妄想女医・藍原香織の診察室

Piggy

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障害編

34話【hot spring travel】新條 浩平 21歳:夜這い(新條編)①

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 近くで、人の気配がした。誰かが動いてる。誰だろう? ……ああ、だめだ、眠くてそれどころじゃない。体が重い……。ん……? 俺に、触ってる? なんだ、この感覚は。あったかいような、重たいような……あ、誰だよ、くすぐったいなあ。寝かせてくれよ……。体をよじってもその動きは追いかけてきて……え、ちょっと待て、何だこれ……ちょっと、キモチいいような……ああ、眠たい。寝たいのに、微妙な快感がどこからか……。この、感覚は……。

 うっすらと目を開けると――俺の下半身に、誰かが屈んでた。人影を認めると同時に、感覚の正体を悟る。
 ……マジか! 俺のチンコを、咥えてる……! 俺、いつの間にかフル勃起だ。まだ回らない頭を何とか起こして、暗がりで目を凝らす。頭を持ち上げてみると……

「……せ、先生……?」

 嘘だろ? 藍原先生が、俺のを……咥えてる……?
 夢でも見てるのかと思った。ずっとしゃぶってほしいと思ってたから、とうとう夢になっちゃったのかと。でも……股間からダイレクトに伝わるこの感覚は、本物だ。先生の、あったかくてぬるぬるした舌が、確かに俺のを咥えて――

 ぱっと先生が口を離して、俺のモノが勢いよく上を向く。
 あ、まずい、先生きっと、急に俺が起きてびっくりしてる。怖がらせないように、何か声かけてあげないと。何か――

「……な、舐めたくなっちゃったの……」

 蚊の鳴くような声で、先生が、そういった。その瞬間、俺の中でものすごい制御不能な感情と衝動が沸き上がってきて。それがダイレクトに俺の股間を直撃し、うっかり暴発しそうになるのを、慌てて堪える。

 なんだ今のは。反則レベルの可愛さじゃないか。
 先生が逃げないように、手首をしっかり掴んでから、俺は何とか言葉を発した。

「……すごく、いいよ、もっと、舐めて?」

 うわ、片言になっちまった。だせーな、俺。でも、先生はそんなこと気にしてないみたいだ。暗くて表情が見えないのが何ともいえず悔しいけど、先生がほっとしたのが、伝わってきた。ためらう先生の頭にそっと手を添えて促してみると、先生は素直に、また俺の股間に顔をうずめた。口が開いて、すでにガチガチの俺のモノが、するっと先生の咥内に吸い込まれていく。

「あ……」

 キモチよすぎて、ため息にも似た声を漏らす。ヤバい。これはヤバい、キモチよさが半端ない。先生が、俺のチンコを咥えてくれてる。それで、あったかくて柔らかい唇と、粘膜と、絡みつくように蠢くざらざらの舌が、俺のモノを四方八方から攻めたてて、これでもかってくらいの快感が、みるみる俺を支配する。控えめに舐めようとする先生の口から時折漏れ出る水音が何ともいやらしくて、同時に、先生の俺への気持ちを感じる。
 我慢しようとしたけど、できなくて、俺の腰がちょっとずつ動いてしまう。

「ん……っ、むぅ……」

 ときどき先生が呻き声をあげる。やばい、俺、動きすぎだ。先生が苦しがってるじゃん。ああ、でも、止まらない。

「あ……はあ、先生……っ、ごめ、俺、我慢できない……っ」

 先生の頭を抱えたまま、腰を上下に動かす。それに合わせて、先生も頭を動かし始めた。急激に、体の芯のほうから衝動がこみあげてくる。

「あ……やば、先生っ、ダメ、それ以上は……っ」

 俺は先生の頭を両手で鷲掴みにしたまま、堪えきれなくて小刻みに激しく腰を揺らした。

「う、あ……ッ、も、出る、先生、離れて――ッ」

 ぐいと先生の体を押しのけた直後、俺の先端から白濁した液が勢いよく飛び出した。何度かにわたって、それははだけた俺の胸元にまで飛んできた。……危なかった、もう少しで先生にかかるところだった……。
 ティッシュを探して両手を動かしていると、気づいた先生が箱ティッシュをとってきて、丁寧に俺の体を拭いてくれた。そのまま俺のほうにずり上がってきて、初めて俺は、先生の顔を見た。
 暗がりでもわかる。先生の顔は紅潮して、息は上がっていて、大きな目は微妙に潤んで……何より、先生の全身から、あの香りが――甘くて男を誘うような、淫靡な香りが、立ち昇っていた。

「先生……」

 先生の髪を撫で、頬を撫でる。先生が、口を半開きにして、ぴくぴくと体を震わせた。

「んん……」

 頬を撫でられただけで、感じてるのか?
 思わず、生唾を飲み込む。一度イッたはずの俺のチンコは、まだまだ収まらない。だって、目の前にはこんなにもなまめかしい表情をした藍原先生と、そして……俺の上に四つん這いになった先生の、浴衣の胸元は、当然のようにはだけて……もう、胸の谷間どころか、胸が半分見えてる。重力に任せてわずかに揺れるふたつの膨らみは、仰向けのときとは違って、大きさだけじゃなくその質量感をこれでもかと主張していて。

「先生……っ」

 俺の右手は当然のように先生の胸元に滑り込んで、下から左の乳房を揉みしだき、左手はもっと遠くへ伸ばして、俺をまたぐように膝立ちしている先生の無防備な股間に触れる。

「ああん……っ!」

 のけぞる先生の白いうなじがたまらない。先生の下着は、もうぐっしょりと濡れていて、俺は隙間から指を忍ばせた。
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