妄想女医・藍原香織の診察室

Piggy

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恋愛編

52話【off duty】新條 浩平:潰れました(新條編)②

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 藍原先生をベッドに寝かせ、カバンを運び込んでドアを閉めた。初めて入る、藍原先生の部屋。きれいに片付いていて、女性らしい薄いピンクのカーテンに、ベッドや布団もピンクだ。白い座卓に、もちもちのベージュのクッション。枕元には、ムーミンのぬいぐるみが置いてある。……可愛い部屋だな。

 とりあえずコートだけ脱がせてベッドに寝かせたけど、藍原先生、洋服のままだし、このまま寝かせてていいのかな……。でも、着替えさせるわけにもいかないし、このまま部屋に置いていくわけにも……。俺、外から鍵閉められないし。今出ていったら、不用心だよな……。やっぱり、目が覚めるまでは、そばにいたほうがいいよな……。

「……」

 まいったなあ。この数日、調子悪くて抜いてないから、溜まってる。こんな狭い部屋でふたりきりで、しかも藍原先生は気持ちよさそうに寝てて……ちょっと、早く起きてくれないと、自制できる自信がない。

「ん……」

 もそりと藍原先生が寝返りを打って、ドキッとする。

「だめ、楓ちゃん……」

 楓さんの夢、見てるのかな? 藍原先生の足が曲がるように動いて、膝丈のスカートがずり上がり、太ももがあらわになる。

 ……ゴクッ。

 ……やばい、これは色っぽい。スカートから覗く足って、どうしてこんなに、エロいんだろう? もう、視線が釘付けだ。

「ん……あ、新條、くん……」

 心臓が止まりそうになった。
 先生が、俺の名前を呼んだ。俺の夢、見てくれてるの……?
 そっと先生の顔を覗き込む。静かに寝息を立ててるだけだ。

「先生……」

 耳元で、囁いてみる。

「先生、俺のこと、好き……?」

 藍原先生の口元がうっすらと微笑んだ。

「新條くん……大好き……」

 うわ……嘘でもいいや、藍原先生に大好きっていってもらえて、俺もう、最高に幸せだ。
 先生の眉が、ぴくりと動いた。

「ん……だ、め……大橋くん……」

 え、今度は大橋? 先生の夢、何人出てるんだよ。
 ……まさかとは思うけど。
 ちょっと嫌な予感がして、もう一度囁いてみる。

「先生、大橋のこと、好き?」

 藍原先生が、もぞもぞと動いて顔を歪めた。

「ん……大橋くん……好、き……」

 なんだよ、大橋もかよ。やっぱり寝言ってのは信用できないな。一瞬でも期待した俺がバカみたいだ。
 それでも、藍原先生の寝顔をこんな近くで見られるなんて、やっぱり幸せだ。もうずっと、朝までこうしててもいいくらいだ――……ん?
 藍原先生の表情が、更に苦し気に歪んだ。

「ん……ふぅ、はぁ、はぁ……あ……」

 どうしたんだろう、うなされてるのかな? 起こしたほうがいいのかな……。

「先生――」

 肩を揺すろうとして、はっと手を止めた。藍原先生がもぞもぞと体を動かして、背中を丸める。赤ちゃんみたいに膝を抱えると、スカートはもう足の付け根までまくれあがり、隙間から――白いパンツが、見えた。
 ぞわっと一気に背筋が粟立ち、俺の股間が反応する。
 や、やばい、これは……。
 一気に心臓がバクバクいい始める。

「ん……ダメ……」

 そう呟いた藍原先生がおもむろに手を伸ばし――

「……え、マジかよ……」

 俺はもう、その光景が信じられなくて、驚きと興奮と悦びで、思わず生唾を飲み込む。
 藍原先生の右手は、するすると股間に伸びて、綺麗な白い指が、パンツの上から自分のアソコをいじり始めたのだ。

「あ……はあ、ンン……っ」

 中指がクリクリと動き、それに合わせて先生の体がピクピクと揺れる。先生は悩まし気に眉をひそめて、呼吸はいつの間にか浅く速く変化している。
 先生は、うなされてたんじゃない。夢で、感じてたんだ……。それがわかると、一気に藍原先生がエロく見えてきた。

 藍原先生が、俺の目の前で、オナニーしてる。
 もう俺のチンコが一気に目を覚まし、俺はいけないものを覗き見してるような、変な汗をかいてきた。
 これ、ヤバいよな。今先生の目が覚めたら、絶対ヤバいよな。でも、こんなチャンス、二度とない。大好きな藍原先生がオナニーして感じてる姿なんて、一生見られない。

「……先生……ッ」

 俺はジャージのズボンをずり下げてチンコを出した。右手でゆっくりとしごく。

「う……」

 やばい、これだけでこんなにキモチいいなんて。

「あ……はあ……っ」

 藍原先生の股間はどんどん濡れて、下着の色はもう広い範囲で色が濃くなってる。下着が先生の股に張り付いて、ぷっくりと膨らんだ小さな突起の形もわかるくらいだ。先生の指がクリクリとその突起をいじる。そのたびに先生はキモチよさそうに体を震わし、そして指はときどき下に下がって下着の上から割れ目に食い込む。……割れ目はもうびっしょり濡れていて、俺はチンコをしごく右手に力が入る。

「ああっ、はあっ、ん……くぅ……」

 先生はもじもじと股をすり合わせながら、右手をパンツの上から中に差し入れた。そのまま奥へ進み、小さな突起へと……

「ああん……っ!」

 ひと際高い声をあげて、藍原先生が弓なりに体をのけ反らせる。

「う……ぅ、藍原、先生……」

 俺のチンコはグンと頭をもたげ、先っぽからはトロトロと先走り汁が垂れてくる。

「はあ……はあ……」

 とめどなく溢れる汁を伸ばしながら、必死にしごく。懸命に目を見開いて先生の股間を凝視する。いくら見ても、下着と先生の手が邪魔で、先生のアソコそのものは見えない。でも……。
 くちゅ、と音がして、先生の指が穴の中に入ったのがわかった。指がぐちゅぐちゅと音を立てて先生の中をかき回し、もう完全に色の変わった下着は、先生から溢れる汁を吸収しきれずに、横の隙間から漏れ出てくる。

「あぅ、ふっ、はあっ、んんん……っ」

 先生の内股を、透明な液が伝う。もう藍原先生は全身から甘い女の匂いを立ち昇らせて、部屋の湿度も一気に上がった。先生の卑猥な汁が溢れれば溢れるほど、俺の汁も溢れて止まらなくなる。

 俺、藍原先生のオナニーを見ながら、オナニーしてる。
 この異常な状況に、興奮が止まらない。夢中で自分のチンコをしごく。もう俺のはフル勃起していて、ガチガチで痛いくらいだ。先生の股間から出る水音と、俺のチンコをしごく音と、先生の甘い匂いとツンと来る男の匂い。そのすべてが入り混じって……今先生の目が覚めたら、もう俺は何も言い訳できないな、絶対ヤバいやつだ。でも、そんなこと考えられないくらい、先生から目が離せない。

「ああ、はあ、ん……っ、いい……いい、の……ああ……」

 藍原先生が口を大きく開けて喘ぐ。指は引き抜かれて、ぬらぬらに濡れた指で再び突起を擦り始めた。

「あ、あ、あ、ああ、いい、あっ、は……っ」

 指の動きが小刻みに激しくなり、先生の声がだんだん上ずっていく。それに合わせて、俺も右手を激しく動かす。先生の股がぎゅっと閉じて、ガタガタと体全体が震えだした。

「あっ、あっ、ああっ、……っ、あ、っあ――!」

 右手を股間に挟んだまま、先生は大きくのけ反って絶頂を迎えた。

「……んぁ、せ、先生――!」

 極限まで脈打ってはち切れそうな俺のチンコを、必死にしごいて、俺もイキそうになったとき――

 バチッ。

 突然、藍原先生が目を開いた。
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