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本編

3 彼女の魔力が気持ちよすぎる2【side ルー】

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媚薬のように甘く香る魔力に体が無意識に反応する。
このままだと酔ってしまいそうで、まずい。
状況を確認しようと彼女の手を取り、目覚めを促すためにそっと僕自身の魔力を流し込んだ。

大神官には言わなかったけど、僕は回復系の魔法はからっきしだめで、浄化とか解毒とか全くできない。つまり魔力を流して覚醒を促すくらいしかできない。

流した魔力に反応したのか、アナスタシア嬢から「んっ、、、」と甘い声が返る。

どくん、と血液が沸騰したような気がした。

彼女が持つ魅了の魔力が無意識に漏れているのか、それとも別人の魔力が作用しているのかはわからないけれど、無性にアナスタシア嬢のことが欲しくなる。

恋愛とかそういうんじゃなくて、ぶっちゃけてしまうと、肉欲の対象として。欲望のはけ口として。普段は理性の下に隠れている獣のような欲が、頭をもたげる。

誘うような彼女の魔力を受けて、下半身に熱が集まってきているのを感じた。

やばい。これはちょっとやばすぎる。
本能的に彼女を犯したい衝動に駆られる。

彼女の魔力に自分の魔力が惹かれているのかもしれない。

乱暴に服を脱がしてその豊かな胸を揉みしだきたいという思いが頭をかすめたが、理性で押さえつける。それでもがまんできずにアナスタシア嬢にキスをした。

はじめは軽く、それから彼女の唇を舌で強引にこじ開ける。

ふたたび「ん、、」と声が漏れるが、目は覚めない。それをいいことに彼女の咥内を舌で犯す。

(これは・・・たまらない・・やばすぎ)

甘い、甘い、魔力にくらくらする。完全に勃っているな、これは。

貪るようにキスした後、彼女を目覚めさせるためにもう一度、魔力を流し込む。

目覚めさせるという大義名分のもと、欲望の赴くまま、何度もキスを続け魔力を流す。本当はもっとやらしいこともしたいけど、今はさすがにがまんする。キスだけでも十分すぎる快楽が得られた。

しばらくして、ゆっくりと目を覚ました少女と目が合った。

意識があると、はっきりと違いがわかる。アナスタシア嬢の姿かたちだけど、纏う魔力は全く違う、少女。

うれしくなって、少し笑って、彼女にキスをした。

彼女のかたちなんて、知らない。僕はもっと彼女の魔力を感じたくて、続きをしたくなって、ベッドの上に乗り上げる。ぎしり、という音がした。

きれいな琥珀の瞳にうっとりとしながら彼女の顔を手で固定し何度もキスし、少し開いた口に強引に舌を差し込んだ。

くちゅ、くちゅ・・・。

部屋に響く音は、そのまま僕の脳内で快感に変換されていく。気持ちよくて死にそう。
もっと欲しくなった僕は、そのまま、ぬるりと舌を絡めた。

「んん、、、ふ、、」

(うわ、声までかわいいなんて反則!)

先に好意を持ってしまったから声も好みに思えるのかもしれないけど。
そもそも喘ぎ声しか聞いてないんだけど。それでも、すごくドストライクの声で。

もっと欲しくなり、ひたすら彼女の咥内を犯す。

本当に彼女の魔力は媚薬みたいで、甘やかで、ただひたすらに彼女を犯すことだけ考えた。
気持ちよくしてあげたいし、気持ちよくなりたい。もっと喘がして、かわいい声を聞きたい。

ぴちゃ、ぴちゃ、という音を聞きながら、僕は彼女の中に魔力を流し続けた。
これだけ魔力の相性がいいなら、僕の魔力が彼女を気持ちよくさせるんじゃないかと思って。

相手に魔力を与える行為は、流された相手に快感をもたらす。
彼女がこらえきれずに声を漏らすたびに、僕はいっそう舌を絡め、唾液を流し、魔力を与え続けた。


ひたすらディープなキスをしているうちに、少し冷静になった僕は、彼女を自分のものにするために動こうと決心した。

理屈じゃなくて、彼女が欲しかったから。正確に言うと、彼女の魔力がたまらなく欲しい。このまま誰も見えない場所に閉じ込めて、おかしくなるくらいぐちゃぐちゃに気持ちよくしてあげたい。そして気持ちよさに高まった魔力を僕が貪りつくしたい。

(そのためには、彼女に好かれないと)

うん、まずは彼女に説明しよう。わざと軽い感じで、怖がらせないように話しかける。

「ようこそ、異世界のオヒメサマ。自分の状況ってどこまで理解できているのか教えてもらえないかな?」

ぽかんと僕を見る彼女は、無垢で、無防備で。ほんとうに何も知らないお姫様みたいだった。

自分が違う世界にいることもわかっていなかったみたい。無理やり召喚された人間なんてはじめて見たからもしやと思ったけど、全くわからないまま引き込まれたようだ。今までと別の肉体に入っていることすらわかっていなかった。

正直、突然召喚されて別人の身体に入っています、なんて説明を信じてもらえるとは思っていなかったけれど、なぜか彼女(コトネと名乗った。ふしぎな響きだ)、はすんなりと納得してくれた。

恐ろしいほど魅惑的な魔力を滲ませた彼女は、その香しい気配を隠そうともしない。

「僕はルー・レイスティア、魔術師で、きっと君の味方だと思うよ。」

知らない世界にひとりぼっちでやってきた彼女に信頼してもらえるように、欲しがるであろう優しい言葉をかけてあげる。僕のこと好きになってくれないかな。

ああ、もっともっと、犯したい。

彼女を見ていると、ぞわぞわする。早く手に入れて、閉じ込めて、自分のことだけを見るように、僕の思い通りにふるまうように調教したい。

そうすればきっと、僕の心は満たされるに違いない。
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