あなたは誰かのヒロイン

一人の孤独

自分で言うのもおかしいですが、

「私には友達がたくさんいます」

でも、孤独を感じてしまう。

学校でも毎日友達に囲まれているし、違うクラスにも友達が多い。
だけど、私はみんなに嫌われているんじゃないかと思ってしまう。

私は昔からそうだった。
一人になるのが怖くて友達をたくさんつくっていた。

誰もが友達で親友のような人はいなかった。

全てが広くて浅い関係。

敵をつくらないようにしていた。

だけど、いろいろな友達のグループにいた私は遊ぼうと誘われた日が重なると誰も傷つかないように上手いように誤魔化してきた。

それが嫌でみんなを仲良くさせようと友達と友達をあわせたりしていた。

でも、友達同士が仲良くなって私がいない場所で遊ぶようになった。

私がしたことだから後悔はない。
なのに友達を盗られたみたいで悲しかった。

そしていつの間にか私はどのグループからも誘われない人になり、

「一人になってしまった」

八方美人になりたいわけじゃない……。
全員にいい顔をしたいわけじゃない……。

ただ、私をわかってくれる友達がほしかった。

たった一人でいいから本当に親友と呼べる友達がほしかった。



でも、一人になったからこそ気づくことがある。

本当に私を友達だと思ってくれていた子は私と仲良くしてくれる。

私には幼なじみがいた。

いつもそばにいるのが当たり前で大切さに気がついていなかった。

だけど、みんなが離れていってやっと幼なじみの大切さに気がついた。

幼なじみは私からみんなが離れていってもずっとそばにいて仲良くしてくれた。

ある意味、私はずっと一人じゃなかった。

幼なじみのその子はずっと昔から、

「私の親友だった」