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Ⅱ 幽閉
22. 夜毎の来訪者(2)
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淫薬で高められ、敏感になったレイの内側を、魔王の肉棒がこすり上げる。
この数日で、魔王の太さに馴染み始めたレイの秘所は、びくびくと脈動しながら、いきり立った巨根を呑み込んでは吐き出した。
魔王はゆっくりと腰を動かしながら、レイの引き締まった体内で その身を絞られる快感に、ひたすら耽溺していた。
「ああ……レイ、いいぞ……。レイ……レイ……」
「あぁっ!あっ! や、めろ……嫌っ……だっ! んぅっ!」
「レイ……痛くはないだろう? 前にも……言ったが、おまえのここは、ちゃんと魔族仕様になっている……。無数の性感帯が、私との繋がりで目覚め、喜びにむせび泣いているはずだ……」
――認めたくはなかったが、魔王の言う通りだった。
逞しい肉棒にこすり上げられ、レイは次第に強くなってゆく快感に、我を忘れ溺れ始めていた。
嫌だ、と言ったのは魔王に対してではなく、淫らに悶え、感じるままに声を上げている自分に対してだった。
「あぁっ! あっ! あっ! ……うあっ…はっ…ひっ…、あああっ……!」
ずん、と一際強く突き上げられ、レイは仰け反って声を限りに叫んだ。
「あああああっ! ひぃっ……んぅう!」
魔王はおのれの欲望をずるりと一気に引き抜いた後、レイの内側の、特に感じやすい場所を探り当て、そこを重点的に責め始めた。
魔王の<主根>の先端は、まるで別の生き物のように柔軟に動く。その先端部分が、中をこね回すように刺激し、レイの体を執拗なまでに高めてゆく。
発狂するかと思うほどの強い快感に翻弄され、レイはガクガクと震えながら、遂に絶頂に達した。そそり立った自身の猛りから、勢いよくほとばしる欲望の飛沫が、胸や腹に、果ては自分の顎にまで飛び散ってゆく。
「ぅあっ……ああっ…… ! くっ……はぁっ、はぁっ……」
激しい快感に、自然に涙が溢れ出し、レイの頬を伝い降りてゆく。
液を撒き散らす度、レイの後ろが小刻みに収斂を繰り返し、魔王の剛直を引き絞った。
「くぅ……っ! ぅおお……、レイ……!」
抽送を繰り返していた魔王の巨根が中で爆ぜ、大量の精液が、勢いよくレイの中に注ぎ込まれてゆく。同時に達した<従根>からもまた、白濁した液体が撒き散らされ、レイの尻と背中をしとどに濡らしながら、シーツに滴り落ちていった。体の外も内側も、魔王の放った欲望のしるしに浸されていく。
「んんう……くっ……はぁ、はっ……」
達した後の気だるさに、レイは力なく腕を投げ出し、魔王の抱擁に身を委ねていた。
やがて魔王は、レイの顔や喉元に飛び散った、レイ自身の欲望の残滓を、汁気たっぷりの果実でも味わうように、音をたてて舐め取り、すすり始めた。
その恥ずかしい音を聞くうち、レイは狂乱の嵐から徐々に覚めていった。
女のように貫かれ、後ろの快感だけで達かされたという事実が、じわじわと、レイの脳裏を羞恥に染め上げてゆく。
「ううっ……もう、嫌だ! もう……やめてくれ!」
突然暴れ始めたレイを、魔王は反射的に、逃すまいと強く抱きしめた。
下半身ではまだ、二人は繋がったままだった。
「レイ……暴れるな。もう少し、このままでいさせてくれ。……頼む……レイ……愛してる。……愛してる……愛してる……」
「ううっ、いやだ、いやだ……」
駄々をこねる子供をあやすように、魔王はレイの背中をさすり、髪を撫でた。そして唇を吸い、繰り返し愛の言葉を囁く。
「愛してる、レイ……愛してる……」
「んっ……んんぅ……ふっ、ああ……」
どんなに羞恥に身悶えようと、体は熱く反応し、魔王を求めて疼き出す。
その感覚に抗うことに疲れ果て、レイはぐったりと全身から力を抜いた。
静かになったその体を、魔王はしばらく抱擁していた。できれば一晩中でも、繋がっていたかった。
やがて、レイの中でいまだ硬さを失わず、張りと角度を維持している逸物を、魔王は名残惜しげにゆっくりと引き抜いた。
「あっ……は……ぅんんっ!」
甘い痺れに、レイの体がびくびくと震える。魔王を逃すまいとするかのように、後孔がきゅっとすぼまり、抜き出ようとした先端部分を刺激する。
「くぅっ……! レイ……そんなに私を誘惑しないでくれ……。もう一度抱きたいのを、必死で堪こらえているのだ……我慢……できなくなる……」
精悍な顔を歪ませ、熱い吐息を漏らす魔王に向かって、レイが頬を染めて吼えついた。
「! だっ……誰がっ、誘惑なんかっ……! ふざけんなっ、俺は、嫌だからな!」
「分かっている……今夜はもう、しない。慣れてきたとはいえ……二回続けてでは、おまえの体に負担をかけるからな……今は、まだ……」
この数日で、魔王の太さに馴染み始めたレイの秘所は、びくびくと脈動しながら、いきり立った巨根を呑み込んでは吐き出した。
魔王はゆっくりと腰を動かしながら、レイの引き締まった体内で その身を絞られる快感に、ひたすら耽溺していた。
「ああ……レイ、いいぞ……。レイ……レイ……」
「あぁっ!あっ! や、めろ……嫌っ……だっ! んぅっ!」
「レイ……痛くはないだろう? 前にも……言ったが、おまえのここは、ちゃんと魔族仕様になっている……。無数の性感帯が、私との繋がりで目覚め、喜びにむせび泣いているはずだ……」
――認めたくはなかったが、魔王の言う通りだった。
逞しい肉棒にこすり上げられ、レイは次第に強くなってゆく快感に、我を忘れ溺れ始めていた。
嫌だ、と言ったのは魔王に対してではなく、淫らに悶え、感じるままに声を上げている自分に対してだった。
「あぁっ! あっ! あっ! ……うあっ…はっ…ひっ…、あああっ……!」
ずん、と一際強く突き上げられ、レイは仰け反って声を限りに叫んだ。
「あああああっ! ひぃっ……んぅう!」
魔王はおのれの欲望をずるりと一気に引き抜いた後、レイの内側の、特に感じやすい場所を探り当て、そこを重点的に責め始めた。
魔王の<主根>の先端は、まるで別の生き物のように柔軟に動く。その先端部分が、中をこね回すように刺激し、レイの体を執拗なまでに高めてゆく。
発狂するかと思うほどの強い快感に翻弄され、レイはガクガクと震えながら、遂に絶頂に達した。そそり立った自身の猛りから、勢いよくほとばしる欲望の飛沫が、胸や腹に、果ては自分の顎にまで飛び散ってゆく。
「ぅあっ……ああっ…… ! くっ……はぁっ、はぁっ……」
激しい快感に、自然に涙が溢れ出し、レイの頬を伝い降りてゆく。
液を撒き散らす度、レイの後ろが小刻みに収斂を繰り返し、魔王の剛直を引き絞った。
「くぅ……っ! ぅおお……、レイ……!」
抽送を繰り返していた魔王の巨根が中で爆ぜ、大量の精液が、勢いよくレイの中に注ぎ込まれてゆく。同時に達した<従根>からもまた、白濁した液体が撒き散らされ、レイの尻と背中をしとどに濡らしながら、シーツに滴り落ちていった。体の外も内側も、魔王の放った欲望のしるしに浸されていく。
「んんう……くっ……はぁ、はっ……」
達した後の気だるさに、レイは力なく腕を投げ出し、魔王の抱擁に身を委ねていた。
やがて魔王は、レイの顔や喉元に飛び散った、レイ自身の欲望の残滓を、汁気たっぷりの果実でも味わうように、音をたてて舐め取り、すすり始めた。
その恥ずかしい音を聞くうち、レイは狂乱の嵐から徐々に覚めていった。
女のように貫かれ、後ろの快感だけで達かされたという事実が、じわじわと、レイの脳裏を羞恥に染め上げてゆく。
「ううっ……もう、嫌だ! もう……やめてくれ!」
突然暴れ始めたレイを、魔王は反射的に、逃すまいと強く抱きしめた。
下半身ではまだ、二人は繋がったままだった。
「レイ……暴れるな。もう少し、このままでいさせてくれ。……頼む……レイ……愛してる。……愛してる……愛してる……」
「ううっ、いやだ、いやだ……」
駄々をこねる子供をあやすように、魔王はレイの背中をさすり、髪を撫でた。そして唇を吸い、繰り返し愛の言葉を囁く。
「愛してる、レイ……愛してる……」
「んっ……んんぅ……ふっ、ああ……」
どんなに羞恥に身悶えようと、体は熱く反応し、魔王を求めて疼き出す。
その感覚に抗うことに疲れ果て、レイはぐったりと全身から力を抜いた。
静かになったその体を、魔王はしばらく抱擁していた。できれば一晩中でも、繋がっていたかった。
やがて、レイの中でいまだ硬さを失わず、張りと角度を維持している逸物を、魔王は名残惜しげにゆっくりと引き抜いた。
「あっ……は……ぅんんっ!」
甘い痺れに、レイの体がびくびくと震える。魔王を逃すまいとするかのように、後孔がきゅっとすぼまり、抜き出ようとした先端部分を刺激する。
「くぅっ……! レイ……そんなに私を誘惑しないでくれ……。もう一度抱きたいのを、必死で堪こらえているのだ……我慢……できなくなる……」
精悍な顔を歪ませ、熱い吐息を漏らす魔王に向かって、レイが頬を染めて吼えついた。
「! だっ……誰がっ、誘惑なんかっ……! ふざけんなっ、俺は、嫌だからな!」
「分かっている……今夜はもう、しない。慣れてきたとはいえ……二回続けてでは、おまえの体に負担をかけるからな……今は、まだ……」
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