上 下
10 / 29
学園編

第8話

しおりを挟む
 ここは高等学校の職員室。
「どういうことでしょうか。」
「どういうこともない。シュベルドの家の二人が異質と言っている。」
「どんなふうにだ?」
「例えば数学ではふたりとも満点。魔法の実技では国魔庁の者を倒してしまうほどの実力だ。」
「ただ学力で言えば家が良く家庭教師を雇っているものならできる可能性はある。」
「魔法に関してはあれは才能があり人生をかけて発展させたかのようだった。あの二人は賢者にも届くのではないか?」
「そんなにか。こんな才能を逃がすわけにわいかないだろう。」
「そうだな。」
「では、この子達は合格と言うことでいいですね。」
「ああ、それと───」




 合格発表の日
「いや~何度経験しても受験は緊張するな。」
「ああ、実技ではやらかしたしたしな。」
 どうだろうか。
 結果の確認の紙が魔法で宿に飛ばされるそうだ。
 なので窓を開けて待つ。
 フワッと窓から紙が飛んで来た。
『これってどうやって飛ばしてるんだろう?』
『風魔法で飛ばしているんじゃないのか?』
『だとしてもコントロールがすごすぎない?』
『そうだな。確かにこんなに小さい紙を目的地まで飛ばすなんてすごい精度だな。』
『そうだよね。』
 そんな話をしながら紙に目を通した。
「っしゃ!」
 合格。そう書いてある。
『ソウはどうた?俺は合格だった。』
『俺もだ。あと、なんか裏に書かれてるぞ。』
『えっ?』
 確認してみると…
『これを確認したら直ちに学園に来てください?』
『俺の読み間違いじゃなかったみたいだな。』
『えっ、カンニングかズル疑われてる?』
『じゃなかったら呼ばれないだろうな。』
 うわ~面倒くさい事を疑われた…。



 学園につくと、
「お待ちしておりました。」
 と執事みたいな人にどこかの部屋に連れて行かれた。
『なんだろうね。』
『なにもないといいんだがな。』
『何もなかったら呼ばれないしね。』
『はぁ』
 ある部屋につくと、執事みたいな人は
「シュベルド家の二人を連れてきました。」
 といい入っていった。
「入っていいのか?」
「いいんじゃないの?」
「…早く入ってきたまえ。」
「「はい。」」
 なんか貫禄のある人がいる…。
 怖っ
「私は学園長のマルクス・ジル・メインだ。」
 学園長…そんな人がなんのようだろう?
「なぜ呼ばれたか疑問に思っているだろう。実をいうと入学の試験で相手を倒したのはお前らが初めてだったのだ。それでそれを称えないのはおかしいという声が多くてな。仕方ないから特別クラスを建設しようと思ってな。」
「特別クラスだとなにかいいことでもあるんですか?」
「それはこの学園で初めてのことであるということ。」
「他には何がありますか?」
「…後々伝えるつもりだったが…まあいい。すぐにとはいかないが冒険者のDランクとして活動できるようにすると約束しよう。」
 冒険者はS~Fランクがあり、Sが一番上でFが一番下だ。
 Sに近づくにつれて国やお店からの特別な扱いを受けることができる。
 Sは英雄ぐらいしかいない。伯爵と同等の扱い
 A~Bは才能があり、運ある人がいる。男爵と同等の扱い
 Cは大体の人はここらへんで限界を感じる。騎士爵と同等の扱い。
 Dは一人前程度。お店で割引が少しある。
 E~Fは駆け出し。特にあるわけではない。
「Dランクは魅力的ですね。」
「そうだろう。クラスには上位5名をいれるつもりだが問題はあるか?」
「いいえ。」
「それじゃあこのまま新しい特別クラスということにしよう。」
 確認はそれだけだ。と学園から帰してくれた。
 一体誰がクラスメイトなんだろう?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

全校転移!異能で異世界を巡る!?

小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。 目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。 周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。 取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。 「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」 取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。 そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

異世界でいきなり経験値2億ポイント手に入れました

雪華慧太
ファンタジー
会社が倒産し無職になった俺は再就職が決まりかけたその日、あっけなく昇天した。 女神の手違いで死亡した俺は、無理やり異世界に飛ばされる。 強引な女神の加護に包まれて凄まじい勢いで異世界に飛ばされた結果、俺はとある王国を滅ぼしかけていた凶悪な邪竜に激突しそれを倒した。 くっころ系姫騎士、少し天然な聖女、ツンデレ魔法使い! アニメ顔負けの世界の中で、無職のままカンストした俺は思わぬ最強スキルを手にすることになったのだが……。

チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間

北きつね
ファンタジー
 バスの事故で異世界に転生する事になってしまった高校生21名。  神を名乗る者から告げられたのは「異世界で一番有名になった人が死ぬ人を決めていいよ」と・・・・。  徐々に明らかになっていく神々の思惑、そして明かされる悲しい現実。  それらに巻き込まれながら、必死(??)に贖い、仲間たちと手を取り合って、勇敢(??)に立ち向かっていく物語だったはず。  転生先でチート能力を授かった高校生達が地球時間7日間を過ごす。  異世界バトルロイヤル。のはずが、チート能力を武器に、好き放題やり始める。  全部は、安心して過ごせる場所を作る。もう何も奪われない。殺させはしない。  日本で紡がれた因果の終着点は、復讐なのかそれとも・・・  異世界で過ごす(地球時間)7日間。生き残るのは誰なのか? 注)作者が楽しむ為に書いています。   誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第直していきますが、更新はまとめてになります。

精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ
ファンタジー
病で幼いころから病室から出たことがなかった少年 生きるため懸命にあがいてきたものの、進行が恐ろしく速い癌によって体が蝕まれ 手術の甲斐もむなしく死んでしまった そんな生を全うできなかった少年に女神が手を差し伸べた 女神は少年に幸せになってほしいと願う そして目覚めると、少年は少女になっていた 今生は精霊王女として生きることとなった少女の チートクラスに強い仲間と共に歩む旅物語

処理中です...