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第1部 魔導王国と剣と魔法の騎士団
1章 王国騎士団
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魔導王国首都エリオス、その重厚な城門の前に立つ2人の青年の姿。
赤毛の短髪の青年はその背に身の丈ほどもある大剣を背負っている。反して水色の長い髪を束ねた長身の青年、その腰には両側に細身の剣が下げられている。
「準備はいいな、アレン」
「あぁ! そう言うレオンこそ」
「当然だろ」
2人は目配せすると、同時にその門をくぐった。
先の戦争から7年、アレンは15歳、レオンは16歳になっていた。王国騎士団への入団資格には【魔導王国に住む15歳以上の健康な男女】とある。アレンがその資格を得られるこの日に、2人は揃って入団の門を叩いた。
◇
「次は実技試験だ。2人1組で模擬戦闘を行う」
「やっと戦えるのかー! 身体検査ばっかりでくたびれたぜ!」
アレンはその場で大きく伸びをすると、壁の向こうを見やった。
「レオンの方もそろそろかな? まぁあいつに限って何も心配することないだろうけど……」
騎士団の入隊試験は、剣を武器とする前衛隊志望と魔法を武器とする後衛隊志望でそれぞれ行われる。
幼い頃から大剣を得意としたアレンは前衛隊を、魔法の行使を得意としたレオンは後衛隊を志望した。そのため試験自体は別の場所で行われており、2人は早々に別れることになった。
『次に会うときはお互い騎士だな!』
『お前より上の等級で受かってやるから見てろよ』
『な、俺だってレオンには負けない!』
騎士団には前衛隊、後衛隊それぞれにその強さや階級を表す等級が存在する。一般的に新入隊員は最下級、5級からのスタートだが、この入隊試験において特に秀でた力を示した者は飛び級での入隊もあり得た。
(父さんはいきなり前衛2級だったし、俺だって!)
何より、親友であり一番のライバルでもある兄には負けられない。そう気合いを入れ直すとアレンは対戦相手に向かって愛用の大剣を構えた。
◇
一方、騎士団後衛隊の模擬戦闘、レオンは自身よりふた回りは年上かという男と対峙していた。
若さや体力が大きな武器となる剣技や格闘技と異なり、力技を必要としない魔法の世界において何よりの武器となるのは深い知識と多くの経験である。そのため後衛隊志願者には比較的年齢を重ねた者達が多く集まる。入団資格の下限に近い年齢のレオンはほとんど最年少の部類だった。
「――風よ、炎を纏いし刃となりて――我に仇なすものを切り裂け!」
「ぐ……ああぁ‼︎」
「そこまで‼︎」
レオンの放った炎と風の刃が対する男の肌を裂いた。耐えきれず膝を折った男に、審査に立つ騎士から戦闘終了の旨が伝えられた。
「威力、発動速度、術の練度、共に申し分ない一撃だった」
「どうもありがとうございます」
審査員からそう評定を受けたレオンは礼を言って頭を下げた。闘技台から降りると、いまだ金属音の響く壁の向こうを見やる。
「……さて、アレンのやつはどうなったかな」
◇
(……あれがガウェイン隊長の息子か、さすが鍛えられている)
所は変わって貴賓席にて、レオンの姿を眺める橙色の団服を着た女性。その顔つきからも一介の騎士でないことは伺えた。
隣に座っていた身なりの綺麗な少女が女騎士に尋ねる。
「あの青い髪の男の子がガウェインさんのお子さんですか?」
「はい、姫様。恐らく兄でしょう。兄は魔法に、弟は剣技に秀でているとガウェイン元隊長に伺ったことがあります」
「そうなんですね、確かにとても強い霊力を感じます。どこか懐かしいような……」
「恐らく構成式が元隊長のものと似ているからでしょう。かなり指導を受けたはずですから」
そう、と小さく頷いて、姫様と呼ばれた少女は何かを考えているようだった。
『今回の入隊試験に、あのガウェインの息子達が志願しているらしい』
そんな噂を聞いて、魔導王国第1皇女であるエリザベート・フォン・イーリオンは護衛の騎士を引き連れてこの貴賓席より試合の一部始終を見ていた。
女騎士は軽く振り返り、傍に立つ部下達に声をかけた。
「先程の青年についてどう思いましたか」
「はっ! あの齢にしては非常に練られた霊力で、行使した魔法も複数の属性を組み合わせるなど、かなりの練度だったかと」
「風魔法については。しかし彼の最も評価すべき点は、その直前に省略詠唱で発動させた地魔法でしょう」
すっと、部下1人の足元を指差すと、彼はガクンと体勢を崩した。
「ぅわっ!」
「このように、威力こそほとんど無いものの、相手の足場をほんの僅か崩すことで、隙の大きい攻撃を当てることに至っています」
「な、なるほど……勉強になりました」
まだまだ部下には鍛錬が必要だなと女騎士は思った。
「ねぇ、エル」
「どうされましたか姫様」
「彼、私の護衛隊に出来ないでしょうか」
「姫様……」
エルと呼ばれた女騎士――エルナーク・リア・ルーファン魔導騎士隊長は、小さくため息をついた。
「ご存知と思いますが、姫様の護衛に当たるのは精鋭部隊である我々魔導騎士団です。まさか一介の騎士に貴女の身の安全を任せるわけにはいきません」
「で、では彼を貴女の隊に入隊させるというのは……」
「入隊時からいきなり魔導騎士に入るなど聞いたことがありません。……どうかあまり困らせないでください」
「そう、ですよね……立場を考えずに、軽率でした」
「いえ、ご期待に添えず」
「ううん、わがまま言ってごめんなさい」
頭を下げるエルナークにエリザベートは少し残念そうに笑った。
◇
一方その頃、模擬戦をレオンと同じく苦戦なく終えたアレンは、他の志願者達に囲まれていた。
「なぁ、お前の親父がガウェイン隊長って噂本当なのか?」
「あ、あぁ。親父を知ってるのか?」
アレンが頷くと周囲から歓声とどよめきが上がった。
「そりゃあこの国の人間でガウェイン隊長を知らない奴はいないだろ!」
「すげぇ、本物なのか! どうりで若いのにやたらと強い訳だ」
次々に上がる称賛の声に、アレンは誇らしげな気持ちになると同時に内心かなり驚いていた。
父が騎士団の中でも高名だったことは知っていたが、王都から離れあ生活をしていたために、国民の間でこれだけ慕われていたとは知る機会がなかったのだ。
「親父……そんなに凄かったんだな」
「あぁ凄い人だったんだよ。この国は本当に惜しい人を亡くしたぜ」
「俺、実は一度あの人に魔物から助けられたことがあって、それで入団を志願したんだ」
「俺も昔、魔物討伐中の剣技を見たことがあるが、素人目にもさすが王国随一って動きだったなぁ」
「お前なら当然試験には受かってると思うが、騎士になっても親父さんの名に恥じないように頑張れよ」
「あ、あぁ、ありがとな!」
偉大な父の名を誇ると共に、これからは背負っていかなくてはならないことにアレンはこの時初めて気がつくのだった。
◇
「――レオン・オルムステッド‼︎ 前へ‼︎」
入隊試験を合格した者は隊ごとに並べられ、各隊の総隊長から隊章を授与される。
後衛隊隊長自らの手でレオンの胸につけられたのは、3つの星が付与された隊章。その等級は2級を表す。
「息子がこれほど立派になり、ガウェイン殿も天から喜んでおられることだろう。この等級はお前の技量に対してというのも勿論だが、父の様にという期待も込められたものだ。その期待を裏切ることなく、入隊後もより一層励むように」
「はい!」
胸元に輝かしく光る隊章、尊敬する父と同じく2級等級での登用。レオンは大きな誇らしさと同時に、僅かな不安を覚えていた。
「 (父さんの様に、か。でも俺には……父さんと同じ血は流れていない)」
そんな思いが頭をよぎる様になったのは父が死んでからのことだ。父は生前、けして自分と実の息子を分け隔てることはなかったが、日に日にその面影が父親に似てくるアレンに、レオンはほんの僅かだが焦りを感じていた。
「(いや、俺は "兄" なんだ。"弟" にこんな姿を見せるわけにはいかない)」
ふるふると、軽く頭を振るレオン。弟の元へ向かうその顔は、既にいつもの不敵な表情に戻っていた。
◇
人集りの中から弟の姿を捉え、その胸に2つ星の隊章を認めると、レオンは少し安心したように顔をほころばせた。ふっと笑うとアレンに声をかける。
「なんだ、アレン。3級貰えたんだな」
「そういうレオンは……っ」
「今回も、俺の勝ち、だな」
そう言うレオンにアレンは酷く悔しそうな表情を浮かべた。
「く、くそー‼︎ 見てろよ‼︎ 戦果をあげまくってすぐに追い抜いてやる‼︎」
「いいや、お前が昇級する前に、俺がお前を置いていく」
地団太を踏むアレンに、レオンは余裕の表情でふんと鼻を鳴らす。
ともあれ、無事入隊試験を終えた。2人は互いを労うとそのまま王都の城下町へと足を向ける。今晩は祝杯だ。
明日から2人の騎士団としての新しい生活が始まる。
赤毛の短髪の青年はその背に身の丈ほどもある大剣を背負っている。反して水色の長い髪を束ねた長身の青年、その腰には両側に細身の剣が下げられている。
「準備はいいな、アレン」
「あぁ! そう言うレオンこそ」
「当然だろ」
2人は目配せすると、同時にその門をくぐった。
先の戦争から7年、アレンは15歳、レオンは16歳になっていた。王国騎士団への入団資格には【魔導王国に住む15歳以上の健康な男女】とある。アレンがその資格を得られるこの日に、2人は揃って入団の門を叩いた。
◇
「次は実技試験だ。2人1組で模擬戦闘を行う」
「やっと戦えるのかー! 身体検査ばっかりでくたびれたぜ!」
アレンはその場で大きく伸びをすると、壁の向こうを見やった。
「レオンの方もそろそろかな? まぁあいつに限って何も心配することないだろうけど……」
騎士団の入隊試験は、剣を武器とする前衛隊志望と魔法を武器とする後衛隊志望でそれぞれ行われる。
幼い頃から大剣を得意としたアレンは前衛隊を、魔法の行使を得意としたレオンは後衛隊を志望した。そのため試験自体は別の場所で行われており、2人は早々に別れることになった。
『次に会うときはお互い騎士だな!』
『お前より上の等級で受かってやるから見てろよ』
『な、俺だってレオンには負けない!』
騎士団には前衛隊、後衛隊それぞれにその強さや階級を表す等級が存在する。一般的に新入隊員は最下級、5級からのスタートだが、この入隊試験において特に秀でた力を示した者は飛び級での入隊もあり得た。
(父さんはいきなり前衛2級だったし、俺だって!)
何より、親友であり一番のライバルでもある兄には負けられない。そう気合いを入れ直すとアレンは対戦相手に向かって愛用の大剣を構えた。
◇
一方、騎士団後衛隊の模擬戦闘、レオンは自身よりふた回りは年上かという男と対峙していた。
若さや体力が大きな武器となる剣技や格闘技と異なり、力技を必要としない魔法の世界において何よりの武器となるのは深い知識と多くの経験である。そのため後衛隊志願者には比較的年齢を重ねた者達が多く集まる。入団資格の下限に近い年齢のレオンはほとんど最年少の部類だった。
「――風よ、炎を纏いし刃となりて――我に仇なすものを切り裂け!」
「ぐ……ああぁ‼︎」
「そこまで‼︎」
レオンの放った炎と風の刃が対する男の肌を裂いた。耐えきれず膝を折った男に、審査に立つ騎士から戦闘終了の旨が伝えられた。
「威力、発動速度、術の練度、共に申し分ない一撃だった」
「どうもありがとうございます」
審査員からそう評定を受けたレオンは礼を言って頭を下げた。闘技台から降りると、いまだ金属音の響く壁の向こうを見やる。
「……さて、アレンのやつはどうなったかな」
◇
(……あれがガウェイン隊長の息子か、さすが鍛えられている)
所は変わって貴賓席にて、レオンの姿を眺める橙色の団服を着た女性。その顔つきからも一介の騎士でないことは伺えた。
隣に座っていた身なりの綺麗な少女が女騎士に尋ねる。
「あの青い髪の男の子がガウェインさんのお子さんですか?」
「はい、姫様。恐らく兄でしょう。兄は魔法に、弟は剣技に秀でているとガウェイン元隊長に伺ったことがあります」
「そうなんですね、確かにとても強い霊力を感じます。どこか懐かしいような……」
「恐らく構成式が元隊長のものと似ているからでしょう。かなり指導を受けたはずですから」
そう、と小さく頷いて、姫様と呼ばれた少女は何かを考えているようだった。
『今回の入隊試験に、あのガウェインの息子達が志願しているらしい』
そんな噂を聞いて、魔導王国第1皇女であるエリザベート・フォン・イーリオンは護衛の騎士を引き連れてこの貴賓席より試合の一部始終を見ていた。
女騎士は軽く振り返り、傍に立つ部下達に声をかけた。
「先程の青年についてどう思いましたか」
「はっ! あの齢にしては非常に練られた霊力で、行使した魔法も複数の属性を組み合わせるなど、かなりの練度だったかと」
「風魔法については。しかし彼の最も評価すべき点は、その直前に省略詠唱で発動させた地魔法でしょう」
すっと、部下1人の足元を指差すと、彼はガクンと体勢を崩した。
「ぅわっ!」
「このように、威力こそほとんど無いものの、相手の足場をほんの僅か崩すことで、隙の大きい攻撃を当てることに至っています」
「な、なるほど……勉強になりました」
まだまだ部下には鍛錬が必要だなと女騎士は思った。
「ねぇ、エル」
「どうされましたか姫様」
「彼、私の護衛隊に出来ないでしょうか」
「姫様……」
エルと呼ばれた女騎士――エルナーク・リア・ルーファン魔導騎士隊長は、小さくため息をついた。
「ご存知と思いますが、姫様の護衛に当たるのは精鋭部隊である我々魔導騎士団です。まさか一介の騎士に貴女の身の安全を任せるわけにはいきません」
「で、では彼を貴女の隊に入隊させるというのは……」
「入隊時からいきなり魔導騎士に入るなど聞いたことがありません。……どうかあまり困らせないでください」
「そう、ですよね……立場を考えずに、軽率でした」
「いえ、ご期待に添えず」
「ううん、わがまま言ってごめんなさい」
頭を下げるエルナークにエリザベートは少し残念そうに笑った。
◇
一方その頃、模擬戦をレオンと同じく苦戦なく終えたアレンは、他の志願者達に囲まれていた。
「なぁ、お前の親父がガウェイン隊長って噂本当なのか?」
「あ、あぁ。親父を知ってるのか?」
アレンが頷くと周囲から歓声とどよめきが上がった。
「そりゃあこの国の人間でガウェイン隊長を知らない奴はいないだろ!」
「すげぇ、本物なのか! どうりで若いのにやたらと強い訳だ」
次々に上がる称賛の声に、アレンは誇らしげな気持ちになると同時に内心かなり驚いていた。
父が騎士団の中でも高名だったことは知っていたが、王都から離れあ生活をしていたために、国民の間でこれだけ慕われていたとは知る機会がなかったのだ。
「親父……そんなに凄かったんだな」
「あぁ凄い人だったんだよ。この国は本当に惜しい人を亡くしたぜ」
「俺、実は一度あの人に魔物から助けられたことがあって、それで入団を志願したんだ」
「俺も昔、魔物討伐中の剣技を見たことがあるが、素人目にもさすが王国随一って動きだったなぁ」
「お前なら当然試験には受かってると思うが、騎士になっても親父さんの名に恥じないように頑張れよ」
「あ、あぁ、ありがとな!」
偉大な父の名を誇ると共に、これからは背負っていかなくてはならないことにアレンはこの時初めて気がつくのだった。
◇
「――レオン・オルムステッド‼︎ 前へ‼︎」
入隊試験を合格した者は隊ごとに並べられ、各隊の総隊長から隊章を授与される。
後衛隊隊長自らの手でレオンの胸につけられたのは、3つの星が付与された隊章。その等級は2級を表す。
「息子がこれほど立派になり、ガウェイン殿も天から喜んでおられることだろう。この等級はお前の技量に対してというのも勿論だが、父の様にという期待も込められたものだ。その期待を裏切ることなく、入隊後もより一層励むように」
「はい!」
胸元に輝かしく光る隊章、尊敬する父と同じく2級等級での登用。レオンは大きな誇らしさと同時に、僅かな不安を覚えていた。
「 (父さんの様に、か。でも俺には……父さんと同じ血は流れていない)」
そんな思いが頭をよぎる様になったのは父が死んでからのことだ。父は生前、けして自分と実の息子を分け隔てることはなかったが、日に日にその面影が父親に似てくるアレンに、レオンはほんの僅かだが焦りを感じていた。
「(いや、俺は "兄" なんだ。"弟" にこんな姿を見せるわけにはいかない)」
ふるふると、軽く頭を振るレオン。弟の元へ向かうその顔は、既にいつもの不敵な表情に戻っていた。
◇
人集りの中から弟の姿を捉え、その胸に2つ星の隊章を認めると、レオンは少し安心したように顔をほころばせた。ふっと笑うとアレンに声をかける。
「なんだ、アレン。3級貰えたんだな」
「そういうレオンは……っ」
「今回も、俺の勝ち、だな」
そう言うレオンにアレンは酷く悔しそうな表情を浮かべた。
「く、くそー‼︎ 見てろよ‼︎ 戦果をあげまくってすぐに追い抜いてやる‼︎」
「いいや、お前が昇級する前に、俺がお前を置いていく」
地団太を踏むアレンに、レオンは余裕の表情でふんと鼻を鳴らす。
ともあれ、無事入隊試験を終えた。2人は互いを労うとそのまま王都の城下町へと足を向ける。今晩は祝杯だ。
明日から2人の騎士団としての新しい生活が始まる。
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