80 / 84
Act 3
14. 絡まり繋がり求めあう、夜 2
しおりを挟む
「う、う、ああぅ……ッ!」
皓一は喘ぎながら湯の中に精液をまき散らし、ビクビクと体を震わせている。その快感を、真也は共有していた。皓一の絶頂は真也の脳に影響を及ぼし、その荒波のような快感を強制的に浴び、受け取っていたのである。それに加え、射精と同時にひときわ美しく輝いた皓一の個体紋が、真也の超感覚を甘美かつ陶酔的な快感で包み込む。
強烈なそられの刺激に触発され、真也は思わず子種を皓一の口に向かって放出してしまった。ねっとりとしたゼリー状の鞘に包まれた小さな粒状の子種が、いくつも連なって真也の交接器から溢れ出し、その大半は皓一の口から溢れて湯の中に落ちていった。しかしほんの一部だったが、それは開け放たれた皓一の口から喉に流れ込んだ。
「んぐッ……」
「!! しまった……! すまん、皓一! 吐き出せ!」
我に返った真也は自分の失態に少なからず動揺し、皓一の頬を両手で挟み込んで言った。
「大丈夫か、皓一……。悪かった、興奮して……コントロールできなかった……」
皓一は口を拭いながら喘ぎ、乱れた息の合間に言った。
「くはっ……はあ、はあ……吐き出せってもう無理、今の何?! すごくいい匂いだったけど……。あ、あ、あ……!!」
皓一は体の内側から沸き起こってくるような欲情に翻弄され、喘ぎながら体をくねらせた。イッたばかりの皓一の男根は再び精力を盛り返し、ビンビンに勃起している。
番の相手の分泌液をいい匂いと感じ興奮するのは、真也の種族では当たり前のことだったが、地球人の皓一が同じ反応を示すとは思わず、真也は嬉しい驚きに震えていた。
一方、皓一は体中が性器になったような感覚を覚え、這いまわる触手や真也の手が触れてきただけで、肌を粟立たせて快感にびくびくと体中を痙攣させている。
「うああ……あ、あ……! なんか変、体が変だ! ううッ、やめ、やめ、真也、触手でこするの、やめてくれ! イク、またイッ……!!」
真也の腕が皓一の首筋に触れ、触手が陰部をわずかに掠っただけで、皓一は絶頂して再び勢いよく射精した。強い快感に浸り息を乱す皓一の姿を視姦しながら、真也もまた快楽の只中にあった。交接器の先端に子種が上ってゆくのを感じ、コントロールするのを諦めて、湯の中にそれを放出する。
「ああ……皓一、皓一……愛してる!」
そう叫びながら真也は、人の姿の腕を皓一の背中に回しギュッと抱擁しながら、うっとりと皓一の快感の波長を味わった。
皓一もまたその抱擁に応え、筋肉のがっつり付いた真也の背中に腕を回し、逞しい胸に頭をすり寄せる。そして荒い息の合間に途切れ途切れ、言葉を紡いだ。
「……俺、なんかおかしい……。体中が熱いし、ぞわぞわするし、ふわふわするし……アレがなんか……すごく疼く。もしかしておまえの精子って……俺には毒……? だから吐き出せって言ったのか?」
「いや、安心しろ皓一、毒ではない。ただおまえが気持ち悪いだろうと思って、吐き出せと言っただけだ」
真也は、皓一と番になりたいとはっきりと自覚した際に、自分の触手から分泌される粘液や子種の類が皓一に悪影響を与えることを心配して、かなり念入りに調査していた。
それによると皓一の健康に害を為す成分はなく、むしろ強壮作用があることを知ったのだ。それを思い出し、実際に皓一の性的な反応が著しいことを確認して、真也の心は喜びに満たされ、体の方はグツグツ煮えたぎるような興奮を覚えた。今すぐ皓一を組み敷き、触手のすべてを使って締め上げ拘束し、交接器を奥深くに捻じ込みたい――愛する番に対する真也の欲望は、今にも爆発しそうだった。
「皓一……いいか、この触手を……俺の交接器を、おまえの中に今すぐ入れても、いいか……」
「ああ……早く来いよ……。許可なんか要らない。俺、ずっと待ってんだ……。この10日間、おまえと会えなくて……」
皓一は真也の首に両腕を回して引き寄せると、耳元に口を寄せて囁いた。
「おまえが欲しくて、たまらなかった……。早く入れて、俺の中こすってくれ……」
「!!」
湯の中にみっしり詰まった触手が、びしゃびしゃとしぶきを上げて跳ねまわる。それらはたちまち皓一の体に絡みつき、股を大きく開かせ、脚を、腕を、腹を、胸を、がっしりと拘束した。
「うあ、あ!」
皓一の双丘の谷間に、粘液で覆われたいくつもの触手が群がり、湯の軋みを中和してゆく。たちまち皓一の孔周りがぬるぬると滑りが良くなり、真也は交接のための触手の先端を、愛しい番の中へと潜り込ませた。
皓一は喘ぎながら湯の中に精液をまき散らし、ビクビクと体を震わせている。その快感を、真也は共有していた。皓一の絶頂は真也の脳に影響を及ぼし、その荒波のような快感を強制的に浴び、受け取っていたのである。それに加え、射精と同時にひときわ美しく輝いた皓一の個体紋が、真也の超感覚を甘美かつ陶酔的な快感で包み込む。
強烈なそられの刺激に触発され、真也は思わず子種を皓一の口に向かって放出してしまった。ねっとりとしたゼリー状の鞘に包まれた小さな粒状の子種が、いくつも連なって真也の交接器から溢れ出し、その大半は皓一の口から溢れて湯の中に落ちていった。しかしほんの一部だったが、それは開け放たれた皓一の口から喉に流れ込んだ。
「んぐッ……」
「!! しまった……! すまん、皓一! 吐き出せ!」
我に返った真也は自分の失態に少なからず動揺し、皓一の頬を両手で挟み込んで言った。
「大丈夫か、皓一……。悪かった、興奮して……コントロールできなかった……」
皓一は口を拭いながら喘ぎ、乱れた息の合間に言った。
「くはっ……はあ、はあ……吐き出せってもう無理、今の何?! すごくいい匂いだったけど……。あ、あ、あ……!!」
皓一は体の内側から沸き起こってくるような欲情に翻弄され、喘ぎながら体をくねらせた。イッたばかりの皓一の男根は再び精力を盛り返し、ビンビンに勃起している。
番の相手の分泌液をいい匂いと感じ興奮するのは、真也の種族では当たり前のことだったが、地球人の皓一が同じ反応を示すとは思わず、真也は嬉しい驚きに震えていた。
一方、皓一は体中が性器になったような感覚を覚え、這いまわる触手や真也の手が触れてきただけで、肌を粟立たせて快感にびくびくと体中を痙攣させている。
「うああ……あ、あ……! なんか変、体が変だ! ううッ、やめ、やめ、真也、触手でこするの、やめてくれ! イク、またイッ……!!」
真也の腕が皓一の首筋に触れ、触手が陰部をわずかに掠っただけで、皓一は絶頂して再び勢いよく射精した。強い快感に浸り息を乱す皓一の姿を視姦しながら、真也もまた快楽の只中にあった。交接器の先端に子種が上ってゆくのを感じ、コントロールするのを諦めて、湯の中にそれを放出する。
「ああ……皓一、皓一……愛してる!」
そう叫びながら真也は、人の姿の腕を皓一の背中に回しギュッと抱擁しながら、うっとりと皓一の快感の波長を味わった。
皓一もまたその抱擁に応え、筋肉のがっつり付いた真也の背中に腕を回し、逞しい胸に頭をすり寄せる。そして荒い息の合間に途切れ途切れ、言葉を紡いだ。
「……俺、なんかおかしい……。体中が熱いし、ぞわぞわするし、ふわふわするし……アレがなんか……すごく疼く。もしかしておまえの精子って……俺には毒……? だから吐き出せって言ったのか?」
「いや、安心しろ皓一、毒ではない。ただおまえが気持ち悪いだろうと思って、吐き出せと言っただけだ」
真也は、皓一と番になりたいとはっきりと自覚した際に、自分の触手から分泌される粘液や子種の類が皓一に悪影響を与えることを心配して、かなり念入りに調査していた。
それによると皓一の健康に害を為す成分はなく、むしろ強壮作用があることを知ったのだ。それを思い出し、実際に皓一の性的な反応が著しいことを確認して、真也の心は喜びに満たされ、体の方はグツグツ煮えたぎるような興奮を覚えた。今すぐ皓一を組み敷き、触手のすべてを使って締め上げ拘束し、交接器を奥深くに捻じ込みたい――愛する番に対する真也の欲望は、今にも爆発しそうだった。
「皓一……いいか、この触手を……俺の交接器を、おまえの中に今すぐ入れても、いいか……」
「ああ……早く来いよ……。許可なんか要らない。俺、ずっと待ってんだ……。この10日間、おまえと会えなくて……」
皓一は真也の首に両腕を回して引き寄せると、耳元に口を寄せて囁いた。
「おまえが欲しくて、たまらなかった……。早く入れて、俺の中こすってくれ……」
「!!」
湯の中にみっしり詰まった触手が、びしゃびしゃとしぶきを上げて跳ねまわる。それらはたちまち皓一の体に絡みつき、股を大きく開かせ、脚を、腕を、腹を、胸を、がっしりと拘束した。
「うあ、あ!」
皓一の双丘の谷間に、粘液で覆われたいくつもの触手が群がり、湯の軋みを中和してゆく。たちまち皓一の孔周りがぬるぬると滑りが良くなり、真也は交接のための触手の先端を、愛しい番の中へと潜り込ませた。
20
お気に入りに追加
387
あなたにおすすめの小説
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
【完結】嘘はBLの始まり
紫紺(紗子)
BL
現在売り出し中の若手俳優、三條伊織。
突然のオファーは、話題のBL小説『最初で最後のボーイズラブ』の主演!しかもW主演の相手役は彼がずっと憧れていたイケメン俳優の越前享祐だった!
衝撃のBLドラマと現実が同時進行!
俳優同士、秘密のBLストーリーが始まった♡
※番外編を追加しました!(1/3)
4話追加しますのでよろしくお願いします。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
愛され末っ子
西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。
リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。
(お知らせは本編で行います。)
********
上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます!
上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、
上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。
上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的
上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン
上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。
てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。
(特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。
琉架の従者
遼(はる)琉架の10歳上
理斗の従者
蘭(らん)理斗の10歳上
その他の従者は後々出します。
虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。
前半、BL要素少なめです。
この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。
できないな、と悟ったらこの文は消します。
※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。
皆様にとって最高の作品になりますように。
※作者の近況状況欄は要チェックです!
西条ネア
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる