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あとがき
最後まで読んでくださった方へ感謝を込めて。
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最後までお付き合いいただき、このあとがきにも目を通してくださっている読者の皆さん、ありがとうございます! おかげさまで、最後まで書き切ることができました。
※完結に伴い、途中コロコロ変えたタイトルを、「幻想彼氏」に戻しました。
さて、このお話は5年ほど前に思いついて、なかなか書く時間が取れずにそのまま眠らせていたのですが、今回新しいお話で「BL大賞」に応募してみようと思い、仕事と家事の合間にコツコツと、半年以上前から少しずつ書いていました。しかし……半年あるなら間に合うだろうと思ったのですが、甘かった。まだ3分の1しか書けていないのにBL大賞のエントリー期間に入ってしまい、仕方なく執筆途中での連載開始となりました。
そしていざ連載を始めてみると……お気に入りがほとんど増えず、かなり辛かったです。求められていないサービスを一方的に披露する虚しさを感じ、焦燥感や徒労感の募る中での執筆でした。
そんな中、貴重な読者さまから温かいご感想をいただくと涙が出るほど嬉しく、更新ごとに最新話にしおりが20~30動くのが、大きな励みでした。
それがなければ、きっともう途中で書くのをやめていたと思います。
ここだけのはなし……一応「完結」まで漕ぎ着けましたが、私自身はもっと時間があれば書き足したいという思いを残したままの、何とも不完全燃焼な完結です。
実は長くなるのでやむなく削ったエピソードがいくつかあります。
まず、久我直はもっと登場する予定でした。彼は作者的にはお気に入りのキャラで、作りこんでいた部分もあったのですが、脱線する気配が濃厚だったので書くのを断念しました。それに絡んでいた、健斗と久我がお互いにちょっと気になりだすエピソードもばっさりいきました。
また、真也の過去に関するエピソード、それから皓一の育ての親の和おじさんや、幸おばさんとの心温まるシーンもいくつか考えていましたが、それらも省きました。
実はラストはもう少し長く、浴室でのエッチのあとに、地球人の擬態姿に戻ったスパダリ真也がひたすら皓一とイチャイチャするベッドシーンがあり、途中まで書いていましたが、仕事がまた忙しくなってきたため隙間時間で書き続けた場合1か月はかかりそうだと思い、中断しました。
その他、時間に追われ焦りながら書いていたので、不満足な箇所がいくつもあり、手直ししたいと何度も思いました。
それらに着手していれば、きっと完結は半年以上先となっていたでしょう……。
今回は残念ながら色々と削りましたが、いつか時間ができたら、それらをきちんと書いて追加したいなあと、小さな小さな野望を胸に秘めております。
あと、皓一と真也のその後の暮らしも、書きたかったな。二人は真也の高級マンションで、事実上の結婚生活を始めます。真也は莫大な資産を持っているので、何かと皓一を甘やかそうとするのですが、皓一は和友スーパーでの仕事に愛着があり、和おじさんの役に立ちたいのでせっせと働きます。当然、真也は皓一と離れている時間が長くなり不満を覚え――というお話を頭の中で組み立てて、一人でニヤニヤしておりました(笑)。
ああ、いつか書きたいなあ。
いつか私に奇跡が起こって、二束三文の仕事と奴隷のような家事から解放される日が来ることを夢見ながら、二人の物語を温めておくことにします。
未熟な私を応援してくださる読者さま、最後までお読みいただき、本当に本当に、ありがとうございました!
※完結に伴い、途中コロコロ変えたタイトルを、「幻想彼氏」に戻しました。
さて、このお話は5年ほど前に思いついて、なかなか書く時間が取れずにそのまま眠らせていたのですが、今回新しいお話で「BL大賞」に応募してみようと思い、仕事と家事の合間にコツコツと、半年以上前から少しずつ書いていました。しかし……半年あるなら間に合うだろうと思ったのですが、甘かった。まだ3分の1しか書けていないのにBL大賞のエントリー期間に入ってしまい、仕方なく執筆途中での連載開始となりました。
そしていざ連載を始めてみると……お気に入りがほとんど増えず、かなり辛かったです。求められていないサービスを一方的に披露する虚しさを感じ、焦燥感や徒労感の募る中での執筆でした。
そんな中、貴重な読者さまから温かいご感想をいただくと涙が出るほど嬉しく、更新ごとに最新話にしおりが20~30動くのが、大きな励みでした。
それがなければ、きっともう途中で書くのをやめていたと思います。
ここだけのはなし……一応「完結」まで漕ぎ着けましたが、私自身はもっと時間があれば書き足したいという思いを残したままの、何とも不完全燃焼な完結です。
実は長くなるのでやむなく削ったエピソードがいくつかあります。
まず、久我直はもっと登場する予定でした。彼は作者的にはお気に入りのキャラで、作りこんでいた部分もあったのですが、脱線する気配が濃厚だったので書くのを断念しました。それに絡んでいた、健斗と久我がお互いにちょっと気になりだすエピソードもばっさりいきました。
また、真也の過去に関するエピソード、それから皓一の育ての親の和おじさんや、幸おばさんとの心温まるシーンもいくつか考えていましたが、それらも省きました。
実はラストはもう少し長く、浴室でのエッチのあとに、地球人の擬態姿に戻ったスパダリ真也がひたすら皓一とイチャイチャするベッドシーンがあり、途中まで書いていましたが、仕事がまた忙しくなってきたため隙間時間で書き続けた場合1か月はかかりそうだと思い、中断しました。
その他、時間に追われ焦りながら書いていたので、不満足な箇所がいくつもあり、手直ししたいと何度も思いました。
それらに着手していれば、きっと完結は半年以上先となっていたでしょう……。
今回は残念ながら色々と削りましたが、いつか時間ができたら、それらをきちんと書いて追加したいなあと、小さな小さな野望を胸に秘めております。
あと、皓一と真也のその後の暮らしも、書きたかったな。二人は真也の高級マンションで、事実上の結婚生活を始めます。真也は莫大な資産を持っているので、何かと皓一を甘やかそうとするのですが、皓一は和友スーパーでの仕事に愛着があり、和おじさんの役に立ちたいのでせっせと働きます。当然、真也は皓一と離れている時間が長くなり不満を覚え――というお話を頭の中で組み立てて、一人でニヤニヤしておりました(笑)。
ああ、いつか書きたいなあ。
いつか私に奇跡が起こって、二束三文の仕事と奴隷のような家事から解放される日が来ることを夢見ながら、二人の物語を温めておくことにします。
未熟な私を応援してくださる読者さま、最後までお読みいただき、本当に本当に、ありがとうございました!
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人外好きの私がこのような素晴らしいお話に気付かずにいたなんて…最高に良かったです。出てくる人たちがみんな良い人たちなんですよね。和おじさん視点なんか想像しただけで泣けてくる…彼なら真実を知っても受け入れてくれそうですよね。
素晴らしいお話ありがとうございました!
わ、素敵なご感想をいただいてましたのに、気付くのが遅くなって、ごめんなさい!
完全に埋もれきっている「幻想彼氏」を読んでくださる方がまだ存在していたなんて思いもよらず、感謝感激感涙の嵐です!。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。ウレシー!
「最高に良かった」……ああ、そのお言葉を、今日は脳内で百万回再生して眠りにつきたいと思います。良い夢が見られそうです( *´艸`)♡
+。:.゚ヽ(*´∀)ノ゚.:。+゚ァリガトゥ♪
わ~い、「幻想彼氏」の方も読んでいただけて、感謝感激です!!
+。:.゚ヽ(*´∀)ノ゚.:。+゚ァリガトゥ ♪♪
「幻想彼氏」の方は、ちょっとマニアックな要素がある上に、異世界とか騎士とか転生とかの人気タグが一切ないので、もう読んでいただけるだけで、感無量です。もうね、うれし泣きしちゃう!。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。ウワァーン!!
久我と健斗の方も、気にしていただけて、すごく嬉しー!!
私も書きたいのですー、でも貧乏過ぎて、書く時間が……ない。くやしー!!
貧乏が、憎い!!誰か私のラスボス並みの貧乏を、バサーッと斬ってくれぇ!!
それから「エール」のことですが、本当にこれ、わかりにくいですよね。名称も誤解を生むし、もうね、この機能、中途半端過ぎて、残念至極に存じ奉り候。って感じなのですよ。
お気を遣わせてしまって、本当に申し訳ない。「エール」を送るのって、地味に面倒くさいでしょうし、どうか気になさらないでくださいね。無理しないでね。「送らなきゃ!」ってなると、読むのも嫌になっちゃうかもしれないし、本当に、気にしないでね。
貴重なお時間を、私の作品を読むために費やしてくださって、
その上こんなに素敵なご感想までお寄せくださって、本当にありがとうございました(≧▽≦)ノ♡
全てのアプリやサイトなどに書いたことは無かったのですが、この度初めて感想書かせていただきます。
一気に読みました。
ハラハラドキドキ、なかなか読めない展開で。
人外なので個人の好みがあると思いますが、私はとても素晴らしい作品だったと思います。
奥深い、心がキュッとなるシーンもいっぱいで、布教活動起こしたい衝動に駆られています。
後書きに書かれたいたこと、気になる〜!ので、お時間許されるなら番外編として楽しまさせて頂きたいです!
よろしくお願いします。(^^)
頑張ってください!応援しています!
ご感想ありがとうございます!!
ハッと気が付けば2021年ももう終わりに近づき、流れてゆく月日の早いこと早いこと……。しばらくログインしていなかった間に、いただいたご感想が自動承認されていることに今日気付きました。お礼のコメントをしたためるのが遅くなって、本当に申し訳ありません·゜゜·.(。>ㅿ<。) ·゜゜·.
埋もれきって次元の彼方に忘れ去れ、寂しい風に散らされて塵芥と化してゆこうとしている本作を、よくぞ見つけて読んでくださいました!!
しかもご感想までしたためてくださるとは、あなたは天使!!!いや、神!!!いやいや大げさでなく、心から思います、「何という奇跡の邂逅」と!!
本当に本当に嬉しいです、よくぞご感想を届けてくださいました!!
ほとんど見返りのない孤独な作業に、多くの時間をかけた甲斐がありました。きっとあなたのために書いたんです、私。うん。そうに違いない!
あなたの熱い応援、心に沁みました。それを糧にして、また言葉を紡いでゆきたいと思います。いつになるか分かりませんが、またひっそり書き始めようと思いますので、そのときは読みに来てくださると嬉しいです♪
ご感想、本当にありがとうございました(*´∀`)ノ♡♡♡♡♡♡♡♡♡