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Act 3
05. テスト
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皓一がすべてを思い出したあの日から、1週間が経とうとしていた。
皓一は最初、すぐにでも真也が会いに来るだろうと思っていたのだが、予想に反してあの男はあれ以来、一度も姿を現さなかった。
皓一には訊きたいこと、確かめたいことが山ほどあった。
きっともう一度真也と会えば、すべてに答えが出るような気がした。
それなのに、真也はどこにもいない。
電話は繋がらないし、家にも帰ってこない。
彼の気配は、どこにもなかった。
皓一は毎日、何度も真也の番号に電話をかけ、真也の家を訪れた。
合鍵はまだ有効で、家の中には難なく入れる。真也の車も、ずっと駐車場に止まったままだった。
「きっと帰って来る……」
皓一はそう信じて、真也を待ち続けた。
仕事が休みの日は一日中、真也の家で彼を待った。
どこにいて、何をしていても、真也のことが頭から離れない。
日が経てば経つほど、会いたい気持ちが募っていった。
一方、皓一のその様子を、健斗は不安な気持ちで見守っていた。
健斗は何度も久我に連絡を取って現状を訊いてみたが、返ってくるのは曖昧な答えだけ。久我はいつも言葉を濁し、もう少し時間をくれとしか言わなかった。
皓一は日増しにやつれ、仕事中も呆けていることが多くなってきた。この状態が長続きすれば、皓一は病気になってしまうだろう――健斗はそう思い、そろそろ行動に出ることにした。
(今日はあの研究所に特攻しよう。あの施設は怪しい。絶対、地下とかに何かあるに違いない)
健斗がそう思っていた矢先、久我から連絡が入った。研究所を尋ねてきてほしいとのことだったが、非常にデリケートな話をしなければならないので、皓一には知らせずに健斗一人で来てほしい、と久我は言った。
健斗は釈然としなかったが、その日の夜、言われた通り一人で研究所を尋ねた。
建物はシンとして、ひとけがなかった。外門に辿り着いた途端、研究所の表扉から久我が出てきて、健斗はすぐに建物内に案内された。
健斗の思った通り、そこの地下は彼らの活動拠点になっていた。といっても、地下に活動拠点への出入り口が用意されているだけで、実際の物理的スペースはどこか別の場所にあるらしい。移動中、久我がザッと説明してくれたが、地球のテクノロジーでは理解しがたい内容ばかりで、健斗は「へえ」とか「はあ……」とかの生返事を繰り返す他なかった。
エレベーターのような移動設備を何度か利用して辿り着いた一室に、新たな人物が待っていた。見た目は中年の白人女性で、彼女は手を差し出して健斗を迎えた。
「よく来てくれました、薬師寺健斗さん。ああ、握手は、あなたの国の習慣ではありませんでしたね、失礼しました。とにかく、歓迎します。私は久我直や高羽真也と同じ惑星文化の生まれで、統制官の一人、地球名はエリノアと申します。本名はあなた方には発音できないので、今後もすべて地球名で通しますが、ご承諾いただければ幸いです」
エリノアはまず皓一への被害を詫び、高羽真也は現在拘束状態にあることを説明した。
久我が補足してくれた話では、真也は皓一に会いに行こうとして暴れたため、意識を剥奪し、特殊なカプセルの中で眠らせているらしい。健斗が「まんまSFだな……」などと思っていたところ、エリノアが再び、口を開いた。
「高羽の『能力』は特級クラスのため、そうするしかなかったのです。高羽の眠っている姿を、ご覧になりますか?」
「え……見ていいんですか? だって、その……あなた方本来の、姿、なんですよね?」
エリノアは頷いて歩き出した。
「今回は、特例中の特例措置を取ることにしました。実はあなたの協力が必要なのです。以前も久我が申し上げたと思いますが、我々には敵意はなく、地球は保護対象です。特に知的生命体であり、我々の未来の友人となり得る地球人に対しては、その生命活動を阻害してはならないという規則を設けています。――ですが……」
エリノアはある扉の前で何かの操作盤を叩き、開いた扉に健斗を誘導しながら、続けて口を開いた。
「高羽が皓一さんを『番』にしたことにより、予想外の事態が発生したのです。我々と地球人は見た目や能力にかなりの差異がありますが、根本の部分で共通する面があるらしく……博士」
エリノアに促され、久我が説明を引き継いだ。
「私が地球の生命体に惹かれ、研究を続けていた理由が、それなのですよ。それはあなた方が、魂、と呼んでいるものに最も近い。高羽が皓一を『番』にしたことにより、通常は起こりえない繋がりが、二人を結びつけてしまった。二人の魂が、不可逆的に結び付けられてしまったのです」
「どういうことか、わからないんだけど?」
健斗の戸惑いに、久我は当然だ、という風に目で頷き、足を止めた。
その部屋は白い靄で覆われていたが、彼が健斗には見えない何かを操作し始めたところ、靄は晴れて目の前に「何か」が現われた。
全長3メートルはあるだろうか。健斗の目の前にそびえ立つようなそれは、空中に浮いているように見えた。
縦1メートルのほどの胴体のような部分の下に、タコの足のような触手が、大小とりまぜて何本も垂れ下がっている。胴体と見られる部分は半ば透けていて、中の臓器のようなものが見えている。以前高羽がクリオネに似ている、と言った部分はこれか、と健斗は少し納得した。同時に、なるほど……と、健斗は眉をしかめた。
(高羽も久我も、見せたがらないはずだ……)
異星人が姿を晒すことを規則で禁じている一番の理由は、地球人にショックを与えないように、という配慮からだろう。
その「エイリアン姿の高羽真也」は、健斗が想像したSFのようなカプセルに入っているのではなかった。久我の説明では、地球人には見えない膜の中で拘束されているらしい。触手が時折ピクピクと動き、透けて見えるピンク色の臓器が脈動しているほかには、目立った動きもなかった。
「これが……高羽真也? あいつなのか?」
「そうです。意識はありません。強制的に眠らせていますから」
エリノアがそう答え、健斗は続けて質問した。
「寝てるって……どこが、目? どれが口? 鼻は?」
「『能力』の使用が増加するうちに目は退化し、口や鼻に相当する器官は見えるところにはついていません」
エリノアがそう説明したのち、久我が心配そうな顔で健斗の顔を覗き込んで言った。
「薬師寺さん、大丈夫ですか? どこか落ち着けるところで、座って休憩しますか」
「いや……。大丈夫だ……。あんたら……化けるのうまいよな……。これが本来の姿なら、俺たちと全然、違うじゃんか」
エリノアは表情を崩さず、淡々と健斗に説明をした。
「元々、我々は擬態能力を持って生まれてきました。その上高羽の場合は、長期間にわたる外宇宙の任務に就いていましたので、様々な環境に適応するための擬態能力が格段に優れていた。『番』を得たのちは、更にその能力に磨きがかかったようで、瞬時に一部分だけ擬態を行う、という芸当も可能になっていたようです」
「はあ……なるほど? それで、完璧に皓一さんを騙していた……と? ヒッ!」
健斗が引きつるような悲鳴をあげたのは、「真也」の触手が一本、健斗のすぐ傍まで伸ばされてきたからだ。それは何かにつかえ、健斗まで辿り着けずにうねうねとうごめいている。
久我が健斗の肩にそっと触れて、静かに言った。
「拘束膜に覆われているので、あれ以上の動きは出来ませんから、安心してください。どうやら、彼の名前に反応したらしい……眠っていても、彼を求め続けている……愛する、『番』を」
健斗はエイリアンの動きに怖気付いた自分を恥ずかしく思いながら、一つ大きく息を吐いたのちに話を続けた。
「……で、俺にどんな協力をして欲しいって?」
健斗のその問いに、エリノアが説明を続けた。
「高羽真也は、この1週間で明らかに衰弱しています。眠らせているとはいえ、我々は高羽に完璧な栄養補給を行い、健康状態を維持する措置を十分に施しています。にもかかわらず、異常なほど、精神及び身体機能の劣化が進んでいます。これは『番』との別離が影響しているからです。高羽をこのまま『番』と引き離し続ければ、あと1ヶ月の内に死ぬでしょう」
「やっぱりそうなるのか……。それで、あんたたちは、どうするつもりだ?」
「高羽を死なせたくはないが、「番」である彼が高羽を望まない場合、我々としては高羽の死亡を受け入れるしかありません」
「こ……」
皓一の名前を言おうとして、健斗はやめた。また真也が反応しそうなので、久我やエリノア同様、「彼」と呼ぶことにする。
「彼は……こいつに会いたがっていますよ。最初は異星人に騙されていたことがショックだったみたいだったけど、今は……可哀想なほどやつれて……こいつと会いたがっている」
健斗は悔し気に下唇を噛み、嫌々ながら続けた。
「彼は、まだこいつを愛してる。化け物でも構わない、とまで言ってた……」
「我々の方でも、彼のその気持ちは確認しました。予想外なことに、彼の『番』に対する反応は、我々と酷似している。しかしその反応が、本当に彼の望むものなのか、我々はその確証が欲しいのです」
「俺は何をすればいいんだ? こ……彼のためになるなら、協力する」
「あるテストに参加してほしいのです。あなたの介入が必要です。あなたにとっては……辛い体験になるかもしれません。それでも、協力してくれますか?」
「彼のためなら」
健斗は迷わず頷いた。
皓一は最初、すぐにでも真也が会いに来るだろうと思っていたのだが、予想に反してあの男はあれ以来、一度も姿を現さなかった。
皓一には訊きたいこと、確かめたいことが山ほどあった。
きっともう一度真也と会えば、すべてに答えが出るような気がした。
それなのに、真也はどこにもいない。
電話は繋がらないし、家にも帰ってこない。
彼の気配は、どこにもなかった。
皓一は毎日、何度も真也の番号に電話をかけ、真也の家を訪れた。
合鍵はまだ有効で、家の中には難なく入れる。真也の車も、ずっと駐車場に止まったままだった。
「きっと帰って来る……」
皓一はそう信じて、真也を待ち続けた。
仕事が休みの日は一日中、真也の家で彼を待った。
どこにいて、何をしていても、真也のことが頭から離れない。
日が経てば経つほど、会いたい気持ちが募っていった。
一方、皓一のその様子を、健斗は不安な気持ちで見守っていた。
健斗は何度も久我に連絡を取って現状を訊いてみたが、返ってくるのは曖昧な答えだけ。久我はいつも言葉を濁し、もう少し時間をくれとしか言わなかった。
皓一は日増しにやつれ、仕事中も呆けていることが多くなってきた。この状態が長続きすれば、皓一は病気になってしまうだろう――健斗はそう思い、そろそろ行動に出ることにした。
(今日はあの研究所に特攻しよう。あの施設は怪しい。絶対、地下とかに何かあるに違いない)
健斗がそう思っていた矢先、久我から連絡が入った。研究所を尋ねてきてほしいとのことだったが、非常にデリケートな話をしなければならないので、皓一には知らせずに健斗一人で来てほしい、と久我は言った。
健斗は釈然としなかったが、その日の夜、言われた通り一人で研究所を尋ねた。
建物はシンとして、ひとけがなかった。外門に辿り着いた途端、研究所の表扉から久我が出てきて、健斗はすぐに建物内に案内された。
健斗の思った通り、そこの地下は彼らの活動拠点になっていた。といっても、地下に活動拠点への出入り口が用意されているだけで、実際の物理的スペースはどこか別の場所にあるらしい。移動中、久我がザッと説明してくれたが、地球のテクノロジーでは理解しがたい内容ばかりで、健斗は「へえ」とか「はあ……」とかの生返事を繰り返す他なかった。
エレベーターのような移動設備を何度か利用して辿り着いた一室に、新たな人物が待っていた。見た目は中年の白人女性で、彼女は手を差し出して健斗を迎えた。
「よく来てくれました、薬師寺健斗さん。ああ、握手は、あなたの国の習慣ではありませんでしたね、失礼しました。とにかく、歓迎します。私は久我直や高羽真也と同じ惑星文化の生まれで、統制官の一人、地球名はエリノアと申します。本名はあなた方には発音できないので、今後もすべて地球名で通しますが、ご承諾いただければ幸いです」
エリノアはまず皓一への被害を詫び、高羽真也は現在拘束状態にあることを説明した。
久我が補足してくれた話では、真也は皓一に会いに行こうとして暴れたため、意識を剥奪し、特殊なカプセルの中で眠らせているらしい。健斗が「まんまSFだな……」などと思っていたところ、エリノアが再び、口を開いた。
「高羽の『能力』は特級クラスのため、そうするしかなかったのです。高羽の眠っている姿を、ご覧になりますか?」
「え……見ていいんですか? だって、その……あなた方本来の、姿、なんですよね?」
エリノアは頷いて歩き出した。
「今回は、特例中の特例措置を取ることにしました。実はあなたの協力が必要なのです。以前も久我が申し上げたと思いますが、我々には敵意はなく、地球は保護対象です。特に知的生命体であり、我々の未来の友人となり得る地球人に対しては、その生命活動を阻害してはならないという規則を設けています。――ですが……」
エリノアはある扉の前で何かの操作盤を叩き、開いた扉に健斗を誘導しながら、続けて口を開いた。
「高羽が皓一さんを『番』にしたことにより、予想外の事態が発生したのです。我々と地球人は見た目や能力にかなりの差異がありますが、根本の部分で共通する面があるらしく……博士」
エリノアに促され、久我が説明を引き継いだ。
「私が地球の生命体に惹かれ、研究を続けていた理由が、それなのですよ。それはあなた方が、魂、と呼んでいるものに最も近い。高羽が皓一を『番』にしたことにより、通常は起こりえない繋がりが、二人を結びつけてしまった。二人の魂が、不可逆的に結び付けられてしまったのです」
「どういうことか、わからないんだけど?」
健斗の戸惑いに、久我は当然だ、という風に目で頷き、足を止めた。
その部屋は白い靄で覆われていたが、彼が健斗には見えない何かを操作し始めたところ、靄は晴れて目の前に「何か」が現われた。
全長3メートルはあるだろうか。健斗の目の前にそびえ立つようなそれは、空中に浮いているように見えた。
縦1メートルのほどの胴体のような部分の下に、タコの足のような触手が、大小とりまぜて何本も垂れ下がっている。胴体と見られる部分は半ば透けていて、中の臓器のようなものが見えている。以前高羽がクリオネに似ている、と言った部分はこれか、と健斗は少し納得した。同時に、なるほど……と、健斗は眉をしかめた。
(高羽も久我も、見せたがらないはずだ……)
異星人が姿を晒すことを規則で禁じている一番の理由は、地球人にショックを与えないように、という配慮からだろう。
その「エイリアン姿の高羽真也」は、健斗が想像したSFのようなカプセルに入っているのではなかった。久我の説明では、地球人には見えない膜の中で拘束されているらしい。触手が時折ピクピクと動き、透けて見えるピンク色の臓器が脈動しているほかには、目立った動きもなかった。
「これが……高羽真也? あいつなのか?」
「そうです。意識はありません。強制的に眠らせていますから」
エリノアがそう答え、健斗は続けて質問した。
「寝てるって……どこが、目? どれが口? 鼻は?」
「『能力』の使用が増加するうちに目は退化し、口や鼻に相当する器官は見えるところにはついていません」
エリノアがそう説明したのち、久我が心配そうな顔で健斗の顔を覗き込んで言った。
「薬師寺さん、大丈夫ですか? どこか落ち着けるところで、座って休憩しますか」
「いや……。大丈夫だ……。あんたら……化けるのうまいよな……。これが本来の姿なら、俺たちと全然、違うじゃんか」
エリノアは表情を崩さず、淡々と健斗に説明をした。
「元々、我々は擬態能力を持って生まれてきました。その上高羽の場合は、長期間にわたる外宇宙の任務に就いていましたので、様々な環境に適応するための擬態能力が格段に優れていた。『番』を得たのちは、更にその能力に磨きがかかったようで、瞬時に一部分だけ擬態を行う、という芸当も可能になっていたようです」
「はあ……なるほど? それで、完璧に皓一さんを騙していた……と? ヒッ!」
健斗が引きつるような悲鳴をあげたのは、「真也」の触手が一本、健斗のすぐ傍まで伸ばされてきたからだ。それは何かにつかえ、健斗まで辿り着けずにうねうねとうごめいている。
久我が健斗の肩にそっと触れて、静かに言った。
「拘束膜に覆われているので、あれ以上の動きは出来ませんから、安心してください。どうやら、彼の名前に反応したらしい……眠っていても、彼を求め続けている……愛する、『番』を」
健斗はエイリアンの動きに怖気付いた自分を恥ずかしく思いながら、一つ大きく息を吐いたのちに話を続けた。
「……で、俺にどんな協力をして欲しいって?」
健斗のその問いに、エリノアが説明を続けた。
「高羽真也は、この1週間で明らかに衰弱しています。眠らせているとはいえ、我々は高羽に完璧な栄養補給を行い、健康状態を維持する措置を十分に施しています。にもかかわらず、異常なほど、精神及び身体機能の劣化が進んでいます。これは『番』との別離が影響しているからです。高羽をこのまま『番』と引き離し続ければ、あと1ヶ月の内に死ぬでしょう」
「やっぱりそうなるのか……。それで、あんたたちは、どうするつもりだ?」
「高羽を死なせたくはないが、「番」である彼が高羽を望まない場合、我々としては高羽の死亡を受け入れるしかありません」
「こ……」
皓一の名前を言おうとして、健斗はやめた。また真也が反応しそうなので、久我やエリノア同様、「彼」と呼ぶことにする。
「彼は……こいつに会いたがっていますよ。最初は異星人に騙されていたことがショックだったみたいだったけど、今は……可哀想なほどやつれて……こいつと会いたがっている」
健斗は悔し気に下唇を噛み、嫌々ながら続けた。
「彼は、まだこいつを愛してる。化け物でも構わない、とまで言ってた……」
「我々の方でも、彼のその気持ちは確認しました。予想外なことに、彼の『番』に対する反応は、我々と酷似している。しかしその反応が、本当に彼の望むものなのか、我々はその確証が欲しいのです」
「俺は何をすればいいんだ? こ……彼のためになるなら、協力する」
「あるテストに参加してほしいのです。あなたの介入が必要です。あなたにとっては……辛い体験になるかもしれません。それでも、協力してくれますか?」
「彼のためなら」
健斗は迷わず頷いた。
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