発情薬

＜凜と百瀬、それぞれの幸せ＞――凜の、『知らない』幸せ

４☆

　叶さんがベッドに寝てオレが上に跨る格好を取らされた。
　逆向きになるので叶さんの顔の上で脚を広げる格好を……！

「やだ……！」
　こんなの、恥ずかしい！
「ヒィッ！」
　なめ、オレのを、叶さんが、な、舐め！？
「かのうさん、いや……！　そこ汚いです……！」
　先走りでどろどろに汚れてた。そんな場所舐められたくない。
　舌が、足の間の割れ目を辿っていく。
　そして、先にある、穴に、舌がねじ込まれた。

「――――――！！」

　感じすぎて涙が溢れた。

　声さえ出なかった。
　かのうさんの舌が、オレの中に。
　それだけで耐えかねて、ぎゅうっと下半身が熱くなって痙攣しながら何度も射精した。
　叶さんも気持ち良くしたいのに、そんな余裕が全然無い。
　また失神する。
　くるしい。

「可愛いな」
　指が絡んで、まだ射精してるオレの性器を擦りあげた。
「ッ――ッ――！　――やぁ――――！」
　横に倒れて逃げようとするのに、きつく捕まえられてまた孔を中まで舐められた。
「や――はやく――ください――――、は、ぁあん、やぁ、やめて、もう無理、欲しいです……！」
　指で孔を隠す。
　そんな抵抗も虚しく、あっけなく指を開かされ、じゅぶ、と舌が根元まで突っ込まれた。

　あ。

　中でビチビチと舌が暴れ回る。

「あっ、あっあっ」

　混乱したみたいに俺の性器は射精を繰り返した。

「――はや、く、くだ、さ……」

　腰が小刻みにカクカク揺れる。
　欲しくて欲しくて中が沸騰したみたいになってる。

「ああああ――――！？」

　指、が、中に、入って来た。
　指が、二本。中をぐちゃぐちゃにかき回してください。早く。どうにかなっちゃいます。
　叶さんが動かしてくれるまで待てずに、まるで叶さんの指を使って自慰をするみたいに腰が動いた。


「最高だな」
「ひきゃぁあ……！？」

　感じる場所をこりこり掻き回されて悲鳴を上げて絶頂を繰り返す。

「いや――！　ください、叶さんの、これ、ほしい……！」
　ぶるぶる震えながら、必死に叶さんのを掴んで先端を舌で舐めた。
　気が狂う。死ぬ。苦しい。苦しい……！

　また、体が浮いた。
　背中がベッドに落ちる。
　足が大きく割られて――。

　やっと貰える……！
　先端がオレの入り口に当たった。
　二本の指だけじゃ充分に解せなかったそこに、叶さんのが入って来た。

「くぅ……」

　やっと、もらえた。痛いけど、気持ちいい――
　なんて喜んだのは一瞬だった。
　先っぽの一番太い部分が入ってしまうと、急激に痛みが無くなった。ただ気持ち良くて、そして。

「ひっ――ひぃ――！　な！？　や、変……！？」
　ゴリゴリと内壁を押し広げながら大きなソレがオレの中に入って来る。
　
　なんか、変だ。

　オレの中、おかしい。
　何がおかしいのかわからないけど、変……！

「凜」

　ゴリ、と根元まで埋まった。瞬間、オレはみっともなく泣き叫んで逃げ出そうと体を跳ねさせていた。

「ゃうう……ヒィ、ヒィ、ヒィイイ……！　かのうさん、抜いて、ヒィ……！　中、変、変、あ」

　中が、完全に、叶さんの形を覚えていた。
　先っぽの張り出した部分の下まで、そこに輪があるみたいにきゅうきゅう閉め付けてる。
　こんな状態で動かれたら、中が擦れ過ぎて頭がおかしくなる……！