それは、お互いに思ったことだった。
“丁寧、なのが……気持ち良い……。胸が、くすぐられる、みたい……。……あぁ……コリコリって……引っ掻かれるのも……”
「ふぅ……ふぅ……」
「アヤ、指、増やすぞ?」
「んっ……は、はい……ぁ……っ……」
そう宣言して、ユキトは人差し指を抜くと、中指も添えてアナルへと二本の指を侵入させた。
「あっ――あぁ――!」
その侵入を容易く許すどころか、歓迎するように肉壁がグニグニと動くと、導かれるようにしてあっという間に二本の指は根元まで飲み込まれていった。
「はっ……あ……」
「……動かすぞ」
ゆっくりと二本の指を出し入れする。
「ん……ぁぁ……っ……あ……ぅ……」
「……ローションも足すか」
出す量を増やし、指を伝ってアナルへと吸い込まれていくローション。小さくなっていたグチャグチャという音が、また大きくなって聞こえた。
「しばらく広げるぞ」
「あ……ぃ……」
“あああ――溶ける……身体も……頭も……溶けちゃ……う……!”
ゆるゆると優しく指が動かされ、じれったくて甘い痺れが身体に走る。細い指先から太い根元まで、その形を覚えさせるかのようにじっくりと出入りを繰り返していた。
指先が最後まで外に出る手前で、今度は指を曲げてまた凸面を作ると、先ほどよりも大きな刺激となって肉壁を抉る。
「ひぁ……っ……あ……あぁ……っ……は、ぁ……っ……ぅ……ぁ……」
執拗に繰り返され、満遍なく肉壁が擦られていく。
“い、いっぱい……擦られて、る……ぅ……”
――ただただ、それは気持ちが良かった。
弱い刺激から強い刺激へと切り替えられると、下半身へグルグルと大きく熱が帯びていく感覚が分かる。
「……締め付けてるぞ。気持ち良いんだな」
「あ……ん……」
中で指を広げると、肉壁が左右に広げられぽっかりと穴が開いたように見えた。その状態で指を出し入れすると、一生懸命閉じようと肉壁がユキトの指を押し戻そうとする。
今までよりも大きく指を動かして、それでも丁寧にローションを中で掻き回しながら強く強く肉壁を擦っていった。
「あああ……っ……! ひ……ぅ……っ……!」
度重なる強い刺激に、アヤはギュッとシーツを掴んでいる。
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