2 / 80
Ⅰ 強奪
1. ラルカの街にて
しおりを挟む
淡い翳りを帯びた夕暮れ時を過ぎ、すっかり日の落ちたラルカの街は、昼間とはまた違った喧噪に包まれていた。
宿屋や酒場が軒を連ねる大通りでは、仕事を終えた人々が憩いの場を求めて行き交い、店の窓から零れ落ちた灯りが、賑やかな酒場の音楽と共に、ちらちらと石畳の上を踊っている。
そんな中、一人の若者がゆっくりと歩いていた。
彼は裾の擦り切れた丈の長いマントをはおり、旅荷物の他、弓と矢筒を背負い、腰からは長剣を下げている。
通商の重要な拠点であるラルカの街には、商人たちが方々から集まる。彼らは大抵、荷を守るために腕に覚えのある護衛を雇うのだが、この若者も、そのうちの一人だった。
しかし彼の発する柔和な雰囲気からは、とてもそのような荒くれ稼業に就いているとは思えず、物々しい装備と彼自身の風貌が、互いにせめぎ合って不協和音を醸し出している。
加えて、顔立ちは美青年と言っても差し支えないにも関わらず、そう表現するには何かためらいがある。
それというのも、若者の大きな蜂蜜色の瞳が、何かおもしろいことがあれば一つも見逃すまいと言わんばかりに、茶目っ気たっぷりにきらきらと輝き、口角の上がった口元が、新しいいたずらを思いついた子供のように、あどけない印象を漂わせているからだろう。
――彼の名は、レイ。
人間界のギルドに登録して、仕事をもらうようになってから5年が経ち、レイは今年で22歳になった。
レイは生まれつき非常に魔力が高く、また、師に恵まれた運も手伝って、15の頃には既に、数多くの高位の魔道術を習得していた。
普通、人間は魔力を持たずに生まれてくる。
何かの拍子で魔力を具えて生まれてくる者もいるが、その場合でも、高位の魔道術には手が届かないのが常だ。
レイのように人間の姿をしていながら、高位の魔道術を使いこなす者は、かなりめずらしい。
人間界に於いて稀有な存在であるレイは、ギルドにとっても貴重な人材で、若輩であるにも関わらず、仕事の依頼にはいつも事欠かなかった。
魔道に加えて、剣や弓の腕前にも長けていた彼は、商人や貴人の護衛から、行方不明者の捜索、果ては畑の豊作祈願や若い娘の恋占いまで、幅広く依頼を受け、着実にこなしていた。
確かな腕前と誠実な仕事ぶり、そしてレイの人柄の良さは、次第にギルド内でも有名となり、最近では彼を指名しての依頼も少なくない。
そんな風にレイの現在は順調だが、最初の頃は若さゆえの無知と、持ち前の正義感が災いし、ずいぶんと無謀なこともした。
その結果、仲間内では 「好奇心過多で、愚かさと紙一重の怖い物知らず」と評されるようになり、一時期はよくからかわれたものだ。
魔道の才に恵まれたレイを妬んで嫌がらせをする者もいたが、大抵の者は明るく天真爛漫な性格のレイに好感を持ち、 「~ 怖い物知らず」の評の続きを、「しかし魔道と愛想の良さは超一級品」としめくくった。
その評の通り社交的なレイだったが、最近では付き合いを断ることも多かった。
今夜もギルドで仕事の報告をした際、その場にいた顔見知りから「飲みに行かないか」と誘われたが、当たり障りのない言葉を選んで断り、今こうして、一人で通りを歩いている。
いつもなら仕事明けに誰かと騒ぐのは大歓迎なのだが――レイには思うところがあった。
(そろそろ――会いにくるはずだ)
レイには、予感があった。
ある男が、自分に会いに来るという予感が。
そのために付き合いを断り、わざわざ時間を用意して待っているのだ。
部屋を取っている馴染みの宿の方向へ、表通りから脇道に入ったとき――数歩先に待ち望んだ気配を感じ、レイは仄暗い路地の隅に目を凝らした。
ドクン――とレイの心臓が大きくひとつ、跳ね上がる。
それまで何もないように見えた空間に、目深にフードを被った大柄な男が、すっと闇の中から浮かび上がり、圧倒的な存在感を発しながら、音もなくレイに近付いた。
「……元気にしていたか、レイ」
フードの奥で、二つの赤い瞳と、魔族特有の額の感覚器官が、瞳と同じ色を湛えて宝石のように美しく輝いている。
「やあ……魔王。そろそろ来る頃だと思って、待っていたよ」
その言葉に、男の顔が綻ぶ。
「そうか……。いつもの宿だな?」
「ああ。『踊るイルカ亭』。二階の、表通りに面した西端の部屋だ」
「分かった。先に入っている」
魔王と呼ばれた男は辺りを警戒しながら、現れたときと同様、すっと闇に溶けていなくなった。
人間界のグルダス国、その北西に位置するラルカの街の近くには、魔界に通じる〈界門〉がある。
〈界門〉とは、異なる世界を繋ぐ門のことで、自然に出来たものと人為的に開かれたものがあるが、前者は安定しない為、通常〈界門〉と称されるものはすべて、後者である。
今のところ、人間界には〈界門〉が六つあり、そのうち四つは魔界へ、二つは仙界へと繋がっている。
魔界は魔力に満ち溢れた古い世界で、夜空には三つの月が君臨し、未だに神話の時代の生き物が棲息している。
そこに暮らす人々は「魔族」もしくは「魔人」と称され、大抵が生まれながらに魔力を具え、日常的に魔導術を使い、生活している。
彼等は魔力だけでなく、肉体的にも人間より優れており、魔族は総じて背が高く、筋骨逞しい。
人間と異なる魔族の外見的特徴としては、尖った大きな耳を持ち、額に魔力の源とされる重要な感覚器官――『額瞳』を具えている。宝石のように美しく輝く額瞳は、大抵その者の瞳と同じ色をしている。
現在、魔界と人間界はおおむね良好な関係を築いており、〈界門〉を通じて交易や人の行き来が盛んに行われている。
はるか昔には、魔王の軍隊が人間界に攻めてきて悪行の限りを尽くし、人間の勇者が魔王を成敗しに行く――などということもあったらしいが、もはや伝説の域になっており、今はもう、吟遊詩人や遊興の演じ物で供されるお話しでしかない。
しかし、そのような魔王と勇者の伝説が生まれるのも無理はない。人間は昔から、魔力と体格に優れた魔族に、畏怖の念を抱いだいてきたからである。
もし彼等が〈界門〉から攻めてきたとしたら、人間に勝ち目はない――そんな恐怖を発端とした印象を、人間は魔族に、ひいては魔界に対して持ち続けてきたのである。
他にも、人間が魔族を脅威とみなし、敬遠する気持ちに拍車をかける理由があった。
その一つは魔族の吸血行為である。
魔族は精力に溢れ、非常に好色で、性行為の際には互いの血を貪り合うと言われている。
吸血行為を忌むべきものとする人間界の風潮から思えば、人間にとって魔人――ひいては魔界は、半ば理解の範疇を超えていた。
しかし、この人間界のラルカの街のように、〈界門〉がごく近くにある環境では、魔族は見慣れた存在で、人間も魔族も分け隔てなく、お互いさまざまな取引が行われている。
レイが魔王と知り合うきっかけになった事件も、このラルカの街で起こった。
二年前この街で、レイは偶然、魔界から誘拐されてきた魔王の幼い弟と出会い、彼を魔界へと連れ戻した。その際、誘拐犯の一味と誤解されて、ひと悶着あったのだが、やがて真相が明らかとなり、レイは王弟を救った英雄として、異界人としては異例の特別待遇を受ける身分となったのである。
以来レイは、何度も魔界の王宮に遊びに行ったことがあり、また、魔王自身が直接、彼に会いに来ることも度々あった。
ギルドに登録する人間界の「何でも屋」レイと、魔族の頂点に立つ魔界の王――奇妙な取り合わせの二人は、次第にかけがえのない友情を育むことになった。
いや――友情と思っていたのは、レイの方だけだったのだろう。
少なくともレイはまだ、胸の奥を焦がすその感情を、自覚してはいなかった。
しかし、出会ったとき、その瞬間から、魔王の方は気付いていた。――求めていた、たった一人の者が、やっと目の前に現れたことを。
宿屋や酒場が軒を連ねる大通りでは、仕事を終えた人々が憩いの場を求めて行き交い、店の窓から零れ落ちた灯りが、賑やかな酒場の音楽と共に、ちらちらと石畳の上を踊っている。
そんな中、一人の若者がゆっくりと歩いていた。
彼は裾の擦り切れた丈の長いマントをはおり、旅荷物の他、弓と矢筒を背負い、腰からは長剣を下げている。
通商の重要な拠点であるラルカの街には、商人たちが方々から集まる。彼らは大抵、荷を守るために腕に覚えのある護衛を雇うのだが、この若者も、そのうちの一人だった。
しかし彼の発する柔和な雰囲気からは、とてもそのような荒くれ稼業に就いているとは思えず、物々しい装備と彼自身の風貌が、互いにせめぎ合って不協和音を醸し出している。
加えて、顔立ちは美青年と言っても差し支えないにも関わらず、そう表現するには何かためらいがある。
それというのも、若者の大きな蜂蜜色の瞳が、何かおもしろいことがあれば一つも見逃すまいと言わんばかりに、茶目っ気たっぷりにきらきらと輝き、口角の上がった口元が、新しいいたずらを思いついた子供のように、あどけない印象を漂わせているからだろう。
――彼の名は、レイ。
人間界のギルドに登録して、仕事をもらうようになってから5年が経ち、レイは今年で22歳になった。
レイは生まれつき非常に魔力が高く、また、師に恵まれた運も手伝って、15の頃には既に、数多くの高位の魔道術を習得していた。
普通、人間は魔力を持たずに生まれてくる。
何かの拍子で魔力を具えて生まれてくる者もいるが、その場合でも、高位の魔道術には手が届かないのが常だ。
レイのように人間の姿をしていながら、高位の魔道術を使いこなす者は、かなりめずらしい。
人間界に於いて稀有な存在であるレイは、ギルドにとっても貴重な人材で、若輩であるにも関わらず、仕事の依頼にはいつも事欠かなかった。
魔道に加えて、剣や弓の腕前にも長けていた彼は、商人や貴人の護衛から、行方不明者の捜索、果ては畑の豊作祈願や若い娘の恋占いまで、幅広く依頼を受け、着実にこなしていた。
確かな腕前と誠実な仕事ぶり、そしてレイの人柄の良さは、次第にギルド内でも有名となり、最近では彼を指名しての依頼も少なくない。
そんな風にレイの現在は順調だが、最初の頃は若さゆえの無知と、持ち前の正義感が災いし、ずいぶんと無謀なこともした。
その結果、仲間内では 「好奇心過多で、愚かさと紙一重の怖い物知らず」と評されるようになり、一時期はよくからかわれたものだ。
魔道の才に恵まれたレイを妬んで嫌がらせをする者もいたが、大抵の者は明るく天真爛漫な性格のレイに好感を持ち、 「~ 怖い物知らず」の評の続きを、「しかし魔道と愛想の良さは超一級品」としめくくった。
その評の通り社交的なレイだったが、最近では付き合いを断ることも多かった。
今夜もギルドで仕事の報告をした際、その場にいた顔見知りから「飲みに行かないか」と誘われたが、当たり障りのない言葉を選んで断り、今こうして、一人で通りを歩いている。
いつもなら仕事明けに誰かと騒ぐのは大歓迎なのだが――レイには思うところがあった。
(そろそろ――会いにくるはずだ)
レイには、予感があった。
ある男が、自分に会いに来るという予感が。
そのために付き合いを断り、わざわざ時間を用意して待っているのだ。
部屋を取っている馴染みの宿の方向へ、表通りから脇道に入ったとき――数歩先に待ち望んだ気配を感じ、レイは仄暗い路地の隅に目を凝らした。
ドクン――とレイの心臓が大きくひとつ、跳ね上がる。
それまで何もないように見えた空間に、目深にフードを被った大柄な男が、すっと闇の中から浮かび上がり、圧倒的な存在感を発しながら、音もなくレイに近付いた。
「……元気にしていたか、レイ」
フードの奥で、二つの赤い瞳と、魔族特有の額の感覚器官が、瞳と同じ色を湛えて宝石のように美しく輝いている。
「やあ……魔王。そろそろ来る頃だと思って、待っていたよ」
その言葉に、男の顔が綻ぶ。
「そうか……。いつもの宿だな?」
「ああ。『踊るイルカ亭』。二階の、表通りに面した西端の部屋だ」
「分かった。先に入っている」
魔王と呼ばれた男は辺りを警戒しながら、現れたときと同様、すっと闇に溶けていなくなった。
人間界のグルダス国、その北西に位置するラルカの街の近くには、魔界に通じる〈界門〉がある。
〈界門〉とは、異なる世界を繋ぐ門のことで、自然に出来たものと人為的に開かれたものがあるが、前者は安定しない為、通常〈界門〉と称されるものはすべて、後者である。
今のところ、人間界には〈界門〉が六つあり、そのうち四つは魔界へ、二つは仙界へと繋がっている。
魔界は魔力に満ち溢れた古い世界で、夜空には三つの月が君臨し、未だに神話の時代の生き物が棲息している。
そこに暮らす人々は「魔族」もしくは「魔人」と称され、大抵が生まれながらに魔力を具え、日常的に魔導術を使い、生活している。
彼等は魔力だけでなく、肉体的にも人間より優れており、魔族は総じて背が高く、筋骨逞しい。
人間と異なる魔族の外見的特徴としては、尖った大きな耳を持ち、額に魔力の源とされる重要な感覚器官――『額瞳』を具えている。宝石のように美しく輝く額瞳は、大抵その者の瞳と同じ色をしている。
現在、魔界と人間界はおおむね良好な関係を築いており、〈界門〉を通じて交易や人の行き来が盛んに行われている。
はるか昔には、魔王の軍隊が人間界に攻めてきて悪行の限りを尽くし、人間の勇者が魔王を成敗しに行く――などということもあったらしいが、もはや伝説の域になっており、今はもう、吟遊詩人や遊興の演じ物で供されるお話しでしかない。
しかし、そのような魔王と勇者の伝説が生まれるのも無理はない。人間は昔から、魔力と体格に優れた魔族に、畏怖の念を抱いだいてきたからである。
もし彼等が〈界門〉から攻めてきたとしたら、人間に勝ち目はない――そんな恐怖を発端とした印象を、人間は魔族に、ひいては魔界に対して持ち続けてきたのである。
他にも、人間が魔族を脅威とみなし、敬遠する気持ちに拍車をかける理由があった。
その一つは魔族の吸血行為である。
魔族は精力に溢れ、非常に好色で、性行為の際には互いの血を貪り合うと言われている。
吸血行為を忌むべきものとする人間界の風潮から思えば、人間にとって魔人――ひいては魔界は、半ば理解の範疇を超えていた。
しかし、この人間界のラルカの街のように、〈界門〉がごく近くにある環境では、魔族は見慣れた存在で、人間も魔族も分け隔てなく、お互いさまざまな取引が行われている。
レイが魔王と知り合うきっかけになった事件も、このラルカの街で起こった。
二年前この街で、レイは偶然、魔界から誘拐されてきた魔王の幼い弟と出会い、彼を魔界へと連れ戻した。その際、誘拐犯の一味と誤解されて、ひと悶着あったのだが、やがて真相が明らかとなり、レイは王弟を救った英雄として、異界人としては異例の特別待遇を受ける身分となったのである。
以来レイは、何度も魔界の王宮に遊びに行ったことがあり、また、魔王自身が直接、彼に会いに来ることも度々あった。
ギルドに登録する人間界の「何でも屋」レイと、魔族の頂点に立つ魔界の王――奇妙な取り合わせの二人は、次第にかけがえのない友情を育むことになった。
いや――友情と思っていたのは、レイの方だけだったのだろう。
少なくともレイはまだ、胸の奥を焦がすその感情を、自覚してはいなかった。
しかし、出会ったとき、その瞬間から、魔王の方は気付いていた。――求めていた、たった一人の者が、やっと目の前に現れたことを。
24
お気に入りに追加
889
あなたにおすすめの小説
発情薬
寺蔵
BL
【完結!漫画もUPしてます】攻めの匂いをかぐだけで発情して動けなくなってしまう受けの話です。
製薬会社で開発された、通称『発情薬』。
業務として治験に選ばれ、投薬を受けた新人社員が、先輩の匂いをかぐだけで発情して動けなくなったりします。
社会人。腹黒30歳×寂しがりわんこ系23歳。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる