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2章 【フリーター】
2-13 シルバースライム
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ガッキーーーーン!!
鈍い音が辺りに響き渡る。
ガキンガキンと音が続くが、その中にはパシュンという音も聞こえる。
前者はカイトの木剣による剣戟の音で、後者はフェリアによる【精霊弾】の音である。
ー-数分前。
カイトとフェリアはスライムダンジョンのボスの間の前にいた。
ダンジョンのボスは、出現層に降りた目の前の部屋にいる。
その中に入れば扉が閉まり、ボスが出現することになる。
スライムダンジョン10階層のボスはマジックスライム。
ベビースライムの倍ほどのサイズで、【体当たり】だけでなく【マジックボール】を使ってくる。耐久力もそれなり。
そういう話だった。
カイトは【職業体験】で職業を【パラディン】に変更に、防御力を上昇させる【パラディンガード】を使用してから、フェリアと共にボス部屋の中へと入ったのだった。
恐らく過剰だろうと思いながら・・・・。
ところが出現したのは銀色の半球体だった。
何が起こったのかと、一瞬呆けたものの、カイトはとりあえずターゲットを取るために攻撃を仕掛けた。倒さなければ出られないのだ。
しかし、銀色の塊は硬かった。
幸いにも攻撃してくることはなさそうだが、とにかく硬い。
何度叩いても、強力なフェリアの【精霊弾】を何度ぶつけてもダメージを与えている様子はない。
ー--『シルバースライム』
こんなところで出るという情報は持っていなかった。
レアボスという立ち位置なのだろうか。
カイトはそんなことを思いながら、昔見た情報を必死で思い出す。
『シルバースライムは非常に硬く、攻撃はしてこないものの、倒すのは困難である。倒すことが出来るのは唯一【商人】の【マナゴールドアタック】で30000マナゴールド以上使用した場合のみである。倒した場合、もしくは倒せないまま5分が経過した場合【マジックバースト】を放って逃げる厄介者である。ただし、倒せた場合多大な恩恵を受けるだろう。』
こんな情報だった。
カイトは慌てる。
間もなく5分経過するだろうからだ。
「フェリア!!防御態勢!!!」
魔法に防御態勢が効くのかどうか。
受けたことがないカイトには分からない。
とりあえず、シルバースライムとフェリアの間に立って、非常に心許ない木製のラウンドシールドを掲げ、衝撃に備える。
ちょうどそこへシルバースライムの【マジックバースト】が襲い掛かった。
「ぐっ・・・!」
「きゃ・・・!」
範囲攻撃だけあってフェリアのダメージは避けられなかったようだ。
幸い二人は2次職のレベル20超え。
一撃で死んでしまうようなことはなかった。
シルバースライムはこれで逃げるため、追撃されるようなこともない。
その場には何も残されておらず、ボス部屋の扉も開いた。
これでこの部屋から出れば、扉は再度閉まり再出現時間まで開かないはずである。
「フェリア、大丈夫か?」
「ええ。」
「とりあえず部屋から出ようか。」
「分かったわ。」
そうして部屋を出る二人。
ボス前の部屋は安全地帯で、モンスターが出ることもなく安心して休むことが出来る。
「カイト、今のはなんだったの?マジックスライムじゃないわよね?」
「多分シルバースライムだと思う。レアボスというやつだろう。」
カイトは【ものまね】を【ヒール】に切り替え、二人に使用しながら答えた。
「ありがと。やっぱり【ものまね】は便利ね。それであれの倒し方はあるの?待つしかない?」
「倒したら多大な恩恵が受けられるって話があるんだ。また出現したら挑戦して見るべきだろうけど・・・。」
カイトは自分の知っている情報をフェリアに伝える。
「【マナゴールドアタック】で30,000マナゴールド使用・・・ね。それをするだけの価値はあるのかしら・・・?」
「うーん、分からない。ただランク2ということを考えれば価値はないだろうな。別の方法で倒すことを考えたい。」
【マナゴールドアタック】とは【商人】がレベル30で覚えるスキルで、『マナゴールドを使用した量に応じてダメージを与える』というスキルである。どんなモンスター・魔物にも通用し、商人が危険を退ける際、赤字を覚悟して使用するという話をよく耳にする。
「それよりも今回のボス戦で思ったことがあるんだ。」
「思ったこと?どんな?」
「まず俺達は安全に狩りを進めてきたから痛みに弱い・・・んじゃないかと。俺自身は【遊び人】が低レベルの時に何度かダメージを負ってるけど、フェリアは一度もないだろ?」
「ええ、今のが初めてのダメージだわ。いつもはカイトが守ってくれてるから・・・。」
「今後、ランク2、ランク3と進めていく上で、このスライムダンジョンのような簡単なダンジョンはないだろう。ダメージを受ける覚悟もしなきゃならない。いや、してたとは思うけどもっと現実的にってことね。」
「なるほど。確かにそれはそうね。受ける可能性は考慮してたけど、あんな痛みを突然感じたら動けなくなるかも・・・。いくつかって他にもあるんでしょ?他には?」
「攻撃手段の確保。マジックスライムを想定してたから、俺が盾になって後ろからフェリアが【精霊弾】を放つ。それはそれでいいんだけど、フェリアの【精霊弾】が通用しなかったらもう打つ手がない状況はまずいと思う。」
カイトの【ものまね】や【職業体験】は1時間のクールタイムがある。即応するという点では頼るのは難しいだろう。
「それは確かに・・・でもどうするの?」
「とりあえず俺の武器を新調しようかと。さすがに木剣でランク2ダンジョンに行くつもりはなかったけど、武器の有用性を改めて思い知らされたってとこかな?まぁどんな武器でもシルバースライムには通用しなかっただろうけど。」
「それは賛成だわ。前にいてもらうのに貧弱な武器じゃ心配だもの。」
「まぁここにいる間は必要ない・・と思う。シルバースライム対策を取ることを考えるとあった方がいいかもだけど、今日は必要ないかな。」
「じゃあ今日はどうするの?」
「予定通り、マジックスライムを倒そう。一度倒せば十分だと思ってたけど、魔法攻撃にも慣れたいし、ランク2モンスターの強さにも慣れたい。あと出来ればシルバースライムがまた出るかを確認したい。」
「それはいいけど・・・、シルバースライムがまた出たらどうするの?」
「一応考えはある。そのために俺は【マジックボール】が使えなくなるし、【パラディン】も外さないといけなくなるから・・・。まずは【パラディン】なしでマジックスライムを倒せるかの確認かな?」
「了解。じゃあ次に扉が開くまで待機ね。」
「そういうこと。時間確認しないとだしね。」
ー▼ー▼ー▼ー
結局ボスのリスポーンは20分だった。
リスポーンというより、再突入可能時間というべきか。
次のボスは予定通りマジックスライムだった。
「【パラディンガード】!」
カイトはバフを使用してマジックスライムの前に立ち、木剣を叩き付ける。
無事マジックスライムのターゲットはカイトへと固定され、ベビースライムと同様、少し縮みながら震え始めた。
【体当たり】である。
【ものまね】は【ヒール】だし、【パラディンガード】で防御力も上がっている。
大きさは不安だが、盾を構えて衝撃に備える。
ドンっという衝撃はあったが、それ以上は特にない。
無事防げたようである。
「フェリア!!」
「【精霊弾】!!」
フェリアの【精霊弾】が3発、マジックスライムを襲う。
フェルム、リルム、アルムと【精霊契約】を済ませたフェリアは、3発同時に【精霊弾】を放てるようになった。個々の威力は上がらなかったが。
精霊たちは契約によって疲れにくくなり、力を発揮できる時間が増えたようだった。
【エレメンタルリンク】と同等の絆もあるため、非常に頼もしい。
【精霊弾】は無事マジックスライムへと直撃し、ダメージを与える。
マジックスライムはフェリアへと敵意を向けるが、すかさずカイトが追撃する。
この流れがパターンとなり、比較的安全に戦うことが出来た。
ただし、ほぼ同じモーションから【マジックボール】を使ってくることがある。
【マジックボール】を防ぐことにも何ら問題はなかったが、使用後の隙が少なく、フェリアが攻撃を避けられるという出来事があったが、無事討伐に成功した。
所要時間5分と言ったところか。
【パラディンガード】の継続時間は10分あるので、本当に問題のない戦いだった。
その後もマジックスライムと戦いを繰り返す。
【パラディンガード】がなくても問題なかった。
繰り返すこと10回目。3時間あまりが経過した時現れたのは・・・・。
鈍い音が辺りに響き渡る。
ガキンガキンと音が続くが、その中にはパシュンという音も聞こえる。
前者はカイトの木剣による剣戟の音で、後者はフェリアによる【精霊弾】の音である。
ー-数分前。
カイトとフェリアはスライムダンジョンのボスの間の前にいた。
ダンジョンのボスは、出現層に降りた目の前の部屋にいる。
その中に入れば扉が閉まり、ボスが出現することになる。
スライムダンジョン10階層のボスはマジックスライム。
ベビースライムの倍ほどのサイズで、【体当たり】だけでなく【マジックボール】を使ってくる。耐久力もそれなり。
そういう話だった。
カイトは【職業体験】で職業を【パラディン】に変更に、防御力を上昇させる【パラディンガード】を使用してから、フェリアと共にボス部屋の中へと入ったのだった。
恐らく過剰だろうと思いながら・・・・。
ところが出現したのは銀色の半球体だった。
何が起こったのかと、一瞬呆けたものの、カイトはとりあえずターゲットを取るために攻撃を仕掛けた。倒さなければ出られないのだ。
しかし、銀色の塊は硬かった。
幸いにも攻撃してくることはなさそうだが、とにかく硬い。
何度叩いても、強力なフェリアの【精霊弾】を何度ぶつけてもダメージを与えている様子はない。
ー--『シルバースライム』
こんなところで出るという情報は持っていなかった。
レアボスという立ち位置なのだろうか。
カイトはそんなことを思いながら、昔見た情報を必死で思い出す。
『シルバースライムは非常に硬く、攻撃はしてこないものの、倒すのは困難である。倒すことが出来るのは唯一【商人】の【マナゴールドアタック】で30000マナゴールド以上使用した場合のみである。倒した場合、もしくは倒せないまま5分が経過した場合【マジックバースト】を放って逃げる厄介者である。ただし、倒せた場合多大な恩恵を受けるだろう。』
こんな情報だった。
カイトは慌てる。
間もなく5分経過するだろうからだ。
「フェリア!!防御態勢!!!」
魔法に防御態勢が効くのかどうか。
受けたことがないカイトには分からない。
とりあえず、シルバースライムとフェリアの間に立って、非常に心許ない木製のラウンドシールドを掲げ、衝撃に備える。
ちょうどそこへシルバースライムの【マジックバースト】が襲い掛かった。
「ぐっ・・・!」
「きゃ・・・!」
範囲攻撃だけあってフェリアのダメージは避けられなかったようだ。
幸い二人は2次職のレベル20超え。
一撃で死んでしまうようなことはなかった。
シルバースライムはこれで逃げるため、追撃されるようなこともない。
その場には何も残されておらず、ボス部屋の扉も開いた。
これでこの部屋から出れば、扉は再度閉まり再出現時間まで開かないはずである。
「フェリア、大丈夫か?」
「ええ。」
「とりあえず部屋から出ようか。」
「分かったわ。」
そうして部屋を出る二人。
ボス前の部屋は安全地帯で、モンスターが出ることもなく安心して休むことが出来る。
「カイト、今のはなんだったの?マジックスライムじゃないわよね?」
「多分シルバースライムだと思う。レアボスというやつだろう。」
カイトは【ものまね】を【ヒール】に切り替え、二人に使用しながら答えた。
「ありがと。やっぱり【ものまね】は便利ね。それであれの倒し方はあるの?待つしかない?」
「倒したら多大な恩恵が受けられるって話があるんだ。また出現したら挑戦して見るべきだろうけど・・・。」
カイトは自分の知っている情報をフェリアに伝える。
「【マナゴールドアタック】で30,000マナゴールド使用・・・ね。それをするだけの価値はあるのかしら・・・?」
「うーん、分からない。ただランク2ということを考えれば価値はないだろうな。別の方法で倒すことを考えたい。」
【マナゴールドアタック】とは【商人】がレベル30で覚えるスキルで、『マナゴールドを使用した量に応じてダメージを与える』というスキルである。どんなモンスター・魔物にも通用し、商人が危険を退ける際、赤字を覚悟して使用するという話をよく耳にする。
「それよりも今回のボス戦で思ったことがあるんだ。」
「思ったこと?どんな?」
「まず俺達は安全に狩りを進めてきたから痛みに弱い・・・んじゃないかと。俺自身は【遊び人】が低レベルの時に何度かダメージを負ってるけど、フェリアは一度もないだろ?」
「ええ、今のが初めてのダメージだわ。いつもはカイトが守ってくれてるから・・・。」
「今後、ランク2、ランク3と進めていく上で、このスライムダンジョンのような簡単なダンジョンはないだろう。ダメージを受ける覚悟もしなきゃならない。いや、してたとは思うけどもっと現実的にってことね。」
「なるほど。確かにそれはそうね。受ける可能性は考慮してたけど、あんな痛みを突然感じたら動けなくなるかも・・・。いくつかって他にもあるんでしょ?他には?」
「攻撃手段の確保。マジックスライムを想定してたから、俺が盾になって後ろからフェリアが【精霊弾】を放つ。それはそれでいいんだけど、フェリアの【精霊弾】が通用しなかったらもう打つ手がない状況はまずいと思う。」
カイトの【ものまね】や【職業体験】は1時間のクールタイムがある。即応するという点では頼るのは難しいだろう。
「それは確かに・・・でもどうするの?」
「とりあえず俺の武器を新調しようかと。さすがに木剣でランク2ダンジョンに行くつもりはなかったけど、武器の有用性を改めて思い知らされたってとこかな?まぁどんな武器でもシルバースライムには通用しなかっただろうけど。」
「それは賛成だわ。前にいてもらうのに貧弱な武器じゃ心配だもの。」
「まぁここにいる間は必要ない・・と思う。シルバースライム対策を取ることを考えるとあった方がいいかもだけど、今日は必要ないかな。」
「じゃあ今日はどうするの?」
「予定通り、マジックスライムを倒そう。一度倒せば十分だと思ってたけど、魔法攻撃にも慣れたいし、ランク2モンスターの強さにも慣れたい。あと出来ればシルバースライムがまた出るかを確認したい。」
「それはいいけど・・・、シルバースライムがまた出たらどうするの?」
「一応考えはある。そのために俺は【マジックボール】が使えなくなるし、【パラディン】も外さないといけなくなるから・・・。まずは【パラディン】なしでマジックスライムを倒せるかの確認かな?」
「了解。じゃあ次に扉が開くまで待機ね。」
「そういうこと。時間確認しないとだしね。」
ー▼ー▼ー▼ー
結局ボスのリスポーンは20分だった。
リスポーンというより、再突入可能時間というべきか。
次のボスは予定通りマジックスライムだった。
「【パラディンガード】!」
カイトはバフを使用してマジックスライムの前に立ち、木剣を叩き付ける。
無事マジックスライムのターゲットはカイトへと固定され、ベビースライムと同様、少し縮みながら震え始めた。
【体当たり】である。
【ものまね】は【ヒール】だし、【パラディンガード】で防御力も上がっている。
大きさは不安だが、盾を構えて衝撃に備える。
ドンっという衝撃はあったが、それ以上は特にない。
無事防げたようである。
「フェリア!!」
「【精霊弾】!!」
フェリアの【精霊弾】が3発、マジックスライムを襲う。
フェルム、リルム、アルムと【精霊契約】を済ませたフェリアは、3発同時に【精霊弾】を放てるようになった。個々の威力は上がらなかったが。
精霊たちは契約によって疲れにくくなり、力を発揮できる時間が増えたようだった。
【エレメンタルリンク】と同等の絆もあるため、非常に頼もしい。
【精霊弾】は無事マジックスライムへと直撃し、ダメージを与える。
マジックスライムはフェリアへと敵意を向けるが、すかさずカイトが追撃する。
この流れがパターンとなり、比較的安全に戦うことが出来た。
ただし、ほぼ同じモーションから【マジックボール】を使ってくることがある。
【マジックボール】を防ぐことにも何ら問題はなかったが、使用後の隙が少なく、フェリアが攻撃を避けられるという出来事があったが、無事討伐に成功した。
所要時間5分と言ったところか。
【パラディンガード】の継続時間は10分あるので、本当に問題のない戦いだった。
その後もマジックスライムと戦いを繰り返す。
【パラディンガード】がなくても問題なかった。
繰り返すこと10回目。3時間あまりが経過した時現れたのは・・・・。
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