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第一部 序章 伝説となってしまった切り忘れ
第1話 底辺配信女子高生
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「はあ……。攻略配信を始めて早くも半年。なのに変わらず同接は一からゼロを行ったり来たり。向いてないのかなあ……」
ダンジョン探索者。それは数十年前に突如として世界中に現れた、怪物が跋扈するダンジョンと呼ばれるファンタジー要素満載な魔境を探索し、モンスターを倒したり鉱石やそこにしか自生していない植物を採取して換金することで生計を得る者の総称。
探索者は人気の職業の一つで、多くの若者がそれに夢を見る。そして少女、雷電美琴もまたダンジョンという魔境を命をかけて探索する探索者に憧れて、半年前から活動を続けている。
ついでに、その攻略風景をネットに配信するダンジョン攻略配信というのもまた人気であり、一度成功すれば夢のような生活を送ることができる。
美琴は探索者として活動を始めると同時に配信も始め、ダンジョンに潜る時は必ず琴峰美琴という名で配信を行なっている。
本名だと色々とまずいからだ。
ネットで調べた知識ではあるが、男性よりも女性の方が観られやすく人気が出やすい。それが容姿の整った人なら尚のこと。
美琴は自分の容姿にはナルシストにならない程度には自信を持っており、自分だけの個性を出すために色んな配信者を研究して、ミニ丈着物に薙刀一本というスタイルを確立した。
したのだが、服装や装備が他とは少し違うだけでやっている内容はその他大勢となんら変わりないため、視聴者が観に来ても飽きられてしまっているのかすぐに離れられてしまう。
元々日本のみならず世界中には魔術師と呼ばれる魔術を扱う者や、呪術師という呪術を使う者や、退魔師という呪術は使えないが呪いのこもった武器を使う者というのが存在していた。
魔術師、呪術師、退魔師は人ならざるもの、この世ならざるものである怪異や魔物と呼ばれていた化け物と日々人知れず戦っていたのだが、ある日何かをきっかけに世界中の人間にも目視できるようになった。
それと同時にダンジョンという存在が出現し、人知れず活動していた魔術師、呪術師、退魔師は陰の存在から公の存在となった。
そういう経緯もあって初期の段階で探索者というのはそれなりの数存在していて、人々が探索者に憧れを抱くようになったのは魔術師や呪術師の派手な術による戦いや、退魔師のような武器一つで戦うロマンだった。
普通ではあり得ないことをするのが彼ら彼女らであり、命をかけた冒険劇というのは人々の目に魅力的に映り、心を鷲掴みにして探索者という職種は瞬く間に人気を獲得した。
探索者がたくさんいるなら、その攻略風景を配信する配信者の数も当然多い。今やダンジョン攻略配信者というのはレッドオーシャンであり、毎日たくさんの配信者が生まれては、同じ数だけネットの海に埋もれていく。
美琴はその埋もれてしまっている大勢のうちの一人であった。
配信者としての才能はないかもしれないが、探索者としては溢れていると言っていいだろう。
何しろ、美琴が現在いる場所はダンジョンの中でもかなり危険な下層であり、そこに住まうモンスター達は上の中層や上層と比べて強力な個体が跋扈している。
そんな下層を一人で、それも十七歳の現役女子高生が攻略しているのだから、これを才能があると言わずしてなんと言えばいいのだろうか。
「ゲッゲゲゲゲゲゲ!」
「邪魔」
視聴者ゼロの数字を見て落ち込みながらとぼとぼ歩いていると、大きな蛙のようなモンスターが飛びかかってくるが、持っている薙刀を鋭く一閃して両断する。
どちゃっと音を立てて地面に落ちた蛙は、ぼろぼろと体を砂のように崩して消滅する。
かつては怪異や魔物と呼ばれたモンスターは、基本倒されるとこうして体を崩壊させる。なのでかつては倒したところで、そこに何も残らなかったのだ。
「あ、核石だ。ラッキー」
だがダンジョンが現れてからはこのように、倒したらそのモンスター由来の素材を落としたり、核石と呼ばれる宝石のような結晶を落とすようになった。
モンスター由来の素材は加工して装備に使えるし、核石は加工してアクセサリーなどにもできる。
美琴は配信の方では収益が全く見込めないので、こうして落とされる素材などを得ることで、懐を暖めている。今のところ換金が許されているのは核石だけなのだが。
蛙のモンスターはダンジョンでは比較的雑魚扱いで、素材を落とすこともあまりない。なので思わずところでのラッキーに少しだけ心を躍らせてそれを拾い、ふと配信画面を見てみるとそこには新規のコメントがつけられていた。
「わっ、コメントありがとうござ———」
一ヶ月ぶりのコメントに嬉しくなって感謝しようとするが、その内容を見て言葉が止まる。
書かれていたコメントはただ一言。
”つまんな”
だった。
たった四文字のコメントを見て美琴は固まり、一になっていた接続者数はゼロに戻ってしまった。
そこから画面を前に硬直すること十数秒。その間も視聴者が増えることはなく、誰もいないのだから一つたりとも心配するコメントというのが書き込まれない。
「ふ、ふふっ……。もう、だめかも……」
そう言う美琴の両の目尻には、少しだけ涙が溜まっていた。
人気になろうとどれだけ頑張っても増えず、あまつさえ数分前から見ているだけの視聴者からつまらないと言われ、美琴の心は折れかけていた。
今日はもう帰ろう。帰って美味しいご飯を食べて温かいお風呂に入って、ふかふかのベッドに即ダイブしてぐっすり眠って全て忘れよう。そう思い、所詮誰も見ていないのだし、配信終了の挨拶もせずに配信をぶっちぎってやろうと、配信用の浮遊カメラを手元に呼び戻す。
「やっべええええええええええ!?」
「逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ!」
「言われなくたって逃げるよ! ていうか逃げてるよ!」
もういっそのことカメラを叩き壊す勢いでボタンを押して配信を終了して、そのまま配信者活動そのものも終了させてしまおうかと一瞬考えると、そう遠くない場所から誰かがかなり慌てているような声が聞こえる。
なんだと思って辺りをキョロキョロと見回してみると、男性二人女性一人の三人組がバタバタと大慌てで走って何かから逃げているのが見えた。
そしてその三人組が向かってきているのは美琴の方だ。
持っている装備からして下層を問題なく進めるだけの実力者だろうが、一体何から逃げているのだろうかと不思議に思っていると、その三人がやってきた方角から重い足音がかなりの数聞こえてきた。
じっと目を凝らして見ると、三人組の後ろには中型のモンスターであるスモールドラゴンを筆頭に、ブラックハウンド、モスマン、鬼などの数多くのモンスターが大集結していた。
モンスターがモンスターを呼び、集団となって雪崩れ込んでくる怪物災害と呼ばれるスタンピードが、逃げている三人を追いかけていたのだ。
「あぁ、これは都合がいいかも」
数にしておよそ六十体ほどだろうか。これだけの数のモンスターがいれば、凹んだ挙句に心ないコメントでズタズタにされた心を少しは癒してくれるだろう。
ざりっと厚底草履で地面を踏んで前に出る。
正面から向かってくる三人は、いきなり出てきた美琴に驚いた表情を浮かべる。
「逃げろ! スタンピードだ!」
三人の中で一番大柄な男性が、美琴に向かって逃げろと叫ぶが、それを無視してむしろ前に進んでいく。
「どいて。今、私、とってもむしゃくしゃしているの」
自分でも少し驚くくらい低い声が出た。
平均同接は過去最高で三人。頑張って勉強して配信を自分で切り抜いて作った動画の視聴回数は、一番いいので五十回。
普段の学校の勉強と並行して頑張っても伸びないし、反応も何もない上、ろくに見てもいないだろうにつまらないと言われて、美琴のストレスはマッハで溜まっていた。
故に美琴が選択したのは、モンスターを相手に八つ当たりするという行動だった。
「諸願七雷、三鳴」
美琴は普段は抑え込んでいる力を一部解放して、背後に一つ巴を三つ出現させ、体から紫電を迸らせながら雷のような速さでモンスターの軍勢に向かって突撃していった。
ダンジョン探索者。それは数十年前に突如として世界中に現れた、怪物が跋扈するダンジョンと呼ばれるファンタジー要素満載な魔境を探索し、モンスターを倒したり鉱石やそこにしか自生していない植物を採取して換金することで生計を得る者の総称。
探索者は人気の職業の一つで、多くの若者がそれに夢を見る。そして少女、雷電美琴もまたダンジョンという魔境を命をかけて探索する探索者に憧れて、半年前から活動を続けている。
ついでに、その攻略風景をネットに配信するダンジョン攻略配信というのもまた人気であり、一度成功すれば夢のような生活を送ることができる。
美琴は探索者として活動を始めると同時に配信も始め、ダンジョンに潜る時は必ず琴峰美琴という名で配信を行なっている。
本名だと色々とまずいからだ。
ネットで調べた知識ではあるが、男性よりも女性の方が観られやすく人気が出やすい。それが容姿の整った人なら尚のこと。
美琴は自分の容姿にはナルシストにならない程度には自信を持っており、自分だけの個性を出すために色んな配信者を研究して、ミニ丈着物に薙刀一本というスタイルを確立した。
したのだが、服装や装備が他とは少し違うだけでやっている内容はその他大勢となんら変わりないため、視聴者が観に来ても飽きられてしまっているのかすぐに離れられてしまう。
元々日本のみならず世界中には魔術師と呼ばれる魔術を扱う者や、呪術師という呪術を使う者や、退魔師という呪術は使えないが呪いのこもった武器を使う者というのが存在していた。
魔術師、呪術師、退魔師は人ならざるもの、この世ならざるものである怪異や魔物と呼ばれていた化け物と日々人知れず戦っていたのだが、ある日何かをきっかけに世界中の人間にも目視できるようになった。
それと同時にダンジョンという存在が出現し、人知れず活動していた魔術師、呪術師、退魔師は陰の存在から公の存在となった。
そういう経緯もあって初期の段階で探索者というのはそれなりの数存在していて、人々が探索者に憧れを抱くようになったのは魔術師や呪術師の派手な術による戦いや、退魔師のような武器一つで戦うロマンだった。
普通ではあり得ないことをするのが彼ら彼女らであり、命をかけた冒険劇というのは人々の目に魅力的に映り、心を鷲掴みにして探索者という職種は瞬く間に人気を獲得した。
探索者がたくさんいるなら、その攻略風景を配信する配信者の数も当然多い。今やダンジョン攻略配信者というのはレッドオーシャンであり、毎日たくさんの配信者が生まれては、同じ数だけネットの海に埋もれていく。
美琴はその埋もれてしまっている大勢のうちの一人であった。
配信者としての才能はないかもしれないが、探索者としては溢れていると言っていいだろう。
何しろ、美琴が現在いる場所はダンジョンの中でもかなり危険な下層であり、そこに住まうモンスター達は上の中層や上層と比べて強力な個体が跋扈している。
そんな下層を一人で、それも十七歳の現役女子高生が攻略しているのだから、これを才能があると言わずしてなんと言えばいいのだろうか。
「ゲッゲゲゲゲゲゲ!」
「邪魔」
視聴者ゼロの数字を見て落ち込みながらとぼとぼ歩いていると、大きな蛙のようなモンスターが飛びかかってくるが、持っている薙刀を鋭く一閃して両断する。
どちゃっと音を立てて地面に落ちた蛙は、ぼろぼろと体を砂のように崩して消滅する。
かつては怪異や魔物と呼ばれたモンスターは、基本倒されるとこうして体を崩壊させる。なのでかつては倒したところで、そこに何も残らなかったのだ。
「あ、核石だ。ラッキー」
だがダンジョンが現れてからはこのように、倒したらそのモンスター由来の素材を落としたり、核石と呼ばれる宝石のような結晶を落とすようになった。
モンスター由来の素材は加工して装備に使えるし、核石は加工してアクセサリーなどにもできる。
美琴は配信の方では収益が全く見込めないので、こうして落とされる素材などを得ることで、懐を暖めている。今のところ換金が許されているのは核石だけなのだが。
蛙のモンスターはダンジョンでは比較的雑魚扱いで、素材を落とすこともあまりない。なので思わずところでのラッキーに少しだけ心を躍らせてそれを拾い、ふと配信画面を見てみるとそこには新規のコメントがつけられていた。
「わっ、コメントありがとうござ———」
一ヶ月ぶりのコメントに嬉しくなって感謝しようとするが、その内容を見て言葉が止まる。
書かれていたコメントはただ一言。
”つまんな”
だった。
たった四文字のコメントを見て美琴は固まり、一になっていた接続者数はゼロに戻ってしまった。
そこから画面を前に硬直すること十数秒。その間も視聴者が増えることはなく、誰もいないのだから一つたりとも心配するコメントというのが書き込まれない。
「ふ、ふふっ……。もう、だめかも……」
そう言う美琴の両の目尻には、少しだけ涙が溜まっていた。
人気になろうとどれだけ頑張っても増えず、あまつさえ数分前から見ているだけの視聴者からつまらないと言われ、美琴の心は折れかけていた。
今日はもう帰ろう。帰って美味しいご飯を食べて温かいお風呂に入って、ふかふかのベッドに即ダイブしてぐっすり眠って全て忘れよう。そう思い、所詮誰も見ていないのだし、配信終了の挨拶もせずに配信をぶっちぎってやろうと、配信用の浮遊カメラを手元に呼び戻す。
「やっべええええええええええ!?」
「逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ!」
「言われなくたって逃げるよ! ていうか逃げてるよ!」
もういっそのことカメラを叩き壊す勢いでボタンを押して配信を終了して、そのまま配信者活動そのものも終了させてしまおうかと一瞬考えると、そう遠くない場所から誰かがかなり慌てているような声が聞こえる。
なんだと思って辺りをキョロキョロと見回してみると、男性二人女性一人の三人組がバタバタと大慌てで走って何かから逃げているのが見えた。
そしてその三人組が向かってきているのは美琴の方だ。
持っている装備からして下層を問題なく進めるだけの実力者だろうが、一体何から逃げているのだろうかと不思議に思っていると、その三人がやってきた方角から重い足音がかなりの数聞こえてきた。
じっと目を凝らして見ると、三人組の後ろには中型のモンスターであるスモールドラゴンを筆頭に、ブラックハウンド、モスマン、鬼などの数多くのモンスターが大集結していた。
モンスターがモンスターを呼び、集団となって雪崩れ込んでくる怪物災害と呼ばれるスタンピードが、逃げている三人を追いかけていたのだ。
「あぁ、これは都合がいいかも」
数にしておよそ六十体ほどだろうか。これだけの数のモンスターがいれば、凹んだ挙句に心ないコメントでズタズタにされた心を少しは癒してくれるだろう。
ざりっと厚底草履で地面を踏んで前に出る。
正面から向かってくる三人は、いきなり出てきた美琴に驚いた表情を浮かべる。
「逃げろ! スタンピードだ!」
三人の中で一番大柄な男性が、美琴に向かって逃げろと叫ぶが、それを無視してむしろ前に進んでいく。
「どいて。今、私、とってもむしゃくしゃしているの」
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平均同接は過去最高で三人。頑張って勉強して配信を自分で切り抜いて作った動画の視聴回数は、一番いいので五十回。
普段の学校の勉強と並行して頑張っても伸びないし、反応も何もない上、ろくに見てもいないだろうにつまらないと言われて、美琴のストレスはマッハで溜まっていた。
故に美琴が選択したのは、モンスターを相手に八つ当たりするという行動だった。
「諸願七雷、三鳴」
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