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<水無瀬葉月>
セクハラしてごめん!
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海に行く予定がキャンセルになってしまった。
行きたいって言ったのは僕なのに、ほっとしてしまった。
――――――――――――――
どこにも行けなくなった変わりにと遼平さんが連れてきてくれたのは二本松さんの部屋だった。
月曜日まで留守にするらしく、留守番を頼まれたのだ。
二本松さんとは一回しか会ったことが無いのに、僕まで泊まっちゃっていいのかなあ。
最初は不安だったけど、部屋に到着してそんな遠慮が吹き飛んでしまった。
二本松さんの部屋はこの街で真っ先に目に付くタワーマンションだったんだ。しかも45階!
人様の部屋だって言うのに窓際まで走りこんでしまった。
街の夜景が一望出来て夢みたいに綺麗だ……!
「さて、二本松が居ない隙に部屋の散策でもしてやるか。おいで。いい歳した男が部屋に小動物の写真を飾るなんて変だよな」
壁の一部に額縁に入った写真が飾られていた。
枚数は十枚ほど。
全部動物の写真だ。
「……」
一枚が物凄く目を引いた。
この動物、なんだろ?
耳が無くてでっぷりしたラインの、人間みたいに足を開いて座ってる動物。
隣には同じ格好をして座るハムスターの写真がある。こっちは純粋に可愛い。
でも、この動物は、可愛いってだけじゃなく面白い。
ふふって笑ってしまった。
「これ、可愛いね。なんて言う動物かな?」
「プレーリードックだな。変って思わないのか?」
「変?」
「男が壁に動物の写真を飾るなんて」
「思わないけど……、ひょっとして、遼平さんって動物嫌いだった? 意外だよ」
「い、意外?」
「動物好きそうな顔をしてるから」
「動物好きそうな顔!? どこがだよ!? 熊を締め殺した事がありそうって言われた事はあるけど、好きそうって言われたのなんか始めてだぞ!」
「どこって言われても……、顔がだけど……。嫌いだった?」
「嫌いじゃないよ。むしろ好きだよ。和む」
やっぱり。
「これとか、男が持ってたら変じゃないか?」
キャビネットの上に写真集が立てかけてあった。犬や猫の写真集だ。あ。ウサギもあるぞ。
「変じゃないよ。読みたいなぁ。勝手に触ったら怒られるかな?」
「あれとか、引かないか?」
わぁあ! トレーニングマシンだ!
「カッコイイ……! どこの筋肉が鍛えられるんだろ!? わ、すごい、重しが百五十キロまで動くようになってる!! 二本松さんって脱いだら筋肉あるんだろうね。羨ましいな……。動物好きな上に強いなんて憧れるよ!」
「くっそ、しまった……」
遼平さんが座りこんでしまったぞ。
しまったって何がしまったんだろ?
改めてリビングを見渡す。
僕が住む六畳の部屋が十個は入りそうなほどに広い。
二本松さんは一人暮らしなのかな? 家具が少ない。あってもせいぜい二人用だ。広い上に家具が少ないと来れば部屋が寂しく感じそうなものだけど、そんなことはなかった。全体的に印象が優しい。
遼平さんの部屋もこんな感じなんだろうなぁ。
お風呂を借りて(ここも凄く広かった! サウナ室まであった!)
夜景の見えるソファに座ってドライヤーをお借りする。
ふわー。人が小さく見える……。
僕の後に入った遼平さんが、十分もせずに上がってきた。
「どうぞ。葉月君」
頭にタオルを引っ掻けたまま、マグカップを目の前のガラステーブルに置いてくれた。
ここに来る途中にコンビニで買ったミックスジュースが入ってる。
「わ、ごめんなさい。遼平さんに準備させて……」
「このぐらいで謝るなよ。乾杯するぞー」
大きな体が隣にドカッと座った。ソファが波打ち僕の体が跳ね上がる。
「葉月は軽いなぁ」
ビールを片手に遼平さんが笑う。
「普通だよ……」
僕が浮いたのは軽いからじゃない。三十センチ近くある身長差と体格差のせいだ。
長身が恨めしい……じゃない、羨ましいなぁ。
「遼平さんも筋肉がありそうだよね」
「あるぞー。腹筋も割れてる」
「え!? すごい、見たい!」
「俺の裸を見たいなんて葉月君のエッチ」
「!!!」
うわあああ! 一気に火が付いたみたいに顔が熱くなった。
「ご、ごめんなさい!」
「ええ? そこ照れるところか? 冗談のつもりだったのに。見たいならいくらでも見せてやるよ。むしろ見てください」
「いえいえいえいえ結構です! セクハラするつもりはなかったんだよ……!」
「セクハラ!」
遼平さんが爆笑した。
「笑い事じゃないよ、めちゃくちゃ恥ずかしいよ……!」
「笑い事だよ。こんなことで照れて真っ赤になるなんてな。ほんっと恥ずかしがり屋さんだ。ほら、乾杯しよう」
「うん」
プルタブを上げた缶ビールを差し出され、マグカップで乾杯した。
夜景を見ながら話をしてたら、あっという間に十一時になってしまった。
僕は明日休みだけど遼平さんには仕事がある。
いい加減に寝なきゃ。
リビングと寝室は隣接していなかった。オレンジの光が灯されたホテルみたいな廊下を進み、寝室のドアを開く。
さすがタワーマンション。ドアも高い。遼平さんが屈むことなく進めてる。
「わぁ……ベッド大きい! これなら、くっつかないで寝れるね」
ベッドは大人が三人並んで寝ても余裕がありそうなほど大きかった。
「え? ひょっとして……俺とくっついて寝るのが嫌だったのか?」
「嫌じゃないけど、緊張するから」
それに、初めて一緒に寝た時なんか触られただけで興奮してしまった。
遼平さんに触られて興奮しただなんて知られたら気持ち悪がられてしまうよ。
「嫌じゃないならくっついて寝たいぞ。お前を抱き枕にしたほうが良く寝れるから」
抱き枕……。
「うーん、でも、僕に腕枕するの重たかったんじゃないかな? 腕が痺れて疲れも取れないだろうし……。あ、そうだ!」
寝室から出て、リビングに置いていたウサギのヌイグルミを連れてくる。
二本松さんから貰ったものだ。お礼を言うために連れてきたのだ。
「ぴょん太を貸してあげるよ」
「ぴょん太?」
「この子の名前」
「随分ベタな名前をつけたな……。犬にポチ、猫にタマ、鳥にピーちゃん並みのレベルだぞ」
「それしか思いつかなかったんだ。ぴょん太を抱いて寝ればいいよ。ぴょん太なら腕枕しても疲れないから」
遼平さんが眉間に深い皺を刻んで俯いた。
「わぁ!?」
突然、体が宙に浮いた。
お姫様抱っこに抱え上げられたんだ。
勢いが付きすぎて、僕の体が遼平さんの腕から浮く。無重力感に悲鳴を上げてしまった。
そのまま、ベッドに投げ捨てられた。
ボールでも投げるみたいに、軽く。
ふかふかな布団とフカフカなマットレスにボフっと体が埋まって、跳ね上がる。
わぁあ! 気持ちいい!
「すごい。無重力だった……!」
「もう一回やってやろうか? おいで」
「!!」
ダッシュでベッドから降りて、遼平さんの隣に立つ。
また、ぽーんとベッドに投げてくれた。
「楽しい……!!」
「これで判ったろ? お前ぐらい重くもなんともないよ。ぴょん太は枕元な」
没収され、ベッドヘッドの上に置かれる。
「しかしすげーこと考えるな。お前がぴょん太を抱いて寝るならまだしも、俺が抱いて寝るなんて他人が見たら卒倒モノだぞ」
遼平さんがぼやきながら横に乗って来た。
ベッドに座ってた僕もころんと転がされ、布団に引っ張りこまれる。
うわぁ柔らかいな。ベッドってこんなにふわふわだったんだ。
それに、いい香りがする。
すごく安心する匂い。
とろんと瞼が下りた。
「俺の抱き枕―」
本物の抱き枕のように遼平さんの胸にぎゅうぎゅうに抱き締められた。
「あれ? どうした葉月。いつもだったらガチガチに緊張するのに……って、おい、もうオネムか」
「べっど、きもち……」
ベッド、気持ちいい。
「ふとん、いいにおい、する……」
もう半分以上意識が落ちて自分で何を言っているかもわからない。
「おやすみ。葉月」
額で、ちゅって音がした。
音の正体がなんだか理解する前に僕は眠ってしまったのだった。
行きたいって言ったのは僕なのに、ほっとしてしまった。
――――――――――――――
どこにも行けなくなった変わりにと遼平さんが連れてきてくれたのは二本松さんの部屋だった。
月曜日まで留守にするらしく、留守番を頼まれたのだ。
二本松さんとは一回しか会ったことが無いのに、僕まで泊まっちゃっていいのかなあ。
最初は不安だったけど、部屋に到着してそんな遠慮が吹き飛んでしまった。
二本松さんの部屋はこの街で真っ先に目に付くタワーマンションだったんだ。しかも45階!
人様の部屋だって言うのに窓際まで走りこんでしまった。
街の夜景が一望出来て夢みたいに綺麗だ……!
「さて、二本松が居ない隙に部屋の散策でもしてやるか。おいで。いい歳した男が部屋に小動物の写真を飾るなんて変だよな」
壁の一部に額縁に入った写真が飾られていた。
枚数は十枚ほど。
全部動物の写真だ。
「……」
一枚が物凄く目を引いた。
この動物、なんだろ?
耳が無くてでっぷりしたラインの、人間みたいに足を開いて座ってる動物。
隣には同じ格好をして座るハムスターの写真がある。こっちは純粋に可愛い。
でも、この動物は、可愛いってだけじゃなく面白い。
ふふって笑ってしまった。
「これ、可愛いね。なんて言う動物かな?」
「プレーリードックだな。変って思わないのか?」
「変?」
「男が壁に動物の写真を飾るなんて」
「思わないけど……、ひょっとして、遼平さんって動物嫌いだった? 意外だよ」
「い、意外?」
「動物好きそうな顔をしてるから」
「動物好きそうな顔!? どこがだよ!? 熊を締め殺した事がありそうって言われた事はあるけど、好きそうって言われたのなんか始めてだぞ!」
「どこって言われても……、顔がだけど……。嫌いだった?」
「嫌いじゃないよ。むしろ好きだよ。和む」
やっぱり。
「これとか、男が持ってたら変じゃないか?」
キャビネットの上に写真集が立てかけてあった。犬や猫の写真集だ。あ。ウサギもあるぞ。
「変じゃないよ。読みたいなぁ。勝手に触ったら怒られるかな?」
「あれとか、引かないか?」
わぁあ! トレーニングマシンだ!
「カッコイイ……! どこの筋肉が鍛えられるんだろ!? わ、すごい、重しが百五十キロまで動くようになってる!! 二本松さんって脱いだら筋肉あるんだろうね。羨ましいな……。動物好きな上に強いなんて憧れるよ!」
「くっそ、しまった……」
遼平さんが座りこんでしまったぞ。
しまったって何がしまったんだろ?
改めてリビングを見渡す。
僕が住む六畳の部屋が十個は入りそうなほどに広い。
二本松さんは一人暮らしなのかな? 家具が少ない。あってもせいぜい二人用だ。広い上に家具が少ないと来れば部屋が寂しく感じそうなものだけど、そんなことはなかった。全体的に印象が優しい。
遼平さんの部屋もこんな感じなんだろうなぁ。
お風呂を借りて(ここも凄く広かった! サウナ室まであった!)
夜景の見えるソファに座ってドライヤーをお借りする。
ふわー。人が小さく見える……。
僕の後に入った遼平さんが、十分もせずに上がってきた。
「どうぞ。葉月君」
頭にタオルを引っ掻けたまま、マグカップを目の前のガラステーブルに置いてくれた。
ここに来る途中にコンビニで買ったミックスジュースが入ってる。
「わ、ごめんなさい。遼平さんに準備させて……」
「このぐらいで謝るなよ。乾杯するぞー」
大きな体が隣にドカッと座った。ソファが波打ち僕の体が跳ね上がる。
「葉月は軽いなぁ」
ビールを片手に遼平さんが笑う。
「普通だよ……」
僕が浮いたのは軽いからじゃない。三十センチ近くある身長差と体格差のせいだ。
長身が恨めしい……じゃない、羨ましいなぁ。
「遼平さんも筋肉がありそうだよね」
「あるぞー。腹筋も割れてる」
「え!? すごい、見たい!」
「俺の裸を見たいなんて葉月君のエッチ」
「!!!」
うわあああ! 一気に火が付いたみたいに顔が熱くなった。
「ご、ごめんなさい!」
「ええ? そこ照れるところか? 冗談のつもりだったのに。見たいならいくらでも見せてやるよ。むしろ見てください」
「いえいえいえいえ結構です! セクハラするつもりはなかったんだよ……!」
「セクハラ!」
遼平さんが爆笑した。
「笑い事じゃないよ、めちゃくちゃ恥ずかしいよ……!」
「笑い事だよ。こんなことで照れて真っ赤になるなんてな。ほんっと恥ずかしがり屋さんだ。ほら、乾杯しよう」
「うん」
プルタブを上げた缶ビールを差し出され、マグカップで乾杯した。
夜景を見ながら話をしてたら、あっという間に十一時になってしまった。
僕は明日休みだけど遼平さんには仕事がある。
いい加減に寝なきゃ。
リビングと寝室は隣接していなかった。オレンジの光が灯されたホテルみたいな廊下を進み、寝室のドアを開く。
さすがタワーマンション。ドアも高い。遼平さんが屈むことなく進めてる。
「わぁ……ベッド大きい! これなら、くっつかないで寝れるね」
ベッドは大人が三人並んで寝ても余裕がありそうなほど大きかった。
「え? ひょっとして……俺とくっついて寝るのが嫌だったのか?」
「嫌じゃないけど、緊張するから」
それに、初めて一緒に寝た時なんか触られただけで興奮してしまった。
遼平さんに触られて興奮しただなんて知られたら気持ち悪がられてしまうよ。
「嫌じゃないならくっついて寝たいぞ。お前を抱き枕にしたほうが良く寝れるから」
抱き枕……。
「うーん、でも、僕に腕枕するの重たかったんじゃないかな? 腕が痺れて疲れも取れないだろうし……。あ、そうだ!」
寝室から出て、リビングに置いていたウサギのヌイグルミを連れてくる。
二本松さんから貰ったものだ。お礼を言うために連れてきたのだ。
「ぴょん太を貸してあげるよ」
「ぴょん太?」
「この子の名前」
「随分ベタな名前をつけたな……。犬にポチ、猫にタマ、鳥にピーちゃん並みのレベルだぞ」
「それしか思いつかなかったんだ。ぴょん太を抱いて寝ればいいよ。ぴょん太なら腕枕しても疲れないから」
遼平さんが眉間に深い皺を刻んで俯いた。
「わぁ!?」
突然、体が宙に浮いた。
お姫様抱っこに抱え上げられたんだ。
勢いが付きすぎて、僕の体が遼平さんの腕から浮く。無重力感に悲鳴を上げてしまった。
そのまま、ベッドに投げ捨てられた。
ボールでも投げるみたいに、軽く。
ふかふかな布団とフカフカなマットレスにボフっと体が埋まって、跳ね上がる。
わぁあ! 気持ちいい!
「すごい。無重力だった……!」
「もう一回やってやろうか? おいで」
「!!」
ダッシュでベッドから降りて、遼平さんの隣に立つ。
また、ぽーんとベッドに投げてくれた。
「楽しい……!!」
「これで判ったろ? お前ぐらい重くもなんともないよ。ぴょん太は枕元な」
没収され、ベッドヘッドの上に置かれる。
「しかしすげーこと考えるな。お前がぴょん太を抱いて寝るならまだしも、俺が抱いて寝るなんて他人が見たら卒倒モノだぞ」
遼平さんがぼやきながら横に乗って来た。
ベッドに座ってた僕もころんと転がされ、布団に引っ張りこまれる。
うわぁ柔らかいな。ベッドってこんなにふわふわだったんだ。
それに、いい香りがする。
すごく安心する匂い。
とろんと瞼が下りた。
「俺の抱き枕―」
本物の抱き枕のように遼平さんの胸にぎゅうぎゅうに抱き締められた。
「あれ? どうした葉月。いつもだったらガチガチに緊張するのに……って、おい、もうオネムか」
「べっど、きもち……」
ベッド、気持ちいい。
「ふとん、いいにおい、する……」
もう半分以上意識が落ちて自分で何を言っているかもわからない。
「おやすみ。葉月」
額で、ちゅって音がした。
音の正体がなんだか理解する前に僕は眠ってしまったのだった。
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