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【陸王遼平】
常にラブレターの手渡しをされてるみたいで、筆談ってのも悪くないな
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って腹減ってきた。とりあえず米の準備だけして葉月を部屋へと案内する。
寝室の向かいにある約10畳の洋室だ。
といっても、まだ何も置いてないんだけどな。あるのは照明と空調ぐらいだ。
「この部屋を好きに使っていいからな。家具も近いうちに買いに行こう」
葉月は天井の照明を見上げ空調を確認し窓にフラフラ歩き景色を眺めまたフラフラ戻ってきてスケッチブックに何か書き始めた。
『こんな広い部屋なんて贅沢だよ。僕は物置でいい。家でも僕の部屋は三畳の納戸だったから』
も、物置……!!?
「冗談じゃない。俺が嫌だよ。今日からここがお前の部屋です。でも、寝るときは一緒に寝ような」
ほんと、知れば知るほどあの両親に対して殺意が募る。
葉月を取り戻せてよかった……!
「どんな部屋にしたい? この辺に本棚か?」
壁に向かって円を描く。葉月はふるふると首を振った。
「この辺にテーブル置くか」
また、首を振る。
「どんな家具が欲しい? ひょっとして大型ぴょん太か?」
『何もいらないです』
「どうして。なんでも欲しいの言っていいぞ。ベッド以外」
『部屋があるだけですごーく嬉しい。他は何も必要ないよ』
「うーん……。んじゃ、一つでいいから何か考えろ。このままじゃ殺風景だろ」
葉月は少し迷ってから書いた。
くるりとスケッチブックを俺に向ける。
書かれていたのはただ一つ。
『遼平さん』、だった。
葉月……!!
思わず力いっぱい抱きしめてしまった。
変な体勢で締め付けたせいでぎゅう。と葉月から呼気が漏れる。
「ごめん、つい興奮した」
お詫びにと抱っこしてリビングに連れて行く。
風呂の準備や病院から持ってきた荷物を片付けてると、あっという間に米が炊き上がった。
今日の晩ご飯はおにぎりと出来合いの味噌汁である。
葉月を俺秘蔵のAV(アニマルビデオ)「子犬豆五郎の初めてのお使い」で画面にくぎ付けにしてる間にせっせと握る。
作るのはもちろん爆弾握りだ。
から揚げ、昆布、鮭、煮卵を贅沢に使い、味が混ざらないよう細心の注意を払いながら巨大なおにぎりを完成させる。
「はづきーご飯できたぞー」
呼ぶと、飛び付くように椅子に座った。
「じゃーん。遼平さん特製、巨大爆弾握りだ。どうぞ、召し上がれ」
ボールのように丸い、巨大なおにぎりを差し出す。
葉月は声が出ないながらも歓声を上げて、パチパチと拍手をしてくれた。
皿から両手で持ち上げるのだが――。
「やべえ。葉月の頭と同じぐらいデケー。無理して食わなくていいからな。食べられなかったら明日食おう」
自分の手のデカさをころっと忘れてたよ。俺の手、葉月の顔ぐらい簡単に鷲掴みにできるからな。
葉月は満面の笑顔のままだ。どうやら食い尽くす気でいるらしい。どうあがいても無理だと思うぞ。
小さな口を目いっぱい開いて頑張ってたのだが、案の定、三分の一程度攻略した時点で食べるスピードが落ちてきた。
「そろそろごちそう様だな。ラップに包んでおいとこう」
ぐるりとおにぎり全体にラップを巻く。
葉月はそんな俺の横に立って、スケッチブックを見せてきた。
『美味しかったです(ピンク色のはーと)』
ハートマーク!!!
ハートマーク来た!!!!
しかもわざわざピンク色のハートだ!!!!!
買ってよかった多色ボールペン!!!!!!!!
葉月の手からスケッチブックを受け取って葉月の手の届かない高さまで上げる。
「このページは陸王家の家宝にしよう」
感慨深く呟くのだが、真っ赤になった葉月が取り返そうと必死になっていた。
この分じゃ葉月に取られたらページを破られてしまいそうだな。
このページを守る為にはどうするべきか……。
そうだ!
葉月からペンを借りて、俺も下に文字を書いた。
『ありがとう(赤色のハート三つ)』
どうだ。これならページを破れまい。
葉月は悔しそうに口元をふにゃふにゃさせたものの、耐えきれなかったかのように笑顔になった。
スケッチブックを凝視したままの表情の変化に俺まで顔が緩む。
常にラブレターの手渡しをされてるみたいで筆談ってのも悪くないな。
「風呂、一緒に入るか?」
このまま風呂でもいちゃいちゃしたい。
下心丸出しで誘ってしまう。
これはちょっとした賭けでもあった。
あのビア樽体形肉ダルマ兄弟に襲われそうになったのを間一髪で助けることができたが、男の体がトラウマになってるかもしれない。
少しでも怖がるそぶりを見せたらお風呂イチャイチャは禁止だな。少なくとも声が出るようになるまでは。
当然、セックスも厳禁だ。ぐぅ……。
小さな頭がうつむいた。
怖がるか……!?
葉月は、ほんのりと頬を染めていた。
そして、こくんとうなづいてくれる。
よ、良かった……!
すげー安心した。セックスできるかもしれないってことに安心したわけじゃないぞ。葉月が男を怖がらないことに安心した。セックスできるかもしれないってことに安心したわけじゃないぞ(二回目)。少しはしたけど。
脱衣所で服を脱いで風呂に入る。
体のあちこちにあざがあるのが痛々しいな。だいぶ色が引きうっすらと残る程度ではあれども、小さな背中を流してやりながら心が痛んだ。
湯船の中では葉月を体の上に座らせ、俺の胸を背もたれにする。
肌、すべすべだなあ。
やべえ興奮してきた。
昔流行った桜をテーマにした曲を口ずさんで自分をごまかす。
サビの部分を鼻歌程度の小声で歌っていると、葉月が口をパクパクさせているのに気が付いた。
……一緒に歌ってたのか。
急に寂しくなっちまった。
早く葉月の声が聴きたいなぁ。
治ったら一緒にカラオケに行こうな。葉月の歌声が聞きたい。
一緒にやりたいことも行きたい場所もたっぷりだよ。
充分温まってから風呂を上がる。
先に葉月を拭いてやり、後に上がる。
「あれ?」
上着がねえぞ。
どこだ、と顔を上げた先に葉月が居た。俺の服を着ている。
「こら、待て」
とりあえず下だけ履いて追いかける。
葉月は楽しそうにソファやテーブルを障害物に部屋を逃げ回った。
しっかしすっげーブカブカだな。
裾が長いだけじゃない。肩幅だって全然違うから子供が大人の服を着たみたいになってる。
「ほら、捕まえたぞ」
「――――」
背中から抱きしめ、声無く笑う葉月を抱え上げる。
「いたずらっ子が。お仕置きするぞー」
片手で抱き上げ片手で頬を突く。葉月はまた口をふにゃふにゃさせて、風呂上がりの紅潮だけでなく頬を赤らめた。
そして、ちゅ、と、俺の頬にキスをする。
「葉月。俺を煽っちゃダメだ。遼平さんの遼平さんが暴走しちまう。病み上がりなのに襲っちゃうぞ」
葉月は熱い頬を俺の頬に摺り寄せてきた。
ひょっとして、これは、お誘いなんじゃなかろうか。
そっと裾から手を入れる。
服の中は下着だけで、葉月自身のパジャマは着てなかった……!
葉月は俺の肩に顔を伏せて、恥ずかしいせいか小さく震えていた。
病み上がりだとかむしろまだ回復さえしてないだとか心のどこかでは判っていたはずなのに、ここまでされて我慢できるほど自制心は強くなかった。理性が簡単に崩落していく。抱き上げたまま寝室に入り、ベッドに下した。
葉月が照明を指差して口を動かした。
これは、電気を消して、だな。
「駄目だ」
じっくり見たいからな。体だけじゃなく葉月の表情も。それに、痣が残ってる。間違えて触れないためにも明るくしておかないと。葉月は今「痛い」と声も上げられないのだ。
葉月に覆いかぶさると俺の影で葉月の体全部が覆われた。
俺みたいなでかい男に伸し掛かられてるのに、怖がってないのが純粋に嬉しい。
頬に手を添えて軽いキス。
充分に葉月の唇の感触を楽しんでから口に舌を捻じ込んだ。
中は甘く、上等な蜜でも嘗めてるみたいで腕を押さえつけしつこくキスを続けてしまう。
寝室の向かいにある約10畳の洋室だ。
といっても、まだ何も置いてないんだけどな。あるのは照明と空調ぐらいだ。
「この部屋を好きに使っていいからな。家具も近いうちに買いに行こう」
葉月は天井の照明を見上げ空調を確認し窓にフラフラ歩き景色を眺めまたフラフラ戻ってきてスケッチブックに何か書き始めた。
『こんな広い部屋なんて贅沢だよ。僕は物置でいい。家でも僕の部屋は三畳の納戸だったから』
も、物置……!!?
「冗談じゃない。俺が嫌だよ。今日からここがお前の部屋です。でも、寝るときは一緒に寝ような」
ほんと、知れば知るほどあの両親に対して殺意が募る。
葉月を取り戻せてよかった……!
「どんな部屋にしたい? この辺に本棚か?」
壁に向かって円を描く。葉月はふるふると首を振った。
「この辺にテーブル置くか」
また、首を振る。
「どんな家具が欲しい? ひょっとして大型ぴょん太か?」
『何もいらないです』
「どうして。なんでも欲しいの言っていいぞ。ベッド以外」
『部屋があるだけですごーく嬉しい。他は何も必要ないよ』
「うーん……。んじゃ、一つでいいから何か考えろ。このままじゃ殺風景だろ」
葉月は少し迷ってから書いた。
くるりとスケッチブックを俺に向ける。
書かれていたのはただ一つ。
『遼平さん』、だった。
葉月……!!
思わず力いっぱい抱きしめてしまった。
変な体勢で締め付けたせいでぎゅう。と葉月から呼気が漏れる。
「ごめん、つい興奮した」
お詫びにと抱っこしてリビングに連れて行く。
風呂の準備や病院から持ってきた荷物を片付けてると、あっという間に米が炊き上がった。
今日の晩ご飯はおにぎりと出来合いの味噌汁である。
葉月を俺秘蔵のAV(アニマルビデオ)「子犬豆五郎の初めてのお使い」で画面にくぎ付けにしてる間にせっせと握る。
作るのはもちろん爆弾握りだ。
から揚げ、昆布、鮭、煮卵を贅沢に使い、味が混ざらないよう細心の注意を払いながら巨大なおにぎりを完成させる。
「はづきーご飯できたぞー」
呼ぶと、飛び付くように椅子に座った。
「じゃーん。遼平さん特製、巨大爆弾握りだ。どうぞ、召し上がれ」
ボールのように丸い、巨大なおにぎりを差し出す。
葉月は声が出ないながらも歓声を上げて、パチパチと拍手をしてくれた。
皿から両手で持ち上げるのだが――。
「やべえ。葉月の頭と同じぐらいデケー。無理して食わなくていいからな。食べられなかったら明日食おう」
自分の手のデカさをころっと忘れてたよ。俺の手、葉月の顔ぐらい簡単に鷲掴みにできるからな。
葉月は満面の笑顔のままだ。どうやら食い尽くす気でいるらしい。どうあがいても無理だと思うぞ。
小さな口を目いっぱい開いて頑張ってたのだが、案の定、三分の一程度攻略した時点で食べるスピードが落ちてきた。
「そろそろごちそう様だな。ラップに包んでおいとこう」
ぐるりとおにぎり全体にラップを巻く。
葉月はそんな俺の横に立って、スケッチブックを見せてきた。
『美味しかったです(ピンク色のはーと)』
ハートマーク!!!
ハートマーク来た!!!!
しかもわざわざピンク色のハートだ!!!!!
買ってよかった多色ボールペン!!!!!!!!
葉月の手からスケッチブックを受け取って葉月の手の届かない高さまで上げる。
「このページは陸王家の家宝にしよう」
感慨深く呟くのだが、真っ赤になった葉月が取り返そうと必死になっていた。
この分じゃ葉月に取られたらページを破られてしまいそうだな。
このページを守る為にはどうするべきか……。
そうだ!
葉月からペンを借りて、俺も下に文字を書いた。
『ありがとう(赤色のハート三つ)』
どうだ。これならページを破れまい。
葉月は悔しそうに口元をふにゃふにゃさせたものの、耐えきれなかったかのように笑顔になった。
スケッチブックを凝視したままの表情の変化に俺まで顔が緩む。
常にラブレターの手渡しをされてるみたいで筆談ってのも悪くないな。
「風呂、一緒に入るか?」
このまま風呂でもいちゃいちゃしたい。
下心丸出しで誘ってしまう。
これはちょっとした賭けでもあった。
あのビア樽体形肉ダルマ兄弟に襲われそうになったのを間一髪で助けることができたが、男の体がトラウマになってるかもしれない。
少しでも怖がるそぶりを見せたらお風呂イチャイチャは禁止だな。少なくとも声が出るようになるまでは。
当然、セックスも厳禁だ。ぐぅ……。
小さな頭がうつむいた。
怖がるか……!?
葉月は、ほんのりと頬を染めていた。
そして、こくんとうなづいてくれる。
よ、良かった……!
すげー安心した。セックスできるかもしれないってことに安心したわけじゃないぞ。葉月が男を怖がらないことに安心した。セックスできるかもしれないってことに安心したわけじゃないぞ(二回目)。少しはしたけど。
脱衣所で服を脱いで風呂に入る。
体のあちこちにあざがあるのが痛々しいな。だいぶ色が引きうっすらと残る程度ではあれども、小さな背中を流してやりながら心が痛んだ。
湯船の中では葉月を体の上に座らせ、俺の胸を背もたれにする。
肌、すべすべだなあ。
やべえ興奮してきた。
昔流行った桜をテーマにした曲を口ずさんで自分をごまかす。
サビの部分を鼻歌程度の小声で歌っていると、葉月が口をパクパクさせているのに気が付いた。
……一緒に歌ってたのか。
急に寂しくなっちまった。
早く葉月の声が聴きたいなぁ。
治ったら一緒にカラオケに行こうな。葉月の歌声が聞きたい。
一緒にやりたいことも行きたい場所もたっぷりだよ。
充分温まってから風呂を上がる。
先に葉月を拭いてやり、後に上がる。
「あれ?」
上着がねえぞ。
どこだ、と顔を上げた先に葉月が居た。俺の服を着ている。
「こら、待て」
とりあえず下だけ履いて追いかける。
葉月は楽しそうにソファやテーブルを障害物に部屋を逃げ回った。
しっかしすっげーブカブカだな。
裾が長いだけじゃない。肩幅だって全然違うから子供が大人の服を着たみたいになってる。
「ほら、捕まえたぞ」
「――――」
背中から抱きしめ、声無く笑う葉月を抱え上げる。
「いたずらっ子が。お仕置きするぞー」
片手で抱き上げ片手で頬を突く。葉月はまた口をふにゃふにゃさせて、風呂上がりの紅潮だけでなく頬を赤らめた。
そして、ちゅ、と、俺の頬にキスをする。
「葉月。俺を煽っちゃダメだ。遼平さんの遼平さんが暴走しちまう。病み上がりなのに襲っちゃうぞ」
葉月は熱い頬を俺の頬に摺り寄せてきた。
ひょっとして、これは、お誘いなんじゃなかろうか。
そっと裾から手を入れる。
服の中は下着だけで、葉月自身のパジャマは着てなかった……!
葉月は俺の肩に顔を伏せて、恥ずかしいせいか小さく震えていた。
病み上がりだとかむしろまだ回復さえしてないだとか心のどこかでは判っていたはずなのに、ここまでされて我慢できるほど自制心は強くなかった。理性が簡単に崩落していく。抱き上げたまま寝室に入り、ベッドに下した。
葉月が照明を指差して口を動かした。
これは、電気を消して、だな。
「駄目だ」
じっくり見たいからな。体だけじゃなく葉月の表情も。それに、痣が残ってる。間違えて触れないためにも明るくしておかないと。葉月は今「痛い」と声も上げられないのだ。
葉月に覆いかぶさると俺の影で葉月の体全部が覆われた。
俺みたいなでかい男に伸し掛かられてるのに、怖がってないのが純粋に嬉しい。
頬に手を添えて軽いキス。
充分に葉月の唇の感触を楽しんでから口に舌を捻じ込んだ。
中は甘く、上等な蜜でも嘗めてるみたいで腕を押さえつけしつこくキスを続けてしまう。
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