転生親友~２人合わせれば最強です!!~

学園編

第7話

　今日は俺達のクラスを決めるための試験がある。
「何度見てもこの学校でかいな。」
「そうだね。広さだけなら王宮と変わらないらしいよ。」
「そりゃでかいはずだな。」
「そろそろ筆記試験が始まるから向かうぞ」
「ああ」
　宙に浮いている〘筆記試験はこちら〙という字をみてからその方向に進んでゆく
　………広すぎ。十分、歩いたのにまだありそうだ。
　結局15分ぐらい歩いて会場についた。
　筆記試験が始まろうとしている。
　前世では何度か経験したが今世は初めてなのでまぁまぁ緊張する。
『この念話でのカンニングはしないよ。』
『うん。分かったよ』
『終わったら答え確認はするけどね。』
「それでは筆記試験をはじめます。」
「はじめ！」



　結果は前世の記憶があるおかげで歴史と魔学以外はほとんど簡単だった。
　多分数学と国語は満点だ。
　合格は間違いないだろう。
　ソウも頑張ってたから実技でも負けないように頑張ろう。



　実技のテストでは対人戦らしい。
　剣が得意な人は騎士と魔法が得意な人は属性国魔庁から来ている人と分かれて模擬戦をするそうだ。
　魔法のほうでは何人か戦ったが得意属性やそれ以外のの精度、持久力をみるために得意属性に不利な属性でそこまで強くない魔法だけを使っている。
『つよいな。』
『だね。特に精度がいい。』
『本気で戦ったら勝てるかな？』
『本気でなら勝てるかもしれないけど。』
『この世界の魔法だけでは勝てないかもね。』
「次～シュウ・シュベルド！」
　呼ばれた。
「はい！」
「得意属性は何だ！」
「え～っと…風しか使えません！」
　正確には空気魔法だけどね。
「なに？」
「魔族の魔法の呪いにより風魔法以外使えません！」
「…？どういうことだ！魔法が使えなくなるのではないのか？」
「そこはわかりません！」
「まあいい、風魔法は安定型なので手の空いている土属性との戦いだ！始めるぞ！」
「はいっ！全力でお願いします！」
「考えておこう。」
「それでは、はじめ！」
　始まると土が飛んできた。
　《ストーンバレット》だ！
　この速度は本気ってことで良さそうだな。
　じぁあ俺も！
　《エアカッター》
「させん！」
　《ストーンウォール》
　2メートルぐらいの土の壁が出てきた。
　だか、ザシュ
「何!?」
　エアカッターは土の壁を薄い紙を切るかのように切り裂いた。
「ほう…すごいですね。全力をだしましょうか。」
　《ファイアーボール》
　《エアカッター》
　《ウォーターボール》
　《エアボール》
「なかなかすごいですね。」
「まだまだこれからですよ！」
　俺は《エアカッター》を撃ち魔法に注目を集めた。
　相手がエアカッターを対処しようとところで、《ノバック》を放ち、自分をノックバックさせて相手に近づいた。
「なっ」
　相手は俺のことを魔法使いで近距離戦はできないと思っていたろう。
　腹に右ストレートを一撃。
「がはっ…」
　相手は吹っ飛んだ。更に追撃するために《ノバック》を放つが…
「そこまで！やめろ！」
　やめさせられた。
「はぁ。入学前に魔法がどれだけ使えるか確認するためなのに対戦相手、しかも国魔庁のやつを倒してどうすんだよ…」
　立会人が小声でグチっている。
　申し訳ないことをしてしまった。
「すみません。あと大丈夫ですか？」
「だ…大…丈夫…」
　大丈夫ではなさそうだが…
「とりあえずお前さんは下がっとけ。」
「わかりました。」
「あ～トラブルもあったが続けるぞ！ただ相手は変わるがな！」
「「ハイッ」」
「次はソウ・シュベルド！」
「はい！」
「お前は何属性が得意だ！」
「シュウと同じで呪いがかけられており、火属性しか使えません！」
「分かった！」
　対戦相手はソウと戦うの楽しみにしているのかソワソワしている。
　同様にソウも対人戦は久々なので早く戦いたそうだ。
「始めるぞ！」
「はい！」
「はじめ！」
　ドカンッ
　ソウの足下が爆発し、ソウが前に吹っ飛んだ。
　その勢いのまま相手を殴った。
「うおっ」
　相手は驚き避けようとするが、ソウの《ファイアーボール》が出現し、思うように逃げられていない。
　ソウは相手を殴ったそしてその直後に殴った場所が爆発した。
「おい！やめろ！終わりだ！」
　そして、そのまま対戦終了。
「はぁ、どうしよう…」
　立会人の先生には悪いことをした。
『なあ俺達やりすぎた？』
『ああやりすぎたな。』
『これで合格できないってことになるかな…』
『なるかもな…』
　俺達はそのときはそのときと諦めた。




　俺等のあとは特に何もなく、全員終わった。
『あのお姫様の動き良かったな。』
『そうだな。確か名前は…』
『アルセ・フォン・グラベル様だったはずだ。』
『お姫様なのにつよくってインパクトあったね。』
『だな。そんなことより俺等は合格できるかが心配だけどね。』
『そうだな。』
　ほんとに合格できるか心配だ。