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第四章 海開き
28、海辺の惨事
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0723/14:30/ジュン姉/足下ヶ浜
その後、僕は足下ヶ浜沿いを通って自宅へ向かった。
夜のお役目が今日もある。
だから、それまでに昼寝をして体を休めておかなければならない。
夏休みに入ってから、完全に昼夜が逆転してしまっていた。
日中はできるだけ寝ていて、夕方から起きる。そんな生活が、学校に行かないぶん常態化していた。
だんだん暑くなってきたし、これくらいの対策をしないとまずいだろう。
僕としては、いつもより寝られる時間が増えたことは助かっていたけれど……それでも何かが間違っていると思っていた。
――こんなこと、本当はしたくない。
実は今も……生あくびが出てしまっている。
眠い。ひたすら眠い。やはり人は夜に寝なければいけないのだ。
ああ、このままでは熱中症になってしまう。
この感覚はたぶん、ジュン姉も同じだと思った。
ジュン姉も今は「昼はほとんど寝ている」生活のはずだ。
外に出たら僕のようにこうなってしまうのではないだろうか。
そんなささいな共通点が、少しだけ嬉しかった。
ジュン姉とまだ同じことがあるのだと思えたから。
でも同時に悲しいことでもあった。
本来ならこんな生活はしなくて良いんだ。しなくて……いいはずなんだから。
「さあさあ、かき氷はいかがー!」
「こっちはイカ焼きもあるよー!」
商店通りを歩いていると、ふとそんな声が聞こえてきた。
それは店の方ではなく海側、堤防の方からだった。
この時期、美岸地区や鎖橋地区の人たちは、この辺りの砂浜にそれぞれ「海の家」を建てる。
あくまで軽食だけだが……それぞれの工夫がまたすごい。
まず、旅館の多い美岸地区の「海の家」側は、シャワーと着替え室完備で、さらにマッサージ師も常駐させている。
もう一方の漁師が多い鎖橋地区の「海の家」側は、いろんな海鮮が串焼きで提供されていて、加工食品の販売なんかも同時に行われていた。
それらはすべて、自分たちの地区の本格的なサービスへ誘導するための、いわば「お試し」の機関だ。
僕は活気のある海辺を通過し、坂を上っていく。
この道をずっと行けば家に……。
「ジュン、姉?」
けれど、道の先に立っているその人を僕は見つけてしまった。
どうしてジュン姉がこんなところに……?
しかも真っ昼間から。
僕は思わず息を飲んだ。
よく見ると、なんと白いビキニの水着を着ている。
「び……ビキニ……!?」
あのタコのお面をつけたままだったので、それは一種異様な恰好だった。
けれど、それ以上にとても魅力的なかっこ腕もあった。
案の定、ジュン姉はすぐに三人の男に囲まれて声をかけられていた。
「ああ……いけない!」
ハッとして、そこに急ぐ。
男たちはしきりにジュン姉に話しかけていた。
「ねえねえ、キミ~、どうしてそんなお面つけてるの~?」
「この村の子ー?」
「いま、何してるのぉ? 暇してるなら俺らと遊ばなぁい?」
チャラそうな三人組だった。
大学生だろうか。
夏休みに入ったばかりなのに、すでに日焼けしまくっている。さらに耳にピアスなんかつけていて、誰もが下卑た笑みを浮かべていた。
「ちょっ……!」
そう声をかけようとすると、ピタリとジュン姉と目があった。
ジュン姉は僕を見つけるなりうっすらと笑って口元に人差し指を立てる。
黙って見てて、ってこと?
でも……。
僕が迷っている間にも、男たちはジュン姉に迫りはじめた。
「ねえねえ、誰か待ってるの~? でも、ここにいても暑いだけだよ~」
「そーそー。あっちの海で泳いだら、涼しくなると思うよー」
「俺らと行こうよぉ。ついでに、そのお面もとってさぁ。俺たち君の顔が見たいなぁ」
いろいろ話しかけられているが、ジュン姉は一度も言葉を返さない。
やがてその無反応さにキレた一人がジュン姉に至近距離でつめ寄った。
「そろそろ無視しないでほしいかな~。これでも俺ら、貴重な時間使ってるんで~」
「……」
「なんか言ってよー」
「……」
「ああもうっ、面倒くさぁ。いい加減ソレ取って、ツラ見せろよっ!」
ついに男たちの手が伸びて、ジュン姉のお面が取られそうなった。
けれど、その瞬間。半透明の触手がジュン姉の体から出て、一番近くの男の手をからめ取った。
【無礼者め! 貴様らには天罰を与える!】
そして、ジュン姉の口からコワガミサマの低い声が発せられた。
「なっ? い、今、男みたいな声、出たよな?」
「テンバツ、とかって言ってなかった……?」
「腕が……腕が動かねぇ! なんでだよ!」
男たちはみな度肝を抜かれていたが、腕を固定されて動けなくなった男だけはさらに焦りを見せていた。
「な、なんなんだよ~、お前よ~」
「オカマだったのかー? 体は完全に女だけどー、声がこれって、マジないっしょー」
「ほんと……何が起きてるんだよぉ! ちょ、やべーってコレぇ! オイ、お前らコレ、どうにかしてくれっ!」
動けない男は、半笑いでいる他の二人に助けを求めたが、彼らはキョトンとするばかりだった。
コワガミサマのあの触手が見えてないらしい。
当の男もその触手に触れようともしないし、他の二人は何をひとりでパニクっているんだ? というようなまなざしだった。
やがて、ジュン姉側の根元で触手が断ち切られた。
そしてそれはうねうねと動きながら腕の中に入っていく。と、突然その男が駆け出した。
「あっ、おい、どこ行くんだよ~」
「待てってー!」
ひとりだけ逃げたのかと思ったが、どうやらそうではなかった。
男は坂を駆け下りながら、絶叫している。
「足が、足が勝手にぃぃぃっ……! 止まれ、止まれぇぇぇっ!」
坂の下は例の砂浜だった。
彼はそこに行きつくと、おもむろに海へと飛び込む。
「ああぁっ!! ああああああぁぁぁぁーーっ!」
ざぶざぶとそのまま沖へ泳ぎつづける。
残った二人はようやく我に返り、彼を追いかけた。彼の名前を呼びながら、戻ってくるように砂浜から叫ぶ。が、いっこうに戻らない。
「なっ、突然どうしたんだよアイツ!」
「なんで、あんな遠くまで……おーい、誰か! 誰かアイツを助けてくれ!」
いつもいるはずのライフセーバーたちが、いつのまにか砂浜からいなくなっていた。
彼を「見ないこと」にしたのだろう……。
海の中からはたくさんの透明な触手が突き出ている。
あれは僕ら村人にしか見えないものだ。
誰にでもあれがコワガミサマの天罰だとわかるように。天罰を受けるものの近くには、コワガミサマの「おしるし」が現れるのだ。
さらに海面には、よく見ると何匹もの魚が跳ねていた。
あれも、「おしるし」だ。たぶん、ミツメウオ……か何かだろう。僕にはそんな気がした。
「行こう、リュー君」
気が付くと、すぐうしろにジュン姉が立っていた。
ぞくっとしながらも、振り返る。でも僕は……そんな「恐怖」よりも、思わず胸元の方に目が行ってしまっていた。
「あ、似合う? リュー君のために着てきたんだよー、これ」
「あ、うん……。とっても似合うよ、ジュン姉……」
どぎまぎしながらそう答えると、「えへへ」と笑いながらジュン姉は坂を上っていきはじめた。
ビーチサンダルでスキップをする度に、その胸がぷるんと揺れる。
正直、いろんな意味で卒倒しそうになっていた。
怖さと、エロさと。その両方のドキドキで僕はノックアウト寸前になる。
「一緒にうちでプールしよ」
そんな爆弾発言が飛び出したのは、ジュン姉の家の前に着く頃だった。
その後、僕は足下ヶ浜沿いを通って自宅へ向かった。
夜のお役目が今日もある。
だから、それまでに昼寝をして体を休めておかなければならない。
夏休みに入ってから、完全に昼夜が逆転してしまっていた。
日中はできるだけ寝ていて、夕方から起きる。そんな生活が、学校に行かないぶん常態化していた。
だんだん暑くなってきたし、これくらいの対策をしないとまずいだろう。
僕としては、いつもより寝られる時間が増えたことは助かっていたけれど……それでも何かが間違っていると思っていた。
――こんなこと、本当はしたくない。
実は今も……生あくびが出てしまっている。
眠い。ひたすら眠い。やはり人は夜に寝なければいけないのだ。
ああ、このままでは熱中症になってしまう。
この感覚はたぶん、ジュン姉も同じだと思った。
ジュン姉も今は「昼はほとんど寝ている」生活のはずだ。
外に出たら僕のようにこうなってしまうのではないだろうか。
そんなささいな共通点が、少しだけ嬉しかった。
ジュン姉とまだ同じことがあるのだと思えたから。
でも同時に悲しいことでもあった。
本来ならこんな生活はしなくて良いんだ。しなくて……いいはずなんだから。
「さあさあ、かき氷はいかがー!」
「こっちはイカ焼きもあるよー!」
商店通りを歩いていると、ふとそんな声が聞こえてきた。
それは店の方ではなく海側、堤防の方からだった。
この時期、美岸地区や鎖橋地区の人たちは、この辺りの砂浜にそれぞれ「海の家」を建てる。
あくまで軽食だけだが……それぞれの工夫がまたすごい。
まず、旅館の多い美岸地区の「海の家」側は、シャワーと着替え室完備で、さらにマッサージ師も常駐させている。
もう一方の漁師が多い鎖橋地区の「海の家」側は、いろんな海鮮が串焼きで提供されていて、加工食品の販売なんかも同時に行われていた。
それらはすべて、自分たちの地区の本格的なサービスへ誘導するための、いわば「お試し」の機関だ。
僕は活気のある海辺を通過し、坂を上っていく。
この道をずっと行けば家に……。
「ジュン、姉?」
けれど、道の先に立っているその人を僕は見つけてしまった。
どうしてジュン姉がこんなところに……?
しかも真っ昼間から。
僕は思わず息を飲んだ。
よく見ると、なんと白いビキニの水着を着ている。
「び……ビキニ……!?」
あのタコのお面をつけたままだったので、それは一種異様な恰好だった。
けれど、それ以上にとても魅力的なかっこ腕もあった。
案の定、ジュン姉はすぐに三人の男に囲まれて声をかけられていた。
「ああ……いけない!」
ハッとして、そこに急ぐ。
男たちはしきりにジュン姉に話しかけていた。
「ねえねえ、キミ~、どうしてそんなお面つけてるの~?」
「この村の子ー?」
「いま、何してるのぉ? 暇してるなら俺らと遊ばなぁい?」
チャラそうな三人組だった。
大学生だろうか。
夏休みに入ったばかりなのに、すでに日焼けしまくっている。さらに耳にピアスなんかつけていて、誰もが下卑た笑みを浮かべていた。
「ちょっ……!」
そう声をかけようとすると、ピタリとジュン姉と目があった。
ジュン姉は僕を見つけるなりうっすらと笑って口元に人差し指を立てる。
黙って見てて、ってこと?
でも……。
僕が迷っている間にも、男たちはジュン姉に迫りはじめた。
「ねえねえ、誰か待ってるの~? でも、ここにいても暑いだけだよ~」
「そーそー。あっちの海で泳いだら、涼しくなると思うよー」
「俺らと行こうよぉ。ついでに、そのお面もとってさぁ。俺たち君の顔が見たいなぁ」
いろいろ話しかけられているが、ジュン姉は一度も言葉を返さない。
やがてその無反応さにキレた一人がジュン姉に至近距離でつめ寄った。
「そろそろ無視しないでほしいかな~。これでも俺ら、貴重な時間使ってるんで~」
「……」
「なんか言ってよー」
「……」
「ああもうっ、面倒くさぁ。いい加減ソレ取って、ツラ見せろよっ!」
ついに男たちの手が伸びて、ジュン姉のお面が取られそうなった。
けれど、その瞬間。半透明の触手がジュン姉の体から出て、一番近くの男の手をからめ取った。
【無礼者め! 貴様らには天罰を与える!】
そして、ジュン姉の口からコワガミサマの低い声が発せられた。
「なっ? い、今、男みたいな声、出たよな?」
「テンバツ、とかって言ってなかった……?」
「腕が……腕が動かねぇ! なんでだよ!」
男たちはみな度肝を抜かれていたが、腕を固定されて動けなくなった男だけはさらに焦りを見せていた。
「な、なんなんだよ~、お前よ~」
「オカマだったのかー? 体は完全に女だけどー、声がこれって、マジないっしょー」
「ほんと……何が起きてるんだよぉ! ちょ、やべーってコレぇ! オイ、お前らコレ、どうにかしてくれっ!」
動けない男は、半笑いでいる他の二人に助けを求めたが、彼らはキョトンとするばかりだった。
コワガミサマのあの触手が見えてないらしい。
当の男もその触手に触れようともしないし、他の二人は何をひとりでパニクっているんだ? というようなまなざしだった。
やがて、ジュン姉側の根元で触手が断ち切られた。
そしてそれはうねうねと動きながら腕の中に入っていく。と、突然その男が駆け出した。
「あっ、おい、どこ行くんだよ~」
「待てってー!」
ひとりだけ逃げたのかと思ったが、どうやらそうではなかった。
男は坂を駆け下りながら、絶叫している。
「足が、足が勝手にぃぃぃっ……! 止まれ、止まれぇぇぇっ!」
坂の下は例の砂浜だった。
彼はそこに行きつくと、おもむろに海へと飛び込む。
「ああぁっ!! ああああああぁぁぁぁーーっ!」
ざぶざぶとそのまま沖へ泳ぎつづける。
残った二人はようやく我に返り、彼を追いかけた。彼の名前を呼びながら、戻ってくるように砂浜から叫ぶ。が、いっこうに戻らない。
「なっ、突然どうしたんだよアイツ!」
「なんで、あんな遠くまで……おーい、誰か! 誰かアイツを助けてくれ!」
いつもいるはずのライフセーバーたちが、いつのまにか砂浜からいなくなっていた。
彼を「見ないこと」にしたのだろう……。
海の中からはたくさんの透明な触手が突き出ている。
あれは僕ら村人にしか見えないものだ。
誰にでもあれがコワガミサマの天罰だとわかるように。天罰を受けるものの近くには、コワガミサマの「おしるし」が現れるのだ。
さらに海面には、よく見ると何匹もの魚が跳ねていた。
あれも、「おしるし」だ。たぶん、ミツメウオ……か何かだろう。僕にはそんな気がした。
「行こう、リュー君」
気が付くと、すぐうしろにジュン姉が立っていた。
ぞくっとしながらも、振り返る。でも僕は……そんな「恐怖」よりも、思わず胸元の方に目が行ってしまっていた。
「あ、似合う? リュー君のために着てきたんだよー、これ」
「あ、うん……。とっても似合うよ、ジュン姉……」
どぎまぎしながらそう答えると、「えへへ」と笑いながらジュン姉は坂を上っていきはじめた。
ビーチサンダルでスキップをする度に、その胸がぷるんと揺れる。
正直、いろんな意味で卒倒しそうになっていた。
怖さと、エロさと。その両方のドキドキで僕はノックアウト寸前になる。
「一緒にうちでプールしよ」
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