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障害編
90話【off duty】西園寺 すみれ:「私、我慢ならないの」(藍原編)
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結局みんなで、西園寺先生の家へ急行した。なぜだか大橋くんまで勝手にくっついてきて。
インターホンを押すと、例によって、裸にシルクのガウンを着ただけの西園寺先生が、上機嫌に出てきた。初めて見る楓ちゃんと大橋くんは、完全に言葉を失ってる。
「いらっしゃい、首を長くして待ってたのよ? さ、入って?」
恐る恐る中に入る。前はリビングまでしか入らなかったけど、今日は、寝室に続くドアが開いていて、そこへ入ると……にわかには信じがたい光景が、目に飛び込んできた。
「……梨沙、ちゃん……?」
大きなクイーンサイズのベッドの真ん中に、梨沙ちゃんが横たわっていた。全裸で、両腕を上に縛られて。
「……な、な、な、なにが起きてるんでしょうか……」
完全に固まってるあたしたち4人を横目に、西園寺先生がギシ、と梨沙ちゃんの横へ腰を下ろした。
「今ね、彼女と、楽しんでたのよ。それでね、ふたりきりじゃつまらないから、あなたたちを呼ぶことにしたの。ね、戸叶さん? あなた、藍原さんの彼氏と、初めてじゃないのよね? だからいいわよね、今さら、こんな姿見せても、恥ずかしくもなんともないわね?」
そういって、梨沙ちゃんの股間に手を伸ばす。低い振動音が響いて、ぐったりとしていた梨沙ちゃんが突然ビクビクと喘ぎ始めた。
「ひゃあ! ああっ、やあっ、そこはもうだめぇ!」
よく見ると、梨沙ちゃんのアソコにはピンク色のバイブが入っていて、それが西園寺先生に握られてぐりぐりと首を振っていた。……あれ、先生があたしにも使ったやつだ。
突然梨沙ちゃんの痴態が現実味を帯びてきて、こんな状況なのにあたしのアソコがズキズキと疼き出す。
「さあ戸叶さん、あなたの感じてるところ、藍原先生にも見せてあげて? ……ああ、もう見せたんだったかしら? あなた、藍原さんの彼氏のお宅に上がり込んで、勝手に食っちゃったんだものねえ?」
振動音がやんで、梨沙ちゃんがはっとしたように顔をあげた。西園寺先生と、あたしと新條くんの顔を、交互に見比べる。今までいったい何時間、西園寺先生とこんなことをしていたのか知らないけれど、ぐったりと憔悴したような表情の梨沙ちゃんが、突然目を吊り上げて、怒りに顔を歪ませた。
「……そういうこと!? あたしにっ、あたしに仕返しするために、こんなこと……っ!?」
「あら、それは違うわ、戸叶さん」
涼しい顔で西園寺先生が応じる。
「いったでしょ。私、エロい子が大好きなの。あなたと楽しみたかったのは、本当よ。それにね、藍原さんが彼氏を寝取られようがあなたが寝取ろうが知ったこっちゃないけど。でもね、私、痴情のもつれを仕事に持ち込むのだけは、我慢ならないの」
そういうと、先生は梨沙ちゃんの顔を間近で覗き込んだ。
「あなたのおかげで、藍原さんも佐々木さんも、仕事に支障をきたしてそりゃあ大変だったんだから。泣き寝入りの藍原さんと、怒りの収まらない佐々木さん。このふたりをなだめないと、いつもの平和な4階中央病棟には戻れないでしょ? だから仕方なく、私がこうして一肌脱いでるってわけ」
そういうと、西園寺先生が梨沙ちゃんからバイブを引き抜いた。とろっと透明な糸を引いて、なんとも卑猥に梨沙ちゃんのアソコがピンクの棒を吐き出す。あまりにも卑猥過ぎて、目が離せない。
「さあ新條くん、今度はあなたが好きにやっちゃいなさい」
突然西園寺先生が新條くんを名指しして、新條くんがびくんと背筋を伸ばす。
「は、はい……って、え……?」
「だから。こないだは、彼女が無抵抗なあなたを逆レイプしたわけでしょ。だったら今度は、あなたが無抵抗な彼女を犯してやりなさいな」
「……ええ!?」
新條くんが目を丸くする。
「や、いやいや、できるわけないじゃないっすか!」
「あら大丈夫よ、戸叶さん、悦んであなたを咥えこんだくらいだもの、今さら嫌がったりなんかしないわよねえ?」
同意を求められて、両手を縛られた梨沙ちゃんは大声で喚いた。
「あれは逆レイプなんかじゃないし! あたしに舐められて、あんなに感じてすぐイッたくせにっ、レイプとか抜かしてんじゃないわよ! あんただって楽しんだでしょ!?」
それを聞いた西園寺先生が、嬉しそうに目を輝かせた。
「あら! 感じてイッたらレイプじゃないの? 聞いた、新條くん? 彼女を気持ちよくさせてあげたら、縛られてても無抵抗でも、レイプにならないんですって。よかったわねえ、腕の見せ所よ」
途端に梨沙ちゃんの顔が青くなった。
「ふざけんなよ! てめえあたしに指一本触れたら、ただじゃ置かないからな!?」
うわっ、怖い。マジギレしてる。
「あらあら、新條くんのアソコはちょうどいい太さで、激しくって優しくて羨ましいんじゃなかったの?」
「ふざけんなっ、あんたなんかっ、藍原先生の彼氏じゃなかったら絶対ヤラないし! あんたみたいなブ男、あたしとできただけでも感謝しなっ!」
……ちょっと。今のは、聞き捨てならない。
「……梨沙ちゃん。今の言葉、撤回して」
あたしのことなら我慢するけど、新條くんのことまで馬鹿にするなんて許せない。ひょっとしたら梨沙ちゃんも、新條くんの魅力に惚れちゃって、うっかり手を出しちゃったのかな、なんて思おうとしてたけど……もう、許せない!
「新條くんは、ブ男なんかじゃないし、梨沙ちゃんになんか、梨沙ちゃんになんかもったいないくらいのいい男なんだから! むしろ梨沙ちゃんのほうがっ、感謝しなさいよね!?」
ああ、面と向かって怒るのなんて慣れてないから、なんだかうまくいえなかったけど。でもとにかく、新條くんには梨沙ちゃんになんかわからない魅力がたくさんあるんだから!
「……先生、ありがとう。大丈夫だよ」
新條くんが、怒るあたしの肩にそっと手を置いた。それから梨沙ちゃんに向かって話しかけた。
「戸叶先生さ。どうしてそんなに藍原先生のことを嫌うのか、俺には理解できないけどさ。どんなに陥れようとしても、周りはみんな藍原先生の味方だから、無駄だよ? それから、俺は別に、あなたに仕返ししたいとかは思わないから。そんなことしても、藍原先生が悲しむからさ。藍原先生って、そういう人だから。そもそもさ、ヤッていいよとかいわれたって、する気にもならないよ。……戸叶先生、顔は可愛いかもしれないけど、全然魅力的じゃない。俺からしようなんて絶対思わないから、安心して」
「……新條くん」
ぎゅっと新條くんの服の裾を掴む。新條くんの目は、何のためらいもなく梨沙ちゃんをしっかりと見据えていて。普段はなかなか見られないその目の強さが、なんだかあたしを、安心させる。
新條くんは、あたしが弱ってるときに必ず頼りになってくれる。そういうところが、やっぱり、大好き。
「……ふ、ふ、ふざけんのもたいがいにしてよね!? さっさとこれほどいてよ! 見世物にしてんじゃないわよ!」
「あらあら、残念。ここからもうちょっと楽しめると思ったのに」
あからさまにがっかりした西園寺先生の声に呼応して、楓ちゃんが叫んだ。
「ちょっと待った! 藍原先生と新條くんが許しても、あたしは許しません! 藍原先生を傷つけた戸叶先生なんか、絶対許さないんだから!」
真っ赤な顔で怒った楓ちゃんは、いきなり後ろを振り向くと、ビシッと大橋くんを指さした。
「大橋! 新條くんがしないなら、あんたがヤッちゃって!」
インターホンを押すと、例によって、裸にシルクのガウンを着ただけの西園寺先生が、上機嫌に出てきた。初めて見る楓ちゃんと大橋くんは、完全に言葉を失ってる。
「いらっしゃい、首を長くして待ってたのよ? さ、入って?」
恐る恐る中に入る。前はリビングまでしか入らなかったけど、今日は、寝室に続くドアが開いていて、そこへ入ると……にわかには信じがたい光景が、目に飛び込んできた。
「……梨沙、ちゃん……?」
大きなクイーンサイズのベッドの真ん中に、梨沙ちゃんが横たわっていた。全裸で、両腕を上に縛られて。
「……な、な、な、なにが起きてるんでしょうか……」
完全に固まってるあたしたち4人を横目に、西園寺先生がギシ、と梨沙ちゃんの横へ腰を下ろした。
「今ね、彼女と、楽しんでたのよ。それでね、ふたりきりじゃつまらないから、あなたたちを呼ぶことにしたの。ね、戸叶さん? あなた、藍原さんの彼氏と、初めてじゃないのよね? だからいいわよね、今さら、こんな姿見せても、恥ずかしくもなんともないわね?」
そういって、梨沙ちゃんの股間に手を伸ばす。低い振動音が響いて、ぐったりとしていた梨沙ちゃんが突然ビクビクと喘ぎ始めた。
「ひゃあ! ああっ、やあっ、そこはもうだめぇ!」
よく見ると、梨沙ちゃんのアソコにはピンク色のバイブが入っていて、それが西園寺先生に握られてぐりぐりと首を振っていた。……あれ、先生があたしにも使ったやつだ。
突然梨沙ちゃんの痴態が現実味を帯びてきて、こんな状況なのにあたしのアソコがズキズキと疼き出す。
「さあ戸叶さん、あなたの感じてるところ、藍原先生にも見せてあげて? ……ああ、もう見せたんだったかしら? あなた、藍原さんの彼氏のお宅に上がり込んで、勝手に食っちゃったんだものねえ?」
振動音がやんで、梨沙ちゃんがはっとしたように顔をあげた。西園寺先生と、あたしと新條くんの顔を、交互に見比べる。今までいったい何時間、西園寺先生とこんなことをしていたのか知らないけれど、ぐったりと憔悴したような表情の梨沙ちゃんが、突然目を吊り上げて、怒りに顔を歪ませた。
「……そういうこと!? あたしにっ、あたしに仕返しするために、こんなこと……っ!?」
「あら、それは違うわ、戸叶さん」
涼しい顔で西園寺先生が応じる。
「いったでしょ。私、エロい子が大好きなの。あなたと楽しみたかったのは、本当よ。それにね、藍原さんが彼氏を寝取られようがあなたが寝取ろうが知ったこっちゃないけど。でもね、私、痴情のもつれを仕事に持ち込むのだけは、我慢ならないの」
そういうと、先生は梨沙ちゃんの顔を間近で覗き込んだ。
「あなたのおかげで、藍原さんも佐々木さんも、仕事に支障をきたしてそりゃあ大変だったんだから。泣き寝入りの藍原さんと、怒りの収まらない佐々木さん。このふたりをなだめないと、いつもの平和な4階中央病棟には戻れないでしょ? だから仕方なく、私がこうして一肌脱いでるってわけ」
そういうと、西園寺先生が梨沙ちゃんからバイブを引き抜いた。とろっと透明な糸を引いて、なんとも卑猥に梨沙ちゃんのアソコがピンクの棒を吐き出す。あまりにも卑猥過ぎて、目が離せない。
「さあ新條くん、今度はあなたが好きにやっちゃいなさい」
突然西園寺先生が新條くんを名指しして、新條くんがびくんと背筋を伸ばす。
「は、はい……って、え……?」
「だから。こないだは、彼女が無抵抗なあなたを逆レイプしたわけでしょ。だったら今度は、あなたが無抵抗な彼女を犯してやりなさいな」
「……ええ!?」
新條くんが目を丸くする。
「や、いやいや、できるわけないじゃないっすか!」
「あら大丈夫よ、戸叶さん、悦んであなたを咥えこんだくらいだもの、今さら嫌がったりなんかしないわよねえ?」
同意を求められて、両手を縛られた梨沙ちゃんは大声で喚いた。
「あれは逆レイプなんかじゃないし! あたしに舐められて、あんなに感じてすぐイッたくせにっ、レイプとか抜かしてんじゃないわよ! あんただって楽しんだでしょ!?」
それを聞いた西園寺先生が、嬉しそうに目を輝かせた。
「あら! 感じてイッたらレイプじゃないの? 聞いた、新條くん? 彼女を気持ちよくさせてあげたら、縛られてても無抵抗でも、レイプにならないんですって。よかったわねえ、腕の見せ所よ」
途端に梨沙ちゃんの顔が青くなった。
「ふざけんなよ! てめえあたしに指一本触れたら、ただじゃ置かないからな!?」
うわっ、怖い。マジギレしてる。
「あらあら、新條くんのアソコはちょうどいい太さで、激しくって優しくて羨ましいんじゃなかったの?」
「ふざけんなっ、あんたなんかっ、藍原先生の彼氏じゃなかったら絶対ヤラないし! あんたみたいなブ男、あたしとできただけでも感謝しなっ!」
……ちょっと。今のは、聞き捨てならない。
「……梨沙ちゃん。今の言葉、撤回して」
あたしのことなら我慢するけど、新條くんのことまで馬鹿にするなんて許せない。ひょっとしたら梨沙ちゃんも、新條くんの魅力に惚れちゃって、うっかり手を出しちゃったのかな、なんて思おうとしてたけど……もう、許せない!
「新條くんは、ブ男なんかじゃないし、梨沙ちゃんになんか、梨沙ちゃんになんかもったいないくらいのいい男なんだから! むしろ梨沙ちゃんのほうがっ、感謝しなさいよね!?」
ああ、面と向かって怒るのなんて慣れてないから、なんだかうまくいえなかったけど。でもとにかく、新條くんには梨沙ちゃんになんかわからない魅力がたくさんあるんだから!
「……先生、ありがとう。大丈夫だよ」
新條くんが、怒るあたしの肩にそっと手を置いた。それから梨沙ちゃんに向かって話しかけた。
「戸叶先生さ。どうしてそんなに藍原先生のことを嫌うのか、俺には理解できないけどさ。どんなに陥れようとしても、周りはみんな藍原先生の味方だから、無駄だよ? それから、俺は別に、あなたに仕返ししたいとかは思わないから。そんなことしても、藍原先生が悲しむからさ。藍原先生って、そういう人だから。そもそもさ、ヤッていいよとかいわれたって、する気にもならないよ。……戸叶先生、顔は可愛いかもしれないけど、全然魅力的じゃない。俺からしようなんて絶対思わないから、安心して」
「……新條くん」
ぎゅっと新條くんの服の裾を掴む。新條くんの目は、何のためらいもなく梨沙ちゃんをしっかりと見据えていて。普段はなかなか見られないその目の強さが、なんだかあたしを、安心させる。
新條くんは、あたしが弱ってるときに必ず頼りになってくれる。そういうところが、やっぱり、大好き。
「……ふ、ふ、ふざけんのもたいがいにしてよね!? さっさとこれほどいてよ! 見世物にしてんじゃないわよ!」
「あらあら、残念。ここからもうちょっと楽しめると思ったのに」
あからさまにがっかりした西園寺先生の声に呼応して、楓ちゃんが叫んだ。
「ちょっと待った! 藍原先生と新條くんが許しても、あたしは許しません! 藍原先生を傷つけた戸叶先生なんか、絶対許さないんだから!」
真っ赤な顔で怒った楓ちゃんは、いきなり後ろを振り向くと、ビシッと大橋くんを指さした。
「大橋! 新條くんがしないなら、あんたがヤッちゃって!」
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