【悲報】ダンジョン攻略JK配信者、配信を切り忘れて無双しすぎてしまいアホほどバズって伝説になる

夜桜カスミ

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第一部 第五章 知者の王と雷神

79話 帰還へ、そして確定した未来へ

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    ある博士の所に助手が息を切らしながら駆け込んできた。

    「なんじゃ、そんなに慌てて」

    「とうとう完成したんですよ。ほら、僕が前から言っていたあれですよ」

    「あれというと、タケなんとかいうやつか?」

    「タケコプターですよ。あのドラえもんに出てくるやつです。ほら見てください」

    助手は肩にかけていたカバンからそれを取り出した。

    「これ、ほんとに飛べるのか?こんなちっさいもので?」

    博士は聞いた。確かに一見全く飛べそうには見えない。だが助手は答えた。

    「飛べますよ。僕も実際試して飛べましたから。ほんの数センチだけですが確かに飛べました」

    「ほう、それはすごいな」

    「そして僕がここにもう1つの理由はこれくぉ博士にも試してもらいたいんです。僕より軽い博士ならきっともっと高く飛べると思うんで」

    だが博士は断固拒否した。

    「いいや、絶対ためさん。助手が作ったものなど信用できるか」

    これを聞いて助手はむっとして言った。

    「絶対大丈夫ですって。いいからやってみてくださいよ、ほら」

    助手は無理矢理にでも博士の頭に装着してこようとしてくる。

    「や、やめろ!わしを怒らす気か!」

    「1回飛べたら絶対に感動しますから。じゃあスイッチ押しますね」

    「やめろぉぉ」

    助手は博士の頭に装着してからスイッチを押した。

    すると博士の髪の毛が一瞬にして無くなった。助手は呆然とした。

    博士はカツラだったのだ。
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