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エピソード7

7話

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達也が全力で斬りかかる、一刻の猶予もない、早くローザンを倒しレーナを救うなければならない、その焦りが達也の実力に枷をつける、ローザンは結晶剣で達也の斬撃を凌ぐ、ローザンはイヤらしくわざと攻撃しない、レーナが絶命するまでわざと時間稼ぎする
「くそ!コイツ!」
「おいおい!本当にレイモルを倒した剣士か?貴様は?」
ローザンの無駄な動き、神経質な達也はそれに苛立ちを覚える
(レーナ!絶対に死なせやしない!)
達也が全力で刀を振るう、それが単調すぎてローザンに見切られる
「弱い、緩い、つまらない、飽きた...死ね...」
結晶剣が達也の腹に突き刺さる、達也はこの瞬間を待っていた
「うぐっ!この時待っていた...」
血を口から流しながら、左手でローザンの腕を掴む
「ふーん、そう言う手で来たか...」
達也は思い切り刀を刺突し、ローザンの腹を貫く、だが深く貫く事は出来なかった、ローザンは体が貫く前に結晶で受け止めていた
「肉を切らせて骨を断つ戦術か...いい攻撃だ、だが二流のやり方だな」
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「こ!?コイツ!?」
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そして、ローザンの背中から刀の先端が姿を表す、そして、横に斬る
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「待っていてくれ、必ず助ける」
「う..」
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「おいおい、兄ちゃん、金目物を置いて う!?」
「邪魔だ!どけぇ!」
達也が素早い居合で盗賊を無惨に斬りかかる、達也の目に冷酷で氷のような凍てつきを感じさせる、盗賊が達也の目に恐怖する、盗賊達が逃げていく、達也はそのまま走り抜けて行く、そして数時間すると小さな村に着いた、達也は薬師か雑貨屋がないか探した、だが、そういう医師や薬師、雑貨屋はない
「ここは何もないのかよ!」
達也が大きな声で言う
「あんた!疲れ気味で大きな声で何を喚いている?」
「あん!?俺は今、誰かと喋っている余裕は」
「いいから落ち着け!」
ここの住民が声をかけ、興奮する達也を宥めた
「まあ、冷たい水でも飲め」
「ああ、ありがとう、おっさん」
達也は水を飲み干す
「おっさん、ここに有名な医師か薬師を知らないか?」
「はて?この村は無医村だからね、あ!でも、この村の東の森林に行って超えた所の滝が流れる山岳に魔女の家ってあるんじゃ、そこに行けば何か分かるかもしれんのう」
「そうか、信じるよ、ありがとな」
達也は早歩きでおっさんが言った通りに進んだ、達也はその時、疑う時間はなかった

一方、レーナの方では
「はぁはぁ、達也の奴、私をこんな所に置き去りにして」
レーナは氷の魔術で傷口を塞いでる、冷たさと痛さが合併してレーナに苦痛を与える
「はぁはぁ、なんとか...出血を止めたわ...」
レーナは落ち着き、寝る
「おや?人の気配がするわ、誰か居るのかしら」
杖を持った老婆が、達也が隠したレーナの場所に感ずく、老婆は魔術で大木と葉っぱをどかす
「スースー」
「おやおや、可愛いお嬢ちゃんこんな所で危ないじゃないか、しかし、酷い怪我だ、熱もある、誰かがここに隠したのかな?私が看病しよう」
老婆はレーナを拾い、森林の奥へ進んだ

達也が進む森林の奥に進む、すると大きな看板を見つめる
「危険!大蛇に注意」
と、書かれた警告の看板が達也はそれを無視して前に進む、森林は不気味な空気に包まれている、寒くないのに寒気を感じる、突然、地面が揺れた
「地震!?大蛇か!?」
達也は警戒し鞘から刀を抜く、数秒すると、突然地面から大蛇が現れる
「ちょうどいい、ちょっと対戦相手が欲しかった所だ」
大蛇が大きな口を開けて襲いかかる、達也は氷の霧を刀身に宿す
「ローザン戦で出来なかった事を大蛇で試運転してやる」
達也は大蛇の噛みつきを上に避ける、更に上から尻尾が達也を襲う、達也は身体に回転させて尾鰭を切り裂く、大蛇が猛毒のブレスを吐く、達也は氷の霧を刃でばら撒いた、そして猛毒を凍らせ、凍った猛毒を大蛇の頭部に目掛けて蹴り飛ばす、そして、上手く当てた、大蛇が大きく怯み、達也が両手で刀を逆さにして大蛇の頭部に突き刺す、氷の刃が大蛇の脳を凍らす
「シャァァァァァァ!!!スゥゥゥ!!!」
「大人しくしろ!!!」
刀をぐるぐり回す、そして大蛇を倒す
「ふう...」
刀を鞘に納める、そして数分歩くとおっさんが言ってた通り、大きな滝が流れる場所に辿り着く
「魔法の家がここにあるらしいんだが、どこだ?」
達也に募りが宿る、早く見つけ、レーナを救いたいと思う気持ちが徐々に現れる、達也は数日間、彷徨う事になる

魔女の家では
「うん?ここは?あれ?また私、誰かに拾われたの?」
ドアが広く音がする、レーナがびっくりして少し警戒してる
「安心しなさい、私は貴方を拾って看病したただおばさんよ」
「あぁはぁ~ありがとう」
レーナがおばさんに質問を投げかける
「貴方は誰ですか?」
「私はただの薬師、薬師叔母さんとでも呼んでくれ」
「はぁ~はっ!」
「大丈夫だよ!貴方の傷も熱も全て治したから」
「ありがとう...はぁ~私...いつも助けられてばっか...」
レーナは少し、しょんぼりしている、いつのまにか自分の周りには猛者揃い、そんな現実のナスタも今頃、そういうレベル達しているのだと思うと、やるせない
「何か悩み事あるなら話しなさい、吐き出すだけで気分は良くなるから」
「人は簡単に変われないし、強くなれないという現実に当たってるの...」
「そうね、人はそう簡単に変われない、でも、腐らず足掻く貴方は素晴らしいと思う、そうするだけでいいんだよ」
「うん」
「人生、上を見たらキリがないし、どの世界にも業界にも本物の天才はいるわ、私も元魔法使いだったのよ」
「そうなんだ、どんな魔法使ってたの?」
「貴方と同じ、氷よ、でも私には才能がなかった、でも、そんな私を見てとある人が私に治癒魔法の魔導書を見せてくれたの「気休めになるか分からないけど、これでも読んでみて」って、慰めたつもりかしら、あのひと、でも、読んで試してみる、案外、中級者レベルでも努力無しで出来た、あんなに必死で努力して身に付けた氷の魔法も中級者レベル、上級者なんて夢の夢、んで、あっという間に努力して治癒魔術を極めた、今は薬師としてこの森林に住んでいるけど」
レーナはコップを両手で握りながら話を聞いている
「ま、お嬢ちゃんも別の道を歩む事も一つの可能性だよ、所でお嬢ちゃんはどこから来たの?」
「ヴィーランドって言う雪国から来たの」
「もしかしてだけど、あなた、リーブルース家のご令嬢さん?」
「そうだけど、なぜ分かったの?」
「ふふふ、私が氷の魔術を断念した諸悪の根源よ、ふーん、過去の事だし、性格も良かったから恨みもないわ、さあ、行きなさい、仲間ともに」
「ありがとう、このご恩はいつか返すわ」
「待って、これをあげるわ」
「これは?」
「霊薬よ、どんな傷も一瞬で治すわ」
「本当にありがとう、それじゃぁ行くわ」
レーナは魔女の家のドアを開ける、すると光に包まれた、レーナは驚き動揺した、目を開けると岩陰の場所に立っていた
「これって夢?なの?いやちゃんと霊薬は持っている、これって狭間の門みたいなもんなの?まあいいわ、達也を探さなきゃ」

一方、達也視点では
「ど、どこにあんの?魔女の家って」
達也は数時間、歩き続けてフラフラ状態だった、するともう1匹の大蛇が現れた
「マジかよ...」

達也に戦う気力はない、ただ逃げる事しか出来なかった
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