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第一章 異常な日々の始まり
13、武器
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0404/11:30/母さん/矢吹家
「龍一……龍一!!」
どこをどう歩いてきたのか、僕はいつの間にか自宅までたどり着いていた。
母さんがエプロンのまま中からすっとんでくる。そして、僕を見るなり勢いよく抱き付いてきた。
「あんた、あんた! 今までどこ行ってたのっ! 頭地区の人が連絡してきてくれたから良かったけど、わたし、わたし……」
頭地区の人から?
そうか。誰かがウチに連絡を入れたのか。
「ごめん。母さん……」
ひとまず謝っておく。
実は微塵も悪いとは思ってなかったけど……。でも、一応こう言っておいたほうが無難なような気がした。きっとひどく心配してただろうから。
母さんはしばらく僕にしがみついていたけれど、突然ハッとなって体を離す。
「あ、そうだ、龍一……純ちゃんの付き人、ってのになったんだって?」
「うん……それも、聞いたの?」
「ええ」
「そっか……」
「もう、なんで? なんでわたしの知らない間にそんなことになってるのよ。朝起きたら、あんたがいなくなってて……で、探そうと思ったらすぐに電話があって。あんた、付き人って……『夜にする』お仕事なんでしょう? 大丈夫なの? ヨソモノとか……。ていうか、なんで昨日夜中に外になんか出たのよ? 村の掟を破るなんて――」
バシバシと肩を叩いてくる母さんに、僕は神妙な顔をして言った。
「ジュン姉を」
「え?」
「ジュン姉を助けたいって、思ったんだ……」
「純ちゃんを?」
「うん……」
昨日、なんで僕が家を抜け出したのか。
その理由をきちんと説明しなきゃいけない。このままじゃ、ダメだ。このままじゃきっと母さんは、こうなった原因を探し続けて、最終的に自分を責めつづけてしまう。
僕は、憶えているところは全部、母さんに話すことにした。
ジュン姉は……もともと夜が苦手だったこと。
それを思い出した僕は、とっさに昨日の夜助けに行こうとしたこと。そして結果、コワガミサマに天罰を喰らって、その時の記憶の一部がなくなってしまったこと。
朝起きたら境雲神社にいたこと。
僕があまりにも村の掟を破るので、頭地区の人たちに捕えられそうになったこと。
でも、それを……ジュン姉とコワガミサマが助けてくれたこと。「ジュン姉の付き人」になることで、一時的に頭地区の人たちから捕まらないようにしてもらったこと……。
それらすべてを聞き終わった母さんは、案の定、心配そうな顔をして言った。
「そう。そんなことがあったの……」
「うん」
「そのお役目は……今日から、なのね? 今夜から……に、なるのよね?」
「うん」
「…………」
母さんはいっそう不安そうな表情をした。
きっと、いろいろなことを想像してるはずだ。夜の村に僕が放り込まれる様子を。ヨソモノたちが徘徊する中、僕がいったいどんな目に遭うのかを――。
それらは決して楽しいものなんかじゃない。危険と恐怖に満ちた光景のはずだ。それくらい、僕にだってわかる。
だから僕は、母さんを安心させるために、無理に笑顔を作った。
「だ、大丈夫だよ、母さん! 夜って言っても……コワガミサマ公認のお仕事なんだから。なにかあったとしても、きっとコワガミサマが助けてくれる! ね!」
そんな約束はしていない。
コワガミサマがピンチになったら助けてくれる、なんてことは……「お願い」をいちいちしなくちゃ無理だと思った。
無条件で僕を助けてくれる、なんてことはきっとない。
でももしかしたら、万が一にでも僕を守ってくれるんじゃないか、なんて……そんな淡い期待を僕は抱いてしまっていた。
だって、ジュン姉がいるんだ。
きっとジュン姉の意思でどうにかなるんじゃないかと。そう希望的観測をしていた。
だってそうとでも信じ込んでいないと、とてもじゃないが、あの夜の村を歩き回るなんてことはできない。
昨日はジュン姉を探すという目的があったから、そっちに集中することでなんとか耐えることができた。でも、今夜は……。
あの「ヨソモノたち」と正面から向かい合わなくてはならない。
その場合上手くやりすごすなんてことは、とてもできないと思った。
そうなった時、僕はどうなってしまうのだろう。
コワガミサマが側にいたとしても、無事では済まない……のだろうか。その先を想像するのはとても恐ろしい。だから、根拠のないことを信じ込むことによって、一時的に安心する。僕は、母さんもそのようにいてほしかった。
「母さん、そんな心配しないで。ジュン姉もさ、コワガミサマも……今、とてもすごく困ってるんだ。だから、僕の助けがいるんだって。ジュン姉にも直接頼まれたんだ。僕が側にいたら、きっと頑張れる気がするって。だから……」
「馬鹿っ」
そう言って、また母さんが僕を羽交い絞めにしてきた。
「なっ!」
「怖いだろうに。隠さなくたってわかるんだよ。この子ったらもう……ほんとに。馬鹿なんだから!」
涙声だったので、怒られてもそんなに怖くない、と思った。
顔をちゃんと見ることはできなかったけど、きっと今母さんは泣いている。
僕もつられてうるっときてしまいそうになった。
「せいぜい気をつけるのよ、龍一……」
「……う、うん」
「わたしには、もうあんただけなんだからね」
鼻をすすりながら、そう母さんが言う。
「お役目が終わるまでは、きっととても長く感じるだろうけど……。って、あれ? えーと……たしか一晩中、になるのよね? それって」
「え? うーん……どうだろ」
一日のお役目の時間がどれくらいになるかは、まだちゃんと聞かされてなかった。
コワガミサマのお嫁さんの仕事は夜の間中、つまり日没から日の出までずっとだ。でも……それに付き合うということは僕も? まさか一晩中……? 母さんに指摘されて、初めて僕はそのことに思い至った。
「そっか。じゃあ、なんとか学業に支障がでないようにしないとよね」
「へ? なっ……学業?」
母さんは、なかなかズレている。
もとからズレたことをたまに言う人だったけど、今も、そういう感じになっちゃうとは……。
感動的な場面かと思ったら、これだ。僕の涙を返してほしい。
学校なんてちゃんとしてる場合じゃないだろ。
「昼の内に、よく寝ておかないとダメよ? そうしないと学校にいる間は居眠りばかりになっちゃうからね。今夜は……初日でいろいろ大変だろうから、とにかく万全の準備をしておきなさいよ! いいわね?」
「ええ? う、うん……」
なんというか、気持ちの切り替えが速い人だと思った。
その方がいろいろと上手くいくし、実際そうなんだろうけど……なんというかホント、母さんは母さんだなと思った。パワフルっていうか、こっちが安心させようと思ってたのに、逆に安心させられてしまった。母さんの言う通りにしていたら、なんか本当にどうにかなるような気がする。
「まずは腹ごしらえよー、龍一! ちゃんと食べて、英気を養っておくの。ってことで、さ、さっそくお昼お昼!」
そう言って、母さんは奥の台所に消えていった。
そうか、もうそんな時間なのか。
僕は、靴を脱ぐと母さんの後を追った。
食卓には、すでにオムライスと唐揚げが用意されている。
母さんの久しぶりの手料理だ……。僕はごくりと唾を飲み込んで、席に着いた。
ちらっと、頭の片隅でジュン姉に悪いなと思う。
でも、空腹には勝てなかった。
「いただきまーす!」
ラップを剥がして、さっそくスプーンを手にとる。
体を動かしてたのと、昨夜から何もお腹に入れていなかったせいもあって、僕はむさぼるようにそれらをかきこんだ。
「ごちそうさま!」
食事を終えたらしばらく昼寝だ。
学校はさすがに今日は休みにする。
すでにお昼を過ぎてしまっていたし、いまさら行く気にはなれなかった。それに今夜の事もある。今日くらいは初日だし万全を期すためにもゆっくりしたほうがいいだろう。
そして――。携帯で設定していたアラームが午後六時ちょうどで鳴る頃。
僕は家を出た。
「あ。待ちなさい、龍一。一応これを持っていきなさい」
呼び止められたので、何かと思って振り返る。
するとそこには、一本の金属バットを持った母さんがいた。僕は思わず吹き出す。
「え、なにそれ。さすがにそれは無いでしょ!」
「いいじゃないの。武器くらい持っていかないとね。いいから。いいから持っていきなさい」
「ヨソモノに攻撃ってできるのかな……?」
「さあ? でも、あんただって男なんだから、自分の身くらい自分で守らないとね!」
喧嘩とか、護身術とか、やったことがないからよくわからない。
でも、丸腰よりはたしかにいいような気がした。僕は素直に母さんに礼を言う。
「ありがと……」
「ん。あ、そうだ。龍一」
「え? 何?」
「そういえば、その胸元のって……」
「ああ」
母さんの視線の先には、僕がジュン姉に作ってやったお守りがあった。黄色の花柄の布で作ったお守り。中には例のでかい砂金が入っている。
僕は、それを見下ろしながら言った。
「これ、嫁入り前のジュン姉に僕があげたやつなんだけどさ。でも……コワガミサマ経由で返されちゃった。これは……お役目にあたる際に僕が持ってなきゃいけないんだって」
「そう……。わたし、勝手に感じたことだけど、なんかそれがあんたを守ってくれそうな気がするわ。仏壇の父さんや、おじいちゃんおばあちゃんにもよろしく言っておくわね。……龍一、本当に気を付けて」
「うん。じゃあ、行ってきます」
「頑張るのよー!」
僕は金色の金属バットを肩に担ぐと、ジュン姉と約束した鎖和墓地に向かって歩き出した。
「龍一……龍一!!」
どこをどう歩いてきたのか、僕はいつの間にか自宅までたどり着いていた。
母さんがエプロンのまま中からすっとんでくる。そして、僕を見るなり勢いよく抱き付いてきた。
「あんた、あんた! 今までどこ行ってたのっ! 頭地区の人が連絡してきてくれたから良かったけど、わたし、わたし……」
頭地区の人から?
そうか。誰かがウチに連絡を入れたのか。
「ごめん。母さん……」
ひとまず謝っておく。
実は微塵も悪いとは思ってなかったけど……。でも、一応こう言っておいたほうが無難なような気がした。きっとひどく心配してただろうから。
母さんはしばらく僕にしがみついていたけれど、突然ハッとなって体を離す。
「あ、そうだ、龍一……純ちゃんの付き人、ってのになったんだって?」
「うん……それも、聞いたの?」
「ええ」
「そっか……」
「もう、なんで? なんでわたしの知らない間にそんなことになってるのよ。朝起きたら、あんたがいなくなってて……で、探そうと思ったらすぐに電話があって。あんた、付き人って……『夜にする』お仕事なんでしょう? 大丈夫なの? ヨソモノとか……。ていうか、なんで昨日夜中に外になんか出たのよ? 村の掟を破るなんて――」
バシバシと肩を叩いてくる母さんに、僕は神妙な顔をして言った。
「ジュン姉を」
「え?」
「ジュン姉を助けたいって、思ったんだ……」
「純ちゃんを?」
「うん……」
昨日、なんで僕が家を抜け出したのか。
その理由をきちんと説明しなきゃいけない。このままじゃ、ダメだ。このままじゃきっと母さんは、こうなった原因を探し続けて、最終的に自分を責めつづけてしまう。
僕は、憶えているところは全部、母さんに話すことにした。
ジュン姉は……もともと夜が苦手だったこと。
それを思い出した僕は、とっさに昨日の夜助けに行こうとしたこと。そして結果、コワガミサマに天罰を喰らって、その時の記憶の一部がなくなってしまったこと。
朝起きたら境雲神社にいたこと。
僕があまりにも村の掟を破るので、頭地区の人たちに捕えられそうになったこと。
でも、それを……ジュン姉とコワガミサマが助けてくれたこと。「ジュン姉の付き人」になることで、一時的に頭地区の人たちから捕まらないようにしてもらったこと……。
それらすべてを聞き終わった母さんは、案の定、心配そうな顔をして言った。
「そう。そんなことがあったの……」
「うん」
「そのお役目は……今日から、なのね? 今夜から……に、なるのよね?」
「うん」
「…………」
母さんはいっそう不安そうな表情をした。
きっと、いろいろなことを想像してるはずだ。夜の村に僕が放り込まれる様子を。ヨソモノたちが徘徊する中、僕がいったいどんな目に遭うのかを――。
それらは決して楽しいものなんかじゃない。危険と恐怖に満ちた光景のはずだ。それくらい、僕にだってわかる。
だから僕は、母さんを安心させるために、無理に笑顔を作った。
「だ、大丈夫だよ、母さん! 夜って言っても……コワガミサマ公認のお仕事なんだから。なにかあったとしても、きっとコワガミサマが助けてくれる! ね!」
そんな約束はしていない。
コワガミサマがピンチになったら助けてくれる、なんてことは……「お願い」をいちいちしなくちゃ無理だと思った。
無条件で僕を助けてくれる、なんてことはきっとない。
でももしかしたら、万が一にでも僕を守ってくれるんじゃないか、なんて……そんな淡い期待を僕は抱いてしまっていた。
だって、ジュン姉がいるんだ。
きっとジュン姉の意思でどうにかなるんじゃないかと。そう希望的観測をしていた。
だってそうとでも信じ込んでいないと、とてもじゃないが、あの夜の村を歩き回るなんてことはできない。
昨日はジュン姉を探すという目的があったから、そっちに集中することでなんとか耐えることができた。でも、今夜は……。
あの「ヨソモノたち」と正面から向かい合わなくてはならない。
その場合上手くやりすごすなんてことは、とてもできないと思った。
そうなった時、僕はどうなってしまうのだろう。
コワガミサマが側にいたとしても、無事では済まない……のだろうか。その先を想像するのはとても恐ろしい。だから、根拠のないことを信じ込むことによって、一時的に安心する。僕は、母さんもそのようにいてほしかった。
「母さん、そんな心配しないで。ジュン姉もさ、コワガミサマも……今、とてもすごく困ってるんだ。だから、僕の助けがいるんだって。ジュン姉にも直接頼まれたんだ。僕が側にいたら、きっと頑張れる気がするって。だから……」
「馬鹿っ」
そう言って、また母さんが僕を羽交い絞めにしてきた。
「なっ!」
「怖いだろうに。隠さなくたってわかるんだよ。この子ったらもう……ほんとに。馬鹿なんだから!」
涙声だったので、怒られてもそんなに怖くない、と思った。
顔をちゃんと見ることはできなかったけど、きっと今母さんは泣いている。
僕もつられてうるっときてしまいそうになった。
「せいぜい気をつけるのよ、龍一……」
「……う、うん」
「わたしには、もうあんただけなんだからね」
鼻をすすりながら、そう母さんが言う。
「お役目が終わるまでは、きっととても長く感じるだろうけど……。って、あれ? えーと……たしか一晩中、になるのよね? それって」
「え? うーん……どうだろ」
一日のお役目の時間がどれくらいになるかは、まだちゃんと聞かされてなかった。
コワガミサマのお嫁さんの仕事は夜の間中、つまり日没から日の出までずっとだ。でも……それに付き合うということは僕も? まさか一晩中……? 母さんに指摘されて、初めて僕はそのことに思い至った。
「そっか。じゃあ、なんとか学業に支障がでないようにしないとよね」
「へ? なっ……学業?」
母さんは、なかなかズレている。
もとからズレたことをたまに言う人だったけど、今も、そういう感じになっちゃうとは……。
感動的な場面かと思ったら、これだ。僕の涙を返してほしい。
学校なんてちゃんとしてる場合じゃないだろ。
「昼の内に、よく寝ておかないとダメよ? そうしないと学校にいる間は居眠りばかりになっちゃうからね。今夜は……初日でいろいろ大変だろうから、とにかく万全の準備をしておきなさいよ! いいわね?」
「ええ? う、うん……」
なんというか、気持ちの切り替えが速い人だと思った。
その方がいろいろと上手くいくし、実際そうなんだろうけど……なんというかホント、母さんは母さんだなと思った。パワフルっていうか、こっちが安心させようと思ってたのに、逆に安心させられてしまった。母さんの言う通りにしていたら、なんか本当にどうにかなるような気がする。
「まずは腹ごしらえよー、龍一! ちゃんと食べて、英気を養っておくの。ってことで、さ、さっそくお昼お昼!」
そう言って、母さんは奥の台所に消えていった。
そうか、もうそんな時間なのか。
僕は、靴を脱ぐと母さんの後を追った。
食卓には、すでにオムライスと唐揚げが用意されている。
母さんの久しぶりの手料理だ……。僕はごくりと唾を飲み込んで、席に着いた。
ちらっと、頭の片隅でジュン姉に悪いなと思う。
でも、空腹には勝てなかった。
「いただきまーす!」
ラップを剥がして、さっそくスプーンを手にとる。
体を動かしてたのと、昨夜から何もお腹に入れていなかったせいもあって、僕はむさぼるようにそれらをかきこんだ。
「ごちそうさま!」
食事を終えたらしばらく昼寝だ。
学校はさすがに今日は休みにする。
すでにお昼を過ぎてしまっていたし、いまさら行く気にはなれなかった。それに今夜の事もある。今日くらいは初日だし万全を期すためにもゆっくりしたほうがいいだろう。
そして――。携帯で設定していたアラームが午後六時ちょうどで鳴る頃。
僕は家を出た。
「あ。待ちなさい、龍一。一応これを持っていきなさい」
呼び止められたので、何かと思って振り返る。
するとそこには、一本の金属バットを持った母さんがいた。僕は思わず吹き出す。
「え、なにそれ。さすがにそれは無いでしょ!」
「いいじゃないの。武器くらい持っていかないとね。いいから。いいから持っていきなさい」
「ヨソモノに攻撃ってできるのかな……?」
「さあ? でも、あんただって男なんだから、自分の身くらい自分で守らないとね!」
喧嘩とか、護身術とか、やったことがないからよくわからない。
でも、丸腰よりはたしかにいいような気がした。僕は素直に母さんに礼を言う。
「ありがと……」
「ん。あ、そうだ。龍一」
「え? 何?」
「そういえば、その胸元のって……」
「ああ」
母さんの視線の先には、僕がジュン姉に作ってやったお守りがあった。黄色の花柄の布で作ったお守り。中には例のでかい砂金が入っている。
僕は、それを見下ろしながら言った。
「これ、嫁入り前のジュン姉に僕があげたやつなんだけどさ。でも……コワガミサマ経由で返されちゃった。これは……お役目にあたる際に僕が持ってなきゃいけないんだって」
「そう……。わたし、勝手に感じたことだけど、なんかそれがあんたを守ってくれそうな気がするわ。仏壇の父さんや、おじいちゃんおばあちゃんにもよろしく言っておくわね。……龍一、本当に気を付けて」
「うん。じゃあ、行ってきます」
「頑張るのよー!」
僕は金色の金属バットを肩に担ぐと、ジュン姉と約束した鎖和墓地に向かって歩き出した。
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