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第2章 愉快な仲間たち
02
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そんなマミさんはホール係の中でも一・二を争うイケメンさんだ。宝塚歌劇団の男優さんと同レベルだと言っても過言ではないと思う。
現にお客様の多くが彼女を女性と知りつつ、ホールを颯爽と歩く姿にうっかりうっとり見惚れていた。
ちなみに一・二のもう一人はワイルド君こと佐竹亜門君だ。モデルあがりの二十一歳と聞き、どおりで出で立ちが美しいはずだと納得した。
ホール係りの正社員は他に男性四人と女性が二人いる。時々、アルバイトが入るが、全員が顔を揃えることはまずない。早番遅番がシフトで決められているので、余程のことがない限り四名で回すことになっているからだ。
その余程のこととは、この店はよくパーティー会場として使われるという。西園寺オーナーの実家とかかわりがあるみたいだ。その時だけは全員集合なのだそうだ。
厨房は樫野チーフを筆頭に計九名のスタッフがいる。いや、私が入ったから十名になった。こちらは全員正社員で、こちらも常時四名で回している。でも、皿洗いは私だけみたいだ。
『機能抜群の食器洗浄機があるのに、皿洗い?』
だから、初日に私がそんな風に紹介されるとフードスタッフからそんな声が漏れ出た。
『兼、雑用係りだ』
西園寺オーナーがそう付け加えると、皆合点がいかないながらもそれ以上追求しなかった。だから余計に特別な間柄だと思われてしまったのだろう。
現にお客様の多くが彼女を女性と知りつつ、ホールを颯爽と歩く姿にうっかりうっとり見惚れていた。
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ホール係りの正社員は他に男性四人と女性が二人いる。時々、アルバイトが入るが、全員が顔を揃えることはまずない。早番遅番がシフトで決められているので、余程のことがない限り四名で回すことになっているからだ。
その余程のこととは、この店はよくパーティー会場として使われるという。西園寺オーナーの実家とかかわりがあるみたいだ。その時だけは全員集合なのだそうだ。
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