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よるのおしごと
*【夜】アヤのお仕事@手の届く距離
しおりを挟む二人は顔を見合わせて笑う。こんなに笑ったのは、本当に久し振りだ。
「アヤ。絶対に、俺はお前を身請けする。だから、それまで他の奴らに触らせるんじゃないぞ」
「……はい、分かってます」
「少しだけ、準備が必要だから。それまで待っていてくれ。……大丈夫。本当に、少し、だから」
二人は向き直ると、深く深くキスをした。
長い間、舌を唇に這わせたり、舌を絡ませたり、口づけを楽しむ。
そして、ユキトはローションを手に取ると、アヤを四つん這いにさせた。アヤも枕を胸の下辺りに置き、もたれ掛かるとお尻を突き出した。
「慣れないから、初めはこの体勢でも良いか? 傷付けたくないから、ちゃんと見える方が良い」
「構わないです……」
「……恥ずかしい?」
「……ちょっと、だけ……」
「……悪いな」
「全然! 大丈夫ですから」
ユキトは自分の指と、アヤのアナル周りにローションをたっぷりと塗った。大きく無骨な手の、長い人差し指を一本、アナルの中に沈めてゆく。
「んん……」
アヤはゆっくりと呼吸をした。
「痛いか?」
「い、いえ、大丈夫、です」
ユキトはアヤの様子を見ながら、指を動かす。内側からひろげるように、外側に向けて粘膜を押してゆく。
「あっ……ん……はぁ……っ……」
ピクン、と反応する身体を見て、指を増やした。ローションによって、ヌルヌルと内壁を滑るように指が動く。
「……熱いな……アヤの中……」
「し……仕方な……っ……んっ……」
痛いことが起こるかもしれないと、気を張らなくて良い。相手がユキトであることを考えたら、自然と身体の力が抜けていった。
「あっ、あっ……ふぅっ──!?」
「ここがいいのか? ホラ、もっと擦るぞ?」
「やっ……あっあっあ……ああっ……」
指の腹を押し付け、強弱をつけて擦り付ける。速さを変え、声が大きくなると、その速度を上げた。
「あ……ああ……だ……めっ……う……あああ……!」
括約筋が締まる。
「……アヤ……? イった……のか?」
「あ……う……は……はい……」
「気持ち良かったか?」
「す、凄く、気持ち良かった……です」
ユキトの問いに答えようと、出来るだけ呼吸を落ち着けてから口にする。身体全体が痺れる様な、射精とはまた違った快感。
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「──もっと、イきたいか?」
「……ユキトさんが、してくれる、なら」
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「もっともっと、気持ち良くしてやるからな」
「あっ……あっ……ユ、キト、さん……っ……」
ユキトは、ゴムを付けた自分のモノにローションを塗ると、ゆっくりとアヤの中へと侵入したさせていった。
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