妄想女医・藍原香織の診察室

Piggy

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迷走編

34話【off duty】新條 浩平 20歳:内診って、感じるのか?(新條編)①

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「……それでね、その子がもう、彼氏とラブラブでね、たぶん彼氏も社会人だと思うんだけど、平日の昼間なのに彼女に付き添ってて」
「うんうん」
「婦人科の内診なんてさせるかーっ! 俺以外の男にそんなことさせーん! って!」
「あはは、ホントに?」
「……あれ、ちょっと違ったかも。その子がね、内診苦手だっていったんだったかな? それで彼氏が、無理して婦人科行かなくてもいいんだぞって心配してたんだったかな」
「はは、さっきの話と全然違うじゃん」
「いろいろ想像しすぎて、こんがらがっちゃった」

 はは、藍原先生、可愛いな。仕事の話を熱心に聞かせてくれて、でもよくよく聞くと、仕事の話というよりは男と女のネタが多いんだけど。目をキラキラさせて語る先生が、子供っぽくてすごく可愛い。見てて飽きないなあ。

「でね、新條くん。どう思う?」
「どうって?」

 藍原先生がぐいっと顔を近づけてきたから、ちょっとびっくりして固くなる。
 先生は今、俺の部屋に遊びに来てる。部屋が隣同士だと、逆にデートとか会うタイミングが難しくて……。先生はいつも忙しそうだし、当直明けとかで疲れてる日もあるから、俺から気軽に遊びに行くわけにもいかず。先生もエロいくせに恥ずかしがりやで、なかなか自分からは俺んちに来てくれない。まだ一緒にお風呂入ったりする感じでもないし、簡単にお泊まりする感じでもなくて……。今日は、コンビニ前でたまたま仕事から帰ってきた先生を見かけたから、部屋に誘ってみた。そしたらすんなり来てくれて、ちょっと嬉しい。

「だからね。新條くんだったら、彼女が男の先生に内診されるの、いや?」
「え……。だって、診察でしょ? 仕事だから、俺は別に気にしないけど……」

 そういう話か。そうだなあ、藍原先生が男の婦人科医に内診されたら……。…………。ちょっと待てよ。藍原先生だろ? 普通の彼女なら気にしないけど、……藍原先生だろ……?

「……先生は、内診されたことあるの?」
「えっ、あたし? あたしは、まだない……。来年30歳になるから、そろそろ子宮癌検診受けなきゃって思ってるけど……」

 そうか、子宮癌の検診だと、内診されるわけか。先生……内診されたら……か、感じちゃったりするのかな……? 『はい藍原さん、力抜いてね? 手、入れますよ……』『……あっ、先生……ッ!』『痛いですか?』『いえ……ちょっと、キモチよくてうっかり声出ちゃいました』……とか、なっちゃうのか!? そ、それはイヤだな……。『じゃあ次、機械入りますね』『ああんっ』『おや、藍原さん、機械でも感じちゃう?』『あっ、はい、先生、もっとぐりぐりしてください』『おやおや、困ったちゃんだね。こうかな? ぐりぐり』『ああんッ! そう、そうです先生、ああ、キモチいいですぅ~!』……ぎゃああああっ、エロい、エロ過ぎるよ先生!

「新條くん、聞いてる?」
「はっ! え!? ごめん、えっと、俺が内診を気にするかって話だよね」

 あ、あぶねえ! 内診台で股開いてキモチよがる藍原先生を、うっかり想像しちまった……。先生の妄想癖移ったかな……。

「……気にしないけど、もし先生がうっかり内診で感じちゃったりしたら、ちょっと、妬いちゃうかも」

 正直にそういうと、先生は、ぽっと頬を赤らめた。

「……か、感じちゃったりするのかなあ……?」
「し、知らないよ! 俺、女じゃないし」
「でも新條くん、前にあたしが直腸診したら、ちょっと感じてたじゃない」

 ええっ、内診からいきなりそっちの話に持ってく!?

「あ、あれは、キモチよくなったんじゃなくて、ちょっと普段と違う刺激だったからびっくりしただけだよっ」

 藍原先生が、ふふっと意味ありげに笑った。

「……新條くん。今度、もう一回、試してみよ?」
「え……ええっ!? 俺のケツを!?」

 マジかよ、いや、別にすごくイヤなわけじゃないけど……そっち試す前に、俺は、とりあえず先生と、ちゃんと、普通にセックスしたい。ほら、今だって、先生が色っぽい顔で俺に近寄ってくるからさあ、下手に内診中の先生とか想像しちゃったのも相まって、俺、ちょっと股間がもぞもぞしてる。

「……先生。俺にそんな恥ずかしいことするんなら、先生にも、エロいとこ、見せてもらうからね?」
「え……?」

 きょとんとしてる藍原先生に、ちゅっとキスをする。先生はすぐに目を閉じて、俺に応えてくれた。柔らかい先生の唇を自分の唇で挟んで、ぺろぺろと味わう。もう一度ちゅっと吸い込んで、軽くひっぱって、上も下もたくさん味わってると、先生の口が開いて俺に覆いかぶさってきた。

「ん……新條くん……」

 先生のほうから、舌を入れてくる。俺はそれを夢中で吸って、絡めて、味わって……ああ、これだけでもチンコがすでにギチギチだ。

「先生……」

 俺は先生を床に押し倒して、白いうなじに顔をうずめた。ブラウスの下に手を入れて、首筋を舐めると、先生が気持ちよさそうな声をあげる。

「ああっ……ん、ふ……」

 ボタンを外す時間ももったいない。そのままブラごと上までブラウスをたくし上げたら、先生の大きな胸が現れた。ああ、やっぱりきれいな胸だ。たまらない。いきなり乳首にむしゃぶりつくと、先生がびくんと跳ねた。

「ああっ! し、新條くん……っ」
「んんっ、先生、おいしい……」

 藍原先生は息を乱して俺の頭を胸に掻き抱く。俺は勃起したモノを先生の股間に押しつけながら、ひたすらにおっぱいを味わう。こんなに可愛くてきれいな先生の、こんなにデカくて柔らかいおっぱいを味わえるなんて、俺は幸せすぎる。俺は乳首を舐めながら先生のパンツの中に手を伸ばした。先生のアソコも、もうすっかり濡れている。中指で割れ目を擦ってやると、くちゅくちゅと音を立てた。

「あっ、ああ……んん……っ」

 先生はわずかに眉をしかめて、何かを堪えるように目を閉じている。

「……ねえ、先生」

 不意に、さっきの、先生が内診されてる姿を思い出した。……俺はまだ、先生の中を、知らない。

「先生、内診されても……それでうっかり感じちゃってもいいけど……その前に、俺が、先生の中を……知っておきたい」
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