妄想女医・藍原香織の診察室

Piggy

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障害編

86話【off duty】西園寺 すみれ:「あなたと楽しむために、誘ったんだから」(梨沙編)①

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「んん……っ、ん、ふ……」

 西園寺先生の本気のキスは、新歓飲み会のときとか、さっきの居酒屋でのときどころじゃなかった。部屋に案内されて、シックでおしゃれな寝室に通されて、ホテルみたいなクイーンサイズのしわひとつないベッドが目に入った瞬間、西園寺先生に腕を引かれて、唇を奪われた。

 本能のままにむさぼり尽くすような、激しく情熱的なキス。こんなの、ほかのどの男ともしたことがない。西園寺先生、もともと色っぽいとは思ってたけど、本性を出したらこんなにもエロいなんて。動物みたいにギラギラした欲望を隠そうともしないで、なのにすごく綺麗で優雅ですらある。何度も口を大きく開けては食べるようにあたしの口を覆い、とろけるほど熱い舌は長く伸びてあたしの咥内を隅々まで犯す。あたしはその動きを追おうと舌を絡めるけど、それをあざ笑うかのように絡んでは離れ、絡んでは離れてあたしを翻弄する。ああ、すごい、こんなキス。唾液が溢れて止まらない、頭の芯がくらくらしてきた。キスだけで濡れちゃう。

「んん……っ、せんせ……っ」

 あたしより少しだけ背の高い西園寺先生の首にしがみつくと、先生があたしをベッドの上に押し倒した。やっと唇が離れ、先生がうれしそうに笑う。

「ふふ、うれしいわ。女の子を連れ込むのなんて、久しぶり。あなたのいやらしいところ、たくさん見せてね?」

 西園寺先生が、あたしのうなじに吸い付くと同時に流れるような手つきで服を脱がしていく。先生のすべすべの手のひらがつつっとお腹を上って、ブラの下へもぐりこむ。両手で乳房を揉まれ、両方の乳首をくりくりと指先で捻られて、あたしはその甘い痺れにうっかり声をあげちゃう。

「ああんっ、せんせ、キモチいい……」

 先生はあっという間にあたしの服を取り払って、あらわになった乳首を尖った舌先でちろりと舐めた。

「ひゃあんっ」

 どうしよう、いつもならこの程度でこんなに感じないのに。相手が女だと思うと、なんだかすごくゾクゾクする。それもこんな、尋常じゃない色気を放ってる西園寺先生が相手だなんて。先生はちろちろと乳首を舐りながら、右手をあたしの下半身に伸ばした。そのままためらいなく下着の中へ入り、すっかり濡れたあたしの割れ目をまさぐった。

「あっ、あっ、せんせい……っ」

 先生は口を離すと、するりと自分の服を脱いだ。曝された裸の上半身に、またもや目を見張る。白くてきめの整った肌に、凹凸の完璧な肩から鎖骨のライン。そこに、彫刻にでも出てきそうなほど形の整った綺麗な胸がついてる。張りがあって、乳首はつんと上を向いていて、思わず手を伸ばしそうになる、完璧な乳房だ。
 仰向けのあたしの上に膝立ちで馬乗りになり、西園寺先生は惜しげもなくその裸体を見せつけた。

「……戸叶さん。私、普通の女の子ならいらないのよ。あなたと楽しむために、誘ったんだから」

 そしてゆっくりと、あたしの上に覆いかぶさってきた。

「猫なんてかぶってないで、私を、気持ちよくしてちょうだい」

 先生が、あたしの頭を抱きかかえるように近づいてくる。ふたつの乳房があたしの目の前に降りてきて――そうよ。こんな肉食女に翻弄されるなんて、あたしらしくない。女とヤるチャンスなんて滅多とないんだから、しっかり楽しまなくちゃ。

 目の前の、勃ち上がった茶色い乳首を、口に咥えた。女とキスまでならしたことがあるけど、こんなセックスまがいのことは初めてだ。でも、絶対うまくやってやる。音を立てて吸いながら、口の中で円を描くように舌を動かして、乳首をこねくり回す。

「ああ、そうよ、そう……上手、戸叶さん」

 先生が嬉しそうに背中を反らせた。右の乳首を攻めながら、左の乳房を揉みしだく。すごい、弾力と柔らかさがちょうどよくて、もみくちゃにしたくなる。なんだか、めちゃくちゃ興奮してきた。女の体も、案外いいかも……。

「いいわよ、戸叶さん。ほら、もっと素敵な声を聴かせて?」

 西園寺先生のぬるぬるの指が、あたしのクリトリスをくいっと擦った。

「ああっ!」

 びくんと腰を震わすと、西園寺先生が満足そうに笑う。

「ああ、いいわねぇ。男もいいけど、女の子のキモチよさそうな姿を見るのは、たまらないわぁ」

 あたしだって一生懸命先生の乳房をいじってるのに、先生は嬉しそうにほんのり顔を上気させるだけで、まだまだ余裕だ。余裕の笑顔で、ひたすらあたしのクリを撫でまわし続ける。それがもうキモチよすぎてたまらない。男は乱暴にいじって自己満足するだけだけど、さすが西園寺先生、女の体のいいところ、よくわかってる。ただ単調に、弱く撫で続けるだけなのに、そこから送り込まれる甘い痺れはどんどん蓄積して、あたしはもっとしてほしくて腰を揺する。

「あっ、あっ、せんせいっ、いい……っ」
「うふふ、そんないやらしく腰を動かしちゃって、可愛いわね……」

 先生が片手で器用にクリの皮をめくって、きゅっと直に摘まんだ。

「ああああっ!」

 途端に腰が跳ね上がる。

「ああ、いい声ね……もっと、啼かせたくなっちゃうわ」

 西園寺先生は体を起こすと、あたしの下着を脱がせて両脚をぐいと広げた。もう完全に一糸まとわぬ姿になったあたしは、全身にびりびりとした弱い電流を感じながら、脚を開いた。

「あらあら、いやらしいわね、あなたのここ……。いったい今まで、何人の男を咥えこんできたの」

 そういいながら、先生の人差し指があたしの濡れ濡れの割れ目をなぞる。男の人より、細い指。細いけど繊細な動きで、的確に女の急所を攻めてくる。指の腹でくりくりともう一度あたしの突起を舐ったあと、先生はその綺麗な顔を、あたしの股間にうずめた。ぬるり、と生温かいざらついた粘膜があたしの割れ目を舐め、その気持ちよさに身震いする。甘い快感を味わおうとした瞬間、今度は先生の舌先が尖ってあたしのクリをつついた。身構える間もないほどの速さで、その舌先がちろちろと蠢いてあたしのクリをもてあそぶ。その刺激が強すぎて、あたしはビクビクと腰をバウンドさせた。

「ひゃあっ、ああっ、うぅ、いいっ、あ、キモチよすぎてっ、ああんっ、ダメ、せんせ……っ」

 西園寺先生が、あたしの秘部を舐めながら、じっと上目遣いにあたしを見つめてる。その目は絶対敵を逃がさない蛇のように妖しく光っていて、あたしは先生の頭を股間に押さえつけながら、ぶるぶると震えた。

「あ、あ、あ――」

 足元から一気にぞわぞわとしたものが駆け上がってきて、あたしは体をこわばらせた。

「っあ、い、イク、イッちゃう――!!」
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