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障害編
67話【off duty】林 惣之助:官能の果て(新條編)⑤
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「あっ、新條くん……っ」
小さく揺らすだけで、藍原先生が嬉しそうに声を出して俺に微笑みかける。さっきと違って、正常位の今なら先生の表情が全部見える。揺れる乳房も、いやらしい声を出す口も、全部。そして先生は、しっかりと両手で俺の腕を掴んでいる。
「先生……!」
もう一度、強く腰を動かした。先生の声がみるみる大きくなる。
「あんっ、ああっ、いいの、また、すごく、いい……!」
恍惚とした表情で、一生懸命俺に伝えてくれる。
「先生……俺もすごく、いいよ……」
先生の蜜と俺の精液で、ますますトロトロになってる中からは、じゅぷじゅぷと卑猥な音が響く。林さんの目は相変わらず藍原先生に固定されていて、はあはあと喘ぎながらじっと見つめている。その股間では、凛太郎くんの頭が徐々に前後に動き出して……。
「あっ、はあっ、もっと、もっと、突いて……!」
顔を歪めて快感に耐える先生を、深く深く突き刺す。奥に届くたびに、先生は大きな声をあげた。それを見ていた林さんが、わずかに顔をしかめたあと、砕けるようにベッドに仰向けに倒れた。倒れた林さんからはもう、藍原先生の表情は見えないはずで。それでも林さんは、呼吸を荒げたまま喘ぐように呻いた。
「ああ……見える……ああ、なんと素晴らしいことか、この快感は……!」
夢中になって藍原先生に向かって腰を振る俺の目の前で、凛太郎くんが顔をあげた。真っ赤な顔をして、ゆっくりと頭をもたげたその口元からは、細く糸が引いていて、それが例えようもなくなまめかしい。今では凛太郎くんの全身から、今まで見たこともないような淫らな色気が漂っていて、藍原先生のとはまた違う濃い匂いが、これでもかと噴き出ていた。
「先生……先生を、感じたい……先生に、感じてほしい……!」
苦し気にそう呻いた凛太郎くんは、はあはあと息をしながら、そっと林さんの上にまたがった。凛太郎くんの愛撫を受けた林さんのものはしっかりと上を向いていて、それがゆっくりと、凛太郎くんの股間に姿を消した。凛太郎くんがぴくりとのけ反って天を仰ぐ。同時に林さんが、吐息にも似た呻き声をあげた。
「あ……あああ……これは……」
大きく開脚して林さんの股間にしゃがみこんだ凛太郎くんの背中は、じっとりと汗ばんで、きゅっと寄せられた肩甲骨の間を、一筋の雫が伝う。その後ろ姿は、淫らで、美しかった。凛太郎くんの小ぶりなお尻がとうとう林さんの股間に密着し、それからゆっくりと、上下に動き始めた。割れ目から、林さんのものが見え隠れする。
「あ、ああっ、先生……、先生のものを、感じます……っ! 先生の熱い想いを、肌を通して、感じることが……っ、あああ……ッ!」
凛太郎くんの声がどんどん上ずり、想いのたけを吐き出す。上下する腰の動きはどんどん激しくなり、やがて肉と肉のぶつかりあう音に紛れて、くちゅくちゅと淫靡な水音まで聞こえてきた。
「先生っ、林先生……ッ!」
叫ぶその声は悲鳴にも似て、心に突き刺さった。
凛太郎くんには、嘘がない。声も体もいつだって正直で、その分、見せつけられているほうも、その感情をもろに感じてしまう。どんな感情かなんて、言葉では説明できない。でもそれは、すごく熱くて切なくて、俺はそんな凛太郎くんの心を聞きながら、負けないくらい気持ちを込めて、藍原先生を抱いた。
藍原先生にも、すべてが伝わっているようだった。藍原先生は、まだ泣いていた。その涙の理由は、たぶんいろいろなんだと思う。それも全部受け止めて、俺はひたすら先生に腰を打ちつけた。
「先生、先生……! 好きだ、大好きだ……!」
先生の気持ちは、凛太郎くんにも林さんにも、伝わったと思う。そして凛太郎くんの気持ちも、たぶん林さんに、伝わったんだと思う。それで、俺の気持ちは……俺の気持ちなんて、この際どうでもいいんだけど。それでも、凛太郎くんと林さんの姿を見ていると、どうしても伝えたくなった。
藍原先生。俺は藍原先生のことが、誰にも負けないくらい、大好きだ。それを伝えられる、ちゃんと相手に伝わるっていうのは、すごく大切で、幸せなことなんだ。そして俺は今、すごく幸せなんだ。
そのことをどうしても伝えたくて、俺は全力で、先生を抱いた。
小さく揺らすだけで、藍原先生が嬉しそうに声を出して俺に微笑みかける。さっきと違って、正常位の今なら先生の表情が全部見える。揺れる乳房も、いやらしい声を出す口も、全部。そして先生は、しっかりと両手で俺の腕を掴んでいる。
「先生……!」
もう一度、強く腰を動かした。先生の声がみるみる大きくなる。
「あんっ、ああっ、いいの、また、すごく、いい……!」
恍惚とした表情で、一生懸命俺に伝えてくれる。
「先生……俺もすごく、いいよ……」
先生の蜜と俺の精液で、ますますトロトロになってる中からは、じゅぷじゅぷと卑猥な音が響く。林さんの目は相変わらず藍原先生に固定されていて、はあはあと喘ぎながらじっと見つめている。その股間では、凛太郎くんの頭が徐々に前後に動き出して……。
「あっ、はあっ、もっと、もっと、突いて……!」
顔を歪めて快感に耐える先生を、深く深く突き刺す。奥に届くたびに、先生は大きな声をあげた。それを見ていた林さんが、わずかに顔をしかめたあと、砕けるようにベッドに仰向けに倒れた。倒れた林さんからはもう、藍原先生の表情は見えないはずで。それでも林さんは、呼吸を荒げたまま喘ぐように呻いた。
「ああ……見える……ああ、なんと素晴らしいことか、この快感は……!」
夢中になって藍原先生に向かって腰を振る俺の目の前で、凛太郎くんが顔をあげた。真っ赤な顔をして、ゆっくりと頭をもたげたその口元からは、細く糸が引いていて、それが例えようもなくなまめかしい。今では凛太郎くんの全身から、今まで見たこともないような淫らな色気が漂っていて、藍原先生のとはまた違う濃い匂いが、これでもかと噴き出ていた。
「先生……先生を、感じたい……先生に、感じてほしい……!」
苦し気にそう呻いた凛太郎くんは、はあはあと息をしながら、そっと林さんの上にまたがった。凛太郎くんの愛撫を受けた林さんのものはしっかりと上を向いていて、それがゆっくりと、凛太郎くんの股間に姿を消した。凛太郎くんがぴくりとのけ反って天を仰ぐ。同時に林さんが、吐息にも似た呻き声をあげた。
「あ……あああ……これは……」
大きく開脚して林さんの股間にしゃがみこんだ凛太郎くんの背中は、じっとりと汗ばんで、きゅっと寄せられた肩甲骨の間を、一筋の雫が伝う。その後ろ姿は、淫らで、美しかった。凛太郎くんの小ぶりなお尻がとうとう林さんの股間に密着し、それからゆっくりと、上下に動き始めた。割れ目から、林さんのものが見え隠れする。
「あ、ああっ、先生……、先生のものを、感じます……っ! 先生の熱い想いを、肌を通して、感じることが……っ、あああ……ッ!」
凛太郎くんの声がどんどん上ずり、想いのたけを吐き出す。上下する腰の動きはどんどん激しくなり、やがて肉と肉のぶつかりあう音に紛れて、くちゅくちゅと淫靡な水音まで聞こえてきた。
「先生っ、林先生……ッ!」
叫ぶその声は悲鳴にも似て、心に突き刺さった。
凛太郎くんには、嘘がない。声も体もいつだって正直で、その分、見せつけられているほうも、その感情をもろに感じてしまう。どんな感情かなんて、言葉では説明できない。でもそれは、すごく熱くて切なくて、俺はそんな凛太郎くんの心を聞きながら、負けないくらい気持ちを込めて、藍原先生を抱いた。
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「先生、先生……! 好きだ、大好きだ……!」
先生の気持ちは、凛太郎くんにも林さんにも、伝わったと思う。そして凛太郎くんの気持ちも、たぶん林さんに、伝わったんだと思う。それで、俺の気持ちは……俺の気持ちなんて、この際どうでもいいんだけど。それでも、凛太郎くんと林さんの姿を見ていると、どうしても伝えたくなった。
藍原先生。俺は藍原先生のことが、誰にも負けないくらい、大好きだ。それを伝えられる、ちゃんと相手に伝わるっていうのは、すごく大切で、幸せなことなんだ。そして俺は今、すごく幸せなんだ。
そのことをどうしても伝えたくて、俺は全力で、先生を抱いた。
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