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エピソード9

1話

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ここはとある遠い神殿
「ロイタール様、遂に『女神の魂石』が祀ってある神殿が見つかりました」
「ほう、そうか、ご苦労」
「だが、厄介な者が神殿を護衛してるって情報が」
「何?!誰だソイツは?」
「あの裏世界で有名な魔法使いウィーズリー・ライアンが既に我々の行動を把握しているのかと」
「ほう、あの忌々しい読書家か、厄介な賢者め」
ロイタールは部下を連れて神殿に向かう、そしてその神殿には守人の集落がある、ロイタールは守人の集落の民を虐殺するよう指示を出す、そして大きな爆発がして塔が倒壊する
「なんだ?!」
「例の悪の魔術師か?!」
ウィーズリーが瞑想から目を開ける、ロイタールの部下が神殿の守人の集落を荒らしに荒らす、守人達が懸命になってロイタールの部下と応戦する
「クソ!あの女神の魂石は何が何でも守り通せ!」
突如、もの凄い魔弾がロイタールに向けて飛んでくる
「ふん!」
ロイタールは魔術の杖で弾いた、そして、何処からもなく死角から強力な火炎魔術がロイタールを襲う、ロイタールは冷静に素早く魔法のバリアを張る、上空から巨大な火球が現れる
「ほう」
ロイタールはその巨大な火球を不適な笑みで見つけた、その火球はロイタールに向けて落ちて来る
「みんな避けろぉぉぉぉ!!!」
ロイタールの部下も神殿を守る守人もウィーズリーの放つ巨大な火球を見て非難する、ウィーズリーはあえてみんなが非難しやすいよう詠唱を遅延した、ロイタールもそれを気づいている、だからあえて直撃を受けることにした、その巨大な火球は地面を焼け尽くし黒く焦げた、ウィーズリーは姿を表し、火球が落ちた場所に近づく、爆炎の煙からロイタールがゆっくりと姿を表す
「やはり、貴様が私の野望に勘付くか」
「お前はエスタン国とヴァリスタン国を戦争に導いた、それだけで勘づいた」
「まあいい、忌々しい魔術師をこの手で葬る機会があるんだ、嬉しい事はない」
ロイタールが体剣と杖を構える、そしてウィーズリーも杖を構える、そして、ロイタールが何かを取り出す
「ウィーズリーィ!この石を知ってるかぁ!」
「賢者の秘石と勇者の秘石か、貴様!魔王ゼルキオラを呼び出して何をするつもりだ!?」
「分かりきった愚問だな、そんなもん、私の力の糧にするんだよ!」
ロイタールがいきなり魔弾を速射した
「だろうなクソ野郎!そんな不意打ち射撃、私に当たらん!」
ウィーズリーも直ぐに魔弾を撃ち返す、超一流同士の魔法使いが激突した、もの凄いエネルギーの塊を撃ち合う2人、守人達の集落が2人の魔法使いの戦いによって建物が壊れていく、ロイタールは大剣に魔力を纏わせる、そして軽々と振りかざす、その衝撃波は地面を裂きながらウィーズリーに向かっていく、ウィーズリーは身体を少しずらし、衝撃波は空を切り、攻撃を紙一重で躱す、ウィーズリーが魔術で炎の剣をたくさん作る、それをロイタールに向けて一斉掃射する、ロイタールは魔法のバリアを展開して無数の炎の剣を防ぐ、火は倒壊した塔や家に着いて燃えた、熱い空気になる
「ロイタール!貴様の野望だけは何がなんでも止める!」
ウィーズリーが更なる魔力と殺気をあげる
「ウィーズリィ!貴様如きに私は止められない!魔王ゼルキオラは我が手中に収める!貴様は賢い、故、人の思惑や陰謀を見抜く知恵がある、全く、害悪な事よ」
「害悪は貴様の方だろ、自己満足で魔王を封印など言語道断、止めるに決まってる」
「ならば止めてみろぉ!」
ロイタールが放つ魔弾が更に威力が増す

かつてロイタールは魔王を復活させるためにありとあらゆる企みを考え、実行してきた、だが、ウィーズリーが見えない所でそれを阻止してた、翔太とその数人の異世界の来訪者によってロイタールの計画が進みやすくなった、気を失っていた裕也を洗脳して、ヴァリスタン大臣とエスタン大臣を暗殺させる、この世界にやってきたのは裕也だけじゃないのは知っている、だからヴァリスタン大臣を暗殺したのは阿久津翔太、エスタン大臣を暗殺したのは村上達也、それによってエスタン国とヴァリスタン国は戦争に導く、だが、洗脳された裕也は翔太によって解かれる、ウィーズリーは先回りして既に女神の魂石を見つけ出し、先に待ち構えていのだ、守人達は何がなんでもこの石を守ろうとする、信用を得て預かる事は到底出来ない、待ち構えて倒すしかない

両者は街や店を破壊しながら魔力をぶつけ合う、ウィーズリーの炎の魔力が青くなる、青い炎をロイタールに向けて発射する、ロイタールは魔法のバリアを貼り攻撃を防ぐ、そしてウィーズリーは右手に雷の矢と左手に氷の矢を作る、魔法のバリアを解いた好きに2つの矢をロイタールにぶつける
「ぬぉ!」
ウィーズリーは休む事なく詠唱して、風の魔力で暴風と竜巻を引き起こし、氷の魔術で冷たく凍てつく吹雪の空間を作り、炎の魔術で炎の竜巻を起こす、冷えた身体に熱いものをぶつけると人は無理矢理、体温調整をするためにもの凄い体力を消費する
「ウィーズリー!小癪な真似を!」
「ロイタール、私は自分でも言うが超一流の魔術師だ、黒魔術に頼る事しか出来ない、お頭の弱い魔術師に負ける訳ないだろう、いや、この戦いは負けるわけにはいかない」
「図に乗るなよ!貴様だけは、この私にとって存在を許してはいけない存在だ」
凍てつく吹雪の中で炎の竜巻によって急激に体力が消耗していき魔力を詠唱する集中も出来ない、ロイタールは何とかウィーズリーの猛攻を凌いだ、だが体力は消耗して服はボロボロだ、ウィーズリーが歩いて近づく
「ロイタール、貴様の野望は呆気なく潰えるな」
ロイタールが地面を向く、ウィーズリーに詠唱がバレないようにするためだ、そして
「こいぃ!エルミス・スミス!」
ウィーズリーの背後からいきなり筋骨隆々の青年が現れた
「何!?」
エルミス・スミスが振るう剛拳はもの凄い風圧で燃える地面を掻き消す、ウィーズリーはテレポートで避ける
「あーあーうぅぃぃぃ!」
エルミス・スミスはロイタールの洗脳の手によって知性を失い従順な奴隷だ
「うぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぁぁぁぁ!!!」
エルミス・スミスの振るう剛拳の連打はウィーズリーを捉える、ウィーズリーは魔法のバリアで剛拳の威力を弱める
「なんだ...この異様な感覚...」
エルミス・スミスはただただ拳をバカの一つ覚えで拳を振るう、そして、ウィーズリーは両脇に拳を挟む、そのまま引きちぎる
「ぐぎゃぁぁぁ!!!」
「ふん!」
エルミス・スミスは瞬時に腕を再生させて更なる加速で殴り続ける、そして大ぶりの一撃、その一撃は直撃した、もの凄い衝撃波を起こした、だが、エルミス・スミスの腕がひび割れて徐々に崩れ始める、これは、ウィーズリーの魔術である、回復能力、自己再生能力を持っている者の能力を逆行させる魔術だ、だが、エルミス・スミスがウィーズリーに噛み付く、そして、大爆発が起こる、守人達の壊れた家や建物が吹き飛ぶ、ロイタールが上から見物している
(どうやら上手くいったようだな)
ウィーズリーが爆発の煙からゆっくりと姿を現す
(魔力が使えないだと!?)
ウィーズリーがロイタールを睨みつける、そしてウィーズリーが理解する、あの爆発の煙、連続殴打、徐々に魔力が吸われていく、変な違和感、そしてトドメの大爆発
「ウィーズリー!魔術師であろうと私の白痴化に見事に引っ掛かるとはな、無様で滑稽よ!」
「貴様...」
ウィーズリーが倒れる
「さぁ忌々しい邪魔者は消えた」
ロイタールが安堵の笑みを浮かべる瞬間、謎の剣士がロイタールに斬りかかる
「貴様は誰だ!?」

「俺はエスタン上級騎士キャロル・アンダーソン!貴様を撃つために遥々赴いて来た」









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