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11月 質の悪い奴ら
17 タチの悪い奴7
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授業時間の合間の廊下は行き交うご学友が大勢いるが、俺と相川君が話をしていても別段、特別なものには見えない良い環境だ。
「実は、結城さんにいろいろやられているんだよ。この間は、シャーペンを折られてペンケースに入っていたし、紅白帽もなくなったし……数えたらきりがない……」
ああ?
これ……
いじめじゃねえか?
大勢で一人をってのが定番だけど、小勢で一人ってのもいじめだよな?
「相川君、それ、ダメだ。ちょっと来て」
俺は相川君の手を取ってクラスへと入り、
「みんな聞いて! 相川君の三角定規、紅白帽、シャーペン壊した人出てきて! これは犯罪だよ。許されていい物じゃない! ふざけんな!!」
あ、やば、俺、ヒートアップしてきちまった。身体でっかいから恫喝臭くなってねえか?
静まり返る教室、俺を凝視するご学友……
「実は、結城さんにいろいろやられているんだよ。この間は、シャーペンを折られてペンケースに入っていたし、紅白帽もなくなったし……数えたらきりがない……」
ああ?
これ……
いじめじゃねえか?
大勢で一人をってのが定番だけど、小勢で一人ってのもいじめだよな?
「相川君、それ、ダメだ。ちょっと来て」
俺は相川君の手を取ってクラスへと入り、
「みんな聞いて! 相川君の三角定規、紅白帽、シャーペン壊した人出てきて! これは犯罪だよ。許されていい物じゃない! ふざけんな!!」
あ、やば、俺、ヒートアップしてきちまった。身体でっかいから恫喝臭くなってねえか?
静まり返る教室、俺を凝視するご学友……
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