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第2章 愉快な仲間たち

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「お節介は承知で言いますが、マミさんは神乃マネージャーのことを今も想っているようです。まだマミさんに気持ちがおありでしたら、迎えにきて頂けませんか?」

きっと神乃マネージャーもそうだろうと、あの日の眼差しで憶測したのだが……。

〈すぐに行くわ〉

やっぱりだった。予感は的中していた。
場所を告げると十五分ほどで着くと言って電話は切れた。

「マミさん、良かったですね」と呟くと、私は残った料理を全てお腹に収め、「ご馳走様でした」と幸せな気持ちで手を合わせた。


***


翌日、マミさんは真っ赤になりながら、昨日の無作法を謝った。そして、あんなにお酒が好きそうだったのに、「断酒する!」となぜか私に誓った。神乃マネージャーに相当お灸を据えられたようだ。

直接マミさんから何も聞いていないのに……悪いことをしたなと気の毒になってしまったほどだ。

「寧々、それで、私たちのこと……」
「大丈夫です。誰にも言いませんから」

樫野チーフのようにオープンにしたくないようだ。ホッと安堵するのが分かった。

「私はいいんだけど、佳乃は責任ある立場にいるでしょう? だから、内緒にしておいてあげたいの」

バレたとしてもクーラウでゴチャゴチャ言う人はいないと思うが、それでもやっぱり黙っていた方がいいと判断したのだろう。

「心配しないで下さい」

そう私が言うと、マミさんがニッコリ笑った。
ここで働き始めて初めて本当の彼女に出会えたような、そんな明るい笑顔だった。
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