余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~

流雲青人

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1章

姉妹Ⅰ

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魂。


魂と言う単語の意味を考えたことはあるだろうか。難しい言葉ではなくありふれた単語の1つで、意味を深く考えた事は多く無いかもしれない。


辞書を引いてみると、魂とは『生きている動物の、生命の原動力』と記されている。


辞書、そして私達が感覚として得ている事からすると、魂とは概念を指す言葉の1つ。形として存在していない『目には見えないエネルギー』と言う事になる。


しかし、この世界線に生きる者達が考える魂とはそうではない。何故なら、私達の世界とは違い形が存在する。つまり、『目に見えるエネルギー』…知覚する事が出来る概念では無い物だからだ。


生命の原動力である事は同じだが、この世界軸の者達の魂は視覚で捉える事ができ、形がある。魂と生きている者は、互いに寄り添い、支え合い、死しても尚共にいる。そういった存在だという事だ。


その目に見える魂の形。
人々はそれを、『 魂器 』と呼ぶ。
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