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Act 1
42. かけがえのない相手
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拘束され、大きく股を開いた皓一の上に、下半身からいくつも触手を生やした男が、覆いかぶさっている――傍から見れば、それは異様な光景だった。目隠しされ、真也の暗示の元でコントロールされている皓一には、一切感知されないことだったが。
触手はうねうねと蠢(うごめ)きながら、手に入れた獲物を放さないとばかりに皓一に絡みつき、そのうちの一つは皓一のアナルに侵入して中を刺激していた。また、別の触手が皓一のペニスに巻き付き摩擦し、そのペニスの内側では、尿道の奥深くまでごく細い触手が入り込んで皓一を犯していた。
皓一の体は触手から分泌される粘液で濡れそぼり、特に孔周りはちゅぷちゅぷと卑猥な音を立て、絶え間なく汁を滴らせている。
皓一は全身が性器と化したような感覚すら覚え、自分の体に何かが這いまわる感触にすら、例えようのない気持ち良さを感じていた。全身をなぶられ、前と後ろをこすられ、乳首をなぶられ、快感は留まるところを知らず、心臓が苦しいほどバクバク音をたて、血管が爆発しそうだった。
そろそろ限界か……と、真也は皓一の様子を見て取り思った。
これ以上続ければ、異様な興奮状態に脳は警鐘を鳴らし、皓一は気を失うだろう。
「皓一……そろそろ、一緒に達(い)こう……いいか?」
「あ゛、うあ゛、うううう、な、に……真也……真、也ぁ……うああぁ……」
「ああ……皓一、まだだ、まだ気絶するな……おまえの中に、俺の子種を注いで、俺が完全におまえを征服するまで…………」
ぐんっ、と皓一の直腸内で触手の先端が膨らんだ。場所が前立腺の傍だったため、皓一が一際高く鳴く。皓一が快感にむせび泣いている間に、真也は触手の先端を奥深くに挿入し、“子種”を皓一の体内へと送り出した。同時に、皓一の尿道に挿入していた触手を抜き、精液の通り道を解放してやる――抜き取りざまに内側から前立腺を刺激すると、皓一はたちまち勢いよく射精した。
体をのけ反らし、皓一は発狂じみた嬌声を上げながら絶頂した。射精はなかなか止まらず、最初の勢いを失くしてもなお、だらだらと汁をまき散らした。
「あ゛ぁぁっ、あ゛あ゛あ゛あぁぁぁぁっっっっ!!」
「ぐうぅぅぅっ、皓一、皓一っ!! 俺のものだ、俺のっ……!」
絶頂に続く絶頂、脳が焼き切れてしまうのではと思うほどの激しい快感。
二人はしばらくの間、密着したまま動けなかった。
快楽の大波が去った後も、その余韻は長く尾を引き、二人を包み続けた。
皓一の目に巻かれた布はじっとりと濡れて涙を吸い取れなくなり、ぽたぽたと枕に雫を落としている。体には大小さまざまな触手が絡みつき、真也の両腕は皓一をしっかり抱きしめたまま離さない。手足だけでなく体中、がんじがらめに拘束されている皓一は寝返りも打てなかったが、真也の肌がピッタリと密着して苦しいほどに抱擁されている感覚に、目眩がするほどの幸福感を覚えていた。
唾液と汗と涙、一度に大量に放出された皓一の精液、そして触手から分泌される粘液が混ざり合い、二人はぐちょぐちょに濡れた状態で、一つに繋がっていた。
やがて皓一が気絶するように眠ってしまったことを知り、真也は彼の拘束を解いた。押さえつけたことによりできた軽い皮下出血と筋肉のこわばりを撫でさすり、皓一の肌に健康的な血液循環を取り戻してやる。皓一の刻んでいる心音を確認し、頭の中を覗き込み、安らかな寝息に耳を立てる。どこもかしこも異常がないことに安堵すると、真也は愛おし気に皓一を触手でくるみ、甘い吐息をついた。
「ああ……皓一。生涯、離さない。誰にも、渡さない……」
真也の体がゆるゆると変化してゆく。触手が体内に吸収されるように消えてゆき、下半身が人間の形状へと作りこまれていった。
「俺の名前は、高羽真也。皓一の恋人、高羽真也だ。生涯、高羽真也として生きる。たとえ生まれ故郷に二度と帰れず、長い寿命を捨て、この地に沈むことになったとしても、悔いはない」
真也は決意を確認するように言葉を舌に乗せ、腕の中の皓一を抱きしめた。
触手はうねうねと蠢(うごめ)きながら、手に入れた獲物を放さないとばかりに皓一に絡みつき、そのうちの一つは皓一のアナルに侵入して中を刺激していた。また、別の触手が皓一のペニスに巻き付き摩擦し、そのペニスの内側では、尿道の奥深くまでごく細い触手が入り込んで皓一を犯していた。
皓一の体は触手から分泌される粘液で濡れそぼり、特に孔周りはちゅぷちゅぷと卑猥な音を立て、絶え間なく汁を滴らせている。
皓一は全身が性器と化したような感覚すら覚え、自分の体に何かが這いまわる感触にすら、例えようのない気持ち良さを感じていた。全身をなぶられ、前と後ろをこすられ、乳首をなぶられ、快感は留まるところを知らず、心臓が苦しいほどバクバク音をたて、血管が爆発しそうだった。
そろそろ限界か……と、真也は皓一の様子を見て取り思った。
これ以上続ければ、異様な興奮状態に脳は警鐘を鳴らし、皓一は気を失うだろう。
「皓一……そろそろ、一緒に達(い)こう……いいか?」
「あ゛、うあ゛、うううう、な、に……真也……真、也ぁ……うああぁ……」
「ああ……皓一、まだだ、まだ気絶するな……おまえの中に、俺の子種を注いで、俺が完全におまえを征服するまで…………」
ぐんっ、と皓一の直腸内で触手の先端が膨らんだ。場所が前立腺の傍だったため、皓一が一際高く鳴く。皓一が快感にむせび泣いている間に、真也は触手の先端を奥深くに挿入し、“子種”を皓一の体内へと送り出した。同時に、皓一の尿道に挿入していた触手を抜き、精液の通り道を解放してやる――抜き取りざまに内側から前立腺を刺激すると、皓一はたちまち勢いよく射精した。
体をのけ反らし、皓一は発狂じみた嬌声を上げながら絶頂した。射精はなかなか止まらず、最初の勢いを失くしてもなお、だらだらと汁をまき散らした。
「あ゛ぁぁっ、あ゛あ゛あ゛あぁぁぁぁっっっっ!!」
「ぐうぅぅぅっ、皓一、皓一っ!! 俺のものだ、俺のっ……!」
絶頂に続く絶頂、脳が焼き切れてしまうのではと思うほどの激しい快感。
二人はしばらくの間、密着したまま動けなかった。
快楽の大波が去った後も、その余韻は長く尾を引き、二人を包み続けた。
皓一の目に巻かれた布はじっとりと濡れて涙を吸い取れなくなり、ぽたぽたと枕に雫を落としている。体には大小さまざまな触手が絡みつき、真也の両腕は皓一をしっかり抱きしめたまま離さない。手足だけでなく体中、がんじがらめに拘束されている皓一は寝返りも打てなかったが、真也の肌がピッタリと密着して苦しいほどに抱擁されている感覚に、目眩がするほどの幸福感を覚えていた。
唾液と汗と涙、一度に大量に放出された皓一の精液、そして触手から分泌される粘液が混ざり合い、二人はぐちょぐちょに濡れた状態で、一つに繋がっていた。
やがて皓一が気絶するように眠ってしまったことを知り、真也は彼の拘束を解いた。押さえつけたことによりできた軽い皮下出血と筋肉のこわばりを撫でさすり、皓一の肌に健康的な血液循環を取り戻してやる。皓一の刻んでいる心音を確認し、頭の中を覗き込み、安らかな寝息に耳を立てる。どこもかしこも異常がないことに安堵すると、真也は愛おし気に皓一を触手でくるみ、甘い吐息をついた。
「ああ……皓一。生涯、離さない。誰にも、渡さない……」
真也の体がゆるゆると変化してゆく。触手が体内に吸収されるように消えてゆき、下半身が人間の形状へと作りこまれていった。
「俺の名前は、高羽真也。皓一の恋人、高羽真也だ。生涯、高羽真也として生きる。たとえ生まれ故郷に二度と帰れず、長い寿命を捨て、この地に沈むことになったとしても、悔いはない」
真也は決意を確認するように言葉を舌に乗せ、腕の中の皓一を抱きしめた。
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