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文化祭と言えは高校生活の中でもトップクラスに盛り上がる行事ではないだろうか。
ここ、久我山学園もそれは変わらないらしい。
2日に渡って行われる文化祭は、それぞれのクラスで出し物をたり、クラブなど有志によるステージ発表などが行われる。
文化祭中は普段は厳しく立ち入りが制限されている校内は開放され、外部から客を呼ぶ。
俺のクラスはたこ焼きを売ることになったので、ここ数日は準備に追われていた。三咲のところはタピオカドリンクらしい。男子校にしては随分と可愛い出店だが、どうやらこの学園の文化祭は外部からかなりの人数の女子がやってくるらしい。さすが良いところの子息たちが通う学園なだけある。そしてそれを狙ったタピオカドリンクは案外、戦略的な出店なんじゃないだろうか。提案者は三咲だというので、思わず呆れた目を向けてしまった。
木島は組んでいるバンドで、ステージに出るらしい。ここのところの寝不足は曲のアレンジと練習のためだったそうだ。
と、まあそれぞれが文化祭を楽しんでいる。俺もしっかりクラスの出店のシフトに組み込まれていた。声の問題があるため、売り子ではなく調理だが。
そんな文化祭も2日目。1日目は金曜日だったが、今日は週末のため人が多い。とにかく多い。一般的な文化祭はよく知らないが、それにしてもこの人出は普通の高校じゃありえないだろう。
「あっちぃ…まじあちい」
同じ時間にシフトに組み込まれている木島と、次々とたこやきを焼いていく。今日は雲ひとつない快晴。秋とは言えど、10月に入ったばかり。動き回っていれば暑さを感じる。俺たちのクラスは中庭という好立地を勝ち取ってしまったため、野外での調理になる。余計に暑い。俺も木島も滲む汗を拭いながらの作業だ。
休む間もなく入るオーダーに、手を止めている暇はない。それでも2日目ともなれば、最大効率で動けるようになる。木島はさっきからたこ焼き屋もかくやの手捌きでくるくるとたこ焼きをひっくり返している。めちゃくちゃ旨い。見惚れるレベルだ。俺はタコを入れる係をしている。生地を流し入れ、ぽちょんぽちょんとタコを落とす簡単なお仕事だ。昨日の始めはたこ焼きをひっくり返す作業をしていたのだが、不本意なことに辞めさせられてしまった。まあ、俺があまりにも可哀想な形のたこ焼きを量産してしまったからだが。
「俺、昼からライブなんだよなー。着替えあるけど汗だくだしシャワー浴びてぇ……」
俺もそのライブを見に行く予定だ。三咲と予定をすり合わせてある。木島の演奏を見るのは初めてだからとても楽しみだ。
「木南は?これ終わったら三咲と合流か?」
聞かれて、首を横に振る。俺たちのシフトは昼前まで。でも三咲との合流はもう少し後だ。
「あ、先に委員長さんと回んのか」
木島も思い当たってくれたらしい。頷くと、にやにや笑われる。
「いや~青春してんなぁ。彼氏と文化祭って」
その通りだと自分でも思うが、一発木島に蹴りを入れておく。うるさい!ライブする自分も大概だろ!
「うぉっ、危ねえ!おい見ろよ。お前のせいでこのたこ焼きが可哀想なことになったじゃねーか」
俺の蹴りを避けたために手元が狂ったらしい。そのたこ焼きは不格好に潰れ、中身が飛び出している。思わず笑うと、木島も爆笑している。
「あーあもったいねぇな。俺が食っとこ」
そう言って口にそのたこ焼きを放り込むも、熱すぎてハフハフ言っている木島にまた笑う。
自分のテンションが上がっていることがわかる。俺もしっかり文化祭を楽しんでいるらしい。
交代のクラスメートが来て、俺は役目を開放された。来ているクラスTシャツからたこ焼きの匂いがいつまでも漂っている気がする。思わずクンクンと匂いをかいでいると、頭上から笑い混じりの声が降ってきた。
「何してんだ」
見上げると、クラスTシャツ姿の真貴さんがあった。シフトの終わり時間を伝えてあったので迎えに来てくれたのだろう。さらっとたこ焼きを一皿持っている。売上にも貢献してくれたらしい。
「じゃ、行くか。何食べたい?」
お腹が減っているので何かがっつりしたものが食べたい。そう伝えると、ラインナップを思い出すに少し考えた後、焼きそばか、焼き鳥、アメリカンドックのどれがいいか聞かれた。
『焼きそば!と、焼き鳥も食べたいです!』
ソースの匂いを嗅ぎ続けて、俺の口は今ソース味を食べる準備は万端だ。真貴さんは笑うと、迷いなく歩き出した。どのクラスが、どこで、何の店を出しているのか頭に入っているらしい。風紀の仕事のためだろうか。相変わらず真似できない。
焼きそばに、焼き鳥、更に三咲のところでタピオカを買って売上に貢献したあと、空き教室で一緒に食べる。焼きそばも、焼き鳥もとても美味しかった。普段食べればなんてことないものだけど、こういう時に食べる焼きそばってなんでこんなに美味しいんだろうか。
「この焼きそば美味いな」
『美味しいですね!お祭りとかで食べる焼きそばってなんかめちゃくちゃ美味しく感じちゃいますよね』
「あぁ、わかるな。俺のクラスも去年は焼きそばだったが、売れ行きが良すぎて大変だったな……ひたすら作ってた記憶がある」
『やっぱり人気なんだ笑 ちなみに1年の時は何をしてたんですか?』
「あー、1年の時は展示だったな。とにかく楽をしたいやつが多くて」
『楽で良さそうですね』
「当日することがなくて時間余りすぎて暇だったけどな」
こんな話をしていると、真貴さんが3年生だということを意識する。学園内の行事を一緒に楽しめるのも今しかない。そう思うと少し寂しく感じた。
買ってきたものを食べ終わって一息つく。焼き鳥の串についたタレでベタベタした手を洗って、真貴さんの元に戻ると、腰に挟んであったスポーツタオルを貸してくれた。クラスで体育祭の時に作ったものらしく、真貴さんのクラスの人はみんな持ち歩いているらしい。ちなみに真貴さんのところはカフェをやっている。これは昨日三咲と行ったが、外部の女子に大盛況だった。何せ店員は恐らく、というかしっかり顔で選ばれているらしく、少女漫画で見るような品のいいイケメンたちばかりだった。真貴さんの接客は男の俺から見てもかっこよかったし。
「さぁ、俺は行かないとだめだな」
時間を見て、真貴さんが立ち上がる。シフトがうまいことかぶらなかったので、名残惜しいが仕方がない。真貴さんのクラスの前で別れる。
ちょうど三咲のシフトが終わる頃なので、俺はそちらに向かうことにした。
しばらく歩いたところで、タオルを返し忘れたことに気づいた。無意識に持ったままになってしまっていた。クラスグッズなので俺が持っているのはまずいだろう。方向転換して、真貴さんのクラスに戻った。教室内、というか店内を覗くとそこに真貴さんはいなかった。近くにいた人に聞くと、いくつか隣の教室にいると教えてくれた。その部屋を更衣室として使っているらしい。
そこまで行って、少し迷う。ここは俺が入ってもいいものだろうか。中からは数人の話し声が聞こえる。着替え中の人がいても嫌だし、知らない人が入ってきたら向こうも困るだろう。真貴さんが出てくるのを待つか。そう決めて、扉のすぐ横で壁に背中を預けて立っていると、中からの会話が耳に入ってくる。なんとなしに聞き流していると、ふいに自分の名前が耳に飛び込んできた。
「ってかお前めっちゃかわいい子と歩いてたろ」
「あ!あれだよな!木南くんだっけ」
「そうそう。美人で有名の」
「あれ、藤堂付き合ってんだっけ?」
「そうだぜ?こいつ上手いことやりやがって」
「人聞きの悪いこと言うなよ……まあ、俺のだから手出したら容赦しないが?」
「ひゅー!言うねぇ」
「誰もお前のに手なんか出せねぇって!」
聞こえてきた話の内容に若干気まずくなる。なんだよ、美人で有名って。真貴さんは真貴さんで何を言ってるんだ……。嬉しいんだか恥ずかしいんだが複雑な気分だ。
俺のそんな葛藤を他所に会話は続いていく。
「俺も可愛いSubと付きあいてー!」
「お前nomalじゃねーかよ。関係ないだろ」
「夢見たっていいだろ!」
「ってか、あれだろ?木南くん、だっけ?声出ないんじゃなかったっけ?」
「あぁ、確かそうだったよなー。声出ないって何かと不便そう」
「プレイの時とか困んね?」
「なー。意思疎通難しそう」
そのセリフに俺は体を固くした。真貴さんは何て言うのだろうか。どんな顔をしているのだろうか。
「……はぁ。……確かに不便なことはあるさ。電話で声がきけなかったりな。でもあいつの顔を見ればちゃんと伝わるから問題ない。そもそも会話が出来ないわけじゃない。わからなければちゃんと話をしたらいい。あいつと話すのは楽しいぞ?というわけで心配されることは何もないってわけだ」
「……イケメンかよ。イケメンだったわ」
「はぁーー幸せになれよな」
「なんだそれ……」
室内が慌ただしくなる。俺はそっと扉から離れて踵を返した。いろんな気持ちが入り混じってなんだか泣きそうだ。今は真貴さんに顔を合わせられる気がしなかった。
ここ、久我山学園もそれは変わらないらしい。
2日に渡って行われる文化祭は、それぞれのクラスで出し物をたり、クラブなど有志によるステージ発表などが行われる。
文化祭中は普段は厳しく立ち入りが制限されている校内は開放され、外部から客を呼ぶ。
俺のクラスはたこ焼きを売ることになったので、ここ数日は準備に追われていた。三咲のところはタピオカドリンクらしい。男子校にしては随分と可愛い出店だが、どうやらこの学園の文化祭は外部からかなりの人数の女子がやってくるらしい。さすが良いところの子息たちが通う学園なだけある。そしてそれを狙ったタピオカドリンクは案外、戦略的な出店なんじゃないだろうか。提案者は三咲だというので、思わず呆れた目を向けてしまった。
木島は組んでいるバンドで、ステージに出るらしい。ここのところの寝不足は曲のアレンジと練習のためだったそうだ。
と、まあそれぞれが文化祭を楽しんでいる。俺もしっかりクラスの出店のシフトに組み込まれていた。声の問題があるため、売り子ではなく調理だが。
そんな文化祭も2日目。1日目は金曜日だったが、今日は週末のため人が多い。とにかく多い。一般的な文化祭はよく知らないが、それにしてもこの人出は普通の高校じゃありえないだろう。
「あっちぃ…まじあちい」
同じ時間にシフトに組み込まれている木島と、次々とたこやきを焼いていく。今日は雲ひとつない快晴。秋とは言えど、10月に入ったばかり。動き回っていれば暑さを感じる。俺たちのクラスは中庭という好立地を勝ち取ってしまったため、野外での調理になる。余計に暑い。俺も木島も滲む汗を拭いながらの作業だ。
休む間もなく入るオーダーに、手を止めている暇はない。それでも2日目ともなれば、最大効率で動けるようになる。木島はさっきからたこ焼き屋もかくやの手捌きでくるくるとたこ焼きをひっくり返している。めちゃくちゃ旨い。見惚れるレベルだ。俺はタコを入れる係をしている。生地を流し入れ、ぽちょんぽちょんとタコを落とす簡単なお仕事だ。昨日の始めはたこ焼きをひっくり返す作業をしていたのだが、不本意なことに辞めさせられてしまった。まあ、俺があまりにも可哀想な形のたこ焼きを量産してしまったからだが。
「俺、昼からライブなんだよなー。着替えあるけど汗だくだしシャワー浴びてぇ……」
俺もそのライブを見に行く予定だ。三咲と予定をすり合わせてある。木島の演奏を見るのは初めてだからとても楽しみだ。
「木南は?これ終わったら三咲と合流か?」
聞かれて、首を横に振る。俺たちのシフトは昼前まで。でも三咲との合流はもう少し後だ。
「あ、先に委員長さんと回んのか」
木島も思い当たってくれたらしい。頷くと、にやにや笑われる。
「いや~青春してんなぁ。彼氏と文化祭って」
その通りだと自分でも思うが、一発木島に蹴りを入れておく。うるさい!ライブする自分も大概だろ!
「うぉっ、危ねえ!おい見ろよ。お前のせいでこのたこ焼きが可哀想なことになったじゃねーか」
俺の蹴りを避けたために手元が狂ったらしい。そのたこ焼きは不格好に潰れ、中身が飛び出している。思わず笑うと、木島も爆笑している。
「あーあもったいねぇな。俺が食っとこ」
そう言って口にそのたこ焼きを放り込むも、熱すぎてハフハフ言っている木島にまた笑う。
自分のテンションが上がっていることがわかる。俺もしっかり文化祭を楽しんでいるらしい。
交代のクラスメートが来て、俺は役目を開放された。来ているクラスTシャツからたこ焼きの匂いがいつまでも漂っている気がする。思わずクンクンと匂いをかいでいると、頭上から笑い混じりの声が降ってきた。
「何してんだ」
見上げると、クラスTシャツ姿の真貴さんがあった。シフトの終わり時間を伝えてあったので迎えに来てくれたのだろう。さらっとたこ焼きを一皿持っている。売上にも貢献してくれたらしい。
「じゃ、行くか。何食べたい?」
お腹が減っているので何かがっつりしたものが食べたい。そう伝えると、ラインナップを思い出すに少し考えた後、焼きそばか、焼き鳥、アメリカンドックのどれがいいか聞かれた。
『焼きそば!と、焼き鳥も食べたいです!』
ソースの匂いを嗅ぎ続けて、俺の口は今ソース味を食べる準備は万端だ。真貴さんは笑うと、迷いなく歩き出した。どのクラスが、どこで、何の店を出しているのか頭に入っているらしい。風紀の仕事のためだろうか。相変わらず真似できない。
焼きそばに、焼き鳥、更に三咲のところでタピオカを買って売上に貢献したあと、空き教室で一緒に食べる。焼きそばも、焼き鳥もとても美味しかった。普段食べればなんてことないものだけど、こういう時に食べる焼きそばってなんでこんなに美味しいんだろうか。
「この焼きそば美味いな」
『美味しいですね!お祭りとかで食べる焼きそばってなんかめちゃくちゃ美味しく感じちゃいますよね』
「あぁ、わかるな。俺のクラスも去年は焼きそばだったが、売れ行きが良すぎて大変だったな……ひたすら作ってた記憶がある」
『やっぱり人気なんだ笑 ちなみに1年の時は何をしてたんですか?』
「あー、1年の時は展示だったな。とにかく楽をしたいやつが多くて」
『楽で良さそうですね』
「当日することがなくて時間余りすぎて暇だったけどな」
こんな話をしていると、真貴さんが3年生だということを意識する。学園内の行事を一緒に楽しめるのも今しかない。そう思うと少し寂しく感じた。
買ってきたものを食べ終わって一息つく。焼き鳥の串についたタレでベタベタした手を洗って、真貴さんの元に戻ると、腰に挟んであったスポーツタオルを貸してくれた。クラスで体育祭の時に作ったものらしく、真貴さんのクラスの人はみんな持ち歩いているらしい。ちなみに真貴さんのところはカフェをやっている。これは昨日三咲と行ったが、外部の女子に大盛況だった。何せ店員は恐らく、というかしっかり顔で選ばれているらしく、少女漫画で見るような品のいいイケメンたちばかりだった。真貴さんの接客は男の俺から見てもかっこよかったし。
「さぁ、俺は行かないとだめだな」
時間を見て、真貴さんが立ち上がる。シフトがうまいことかぶらなかったので、名残惜しいが仕方がない。真貴さんのクラスの前で別れる。
ちょうど三咲のシフトが終わる頃なので、俺はそちらに向かうことにした。
しばらく歩いたところで、タオルを返し忘れたことに気づいた。無意識に持ったままになってしまっていた。クラスグッズなので俺が持っているのはまずいだろう。方向転換して、真貴さんのクラスに戻った。教室内、というか店内を覗くとそこに真貴さんはいなかった。近くにいた人に聞くと、いくつか隣の教室にいると教えてくれた。その部屋を更衣室として使っているらしい。
そこまで行って、少し迷う。ここは俺が入ってもいいものだろうか。中からは数人の話し声が聞こえる。着替え中の人がいても嫌だし、知らない人が入ってきたら向こうも困るだろう。真貴さんが出てくるのを待つか。そう決めて、扉のすぐ横で壁に背中を預けて立っていると、中からの会話が耳に入ってくる。なんとなしに聞き流していると、ふいに自分の名前が耳に飛び込んできた。
「ってかお前めっちゃかわいい子と歩いてたろ」
「あ!あれだよな!木南くんだっけ」
「そうそう。美人で有名の」
「あれ、藤堂付き合ってんだっけ?」
「そうだぜ?こいつ上手いことやりやがって」
「人聞きの悪いこと言うなよ……まあ、俺のだから手出したら容赦しないが?」
「ひゅー!言うねぇ」
「誰もお前のに手なんか出せねぇって!」
聞こえてきた話の内容に若干気まずくなる。なんだよ、美人で有名って。真貴さんは真貴さんで何を言ってるんだ……。嬉しいんだか恥ずかしいんだが複雑な気分だ。
俺のそんな葛藤を他所に会話は続いていく。
「俺も可愛いSubと付きあいてー!」
「お前nomalじゃねーかよ。関係ないだろ」
「夢見たっていいだろ!」
「ってか、あれだろ?木南くん、だっけ?声出ないんじゃなかったっけ?」
「あぁ、確かそうだったよなー。声出ないって何かと不便そう」
「プレイの時とか困んね?」
「なー。意思疎通難しそう」
そのセリフに俺は体を固くした。真貴さんは何て言うのだろうか。どんな顔をしているのだろうか。
「……はぁ。……確かに不便なことはあるさ。電話で声がきけなかったりな。でもあいつの顔を見ればちゃんと伝わるから問題ない。そもそも会話が出来ないわけじゃない。わからなければちゃんと話をしたらいい。あいつと話すのは楽しいぞ?というわけで心配されることは何もないってわけだ」
「……イケメンかよ。イケメンだったわ」
「はぁーー幸せになれよな」
「なんだそれ……」
室内が慌ただしくなる。俺はそっと扉から離れて踵を返した。いろんな気持ちが入り混じってなんだか泣きそうだ。今は真貴さんに顔を合わせられる気がしなかった。
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