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一章
3話 くたばれ!クソギルド!
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上原健二が住んでいる街の名前はエルモンズシティ、上原がタダで家を貰って住み着いた街だ、治安が悪くまともな法が機能してない街だ、喧嘩強い上原はそんな事は気にしなかった
「ライアンさん、例のドラゴンを倒し銀髪の奴を知ってますか?」
「そして奴と一緒に討伐したルーズライト・キハラ、最近変な髪型にイメチェンしたとか」
「ああ、あの銀髪の初心者はアーマードドラゴンを倒したんだろ?もう少し様子見するか、情報を集めるか、お前ら下手にちょっかい出すなよ」
「わかりました」
柄の悪い男は屯をしていて最近の噂を話していた、上原は再びマジックトレインに乗ってアドベンチャーステーションに向かった、そしてアーマードドラゴンを討伐した証にランクがかなり上がった、他のクエストが受けられるかチェックしに行く所だ、なんだかモヤモヤする
(あのルーズライト・キハラってマジで強いのか?)
何故かそれだけが気になった、目線を上に上げると正面に座ってる武道家らしき男性が座っていた
「あん?何眼飛ばしてんだ!タコォ!」
男は黙って立ち上がり筋骨隆々の体格で威圧する
「次の駅で降りろ...」
「おう!(うわぁ慎重190はあるなコイツ...)」
上原は因縁をつけられたと思い、喧嘩を売る事にした、ドアが広くと先導して歩き出す武道家
「ムーリクエリア最強の俺に喧嘩売るとはつくづく運のないバカだ」
上原はわざとついていかずマジックトレインから降りない、そしてドアが閉まり
「あ!テメェ!降りるんじゃないの!?」
「バイバイ!ばっかべぇ!!!」
変な顔で煽りに煽り散らす
「ベロベロベロベロォ!」
するといきなりドアが開いた
「あ!?」
ホーホケショ
「ギャハハハハハハ!!!」
「ニコッ!」
上原はあざとい笑顔で誤魔化そうとした
「ふざけんな!死ねぇ!」
するといきなりドアが閉まった
「はいはい!」
人差し指で武闘家の男の拳を突く、そして蹴ったり殴ったりしてバカにする
「オラオラオラ!」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃ!!!」
一瞬だけドアが開きすぐに閉まった、武道家の拳は赤く腫れている
「だぁぁぁはっはっはっはっはぁぁぁぁ!!!」
物凄い笑い声がマジックトレインの中で響き渡る
「必ず殺してやる...」
武道家の男はそのまま倒れ込んで恨み節を言った
「次の駅、アドベンチャーステーション、アドベンチャーステーションでございます」
目的の駅のアナウンスが流れると降りてギルドに向かう、するとキハラの野郎が立っていた
(ちっ!早々と嫌な野郎にあっちまったぜ)
キハラは心の中で吐いた、上原は受付嬢にある依頼をしようと受注しようとする
「すいません!幾らアーマードドラゴンを倒したからと言ってそのクエストは受ける事はできません、ごめんなさい」
「えぇぇいいじゃんかぁ、頼むよ」
「言っておくがお前とは二度と組まねぇからな」
「かてぇこと言うなよ」
「おい!離れろタコォ!」
二人は言い争いながら罵り合う
「ライアンさん、あの二人ですよ、アーマードドラゴンを倒したイキリ野郎は」
「なんか初心者の癖ドラゴン倒して調子に乗ってるな」
「しめちゃおうぜ」
「おう!」
柄の悪い男は上原とキハラに絡みにいった
(うわぁ...まずい、コイツらは先輩冒険者だぁ)
「こらぁ!キハラ!先輩冒険者だぞ!挨拶しろ!」
「あぁ?」
「う...(クソが、ムカつく顔しやがって)」
「ん?なんだぁ?お前、先輩冒険者に挨拶出来ないのか?あん?」
「くう...」
「聞こえないよ?オラァもっと大きな声で言えよ!」
「ライダーキック!」
上原はいきなり助走付けたキックで先輩冒険者を蹴り飛ばした
「マ!マークさん!?」
「てめぇ!」
上原はパンを食べながらつぶらな瞳で周りを見る
「うん?」
「上原?」
「テメェ!ぶっ飛ばしてやる!」
上原はいきなりキハラの頭部を掴み、殴りかかってきた男の頭部にぶつけた
「スキル!俺の頭は痛くない攻撃」
「くぅぅ!ばっきゃろぉぉぉ!!!俺がいてぇんだよ!!!」
キハラの額には赤く腫れたタンコブが出来た
「まあ、何事にも多少の犠牲が付き物や」
「なんだと!?」
「ま、気に食わないバカぶっ飛ばしたしスッキリした」
「うわぁ、先輩冒険者をのしてしまうなんて、大それた事してくれるわ」
「お前だってあの面見てムカつくだろ?、後、先輩冒険者をやっちまったのは俺だけじゃないし」
「はぁ?」
「あの顔に入れ墨入れた奴を倒したのはお前だしね」
「えぇ?」
「だって!あれはお前が倒した」
「あのな?キハラ、真実より世間がどう思うかが大切だ」
「なんだとぉぉぉ?」
「あっはっはっはっは!!!」
「笑い事じゃなねぇよ」
「あんな雑魚気にすんな!気にすんな!」
「なんか本格的にアイツに関わりたくないと思う」
ちゃんちゃらちゃんちゃんちゃん、ちゃん
キハラは喫茶店で一人でコーヒーを飲みながら雑誌を読んでいると、ガラの悪い先輩冒険者たちに絡まれた
「ちっ!じょうがねぇな」
キハラは察してガラの悪い先輩冒険者たちにひとけのない場所に連れて行かれる、すると、あの銀髪の上原も来ていたいのだ
「お!仲間よ!」
「誰が仲間だぁ!」
「あん?テメェの友人を連れてきたやったぞ」
「だから友人じゃねぇって言ってんだろ!」
「お前らは二人はエルモンドシティのナラリアエリアに住んでる事ぐらいヤサは割れてる」
(俺がタダで家を貰った場所ってナラリアって言うのか)
「そうだ、そして俺らはナラリアエリアを仕切ってるライアンの仲間だ」
「お前らに俺たちの流儀を教えてやろうと挨拶に来たわけだ」
「ちゃんと挨拶しろよ、そうすれば軽く済むから」
「オラァ!どうした!挨拶しろよ!」
怒号をキハラにぶつける
「まあ待て、この街にやって来た新人に威圧する事はねぇ、この街の流儀が染みついてないんだろ?そうだろ?キハラくん?」
「うっ...(あの面殴りてぇ)」
「フッフッヒアッハッハっ!!!」
上原が指先で先輩冒険者の方を突く
「あん?なんだよ?うん!?」
「俺を無視するんじゃねぇ!!!」
上原はいきなり殴り飛ばした
「何!?」
「あぁぁ!!!バカァ!」
「キハラのモブにいつまで御託並べてんだぁ?雑魚ども」
「上原ぁ!」
「俺らに向かって何を!」
「あぁぁぁ!!!受付嬢の下着姿ぁ!」
「何!?」
ホーホケショ
「隙ありぃ!」
一瞬にして三人の先輩冒険者をのしてやった
「どうだぁ?シールド入りも縦長バックパックの味は」
「う...上原?」
「ちっ!やっちまえ!」
上原に殴りかかろうと前に出ると、足を引っ掛けられて転けてしまった
「ラルキさん!」
「貴様ぁ!」
「しょうがねぇ!助太刀してやるぜ!」
「オラァ!どうした!?この程度かぁ!」
キハラも一瞬にして二人の先輩冒険者たちをのしてしまった
「テメェら!俺たちにこんな事してタダで済むと思うなよ」
「テメェらのボスに伝えな、お前を直々を潰しに行くとな」
「ま...まて!君達には手を出さないからな?仲良くしよう...な?」
キハラは鋭い眼光で睨みつける
「本当だろうな?」
「お...おうもちろんだとも」
上原は指先で突く
「無視するんじゃねぇ!」
「上原!?」
シールド入りの縦長バックパックで思い切り顔面を殴り叩きつけてやった
「なんだよ?威張ってた割には大したことないな、オラァ立てよ!もっと本気出させろよ!」
「なんて奴なんだ...」
キハラは呆気に取られる、そして二人は流れるままにギルドに向かってどのクエストを受けようかそこで時間を潰した、すると
「上原さん!キハラさん!いませんか?」
「あん?」
「うん?」
「どうしましたか?」
「どうした?」
「いやぁ、ある女冒険者の依頼人が二人とパーティ組んでクエストを受けたいって言ってたよ」
「何ぃ!?女冒険者だとぉ!」
「何ぃ!?女冒険者だとぉ!」
二人は息ぴったりと揃えて言う
「だからさぁレベルの弱い武道家がさぁ、私をナンパしようとしてさ、ガン飛ばしたら逃げていったよ」
「とんでもない奴らだったよね」
「ほんとにねぇ」
陰でこっそりと二人の女冒険者らしきを見つけた
「あんな女に依頼されても嬉しくないよ...」
「初めてお前の意見に同感した自分が情けない」
「よぉし!お前が行け、軽はずみに連絡網とか聞けたりするぞ」
「俺はいくら女であったとしても軽い気持ちで依頼は受けないよ」
「ほう!卑しいお前にしては硬派な事をいうじゃないか」
「お前に卑しいとか言われると死にたくなるぜ」
「よぉし!あの女の依頼を受けてこい!」
上原は無理矢理、キハラの服を掴んで放り投げた
「ちょっ!バカやめろや!うわっ!おっとっと!うっ!うん」
「あんた、上原さん?」
「違う!俺はキハラだ!上原はビビって何処か行ったよ!卑怯で狡くて間抜けで」
上原は思い切りシールド入りの縦長バックパックをキハラの頭にスイングした
「がはっ!」
「俺が上原だ、なんか用か?」
「実はアンタに頼みがあんだ」
「悪いの俺は無闇に他人を受けたりはしない、他を当たりな」
「そんな...」
「どうしよう」
「ごめーん遅れちゃって」
すると、綺麗な声に長い髪型の女性がやって来た、その容姿は上原とキハラの目に印象をもたらした
「リーナさん!」
「どうだった?上原さん、見つかった?」
「うん、見つけたけど」
「おい!待てよ、話なら俺が聞いてやんよ、上原は強欲なカスだから君たちの話は聞かないだろう」
「うげっ!?」
上原はシールド入り縦長バックパックを思い切りキハラの顔面に叩きつけた
「僕が話をお聞きしましょう」
「あぁはぁ」
「そんな所で寝てる風邪ひくよ」
女三人と男二人でとある喫茶店で話を聞いた
「つまり、悪い密猟者が絶滅危惧種のモンスターを容赦無く狩っているから、追っ払ってほしいと、アーマードドラゴンを狩った俺たちに見込んでの依頼か」
「はい、そうです」
「分かった」
「本当ですか!」
「やったぁ!」
「成功報酬として君の身体...」
キハラは上原に裏拳をくりだした
「もちろん、適量の銀でいいので」
「はい、ふふ」
「あはははは」
上原は変な顔でコップからお茶をこぼしている、男二人は着替え室に向かって差し出された装備を来て準備をする
「うわぁ!かっこいい!」
「似合うぅ」
「そう?でもコイツはダサいよねぇ!」
「何!?」
すると、大きな馬車が走る音がした、縦長いまるでワゴン車のような姿だった
「あの馬車...今日も来てる」
「絶滅危惧種だってのに」
「ふん!あんな雑魚、俺たちに任せない」
新装備を着た男二人は馬車の前に出る
「ちょっと待てよ」
馬車はいきなり止まり、武装した男が顔をだした
「おい!なんだ?」
「知らん!」
「テメェそこを退けよ!死にてぇのか!?」
「お前ら!金欲しさに絶滅危惧種のモンスターを狩ろうとしてるみたいだな」
「そうはさせんぞ!」
「なんだ!?このクソダサ装備は」
「そんなダサい装備で仁王立ちしてカッコよくないんだよ!」
「さっさとお母ちゃんの用意したパジャマに着替えな!」
「あははははは!!!」
上原とキハラはキレた
「何ぃ?誰がダサいだぁぁぁぁ!!!」
「死ねぇ!ボケがぁ!!!」
密猟者五人は一瞬にしてのされてしまった
「だらしない人達ね、二人にやられて悔しくないの?」
「二度と密猟すんじゃぇぞ!」
「俺たちに勝つんだったらナラリアエリア最強の上原と奴隷のキハラぐらいじゃないと」
「おい!誰が奴隷だぁ!」
「ありがとうございます、お怪我はありませんか?」
「助かりました」
「御礼はいいの、あついチューをしれくれれば」
キハラは上原に空手チョップで黙らせた
「ったく!このバカたれがぁ!あの...ナラリアエリアのキハラと言えばいつでも依頼を受けるんで、よろしくな」
「はい」
リーナは少しだけ赤く頬を染めた、キハラは上原の頸の所のエリを持って連れ帰ろうとする、ある武道家はあのマジックトレインで起こった悲劇を思い浮かび、銀髪にされた恨み節を言いながら素振りをして鍛錬をしていた
「あの銀髪...あの銀髪!あの銀髪ぅぅ!!!」
全力でサンドバックを殴り、殴り所を誤って手首を痛めた
「だぁぁぁ!!!いってぇぇぇぇ!!!」
手首をブンブン振る
「ローブさん!ローブさん!」
「なんだ?キリト!」
「あの銀髪の男の人の名前が分かりました!」
「何!
「上原健二って言う卑劣で外道な奴ですよ」
「どんなカスだ?珍しい名前だな」
「最近、エルモンドシティのナルニアエリアに引っ越して新参者ですよ」
「ほう」
「あのキハラに奇声してアーマードドラゴンを倒して冒険者ランクを一気に上げた卑怯者ですよ」
「最近、奴の問題行動で界隈が騒いでいますよ、アイツからお金を取られたり奴隷のように扱われたり、みんな関わるなって言ってるらしいっス」
「あの銀髪、そんなヤバい奴だったのか」
「今すぐあの野郎に今すぐ果し状を書いてやる、待ってろよ!クソ野郎!」
ローブ行動は早かった、今にも上原をぶちのめしたい気持ちでまともに文字を書く事が出来なかった
「あのー関わらない方いいと思うけどな...」
「どうしてだ?あのクズは一度思い知らせてやった方がいいと思うけどな」
「はぁ」
「よし!書いた!おい!キリト!これを届けてこい!」
「分かりました」
キリトは走って果し状を上原を探して届けにいった
そして、とある雑貨店で屯しているガラの悪い男がなんか愚痴ってた
「あの銀髪とクサダサヘアスタイルマジで許せねぇ」
「クソが!」
「おい、このままどうする?アイツらのせいでせっかくの希少動物が狩れなくなったじゃないか」
「でもどうするんだよう、アイツらを倒さないとこの先に進めないぜ」
「アイツらふざけてる癖に妙に強いんよな、まともにやっても勝てないしよう」
「そうだ!いい事を思いついたわ」
「何をだ?」
「人質でも取るか?あの女冒険者が依頼したらしいし、そしキハラは人情深そうだから助けにくるだろうよ」
「そうとなればやるか!」
「おう!」
そして邪悪な笑い声が周りに響き渡る
そして、ローブは上原に復讐するためにある事をしていた
「ローブさん!何をしてるんですか?」
「あん?トラップだよ!この糸に触れれば大量の蜂蜜クリームパイが落ちて来て、あそこにある蜂の巣から蜂が出てくんだよ」
「そんな罠を貼らなくても普通に勝てるでしょうが!」
「あんな卑怯者が正々堂々と戦う訳ないだろうが、所で果し状は渡したか?」
「いえ、まだです」
「ならさっさと渡してこい、そして奴がここに現れた時は貴様の最後だってな!あははははは!!!」
そして周りには小さな子供が沢山集まっていた
「ねぇ?このパイ、食べていい?」
「食べようよう」
「うん!」
悪ガキたちは純粋に蜂蜜クリームパイを食べ始めた
「ああ!こら!やめろ!食べるな!」
悪ガキたちを追いかけてると、気付かず蜂蜜クリームパイを踏んで滑って顔面から転倒する、転倒した衝撃で木の上に巣を作っていたミツバチが一斉に飛び出して来た
「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
「う...ローブさん...」
ローブの顔はパンパンに膨らんでいた
「上原の奴...絶対にぶっ殺してやる...」
上原はクエストボードでどんな依頼を受けるか悩んでいた、すると、背後から自分の名前を呼ぶ声がした
「上原さん!上原さん!」
「なんだ!?てめぇ!誰だよ」
「はぁはぁ!これ、果し状です」
「何!?」
上原は乱暴に手紙の中身を開けて拝読する
『バカでマヌケでアホのクソ野郎、テメーなんかカッコよくないしダサい卑怯者、悔しかったら本日の午後五時にムーリクエリアのでっかい噴水場所に来いや!
俺はローブ・ウェルチェ』
手に血管が浮き出しながら手紙を読んでいる、横からキハラが盗み聞きしていた
「そうか、あのマジックトレインの奴はローブ・ウェルチェって言うのか」
「はい、あの返事は?」
「このふざけたボケバカカス野郎は本当にムーリクエリア最強の武道家なんだろうな!おぃぃ!!!」
「あ...はい、武道家で彼の右に立つものはいないと言われる武術家です」
「そうか、よーく分かった、ならローブって奴に言っときな!必ず行くってな!」
「ひっ!」
上原は飛沫を出しながら大きな声で承諾した、その声うるさい声はギルド中に響いた
「うるさい!静かしにしてください!」
受付嬢に厳重注意された
「さっさと行けぇ!」
「あっはい分かりました!」
「ちっくしょぉ!味なマネしてくれる」
「よう、上原、俺も手伝ってやろうか?」
「よけぇなお世話だ」
「キハラさぁぁん!どこにいるんですか?」
すると聞いた事がある女の大きい声がする、それは密猟者を追っ払って欲しいと依頼をして来た女冒険者お連れだった
「どうした!?」
「ふぁっ!?キハラさん!」
「リーナさんが!」
「何!?リーナさんが!」
キハラは上原をどかして
「何!?リーナちゃんがどうした!?」
リーナは恩返しとしてキハラに何かアクセサリーを買ってあげようと店で悩んでいた、すると、突然馬車がやって来てリーナは攫われてしまったのであった、キハラは思い切り壁を叩き怒りを露わにする
「アイツら...」
「アイツら!アンタらを仲間だと思って誘拐したんだよ」
キハラは問う
「場所はどこにある?」
「ナラリアエリアの錆びれた廃倉庫です」
「そうか、ありがとう」
キハラは何も考えずに走り出しリーナを救おうとナラリアエリアの錆びれた廃倉庫に向かった
「頑張れぇ!キハラァ!」
「えぇ!?」
ナラリアエリア、錆びれた廃倉庫、何十年の誰の手入れがされていない倉庫、今はならず者や訳あり人間の棲み家になったり屯している場所になっている
「しかしこの女、いい顔してんな!ぺろぺろしちゃぉ!」
「いやぁ!キモい!クサイ!穢らわしい!」
「なんだと!この女!」
平手打ちでリーナの顔を打つ
「へへへ!そうイヤがるなよ」
「いや!」
手をかけようとした瞬間
「その汚い手で触れるな!三下がぁ!」
「ほう!来たか!」
「おい!上原はどうした?」
「アイツはビビって逃げた、てゆうかお前ら如き俺一人で充分なんだよ!」
「なんだとぉ!なめんじゃねぇ!」
密猟者はパンチを繰り出し戦闘が始まった
二人女冒険者は上原と三人で、上原一人でお菓子を食べていた
「なぁ?アンタは行かないの?」
「アイツが負けても俺が最後に登場してリーナを救う、そして俺がリーナと結ばれる、俺の名声は轟き多くに女にモテる!ワハハハハハハ!!!」
いきなり風が吹いてお菓子が飛んで地面に落ちた
「あぁ!?」
多勢に無勢だった、幾ら強いキハラでも数に押されて羽交締めにされる、抵抗も出来ないまま何度も何度も殴られ蹴られアザが身体中に出来ていく、そしてキハラは地面に倒れ込んだ
「ふん!二度と俺たちの邪魔をするんじゃねぇ!」
「もっとヤキを入れとこうぜ!」
キハラはうつ伏せの状態から顔を上げて密猟者を睨みつける
「テメェら!覚悟しとけよ...」
「けっ!それじゃぁ、腕でも折っておくかぁ!」
リーナは後ろのロッカーの中で猿轡を咥えながらキハラが乱暴にされるのを見ているだけだった、ただモゾモゾしているだけで涙が止まらない
「俺はお前みたいな奴らが許せねぇ!リーナは俺が守る!」
「かっこつけんな!!!」
そしてキハラの悲鳴が倉庫中に響き渡る
そして上原はお菓子を食べ終わると
「上原さん?もう時間が経っているよ?」
「何?そういえば!あのクソダサリーゼント!カッコつけてラブシーン決めてるんじゃないだろうな!だとしてたらブチ殺してやる!」
「なんなの?あの人」
「あさぁ?」
キハラは何度も暴行を受けるが目に輝きが宿る限り睨み続けた
「テメェのその目付きが気にくわねぇ」
「くそが...」
キハラは両腕を折らせないようにあえて腕組みを組んで身体を丸くなる
「テメエはダンゴムシか!」
「あのよ?俺らは食い扶持がお前と銀髪に邪魔されてムカつくんだわ?どう責任とってくれるんですか?」
「何とか言ってみろよ」
「もう終わりかよ...人数の割には大した暴力じゃないな...」
キハラは挑発をした、そしてブチ切れた密猟者が更なる暴行を行う
「オラオラァ!もう一度強がってみろよ!痛っ!誰ダァ!」
すると、密猟者達はいきなり暴行をやめた
「お前らまだやっていたのか、しょうがねぇな、正義のヒーローが少し手伝ってやるか」
上原はのされているキハラに視線を向けた
「おいおい!もう終わりか?キハラ」
「うぅ...上原...」
「テメェ!いつの間に!」
「おーい!キハラァァ!」
「無視してんじゃねぇ!」
上原は鋭い眼光で睨みつける
「なんだ?うるせぇな!」
「テメェのせいでせっかくの狩猟する魔物が逃げられちまったじゃないか!えぇ?」
「しらねぇな!」
「んだと!?」
「しらねぇんだよ!バカたれがぁ!」
「おぉ...」
若干、密猟者は押され気味になった
「こっちには人質がいるんだぞ!えぇゴラァ!」
密猟者は肩を叩いて押した
「ふん、黙りやがって、情けな...」
殴った瞬間、シールド入り縦長パックパックで防いで殴った密猟者の拳を赤く腫れさせる
「かぁ...」
そして、手首を折ってそのまま地面に倒れ込んで左手で右手首を押さえる
「テメェ!何しやがった!?」
「あはっ!手首を折っちゃったかもしれないね」
密猟者は唖然とした表情をしている
「このパックパックの中身ねぇ!プラチナシールドが入ってるの!」
「何!?」
「そりゃぁ...殴ったら痛い訳だ」
「あ!?ネタバレするんじゃなかった」
「ふざけやがって!死ねやぁ!」
殴りかかって来た密猟者に上原は反応して何かを丸めた玉を投げつける、そしてその玉はまぶたに当たって密猟者の目にダメージを与える
「ぎゃぁぁ!!!目がぁ目がぁぁぁぁ!!!」
「スキル発動!唐辛子ボールを放ったのさ!」
「なんて卑怯で気持ち悪い奴なんだ」
「えぇ!何?聞こえない?もっかい言ってん」
「ふざけるなよ!こっちには人質がいんだよ!」
「だからどうした?この程度で俺が黙るとでも思ったのか?」
「何!?」
「ぎゃぁぁぁ!!!目がぁぁ!目がぁぁぁ!!!」
「ったくうるせぇな!」
上原は目に負傷した密猟者を蹴り飛ばし邪悪な笑みを浮かべながら眼を飛ばす
「で?誰が卑怯で気持ち悪い奴なんだ!」
「だからこっちのは人質がいるんだよ!」
「ほう!人質は卑怯じゃないんだ」
「うぅ...こいつ」
「俺はそんな適当言ってる中途半端野郎が大嫌いなんだ!それとな!お前らが狩ろうとしていた魔物は絶滅危惧種に指定されてんだ」
「そうだ...それで生態系が崩れて迷惑してんのよ」
キハラが起き上がり喋った
「おいおいおい!寝てとけってお前!」
「お前みたいな卑怯者にいい顔させるかって」
「はぁ...」
上原はため息ついて頭を叩いて気絶させた
「俺はキハラに仮があんだよ、初めて倒して冒険ランクを上げた仮がな!」
「何!?」
「俺とお前らじゃぁ!全然レベルが違うんだよぉぉぉ!!!」
上原は容赦無く叩き潰し密猟者全員を捩じ伏せた
「俺と戦うとこうなるんだよ、ワハハハハハハ!!!あ!リーナの場所聞くの忘れてた」
そして少し遅れて二人の女冒険者がやってくる
「リーナ!大丈夫?」
「怪我とかない?」
「大丈夫よ、それより」
上原はリーナに俺を言われると思い、腕を広げて構えた
「キハラさん!キハラさん!怪我はない?」
「心配すんな...こんな屁でもない」
「ごめんなさい!こんな事に巻き込んで、ごめんなさい!」
「気にすんな、ああいう悪い奴は許せないだけだ」
上原は両腕を大きく広げて固まっている
ナラリアエリア、夕焼けの商店街で上原はキハラに心の中で不満を言う
(クソガァ!せっかく恩を返してやったのに、あいつ、リーナといい雰囲気になりやがって)
暇つぶしに雑貨屋に行くと
「急いで!早く!」
「どわぁ!」
「どこ歩いてんの!バカ!」
二人組の女にぶつかり、するといきなり頭痛に走った、三人に頭を押さえ込む
「何よ!?この頭痛...」
「あの男...何をしでかしたの!」
「それはこっちのセリフだぜ!新手の当たり屋かよ」
「アンタも、そうだ!このバカに付き合ってられない!早く行かないと」
「おい!」
「持ってよぉぉ!!!」
「くっそぉ!あのアマ!覚えていろよ!」
その時!上原の脳裏にある光景が思い浮かぶ
「この女共!?生徒会長の田辺優佳と学校の裏路地で俺と青姦していた三島美香!」
上原は鳥肌たった
「いやいやそんな事があるのか!イヤ待てよ?なら俺をボコしたあの冴えない山田太郎もこの世界にいるのか?」
真相を確かめるべく上原は後を追いかける事にした
「それより、なんか約束したような記憶が...」
ムーリクエリア 午後五時 噴水エリア
「あのー銀髪の上原、来ないね」
「言うな」
そこには涼しい風と空虚な空気が漂う
「ローブさん!俺、ローブさんの事尊敬しています」
「そう、いつもそんなキリトであってくれ」
「どう言う意味ですか?」
「聞くな」
「分かりました」
上原は追いかけるといつの間にかあのお二人組の女は消えていた
「チキショー!見失ったか」
そう思うと諦めて帰る事にした、そして夜が明けると銀を稼ぎに、マジックトレインでアドベンチャーステーションに降りてギルドに向かう、クエストボードを覗いているとある噂が上原の耳に入った、そしてそこにはキハラが椅子に座って情報冊子を読んでいた
「なあ?知ってるか?」
「ナラリア最強のライアンさん上原とキハラを探してるらしいよ」
「何でだ?」
「最近、この街に引っ越してドラゴン倒したり、密猟者を追っ払ったり活躍してるじゃん」
「別にライアンさんが勝手にナラリア最強を名乗ってるだけっしょ」
「バカ!やめろ!そんな事言うとシメられるぞ!」
上原はクエストボードをある程度見ていると大した依頼はなくて受注するのやめた
「ちっ!ロクなクエストがない、やーめた」
引き返して何処か適当な道を歩いていると、不穏な足音が聞こえた、そしてガラの悪い男は大人数で上原の前に立ち塞がった
「テメェが上原か」
「なんだ?テメェは?」
「テメェとはなんだ!」
「まあ、落ち着けや」
「...」
「最近テメェらが活躍ばかりしてるから調子に乗っているからシメて挨拶しようとな」
「ほう!そんで」
「俺たちナラリアエリア以外で活躍するのは問題ない、でもよぉナラリア最強のギルドである『ライアンバロっサム』を差し置いて活躍するのはちょっと図々しいんじゃないの?」
「ライアンバロっサム?そんな弱小ギルド知らないな」
「ほう、新参者の癖に言うじゃないか、いいかよく聞け、この街で生きていきたいなら、一週間、三百銀用意しろ」
「金さえ払えば別に偉そうにしてもいいけどよぉ、新参者にそんな事をされるとうちらのギルドとしてのプライドが傷付くんだわ」
(何言ってんだコイツ)
「えぇ!どうなんだ!金払うのかここでのされたのか!決めろ!」
(相手は八人、喧嘩で勝てるどうか分からないな)
上原はどうやって打開するか考える、しかし思いつかなかった
「おいおいおい!タイマンで勝負できない男がなんか言ってらぁ!」
「なんだとぉごら!」
「一人じゃぁ何にも出来ないカスの集まり、それがライアンブリ!ッサムか?」
あえてイントネーションをおかしくしてチーム名をバカにする上原
「貴様...」
「おいこれでも半分なんだぜ?上原」
「知ってるか?ギルドは三十人まで入れるんだぜ?そして今頃、お前の相棒は」
「何!?テメェら!」
上原は殴りかかった、だが多勢に無勢、上原は何も出来ず一方的にボコボコにされていく
そしてキハラも
「はぁはぁ...しぶとい野郎だな...キハラの奴」
「おい!キハラ!三百銀を用意しろ、一週間代だ、分かったか?」
「誰が...貴様なんかに...」
「なんだと!?徹底的にやらないとわからないのか!」
「待てぇ!コイツはもう立てない!向こうが心配だ」
「おう!テメェいつまで寝てんだ!起きろや!」
「いってぇ...」
キハラは身体中あざだらけだった、ただ目を薄くして去っていくライアンブロッサムのメンバーを睨むだけだった
「お前ら...勝ったつもりかよ」
そしてキハラは気絶した
上原はライアンブロッサムの八人のメンバーをボロボロになりながら何とか退けた
「はぁはぁ...雑魚の癖に一丁前に数だけ揃えやがってクソが...」
「よお!上原、よくもギルメンをいじめてくれたな」
そこにライアンブロッサムのギルドリーダー、ライアン・メイザーが現れた
「テメェ!キハラの野郎はどうした?」
「のしてやった!もう動けないか?」
ライアンは持っていた鉄の棒で上原の頭部を叩きつける、そして地面に倒れて睨みながらライアンに怒りの表情をする
「クソガァ...」
ライアンブロッサムの大群はのされた上原を見て何処か去っていった
キハラはポーション片手に持ちながら飲んでギルド近くの喫茶店で鋭い眼光でイラついてる、そして偶然上原もやって来た
「キハラちゃん!」
「あん!」
「おめぇも随分不細工な顔になったな、元々だけど」
「お前、どうしたの?その髪型に髪色」
「ん?俺は今度から真面目で誠実な冒険者になろうと思ってな」
「何?」
「ああいう数でイキってるギルドは逆らわない方がいい」
「それじゃぁお前...」
「そう、俺は今日からいい子ちゃんになったんだ、俺の拳は誰かのため弱者のために振るう正義のヒーローだ」
「なんで」
「見て!この装備!いかにも真面目で誠実な冒険者って感じの雰囲気だろ?」
「上原...」
キハラが少し見損なったような表情をしていた
「お前もイキがってないで素直になれよ!怪我ばっしてっとリーナに心配されるよ、そんじゃぁねぇ」
「上原!テメェ!何考えてんだよ!悔しくないのか?」
「全然!」
「お前ってその程度だったのかよ!ドラゴン倒した時も、密猟者追っ払った時も知恵を武器にして戦っていたじゃないか!」
「もう!真面目で堅物なんだからキハラちゃんは」
「う...」
「いいか?お前にいい言葉がある」
「なんだ」
「強いものには従えって事だ」
「てめぇ!」
キハラは上原の胸ぐら掴んで怒りをぶつけようとしたが堪えた
「テメェには本当の意味で失望した...じゃあな」
「そう」
上原はギルドに向かって簡単そうなクエストを受注しようと思った
「えぇぇ!上原くん!どうしたの?その髪型と髪色!」
受付嬢が驚きを隠せない
「いやぁ!ちょっと調子になっていた所を喧嘩の強い人に警告受けてね、真面目で誠実な冒険者になろうかっと思ったんよ」
「うん!そっちの方が好みかも!」
「え!?そう!あはは」
キハラそんな腑抜けた上原の会話が我慢出来なかった
(本当にショックだぜ上原...アーマードドラゴンを倒した時も密猟者追っ払った時も、お前の優れた知恵は尊敬していたのに、情け無いぜ)
キハラは商店街の道を歩いていると
「ん?」
「お!?キハラの雑魚じゃないか!」
「おい!テメェ!この髪型やめろって言ったよな?えぇ!」
「うるせぇな...」
「何!?」
「有名なギルドでふんぞり返って連んでる雑魚の癖に偉そうよ...威張ってんじゃねぇよ!」
キハラはいきなりパンチを繰り出した、そして
ここは人が少ない住宅街、ギルド、ライアンブロッサムが根城にしている場所だ、酒やタバコの臭いが充満しながらトランプでゲームをしていた時、いきなりドアが開いた
「ライアンさん...」
「どうした!?この顔!誰にやられた!?」
「キハラの野郎が...う...」
そして倒れた
「何!?キハラの奴...懲りてないのか!人数集めろ!すぐに行くぞ!」
そしてライアンブロッサムの集団が商店街を真ん中を堂々と歩く、そこに上原が女をナンパして見事に玉砕していた場面を目撃する
「よぉ!上原!」
「ライアンさん、うぃーす!皆さんお揃いで何処に行くんですか?」
「ちょっと、キハラの野郎をシメに行く所だ、おめぇも来るか?」
「いやぁ!もう謙虚に生きてるんで遠慮します!」
「そうか、いい心がけだな」
「所で例の金なんだけどぉもう少し待って下さいっス」
「う...まあお前が大人しくしていれば減額してやってもいい」
「本当っスか!?」
「なんか気持ち悪いな」
「いってらっしゃい!」
上原は満面の笑みで誤魔化す
「あんたこういう性格だから女に振られるんだよ」
「バカねぇ!」
ナンパされた女は上原の態度を見てバカにして煽る、すると上原はキレた
「うるせぇ!(あいつら...あの人数でキハラを潰すだと、大人数で囲って恥ずかしくないのかよ)」
ナラリアエリアにはやって来たローブとキハラは銀髪の上原を探していた
「あの銀髪だ、銀髪の奴を探すんだ」
「はい!今日があいつの命日っスね」
上原は髪色髪型を変えていたのでローブとキリトにバレずに堂々と目の前に歩いていてもバレなかった
「クソ!これだけ探しても上原が見つからないだとぉ!」
「アイツ問題児から警察のお世話になったりして捕まったとか?」
「それか、逃げたか、ワハハハハハハ!!!」
「うるさい!」
「へい...」
近所の野次馬に怒られた、そして陽が落ちる
「アイツもしかして本当に捕まったのかなぁ」
「分からない」
暗い夜道の中で歩き続ける
キハラとリーナは喫茶店でキハラの怪我の抱擁するリーナ
「この時に上原がいてくれたら...」
「リーナ!俺の前で上原の名を口にするな!あんな腰抜けなんか!あんな腰抜けなんかに...」
二言目には哀愁漂う感じだった
「キハラさん」
上原は今日も受付嬢に挨拶をして他愛のない会話をする
「やあ!受付嬢さん!」
「あ!上原さん、こんにちは、あの噂知ってますか?」
「どんな噂だ?」
何故か不穏な感じがする
「あのキハラさんが何者かの集団に暴行を受けたんだって」
「何!?(アイツら)」
「二度と冒険が出来ないように長時間による暴行だったらしいわ」
上原は少し考えるとある事を言い出す
「なあ、ギルドってあります?」
「ギルド...ですか?加入でもするんですか?」
「いや、ちょっとね、一つ聞いていいか?」
「何でしょう」
「もし、ギルドが不祥事をやらかした場合はどうなるんだ」
「警告が出て、それでも聞かない場合は強制的に解散する事になります」
「そうか、ちょうどギルドに加入していろんな人と交流したいなって思ってね、ルールとか細かい詳細をね、あはは」
「そうですか、お決まりになりましたら、また声をかけてください」
「へーい」
「待って!あなた、最近顔に傷が増えています、どうしたんですか?」
上原は少し動揺した
「なんでもないって!少しレベルアップして無茶しただけだって!」
「そうですか、無理なさらないでくださいね」
「おう」
ライアンブロッサムの根城
「何!?ミーガンとマルタが何者に襲われただと!?」
「はい...」
「何が起こってる、最近メンバーが次々と行方不明になったり大怪我したり」
「キハラの野郎ですかね?」
「長時間あんだけボコボコにしたんだ!心も折れているはずだ」
「そんじゃぁ、もしかして上原!」
「アイツはもう謙虚に生きてる、最近目立った噂はない」
すると、ドアがいきなり吹き飛んでメンバーの顔に当たった
「キハラ!やっぱ貴様がメンバーを追いやったな!」
そして長時間、何度も殴られ蹴られて水溜りに倒れた
「何、考えてんだよ!」
「話がわかんねぇのか!」
「はぁはぁ...効かないな...」
「しゃぁねぇ...おい!コイツを押さえろ!」
メンバー二人はキハラの腕を押さえ
「何をする気だ!おい!やめろ!」
「二度と逆らわないようにこうするんだよ!」
「ウギャァァァァァァ!!!」
キハラの悲鳴が轟く
上原が商店街を歩いているとライアンブロッサムのメンバーに絡まれる
「おい!いつになったら三百銀を払うんだよ!えぇ!」
「いやぁ!諸々申し訳ない、いいクエストがなくて報酬の銀がなかなか集まらなくて」
「てめぇ、いつまでもそのニコニコが通じると思うよ!分かったかぁ!」
「あはは」
「いい加減にしないとキハラみたいに腕へし折るぞ!」
「何!?」
上原の目つきが少し鋭くなった
「あの時のライアンさんマジで怖かったぜぇ」
「オメェもこうなりたくないなら、銀を持って来いや!」
(クソガァ!あのバカ!無茶しやがって)
そしてライアンブロッサムのメンバーは上原から別れた後、根城にしている場所に戻る
「アイツ!払う気ないんじゃない?」
「だったら腕をへし折ればいい」
そして扉を開いて中に入って挨拶をする
「うぃーす!ライアンさん」
「おう、お前ら」
「一人ですか?」
「ああ、最近集まり悪くないか?」
「そういえば、そうですね」
集まった少数のメンバーは違和感について話し合う
歓楽街、あるライアンブロッサムのメンバーが一人で娼婦と遊び終わった時
「いやぁ!あの女、すんごいサービス良かったな!あのディープキスが癖になりそう、ひひっ!」
スッキリした表情帰ろうとすると、影から何者かがポーションの空瓶を投げつけた
「誰だぁ!」
「こんばんは」
「なんだ、上原かよ、何やってんだ、こんな所で」
「テメェを待ってたんだよ」
「なんだと!?」
上原はカツラを取って元の髪型に戻る
「ふん!」
「てんめぇ!その髪型!その髪色!」
「テメェらはキハラの腕を折ったんだってな...」
上原は威光のある眼つきで睨みながら低音の声で喋る
「許せないな...」
「ま!待てよ!」
「うるせぇ!キハラの受けた痛みを兆倍にして返してやる!」
上原はいきなり胸ぐらを掴み、そこから容赦無く暴行をやり続ける
「野郎!死ねぇ!」
「う!ぎゃぁ!」
「そんな声で痛がってんじゃねぇ!」
キレた上原は目には周囲を圧倒する威圧感が放たれていた
「ふん!ボケが!」
翌朝、ライアンブロッサムの根城
「何!?メンバーが全員、原因不明な行方不明になったり怪我で自宅で療養中だと!?」
メンバーからお便りに手紙が届いた、その手紙には犯人が分からなくて書かれてなく、暗い夜道にいきなり襲われたとの事らしい
「一体!誰が!」
ライアンはいつものいる場所に誰かが居ると思い、走って扉を開くと
「テメェは上原!」
「へへ!遅いじゃないか、ライアンちゃんよ」
「そうか、メンバーが原因不明になったり謎の怪我になったりするのはテメェが原因か」
「御名答!この間は群れた五人をボッコボコにするために変装マスクとカツラを買ったんだよ!」
「アイツらの事か」
「この変装マスク、高かったんだぜ、せっかくドラゴン倒した銀を全部注ぎ込んよぉ、それを...それを!俺の生活費を返せぇ!バッキャロォォォ!!!」
「言いたいことはそれだけか?ならテメェの生活をたった今終わらせてやる!」
「上等だぁ!表出ろ!」
「ほう!ナラリアエリア最強と言われた俺とタイマンやろうとってか、いいだろう、来いよ」
上原はニヤけながら背中を向けたライアンにドロップキックを繰り出した、ライアンは少し反応するが避ける事は出来なかった、見事にライアンは吹き飛んで顔を壁にぶつける
「貴様ぁ!卑怯者のクズがぁ!」
「えぇ!何?もう一回言ってん!」
ライアンは怒りで身体中をプルプル震えながら拳を握り締める
「オラァ!立てや!お前は今まで数ある冒険者をそうやって潰して来たんだろ?今の蹴りはキハラの分だ、これからは正々堂々とタイマンしてやるよ」
「数集めてギルドのリーダーをやってた訳じゃないんだよ!」
ライアンは拳を放つ、そしてその拳は、ライアンは見ると
「へへ!」
「うっ!」
「ニチャァ」
「あぁぁぁぁ!!!」
「スキル発動!シールド入り縦長バックパックガード」
ライアンはすかさず腫れた拳を押さえる
「テメェ!どこまで汚いんだ!」
「俺の好きな言葉を教えてやる、勝てば官軍負ければ賊軍なんだよ!」
「何!?」
上原はシールド入り縦長バックパックを振り回しライアンを容赦無くボコボコにする、ライアンの悲鳴が響き渡る
キハラは左腕を包帯を巻いてゆっくりと歩き、ライアンブロッサムの根城に行く
「ああいう奴は野放しにしてはいけない、多くの冒険者がアイツらによって引退を追い込まれた、俺の正義感がこんなボロボロの身体を支えてやがる、ったく...我ながらイヤな性分だぜ」
キハラはライアンがいつもいる部屋の扉を思い切り開ける
「ライアン!えぇ?!
そこにはあざだらけのライアンが倒れていた
「よぉ、キハラ、遅いじゃないか」
「上原!これ、お前がやったのか?」
「鈍いな、俺が倒したんだよ、コイツらを」
「上原!」
キハラは少し嬉しそうな表情をする
「凄い顔だな...」
「今でも腸が煮え返るなら好きなだけで殴っていいぞ」
「いや...幾ら怒ってもそこまで...」
「ちぇっ!苦労して倒したのに」
「それより、ライアンブロッサムのメンバーはどうした?」
「一人ずつ潰してやった」
「えぇ?!どうやって!」
「ドラゴン倒した時と同じ、俺は従順、お前がヘイトになる、陰で俺が少しずつライアンブロッサムのメンバーを消していく、この完璧な立ち回り、計画!だっはっはっはっは!!!」
「ちょっ!待て!最初からお前の思惑通りに動いてた訳か」
「そ の と お り」
間合いをおいて答える
「全く大した悪党だなお前はよぉ」
「オメェの頭の硬さに負けるがな」
「テメェのうんこ臭い頭と一緒にすんじゃねぇ」
「上等じゃねぇか、このウイングリーゼントヘッド」
「お!?やるか?卑怯者」
「ああ!邪魔者は消えたし、どっちが最強の冒険者になれるか勝負するか?」
「テメェこそ、冒険者やめんじゃねぇぞ?」
「ふふっ」
「へへっ」
二人は笑い合う
そして数日が経ち、ムーリクエリアで夕方の商店街、上原、キハラ、リーナは三人で歩きながらあの出来事について談笑する
「ったく、とんでもない奴だぜ」
「お!ここはなんだ?」
「ここは道場やな、多くの武道科が修行する場所だ」
「へぇ、入っちゃおっと!」
「おい!」
中では武道家達が気合の声で素振りしたり技の鍛錬に精を出していた
「お!?新参者かって!えぇぇぇ!!!」
そこにはローブとキリトが鍛錬していた、何故かローブは上原に出会えて泣いていた
「やっと...やっと!会えたぜ(ありがとう!神様仏様)」
「なんだコイツ?」
「あはははははは!!!テメェからやってくるといい度胸だな!」
上原、キハラ、リーナは頭の上にはてなの文字が浮かぶ
「お前、誰だ?」
「てめぇ!覚えてないとか言わせんぞ!このムーリクエリア最強の男向かってこの口の聞き方はぁぁぁ!」
「テメェこそ見学者に向かって何を言ってやがる」
「ざけんなよ、俺はテメェを見学者だと思ってないからな」
立派な顎鬚をした老人がローブの背中を突く、そして振り向くと老人の額に血管が浮き出ていた、察したローブは愛想笑い見学者三人をおもてなしする
「ほ、本日は見学に来ていただいてありがとうございままます」
「別に武道に興味ないし此処に長く居座るつもりはないよ、あぁあ、態度悪い門下生だな、帰ろっと」
「ローブ!君は一週間、床掃除、壁掃除ね」
「しょ...しょんなぁ」
そして泣き崩れるローブ
「そんな...そんな...せっかく会えたのに」
地面を叩くローブ、駆けつけたキリトはローブを慰める
「これも全部上原が悪いから」
「う.....」
そして、真昼のギルドにて
最近、多くの冒険者が集まって数が多くなった、受付嬢は違和感を感じたが依頼を受ける者の手続きで仕事が一杯だ
「最近、冒険者がギルドに集まって来てるね、何が起こったのかしら」
受付嬢は休みの時にキハラに声をかける
「ああ、タチの悪いギルドチームがみかじめ料として冒険者達から銀やら何かを奪っていたんだ、こっそりとな、で、バカでアホの卑怯者の全部倒していったんだ、ったくヒーローと思えないよな」
「まあ!そんな事が」
そして上原はキハラと受付嬢の話を割って入る
「何がバカでアホの卑怯者だよ、イケメンで頭脳派で誰よりも頼れるヒーローだろ?」
「大したヒーローだよ!ったく」
ライアンブロッサムが解散した噂は広まりギルドには活気が溢れていた、多くの冒険者が復帰して仲間や出会いを追い求めてた
「ライアンさん、例のドラゴンを倒し銀髪の奴を知ってますか?」
「そして奴と一緒に討伐したルーズライト・キハラ、最近変な髪型にイメチェンしたとか」
「ああ、あの銀髪の初心者はアーマードドラゴンを倒したんだろ?もう少し様子見するか、情報を集めるか、お前ら下手にちょっかい出すなよ」
「わかりました」
柄の悪い男は屯をしていて最近の噂を話していた、上原は再びマジックトレインに乗ってアドベンチャーステーションに向かった、そしてアーマードドラゴンを討伐した証にランクがかなり上がった、他のクエストが受けられるかチェックしに行く所だ、なんだかモヤモヤする
(あのルーズライト・キハラってマジで強いのか?)
何故かそれだけが気になった、目線を上に上げると正面に座ってる武道家らしき男性が座っていた
「あん?何眼飛ばしてんだ!タコォ!」
男は黙って立ち上がり筋骨隆々の体格で威圧する
「次の駅で降りろ...」
「おう!(うわぁ慎重190はあるなコイツ...)」
上原は因縁をつけられたと思い、喧嘩を売る事にした、ドアが広くと先導して歩き出す武道家
「ムーリクエリア最強の俺に喧嘩売るとはつくづく運のないバカだ」
上原はわざとついていかずマジックトレインから降りない、そしてドアが閉まり
「あ!テメェ!降りるんじゃないの!?」
「バイバイ!ばっかべぇ!!!」
変な顔で煽りに煽り散らす
「ベロベロベロベロォ!」
するといきなりドアが開いた
「あ!?」
ホーホケショ
「ギャハハハハハハ!!!」
「ニコッ!」
上原はあざとい笑顔で誤魔化そうとした
「ふざけんな!死ねぇ!」
するといきなりドアが閉まった
「はいはい!」
人差し指で武闘家の男の拳を突く、そして蹴ったり殴ったりしてバカにする
「オラオラオラ!」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃ!!!」
一瞬だけドアが開きすぐに閉まった、武道家の拳は赤く腫れている
「だぁぁぁはっはっはっはっはぁぁぁぁ!!!」
物凄い笑い声がマジックトレインの中で響き渡る
「必ず殺してやる...」
武道家の男はそのまま倒れ込んで恨み節を言った
「次の駅、アドベンチャーステーション、アドベンチャーステーションでございます」
目的の駅のアナウンスが流れると降りてギルドに向かう、するとキハラの野郎が立っていた
(ちっ!早々と嫌な野郎にあっちまったぜ)
キハラは心の中で吐いた、上原は受付嬢にある依頼をしようと受注しようとする
「すいません!幾らアーマードドラゴンを倒したからと言ってそのクエストは受ける事はできません、ごめんなさい」
「えぇぇいいじゃんかぁ、頼むよ」
「言っておくがお前とは二度と組まねぇからな」
「かてぇこと言うなよ」
「おい!離れろタコォ!」
二人は言い争いながら罵り合う
「ライアンさん、あの二人ですよ、アーマードドラゴンを倒したイキリ野郎は」
「なんか初心者の癖ドラゴン倒して調子に乗ってるな」
「しめちゃおうぜ」
「おう!」
柄の悪い男は上原とキハラに絡みにいった
(うわぁ...まずい、コイツらは先輩冒険者だぁ)
「こらぁ!キハラ!先輩冒険者だぞ!挨拶しろ!」
「あぁ?」
「う...(クソが、ムカつく顔しやがって)」
「ん?なんだぁ?お前、先輩冒険者に挨拶出来ないのか?あん?」
「くう...」
「聞こえないよ?オラァもっと大きな声で言えよ!」
「ライダーキック!」
上原はいきなり助走付けたキックで先輩冒険者を蹴り飛ばした
「マ!マークさん!?」
「てめぇ!」
上原はパンを食べながらつぶらな瞳で周りを見る
「うん?」
「上原?」
「テメェ!ぶっ飛ばしてやる!」
上原はいきなりキハラの頭部を掴み、殴りかかってきた男の頭部にぶつけた
「スキル!俺の頭は痛くない攻撃」
「くぅぅ!ばっきゃろぉぉぉ!!!俺がいてぇんだよ!!!」
キハラの額には赤く腫れたタンコブが出来た
「まあ、何事にも多少の犠牲が付き物や」
「なんだと!?」
「ま、気に食わないバカぶっ飛ばしたしスッキリした」
「うわぁ、先輩冒険者をのしてしまうなんて、大それた事してくれるわ」
「お前だってあの面見てムカつくだろ?、後、先輩冒険者をやっちまったのは俺だけじゃないし」
「はぁ?」
「あの顔に入れ墨入れた奴を倒したのはお前だしね」
「えぇ?」
「だって!あれはお前が倒した」
「あのな?キハラ、真実より世間がどう思うかが大切だ」
「なんだとぉぉぉ?」
「あっはっはっはっは!!!」
「笑い事じゃなねぇよ」
「あんな雑魚気にすんな!気にすんな!」
「なんか本格的にアイツに関わりたくないと思う」
ちゃんちゃらちゃんちゃんちゃん、ちゃん
キハラは喫茶店で一人でコーヒーを飲みながら雑誌を読んでいると、ガラの悪い先輩冒険者たちに絡まれた
「ちっ!じょうがねぇな」
キハラは察してガラの悪い先輩冒険者たちにひとけのない場所に連れて行かれる、すると、あの銀髪の上原も来ていたいのだ
「お!仲間よ!」
「誰が仲間だぁ!」
「あん?テメェの友人を連れてきたやったぞ」
「だから友人じゃねぇって言ってんだろ!」
「お前らは二人はエルモンドシティのナラリアエリアに住んでる事ぐらいヤサは割れてる」
(俺がタダで家を貰った場所ってナラリアって言うのか)
「そうだ、そして俺らはナラリアエリアを仕切ってるライアンの仲間だ」
「お前らに俺たちの流儀を教えてやろうと挨拶に来たわけだ」
「ちゃんと挨拶しろよ、そうすれば軽く済むから」
「オラァ!どうした!挨拶しろよ!」
怒号をキハラにぶつける
「まあ待て、この街にやって来た新人に威圧する事はねぇ、この街の流儀が染みついてないんだろ?そうだろ?キハラくん?」
「うっ...(あの面殴りてぇ)」
「フッフッヒアッハッハっ!!!」
上原が指先で先輩冒険者の方を突く
「あん?なんだよ?うん!?」
「俺を無視するんじゃねぇ!!!」
上原はいきなり殴り飛ばした
「何!?」
「あぁぁ!!!バカァ!」
「キハラのモブにいつまで御託並べてんだぁ?雑魚ども」
「上原ぁ!」
「俺らに向かって何を!」
「あぁぁぁ!!!受付嬢の下着姿ぁ!」
「何!?」
ホーホケショ
「隙ありぃ!」
一瞬にして三人の先輩冒険者をのしてやった
「どうだぁ?シールド入りも縦長バックパックの味は」
「う...上原?」
「ちっ!やっちまえ!」
上原に殴りかかろうと前に出ると、足を引っ掛けられて転けてしまった
「ラルキさん!」
「貴様ぁ!」
「しょうがねぇ!助太刀してやるぜ!」
「オラァ!どうした!?この程度かぁ!」
キハラも一瞬にして二人の先輩冒険者たちをのしてしまった
「テメェら!俺たちにこんな事してタダで済むと思うなよ」
「テメェらのボスに伝えな、お前を直々を潰しに行くとな」
「ま...まて!君達には手を出さないからな?仲良くしよう...な?」
キハラは鋭い眼光で睨みつける
「本当だろうな?」
「お...おうもちろんだとも」
上原は指先で突く
「無視するんじゃねぇ!」
「上原!?」
シールド入りの縦長バックパックで思い切り顔面を殴り叩きつけてやった
「なんだよ?威張ってた割には大したことないな、オラァ立てよ!もっと本気出させろよ!」
「なんて奴なんだ...」
キハラは呆気に取られる、そして二人は流れるままにギルドに向かってどのクエストを受けようかそこで時間を潰した、すると
「上原さん!キハラさん!いませんか?」
「あん?」
「うん?」
「どうしましたか?」
「どうした?」
「いやぁ、ある女冒険者の依頼人が二人とパーティ組んでクエストを受けたいって言ってたよ」
「何ぃ!?女冒険者だとぉ!」
「何ぃ!?女冒険者だとぉ!」
二人は息ぴったりと揃えて言う
「だからさぁレベルの弱い武道家がさぁ、私をナンパしようとしてさ、ガン飛ばしたら逃げていったよ」
「とんでもない奴らだったよね」
「ほんとにねぇ」
陰でこっそりと二人の女冒険者らしきを見つけた
「あんな女に依頼されても嬉しくないよ...」
「初めてお前の意見に同感した自分が情けない」
「よぉし!お前が行け、軽はずみに連絡網とか聞けたりするぞ」
「俺はいくら女であったとしても軽い気持ちで依頼は受けないよ」
「ほう!卑しいお前にしては硬派な事をいうじゃないか」
「お前に卑しいとか言われると死にたくなるぜ」
「よぉし!あの女の依頼を受けてこい!」
上原は無理矢理、キハラの服を掴んで放り投げた
「ちょっ!バカやめろや!うわっ!おっとっと!うっ!うん」
「あんた、上原さん?」
「違う!俺はキハラだ!上原はビビって何処か行ったよ!卑怯で狡くて間抜けで」
上原は思い切りシールド入りの縦長バックパックをキハラの頭にスイングした
「がはっ!」
「俺が上原だ、なんか用か?」
「実はアンタに頼みがあんだ」
「悪いの俺は無闇に他人を受けたりはしない、他を当たりな」
「そんな...」
「どうしよう」
「ごめーん遅れちゃって」
すると、綺麗な声に長い髪型の女性がやって来た、その容姿は上原とキハラの目に印象をもたらした
「リーナさん!」
「どうだった?上原さん、見つかった?」
「うん、見つけたけど」
「おい!待てよ、話なら俺が聞いてやんよ、上原は強欲なカスだから君たちの話は聞かないだろう」
「うげっ!?」
上原はシールド入り縦長バックパックを思い切りキハラの顔面に叩きつけた
「僕が話をお聞きしましょう」
「あぁはぁ」
「そんな所で寝てる風邪ひくよ」
女三人と男二人でとある喫茶店で話を聞いた
「つまり、悪い密猟者が絶滅危惧種のモンスターを容赦無く狩っているから、追っ払ってほしいと、アーマードドラゴンを狩った俺たちに見込んでの依頼か」
「はい、そうです」
「分かった」
「本当ですか!」
「やったぁ!」
「成功報酬として君の身体...」
キハラは上原に裏拳をくりだした
「もちろん、適量の銀でいいので」
「はい、ふふ」
「あはははは」
上原は変な顔でコップからお茶をこぼしている、男二人は着替え室に向かって差し出された装備を来て準備をする
「うわぁ!かっこいい!」
「似合うぅ」
「そう?でもコイツはダサいよねぇ!」
「何!?」
すると、大きな馬車が走る音がした、縦長いまるでワゴン車のような姿だった
「あの馬車...今日も来てる」
「絶滅危惧種だってのに」
「ふん!あんな雑魚、俺たちに任せない」
新装備を着た男二人は馬車の前に出る
「ちょっと待てよ」
馬車はいきなり止まり、武装した男が顔をだした
「おい!なんだ?」
「知らん!」
「テメェそこを退けよ!死にてぇのか!?」
「お前ら!金欲しさに絶滅危惧種のモンスターを狩ろうとしてるみたいだな」
「そうはさせんぞ!」
「なんだ!?このクソダサ装備は」
「そんなダサい装備で仁王立ちしてカッコよくないんだよ!」
「さっさとお母ちゃんの用意したパジャマに着替えな!」
「あははははは!!!」
上原とキハラはキレた
「何ぃ?誰がダサいだぁぁぁぁ!!!」
「死ねぇ!ボケがぁ!!!」
密猟者五人は一瞬にしてのされてしまった
「だらしない人達ね、二人にやられて悔しくないの?」
「二度と密猟すんじゃぇぞ!」
「俺たちに勝つんだったらナラリアエリア最強の上原と奴隷のキハラぐらいじゃないと」
「おい!誰が奴隷だぁ!」
「ありがとうございます、お怪我はありませんか?」
「助かりました」
「御礼はいいの、あついチューをしれくれれば」
キハラは上原に空手チョップで黙らせた
「ったく!このバカたれがぁ!あの...ナラリアエリアのキハラと言えばいつでも依頼を受けるんで、よろしくな」
「はい」
リーナは少しだけ赤く頬を染めた、キハラは上原の頸の所のエリを持って連れ帰ろうとする、ある武道家はあのマジックトレインで起こった悲劇を思い浮かび、銀髪にされた恨み節を言いながら素振りをして鍛錬をしていた
「あの銀髪...あの銀髪!あの銀髪ぅぅ!!!」
全力でサンドバックを殴り、殴り所を誤って手首を痛めた
「だぁぁぁ!!!いってぇぇぇぇ!!!」
手首をブンブン振る
「ローブさん!ローブさん!」
「なんだ?キリト!」
「あの銀髪の男の人の名前が分かりました!」
「何!
「上原健二って言う卑劣で外道な奴ですよ」
「どんなカスだ?珍しい名前だな」
「最近、エルモンドシティのナルニアエリアに引っ越して新参者ですよ」
「ほう」
「あのキハラに奇声してアーマードドラゴンを倒して冒険者ランクを一気に上げた卑怯者ですよ」
「最近、奴の問題行動で界隈が騒いでいますよ、アイツからお金を取られたり奴隷のように扱われたり、みんな関わるなって言ってるらしいっス」
「あの銀髪、そんなヤバい奴だったのか」
「今すぐあの野郎に今すぐ果し状を書いてやる、待ってろよ!クソ野郎!」
ローブ行動は早かった、今にも上原をぶちのめしたい気持ちでまともに文字を書く事が出来なかった
「あのー関わらない方いいと思うけどな...」
「どうしてだ?あのクズは一度思い知らせてやった方がいいと思うけどな」
「はぁ」
「よし!書いた!おい!キリト!これを届けてこい!」
「分かりました」
キリトは走って果し状を上原を探して届けにいった
そして、とある雑貨店で屯しているガラの悪い男がなんか愚痴ってた
「あの銀髪とクサダサヘアスタイルマジで許せねぇ」
「クソが!」
「おい、このままどうする?アイツらのせいでせっかくの希少動物が狩れなくなったじゃないか」
「でもどうするんだよう、アイツらを倒さないとこの先に進めないぜ」
「アイツらふざけてる癖に妙に強いんよな、まともにやっても勝てないしよう」
「そうだ!いい事を思いついたわ」
「何をだ?」
「人質でも取るか?あの女冒険者が依頼したらしいし、そしキハラは人情深そうだから助けにくるだろうよ」
「そうとなればやるか!」
「おう!」
そして邪悪な笑い声が周りに響き渡る
そして、ローブは上原に復讐するためにある事をしていた
「ローブさん!何をしてるんですか?」
「あん?トラップだよ!この糸に触れれば大量の蜂蜜クリームパイが落ちて来て、あそこにある蜂の巣から蜂が出てくんだよ」
「そんな罠を貼らなくても普通に勝てるでしょうが!」
「あんな卑怯者が正々堂々と戦う訳ないだろうが、所で果し状は渡したか?」
「いえ、まだです」
「ならさっさと渡してこい、そして奴がここに現れた時は貴様の最後だってな!あははははは!!!」
そして周りには小さな子供が沢山集まっていた
「ねぇ?このパイ、食べていい?」
「食べようよう」
「うん!」
悪ガキたちは純粋に蜂蜜クリームパイを食べ始めた
「ああ!こら!やめろ!食べるな!」
悪ガキたちを追いかけてると、気付かず蜂蜜クリームパイを踏んで滑って顔面から転倒する、転倒した衝撃で木の上に巣を作っていたミツバチが一斉に飛び出して来た
「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
「う...ローブさん...」
ローブの顔はパンパンに膨らんでいた
「上原の奴...絶対にぶっ殺してやる...」
上原はクエストボードでどんな依頼を受けるか悩んでいた、すると、背後から自分の名前を呼ぶ声がした
「上原さん!上原さん!」
「なんだ!?てめぇ!誰だよ」
「はぁはぁ!これ、果し状です」
「何!?」
上原は乱暴に手紙の中身を開けて拝読する
『バカでマヌケでアホのクソ野郎、テメーなんかカッコよくないしダサい卑怯者、悔しかったら本日の午後五時にムーリクエリアのでっかい噴水場所に来いや!
俺はローブ・ウェルチェ』
手に血管が浮き出しながら手紙を読んでいる、横からキハラが盗み聞きしていた
「そうか、あのマジックトレインの奴はローブ・ウェルチェって言うのか」
「はい、あの返事は?」
「このふざけたボケバカカス野郎は本当にムーリクエリア最強の武道家なんだろうな!おぃぃ!!!」
「あ...はい、武道家で彼の右に立つものはいないと言われる武術家です」
「そうか、よーく分かった、ならローブって奴に言っときな!必ず行くってな!」
「ひっ!」
上原は飛沫を出しながら大きな声で承諾した、その声うるさい声はギルド中に響いた
「うるさい!静かしにしてください!」
受付嬢に厳重注意された
「さっさと行けぇ!」
「あっはい分かりました!」
「ちっくしょぉ!味なマネしてくれる」
「よう、上原、俺も手伝ってやろうか?」
「よけぇなお世話だ」
「キハラさぁぁん!どこにいるんですか?」
すると聞いた事がある女の大きい声がする、それは密猟者を追っ払って欲しいと依頼をして来た女冒険者お連れだった
「どうした!?」
「ふぁっ!?キハラさん!」
「リーナさんが!」
「何!?リーナさんが!」
キハラは上原をどかして
「何!?リーナちゃんがどうした!?」
リーナは恩返しとしてキハラに何かアクセサリーを買ってあげようと店で悩んでいた、すると、突然馬車がやって来てリーナは攫われてしまったのであった、キハラは思い切り壁を叩き怒りを露わにする
「アイツら...」
「アイツら!アンタらを仲間だと思って誘拐したんだよ」
キハラは問う
「場所はどこにある?」
「ナラリアエリアの錆びれた廃倉庫です」
「そうか、ありがとう」
キハラは何も考えずに走り出しリーナを救おうとナラリアエリアの錆びれた廃倉庫に向かった
「頑張れぇ!キハラァ!」
「えぇ!?」
ナラリアエリア、錆びれた廃倉庫、何十年の誰の手入れがされていない倉庫、今はならず者や訳あり人間の棲み家になったり屯している場所になっている
「しかしこの女、いい顔してんな!ぺろぺろしちゃぉ!」
「いやぁ!キモい!クサイ!穢らわしい!」
「なんだと!この女!」
平手打ちでリーナの顔を打つ
「へへへ!そうイヤがるなよ」
「いや!」
手をかけようとした瞬間
「その汚い手で触れるな!三下がぁ!」
「ほう!来たか!」
「おい!上原はどうした?」
「アイツはビビって逃げた、てゆうかお前ら如き俺一人で充分なんだよ!」
「なんだとぉ!なめんじゃねぇ!」
密猟者はパンチを繰り出し戦闘が始まった
二人女冒険者は上原と三人で、上原一人でお菓子を食べていた
「なぁ?アンタは行かないの?」
「アイツが負けても俺が最後に登場してリーナを救う、そして俺がリーナと結ばれる、俺の名声は轟き多くに女にモテる!ワハハハハハハ!!!」
いきなり風が吹いてお菓子が飛んで地面に落ちた
「あぁ!?」
多勢に無勢だった、幾ら強いキハラでも数に押されて羽交締めにされる、抵抗も出来ないまま何度も何度も殴られ蹴られアザが身体中に出来ていく、そしてキハラは地面に倒れ込んだ
「ふん!二度と俺たちの邪魔をするんじゃねぇ!」
「もっとヤキを入れとこうぜ!」
キハラはうつ伏せの状態から顔を上げて密猟者を睨みつける
「テメェら!覚悟しとけよ...」
「けっ!それじゃぁ、腕でも折っておくかぁ!」
リーナは後ろのロッカーの中で猿轡を咥えながらキハラが乱暴にされるのを見ているだけだった、ただモゾモゾしているだけで涙が止まらない
「俺はお前みたいな奴らが許せねぇ!リーナは俺が守る!」
「かっこつけんな!!!」
そしてキハラの悲鳴が倉庫中に響き渡る
そして上原はお菓子を食べ終わると
「上原さん?もう時間が経っているよ?」
「何?そういえば!あのクソダサリーゼント!カッコつけてラブシーン決めてるんじゃないだろうな!だとしてたらブチ殺してやる!」
「なんなの?あの人」
「あさぁ?」
キハラは何度も暴行を受けるが目に輝きが宿る限り睨み続けた
「テメェのその目付きが気にくわねぇ」
「くそが...」
キハラは両腕を折らせないようにあえて腕組みを組んで身体を丸くなる
「テメエはダンゴムシか!」
「あのよ?俺らは食い扶持がお前と銀髪に邪魔されてムカつくんだわ?どう責任とってくれるんですか?」
「何とか言ってみろよ」
「もう終わりかよ...人数の割には大した暴力じゃないな...」
キハラは挑発をした、そしてブチ切れた密猟者が更なる暴行を行う
「オラオラァ!もう一度強がってみろよ!痛っ!誰ダァ!」
すると、密猟者達はいきなり暴行をやめた
「お前らまだやっていたのか、しょうがねぇな、正義のヒーローが少し手伝ってやるか」
上原はのされているキハラに視線を向けた
「おいおい!もう終わりか?キハラ」
「うぅ...上原...」
「テメェ!いつの間に!」
「おーい!キハラァァ!」
「無視してんじゃねぇ!」
上原は鋭い眼光で睨みつける
「なんだ?うるせぇな!」
「テメェのせいでせっかくの狩猟する魔物が逃げられちまったじゃないか!えぇ?」
「しらねぇな!」
「んだと!?」
「しらねぇんだよ!バカたれがぁ!」
「おぉ...」
若干、密猟者は押され気味になった
「こっちには人質がいるんだぞ!えぇゴラァ!」
密猟者は肩を叩いて押した
「ふん、黙りやがって、情けな...」
殴った瞬間、シールド入り縦長パックパックで防いで殴った密猟者の拳を赤く腫れさせる
「かぁ...」
そして、手首を折ってそのまま地面に倒れ込んで左手で右手首を押さえる
「テメェ!何しやがった!?」
「あはっ!手首を折っちゃったかもしれないね」
密猟者は唖然とした表情をしている
「このパックパックの中身ねぇ!プラチナシールドが入ってるの!」
「何!?」
「そりゃぁ...殴ったら痛い訳だ」
「あ!?ネタバレするんじゃなかった」
「ふざけやがって!死ねやぁ!」
殴りかかって来た密猟者に上原は反応して何かを丸めた玉を投げつける、そしてその玉はまぶたに当たって密猟者の目にダメージを与える
「ぎゃぁぁ!!!目がぁ目がぁぁぁぁ!!!」
「スキル発動!唐辛子ボールを放ったのさ!」
「なんて卑怯で気持ち悪い奴なんだ」
「えぇ!何?聞こえない?もっかい言ってん」
「ふざけるなよ!こっちには人質がいんだよ!」
「だからどうした?この程度で俺が黙るとでも思ったのか?」
「何!?」
「ぎゃぁぁぁ!!!目がぁぁ!目がぁぁぁ!!!」
「ったくうるせぇな!」
上原は目に負傷した密猟者を蹴り飛ばし邪悪な笑みを浮かべながら眼を飛ばす
「で?誰が卑怯で気持ち悪い奴なんだ!」
「だからこっちのは人質がいるんだよ!」
「ほう!人質は卑怯じゃないんだ」
「うぅ...こいつ」
「俺はそんな適当言ってる中途半端野郎が大嫌いなんだ!それとな!お前らが狩ろうとしていた魔物は絶滅危惧種に指定されてんだ」
「そうだ...それで生態系が崩れて迷惑してんのよ」
キハラが起き上がり喋った
「おいおいおい!寝てとけってお前!」
「お前みたいな卑怯者にいい顔させるかって」
「はぁ...」
上原はため息ついて頭を叩いて気絶させた
「俺はキハラに仮があんだよ、初めて倒して冒険ランクを上げた仮がな!」
「何!?」
「俺とお前らじゃぁ!全然レベルが違うんだよぉぉぉ!!!」
上原は容赦無く叩き潰し密猟者全員を捩じ伏せた
「俺と戦うとこうなるんだよ、ワハハハハハハ!!!あ!リーナの場所聞くの忘れてた」
そして少し遅れて二人の女冒険者がやってくる
「リーナ!大丈夫?」
「怪我とかない?」
「大丈夫よ、それより」
上原はリーナに俺を言われると思い、腕を広げて構えた
「キハラさん!キハラさん!怪我はない?」
「心配すんな...こんな屁でもない」
「ごめんなさい!こんな事に巻き込んで、ごめんなさい!」
「気にすんな、ああいう悪い奴は許せないだけだ」
上原は両腕を大きく広げて固まっている
ナラリアエリア、夕焼けの商店街で上原はキハラに心の中で不満を言う
(クソガァ!せっかく恩を返してやったのに、あいつ、リーナといい雰囲気になりやがって)
暇つぶしに雑貨屋に行くと
「急いで!早く!」
「どわぁ!」
「どこ歩いてんの!バカ!」
二人組の女にぶつかり、するといきなり頭痛に走った、三人に頭を押さえ込む
「何よ!?この頭痛...」
「あの男...何をしでかしたの!」
「それはこっちのセリフだぜ!新手の当たり屋かよ」
「アンタも、そうだ!このバカに付き合ってられない!早く行かないと」
「おい!」
「持ってよぉぉ!!!」
「くっそぉ!あのアマ!覚えていろよ!」
その時!上原の脳裏にある光景が思い浮かぶ
「この女共!?生徒会長の田辺優佳と学校の裏路地で俺と青姦していた三島美香!」
上原は鳥肌たった
「いやいやそんな事があるのか!イヤ待てよ?なら俺をボコしたあの冴えない山田太郎もこの世界にいるのか?」
真相を確かめるべく上原は後を追いかける事にした
「それより、なんか約束したような記憶が...」
ムーリクエリア 午後五時 噴水エリア
「あのー銀髪の上原、来ないね」
「言うな」
そこには涼しい風と空虚な空気が漂う
「ローブさん!俺、ローブさんの事尊敬しています」
「そう、いつもそんなキリトであってくれ」
「どう言う意味ですか?」
「聞くな」
「分かりました」
上原は追いかけるといつの間にかあのお二人組の女は消えていた
「チキショー!見失ったか」
そう思うと諦めて帰る事にした、そして夜が明けると銀を稼ぎに、マジックトレインでアドベンチャーステーションに降りてギルドに向かう、クエストボードを覗いているとある噂が上原の耳に入った、そしてそこにはキハラが椅子に座って情報冊子を読んでいた
「なあ?知ってるか?」
「ナラリア最強のライアンさん上原とキハラを探してるらしいよ」
「何でだ?」
「最近、この街に引っ越してドラゴン倒したり、密猟者を追っ払ったり活躍してるじゃん」
「別にライアンさんが勝手にナラリア最強を名乗ってるだけっしょ」
「バカ!やめろ!そんな事言うとシメられるぞ!」
上原はクエストボードをある程度見ていると大した依頼はなくて受注するのやめた
「ちっ!ロクなクエストがない、やーめた」
引き返して何処か適当な道を歩いていると、不穏な足音が聞こえた、そしてガラの悪い男は大人数で上原の前に立ち塞がった
「テメェが上原か」
「なんだ?テメェは?」
「テメェとはなんだ!」
「まあ、落ち着けや」
「...」
「最近テメェらが活躍ばかりしてるから調子に乗っているからシメて挨拶しようとな」
「ほう!そんで」
「俺たちナラリアエリア以外で活躍するのは問題ない、でもよぉナラリア最強のギルドである『ライアンバロっサム』を差し置いて活躍するのはちょっと図々しいんじゃないの?」
「ライアンバロっサム?そんな弱小ギルド知らないな」
「ほう、新参者の癖に言うじゃないか、いいかよく聞け、この街で生きていきたいなら、一週間、三百銀用意しろ」
「金さえ払えば別に偉そうにしてもいいけどよぉ、新参者にそんな事をされるとうちらのギルドとしてのプライドが傷付くんだわ」
(何言ってんだコイツ)
「えぇ!どうなんだ!金払うのかここでのされたのか!決めろ!」
(相手は八人、喧嘩で勝てるどうか分からないな)
上原はどうやって打開するか考える、しかし思いつかなかった
「おいおいおい!タイマンで勝負できない男がなんか言ってらぁ!」
「なんだとぉごら!」
「一人じゃぁ何にも出来ないカスの集まり、それがライアンブリ!ッサムか?」
あえてイントネーションをおかしくしてチーム名をバカにする上原
「貴様...」
「おいこれでも半分なんだぜ?上原」
「知ってるか?ギルドは三十人まで入れるんだぜ?そして今頃、お前の相棒は」
「何!?テメェら!」
上原は殴りかかった、だが多勢に無勢、上原は何も出来ず一方的にボコボコにされていく
そしてキハラも
「はぁはぁ...しぶとい野郎だな...キハラの奴」
「おい!キハラ!三百銀を用意しろ、一週間代だ、分かったか?」
「誰が...貴様なんかに...」
「なんだと!?徹底的にやらないとわからないのか!」
「待てぇ!コイツはもう立てない!向こうが心配だ」
「おう!テメェいつまで寝てんだ!起きろや!」
「いってぇ...」
キハラは身体中あざだらけだった、ただ目を薄くして去っていくライアンブロッサムのメンバーを睨むだけだった
「お前ら...勝ったつもりかよ」
そしてキハラは気絶した
上原はライアンブロッサムの八人のメンバーをボロボロになりながら何とか退けた
「はぁはぁ...雑魚の癖に一丁前に数だけ揃えやがってクソが...」
「よお!上原、よくもギルメンをいじめてくれたな」
そこにライアンブロッサムのギルドリーダー、ライアン・メイザーが現れた
「テメェ!キハラの野郎はどうした?」
「のしてやった!もう動けないか?」
ライアンは持っていた鉄の棒で上原の頭部を叩きつける、そして地面に倒れて睨みながらライアンに怒りの表情をする
「クソガァ...」
ライアンブロッサムの大群はのされた上原を見て何処か去っていった
キハラはポーション片手に持ちながら飲んでギルド近くの喫茶店で鋭い眼光でイラついてる、そして偶然上原もやって来た
「キハラちゃん!」
「あん!」
「おめぇも随分不細工な顔になったな、元々だけど」
「お前、どうしたの?その髪型に髪色」
「ん?俺は今度から真面目で誠実な冒険者になろうと思ってな」
「何?」
「ああいう数でイキってるギルドは逆らわない方がいい」
「それじゃぁお前...」
「そう、俺は今日からいい子ちゃんになったんだ、俺の拳は誰かのため弱者のために振るう正義のヒーローだ」
「なんで」
「見て!この装備!いかにも真面目で誠実な冒険者って感じの雰囲気だろ?」
「上原...」
キハラが少し見損なったような表情をしていた
「お前もイキがってないで素直になれよ!怪我ばっしてっとリーナに心配されるよ、そんじゃぁねぇ」
「上原!テメェ!何考えてんだよ!悔しくないのか?」
「全然!」
「お前ってその程度だったのかよ!ドラゴン倒した時も、密猟者追っ払った時も知恵を武器にして戦っていたじゃないか!」
「もう!真面目で堅物なんだからキハラちゃんは」
「う...」
「いいか?お前にいい言葉がある」
「なんだ」
「強いものには従えって事だ」
「てめぇ!」
キハラは上原の胸ぐら掴んで怒りをぶつけようとしたが堪えた
「テメェには本当の意味で失望した...じゃあな」
「そう」
上原はギルドに向かって簡単そうなクエストを受注しようと思った
「えぇぇ!上原くん!どうしたの?その髪型と髪色!」
受付嬢が驚きを隠せない
「いやぁ!ちょっと調子になっていた所を喧嘩の強い人に警告受けてね、真面目で誠実な冒険者になろうかっと思ったんよ」
「うん!そっちの方が好みかも!」
「え!?そう!あはは」
キハラそんな腑抜けた上原の会話が我慢出来なかった
(本当にショックだぜ上原...アーマードドラゴンを倒した時も密猟者追っ払った時も、お前の優れた知恵は尊敬していたのに、情け無いぜ)
キハラは商店街の道を歩いていると
「ん?」
「お!?キハラの雑魚じゃないか!」
「おい!テメェ!この髪型やめろって言ったよな?えぇ!」
「うるせぇな...」
「何!?」
「有名なギルドでふんぞり返って連んでる雑魚の癖に偉そうよ...威張ってんじゃねぇよ!」
キハラはいきなりパンチを繰り出した、そして
ここは人が少ない住宅街、ギルド、ライアンブロッサムが根城にしている場所だ、酒やタバコの臭いが充満しながらトランプでゲームをしていた時、いきなりドアが開いた
「ライアンさん...」
「どうした!?この顔!誰にやられた!?」
「キハラの野郎が...う...」
そして倒れた
「何!?キハラの奴...懲りてないのか!人数集めろ!すぐに行くぞ!」
そしてライアンブロッサムの集団が商店街を真ん中を堂々と歩く、そこに上原が女をナンパして見事に玉砕していた場面を目撃する
「よぉ!上原!」
「ライアンさん、うぃーす!皆さんお揃いで何処に行くんですか?」
「ちょっと、キハラの野郎をシメに行く所だ、おめぇも来るか?」
「いやぁ!もう謙虚に生きてるんで遠慮します!」
「そうか、いい心がけだな」
「所で例の金なんだけどぉもう少し待って下さいっス」
「う...まあお前が大人しくしていれば減額してやってもいい」
「本当っスか!?」
「なんか気持ち悪いな」
「いってらっしゃい!」
上原は満面の笑みで誤魔化す
「あんたこういう性格だから女に振られるんだよ」
「バカねぇ!」
ナンパされた女は上原の態度を見てバカにして煽る、すると上原はキレた
「うるせぇ!(あいつら...あの人数でキハラを潰すだと、大人数で囲って恥ずかしくないのかよ)」
ナラリアエリアにはやって来たローブとキハラは銀髪の上原を探していた
「あの銀髪だ、銀髪の奴を探すんだ」
「はい!今日があいつの命日っスね」
上原は髪色髪型を変えていたのでローブとキリトにバレずに堂々と目の前に歩いていてもバレなかった
「クソ!これだけ探しても上原が見つからないだとぉ!」
「アイツ問題児から警察のお世話になったりして捕まったとか?」
「それか、逃げたか、ワハハハハハハ!!!」
「うるさい!」
「へい...」
近所の野次馬に怒られた、そして陽が落ちる
「アイツもしかして本当に捕まったのかなぁ」
「分からない」
暗い夜道の中で歩き続ける
キハラとリーナは喫茶店でキハラの怪我の抱擁するリーナ
「この時に上原がいてくれたら...」
「リーナ!俺の前で上原の名を口にするな!あんな腰抜けなんか!あんな腰抜けなんかに...」
二言目には哀愁漂う感じだった
「キハラさん」
上原は今日も受付嬢に挨拶をして他愛のない会話をする
「やあ!受付嬢さん!」
「あ!上原さん、こんにちは、あの噂知ってますか?」
「どんな噂だ?」
何故か不穏な感じがする
「あのキハラさんが何者かの集団に暴行を受けたんだって」
「何!?(アイツら)」
「二度と冒険が出来ないように長時間による暴行だったらしいわ」
上原は少し考えるとある事を言い出す
「なあ、ギルドってあります?」
「ギルド...ですか?加入でもするんですか?」
「いや、ちょっとね、一つ聞いていいか?」
「何でしょう」
「もし、ギルドが不祥事をやらかした場合はどうなるんだ」
「警告が出て、それでも聞かない場合は強制的に解散する事になります」
「そうか、ちょうどギルドに加入していろんな人と交流したいなって思ってね、ルールとか細かい詳細をね、あはは」
「そうですか、お決まりになりましたら、また声をかけてください」
「へーい」
「待って!あなた、最近顔に傷が増えています、どうしたんですか?」
上原は少し動揺した
「なんでもないって!少しレベルアップして無茶しただけだって!」
「そうですか、無理なさらないでくださいね」
「おう」
ライアンブロッサムの根城
「何!?ミーガンとマルタが何者に襲われただと!?」
「はい...」
「何が起こってる、最近メンバーが次々と行方不明になったり大怪我したり」
「キハラの野郎ですかね?」
「長時間あんだけボコボコにしたんだ!心も折れているはずだ」
「そんじゃぁ、もしかして上原!」
「アイツはもう謙虚に生きてる、最近目立った噂はない」
すると、ドアがいきなり吹き飛んでメンバーの顔に当たった
「キハラ!やっぱ貴様がメンバーを追いやったな!」
そして長時間、何度も殴られ蹴られて水溜りに倒れた
「何、考えてんだよ!」
「話がわかんねぇのか!」
「はぁはぁ...効かないな...」
「しゃぁねぇ...おい!コイツを押さえろ!」
メンバー二人はキハラの腕を押さえ
「何をする気だ!おい!やめろ!」
「二度と逆らわないようにこうするんだよ!」
「ウギャァァァァァァ!!!」
キハラの悲鳴が轟く
上原が商店街を歩いているとライアンブロッサムのメンバーに絡まれる
「おい!いつになったら三百銀を払うんだよ!えぇ!」
「いやぁ!諸々申し訳ない、いいクエストがなくて報酬の銀がなかなか集まらなくて」
「てめぇ、いつまでもそのニコニコが通じると思うよ!分かったかぁ!」
「あはは」
「いい加減にしないとキハラみたいに腕へし折るぞ!」
「何!?」
上原の目つきが少し鋭くなった
「あの時のライアンさんマジで怖かったぜぇ」
「オメェもこうなりたくないなら、銀を持って来いや!」
(クソガァ!あのバカ!無茶しやがって)
そしてライアンブロッサムのメンバーは上原から別れた後、根城にしている場所に戻る
「アイツ!払う気ないんじゃない?」
「だったら腕をへし折ればいい」
そして扉を開いて中に入って挨拶をする
「うぃーす!ライアンさん」
「おう、お前ら」
「一人ですか?」
「ああ、最近集まり悪くないか?」
「そういえば、そうですね」
集まった少数のメンバーは違和感について話し合う
歓楽街、あるライアンブロッサムのメンバーが一人で娼婦と遊び終わった時
「いやぁ!あの女、すんごいサービス良かったな!あのディープキスが癖になりそう、ひひっ!」
スッキリした表情帰ろうとすると、影から何者かがポーションの空瓶を投げつけた
「誰だぁ!」
「こんばんは」
「なんだ、上原かよ、何やってんだ、こんな所で」
「テメェを待ってたんだよ」
「なんだと!?」
上原はカツラを取って元の髪型に戻る
「ふん!」
「てんめぇ!その髪型!その髪色!」
「テメェらはキハラの腕を折ったんだってな...」
上原は威光のある眼つきで睨みながら低音の声で喋る
「許せないな...」
「ま!待てよ!」
「うるせぇ!キハラの受けた痛みを兆倍にして返してやる!」
上原はいきなり胸ぐらを掴み、そこから容赦無く暴行をやり続ける
「野郎!死ねぇ!」
「う!ぎゃぁ!」
「そんな声で痛がってんじゃねぇ!」
キレた上原は目には周囲を圧倒する威圧感が放たれていた
「ふん!ボケが!」
翌朝、ライアンブロッサムの根城
「何!?メンバーが全員、原因不明な行方不明になったり怪我で自宅で療養中だと!?」
メンバーからお便りに手紙が届いた、その手紙には犯人が分からなくて書かれてなく、暗い夜道にいきなり襲われたとの事らしい
「一体!誰が!」
ライアンはいつものいる場所に誰かが居ると思い、走って扉を開くと
「テメェは上原!」
「へへ!遅いじゃないか、ライアンちゃんよ」
「そうか、メンバーが原因不明になったり謎の怪我になったりするのはテメェが原因か」
「御名答!この間は群れた五人をボッコボコにするために変装マスクとカツラを買ったんだよ!」
「アイツらの事か」
「この変装マスク、高かったんだぜ、せっかくドラゴン倒した銀を全部注ぎ込んよぉ、それを...それを!俺の生活費を返せぇ!バッキャロォォォ!!!」
「言いたいことはそれだけか?ならテメェの生活をたった今終わらせてやる!」
「上等だぁ!表出ろ!」
「ほう!ナラリアエリア最強と言われた俺とタイマンやろうとってか、いいだろう、来いよ」
上原はニヤけながら背中を向けたライアンにドロップキックを繰り出した、ライアンは少し反応するが避ける事は出来なかった、見事にライアンは吹き飛んで顔を壁にぶつける
「貴様ぁ!卑怯者のクズがぁ!」
「えぇ!何?もう一回言ってん!」
ライアンは怒りで身体中をプルプル震えながら拳を握り締める
「オラァ!立てや!お前は今まで数ある冒険者をそうやって潰して来たんだろ?今の蹴りはキハラの分だ、これからは正々堂々とタイマンしてやるよ」
「数集めてギルドのリーダーをやってた訳じゃないんだよ!」
ライアンは拳を放つ、そしてその拳は、ライアンは見ると
「へへ!」
「うっ!」
「ニチャァ」
「あぁぁぁぁ!!!」
「スキル発動!シールド入り縦長バックパックガード」
ライアンはすかさず腫れた拳を押さえる
「テメェ!どこまで汚いんだ!」
「俺の好きな言葉を教えてやる、勝てば官軍負ければ賊軍なんだよ!」
「何!?」
上原はシールド入り縦長バックパックを振り回しライアンを容赦無くボコボコにする、ライアンの悲鳴が響き渡る
キハラは左腕を包帯を巻いてゆっくりと歩き、ライアンブロッサムの根城に行く
「ああいう奴は野放しにしてはいけない、多くの冒険者がアイツらによって引退を追い込まれた、俺の正義感がこんなボロボロの身体を支えてやがる、ったく...我ながらイヤな性分だぜ」
キハラはライアンがいつもいる部屋の扉を思い切り開ける
「ライアン!えぇ?!
そこにはあざだらけのライアンが倒れていた
「よぉ、キハラ、遅いじゃないか」
「上原!これ、お前がやったのか?」
「鈍いな、俺が倒したんだよ、コイツらを」
「上原!」
キハラは少し嬉しそうな表情をする
「凄い顔だな...」
「今でも腸が煮え返るなら好きなだけで殴っていいぞ」
「いや...幾ら怒ってもそこまで...」
「ちぇっ!苦労して倒したのに」
「それより、ライアンブロッサムのメンバーはどうした?」
「一人ずつ潰してやった」
「えぇ?!どうやって!」
「ドラゴン倒した時と同じ、俺は従順、お前がヘイトになる、陰で俺が少しずつライアンブロッサムのメンバーを消していく、この完璧な立ち回り、計画!だっはっはっはっは!!!」
「ちょっ!待て!最初からお前の思惑通りに動いてた訳か」
「そ の と お り」
間合いをおいて答える
「全く大した悪党だなお前はよぉ」
「オメェの頭の硬さに負けるがな」
「テメェのうんこ臭い頭と一緒にすんじゃねぇ」
「上等じゃねぇか、このウイングリーゼントヘッド」
「お!?やるか?卑怯者」
「ああ!邪魔者は消えたし、どっちが最強の冒険者になれるか勝負するか?」
「テメェこそ、冒険者やめんじゃねぇぞ?」
「ふふっ」
「へへっ」
二人は笑い合う
そして数日が経ち、ムーリクエリアで夕方の商店街、上原、キハラ、リーナは三人で歩きながらあの出来事について談笑する
「ったく、とんでもない奴だぜ」
「お!ここはなんだ?」
「ここは道場やな、多くの武道科が修行する場所だ」
「へぇ、入っちゃおっと!」
「おい!」
中では武道家達が気合の声で素振りしたり技の鍛錬に精を出していた
「お!?新参者かって!えぇぇぇ!!!」
そこにはローブとキリトが鍛錬していた、何故かローブは上原に出会えて泣いていた
「やっと...やっと!会えたぜ(ありがとう!神様仏様)」
「なんだコイツ?」
「あはははははは!!!テメェからやってくるといい度胸だな!」
上原、キハラ、リーナは頭の上にはてなの文字が浮かぶ
「お前、誰だ?」
「てめぇ!覚えてないとか言わせんぞ!このムーリクエリア最強の男向かってこの口の聞き方はぁぁぁ!」
「テメェこそ見学者に向かって何を言ってやがる」
「ざけんなよ、俺はテメェを見学者だと思ってないからな」
立派な顎鬚をした老人がローブの背中を突く、そして振り向くと老人の額に血管が浮き出ていた、察したローブは愛想笑い見学者三人をおもてなしする
「ほ、本日は見学に来ていただいてありがとうございままます」
「別に武道に興味ないし此処に長く居座るつもりはないよ、あぁあ、態度悪い門下生だな、帰ろっと」
「ローブ!君は一週間、床掃除、壁掃除ね」
「しょ...しょんなぁ」
そして泣き崩れるローブ
「そんな...そんな...せっかく会えたのに」
地面を叩くローブ、駆けつけたキリトはローブを慰める
「これも全部上原が悪いから」
「う.....」
そして、真昼のギルドにて
最近、多くの冒険者が集まって数が多くなった、受付嬢は違和感を感じたが依頼を受ける者の手続きで仕事が一杯だ
「最近、冒険者がギルドに集まって来てるね、何が起こったのかしら」
受付嬢は休みの時にキハラに声をかける
「ああ、タチの悪いギルドチームがみかじめ料として冒険者達から銀やら何かを奪っていたんだ、こっそりとな、で、バカでアホの卑怯者の全部倒していったんだ、ったくヒーローと思えないよな」
「まあ!そんな事が」
そして上原はキハラと受付嬢の話を割って入る
「何がバカでアホの卑怯者だよ、イケメンで頭脳派で誰よりも頼れるヒーローだろ?」
「大したヒーローだよ!ったく」
ライアンブロッサムが解散した噂は広まりギルドには活気が溢れていた、多くの冒険者が復帰して仲間や出会いを追い求めてた
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