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第43話 二人の想い
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「粗茶ですが」そう言って秋奈は氷を2つほど入れながら麦茶を差し出す。
「ああ、ありがとう。それにしても面白そうなモンがいっぱいあんだな。この猿なかなか可愛いじゃねえか」明は手に取った人形をまじまじと見つめている。
「ああそれ。いいでしょ~。『モンチッチ』って言うの」
私のという意味の『モン』と小さくて可愛いものという意味の『プチ』を合わせた言葉に名を由来するこの人形は、その赤ん坊のような風貌から女性と子供に大人気であった。
「こっちのは何て言うんだ?」
「それは『キャベツ人形』。ついでにこっちのは『こえだちゃん』と『みきちゃん』って言うんだよ」
アメリカ発祥のキャベツ畑から子供が生まれるということをモチーフにした人形と、木の形をした家のテッペンを押すと、葉っぱの屋根が開いて部屋が出現し、横に付いているダイヤルを回すとエレベーターが上下するというおもちゃは昭和末期の流行りものであった。
「男には分かんねえ物だな。おっ、『ドンジャラ』じゃねえか。こっちは『モーラー』だな。これなら俺でも知ってるぜ」
これらは牌に漫画やアニメのキャラクターをあしらった、ドラえもんが書かれているものが有名な麻雀と、テグスを引っ張ると生き物のように動かせるという細長いモールであった。
秋奈の部屋には他にも、本体に一つだけある大きなボタンを押すといつでもどこでも延々と笑い声が再生され、夜中に間違って踏むと非常に不気味であるという『笑い袋』。
ボールをぶつけ合う音から、カチカチボールとも呼ばれ、女の子に見せられないギャグにも使える『アメリカン・クラッカー』があった。
「明くんはどんなおもちゃ持ってるの?」
「俺か。自慢できるようなものはないけど、『ゲイラカイト』とか、『ローラースルーGOGO』とかかな」
「他には?もっと聞きたい!」秋奈は相変わらずテンションが高めだ。
「まあ、いろいろあるんだけど、ガキの頃によく遊んだのは『トミカ』とか『チョロQ』とかかな。どっちもそんなに一杯ある訳じゃないんなんだけどな。あとは『キン消し』とか『タマゴラス』だな。それならいっぱい持ってるぜ」
「男の子って皆キン消し持ってるよね。ほんと闘うの好きなんだから」
「それが雄の本能ってもんよ。それより、これだけあったら結構遊べるよな。欲しい物とかあんのかよ」明は今、思いついたかのように聞いてみた。
「欲しい物か~。先月の13日に発売されたゲームなんだけど『スーパーマリオブラザーズ』って言って、めちゃくちゃ流行ってるんだって。それをやってみたいかも。明くんは?」
「へえ~そんなゲームがあるのか。知らなかった。秋奈は情報通なんだな。俺は『ゲーム&ウォッチ』かな」
これは携帯ゲーム機の草分け的存在であり、国内で1287万個売り上げ、社会現象にもなったものである。この商品は当時の男子の憧れでもあった。
「最近、いろんなものが出て来て凄いよね。1981年に窓際のトットちゃんがベストセラーになって、82年に笑っていいともが始まって、83年に東京ディズニーランドが開園になって、84年にドラゴンボールが連載開始して」
「そうだな。俺は特に『俺たちひょうきん族』が好きで毎週見てるよ。日本はずっとこの調子で行くんだろうよ。『まさか』景気が悪くなるなんてことはないだろうし、ずっと上り調子のままなんだろうな」
この年、1985年より少し後、日本経済はかつてないほどの好調となる。
『バブル景気』と呼ばれ、プラザ合意によるドル高の是正に対し、日銀から銀行への貸し出し金利である『公定歩合』を5%から2.5%まで段階的に引き下げたことで起こった1986年12月から1991年2月まで51ヶ月間続いた好景気。
1000万円の土地を担保に2000万円を借り、その金で新たに土地を買うという、『土地転がし』が流行したりもした。その真っ只中で、国民の誰もがその好景気の継続を信じて疑わなかった。
『いざなぎ景気』と呼ばれ、政府が補正予算で戦後初となる建設国債を発行したことで建設需要が拡大し1965年11月から1970年7月まで57ヶ月間続いた好景気や、『いざなみ景気』と呼ばれ、北米の好調な需要により、輸出関連産業を中心に多くの企業が過去最高の売上高と利益を記録した2002年2月から2008年2月までの73ヶ月間続いた好景気などあったものの、この『バブル景気』は、間違いなく戦後最大の好景気であったと言える。その後サラリーマンの平均給与がおよそ半分になり、長きに渡って不景気が訪れることなど、思いもよらぬことなのであろう。
土地転がしで多額の利益を享受し、一万円札を振って見せないとタクシーは止まらない。ディスコで踊り狂い、ご飯を奢ってもらうだけの『メッシーくん』や、車で送ってもらうだけの『アッシーくん』なんて酷い呼び名を付けたりもした。そんな『バカみたい』な時代が昭和の終わりに確かに存在していた。まだ社会が暖かかった頃の、一夜の幻のような時であった。
一息ついた後、秋奈は何だか痺れを切らしたように話し始める。
「ねえ、泊って行かない?」
「えっ!?」少し遊びに来たつもりの明にとって、この発言は完全に予想外であった。
「いや、あの、その、マジで?」歴戦の勝者も、女性の前ではたじたじである。
「別に嫌ならいいんだけど」秋奈は口を尖らせて拗ねたように言った。
「嫌ってことはねえよ。けど、あまりにもいきなりだったもんで――」
はっきりした態度の秋奈に対し、明の態度はどこか煮え切らないものであった。
「どうすんの?男ばっか倒してても、つまんないんじゃない?」
「それもそうだな。よし、分かった。俺も男だ、腹括るぜ」
明はやっと決心がついたのか、自らを奮い立たせるように、大きな声で返答する。
「そう――じゃあ。これで決まりね」秋奈は落ち着いた感じでそう言い放った。
「では、さっそく」明はそう言って秋奈の肩に手を掛ける。
「待って、せっつかないでよ。お風呂に入って来るんだから。テレビでも見といて」
秋奈は本気で少し怒りそうになりながら、明の背中を押して画面の前に座らせた。
20分ほど待つと、フワっと良い香りをさせながら秋奈が風呂から出て来た。
“長い風呂だったな”そう言いたかったが、これを言ってはいけないことくらいは、勘の鈍い明にでも分かった。
「ちょっと借りるぞ」昭和の男は無骨で、愛想がない。
そう言われても仕方がないと思えるような言い方であった。湯船に浸かって心を落ち着かせようとするが、平常心など保てる訳がない。期待と不安が半々。
『こういう時』は誰でも、そんな思いなのであろう。明が風呂から上がると秋奈はバスタオルを巻いて、ベットに腰かけて待っていた。隣に座って髪を撫で、少し息を吐き出した後、軽くキスをした。頭の中を真っ白にさせながら、ゆっくりとバスタオルを取ってみる。
「おわっ、びっくりした。何だよ、その色」
明は驚いて、だいぶ上ずった声を出す。
「え~。だって勝負下着は赤って聞いたんだもん」
秋奈は膨れて小さな子供のように答えた。
「そういうもんなのか?それって誰に聞いたんだよ?」
明は勢いづいて話し始める。
「タバコ屋のお姉さんに――」
それに対して秋奈は自信なさげに最低限の返答だけする。
「タバコ屋のって、あのじゃりン子のチエミさんだろ?」
明はどことなく不満げに話す。
「でもあの人、花の女子大生だよ。凄くない?オシャレに関してはウチらじゃ逆立ちしたって勝てっこないよ」秋奈はここぞとばかりに反論する。
「まあいいや。今からは、ふざけないようにちゃんとするよ」
明は急に改まって、紳士的に振る舞う。
「うん。優しくね」秋奈は乙女な感じで、一言だけ念を押すように言った。
「ああ、イタリアの種馬ばりにキメてやるぜ」明は自信満々に答えた。
「もう~何それ~。どこからそんな自信が湧いて来るんだか」
秋奈は軽く揶揄うような、嬉しそうな調子で言った。
それから、その夜は二人にとって『忘れられない夜』になった。
「ああ、ありがとう。それにしても面白そうなモンがいっぱいあんだな。この猿なかなか可愛いじゃねえか」明は手に取った人形をまじまじと見つめている。
「ああそれ。いいでしょ~。『モンチッチ』って言うの」
私のという意味の『モン』と小さくて可愛いものという意味の『プチ』を合わせた言葉に名を由来するこの人形は、その赤ん坊のような風貌から女性と子供に大人気であった。
「こっちのは何て言うんだ?」
「それは『キャベツ人形』。ついでにこっちのは『こえだちゃん』と『みきちゃん』って言うんだよ」
アメリカ発祥のキャベツ畑から子供が生まれるということをモチーフにした人形と、木の形をした家のテッペンを押すと、葉っぱの屋根が開いて部屋が出現し、横に付いているダイヤルを回すとエレベーターが上下するというおもちゃは昭和末期の流行りものであった。
「男には分かんねえ物だな。おっ、『ドンジャラ』じゃねえか。こっちは『モーラー』だな。これなら俺でも知ってるぜ」
これらは牌に漫画やアニメのキャラクターをあしらった、ドラえもんが書かれているものが有名な麻雀と、テグスを引っ張ると生き物のように動かせるという細長いモールであった。
秋奈の部屋には他にも、本体に一つだけある大きなボタンを押すといつでもどこでも延々と笑い声が再生され、夜中に間違って踏むと非常に不気味であるという『笑い袋』。
ボールをぶつけ合う音から、カチカチボールとも呼ばれ、女の子に見せられないギャグにも使える『アメリカン・クラッカー』があった。
「明くんはどんなおもちゃ持ってるの?」
「俺か。自慢できるようなものはないけど、『ゲイラカイト』とか、『ローラースルーGOGO』とかかな」
「他には?もっと聞きたい!」秋奈は相変わらずテンションが高めだ。
「まあ、いろいろあるんだけど、ガキの頃によく遊んだのは『トミカ』とか『チョロQ』とかかな。どっちもそんなに一杯ある訳じゃないんなんだけどな。あとは『キン消し』とか『タマゴラス』だな。それならいっぱい持ってるぜ」
「男の子って皆キン消し持ってるよね。ほんと闘うの好きなんだから」
「それが雄の本能ってもんよ。それより、これだけあったら結構遊べるよな。欲しい物とかあんのかよ」明は今、思いついたかのように聞いてみた。
「欲しい物か~。先月の13日に発売されたゲームなんだけど『スーパーマリオブラザーズ』って言って、めちゃくちゃ流行ってるんだって。それをやってみたいかも。明くんは?」
「へえ~そんなゲームがあるのか。知らなかった。秋奈は情報通なんだな。俺は『ゲーム&ウォッチ』かな」
これは携帯ゲーム機の草分け的存在であり、国内で1287万個売り上げ、社会現象にもなったものである。この商品は当時の男子の憧れでもあった。
「最近、いろんなものが出て来て凄いよね。1981年に窓際のトットちゃんがベストセラーになって、82年に笑っていいともが始まって、83年に東京ディズニーランドが開園になって、84年にドラゴンボールが連載開始して」
「そうだな。俺は特に『俺たちひょうきん族』が好きで毎週見てるよ。日本はずっとこの調子で行くんだろうよ。『まさか』景気が悪くなるなんてことはないだろうし、ずっと上り調子のままなんだろうな」
この年、1985年より少し後、日本経済はかつてないほどの好調となる。
『バブル景気』と呼ばれ、プラザ合意によるドル高の是正に対し、日銀から銀行への貸し出し金利である『公定歩合』を5%から2.5%まで段階的に引き下げたことで起こった1986年12月から1991年2月まで51ヶ月間続いた好景気。
1000万円の土地を担保に2000万円を借り、その金で新たに土地を買うという、『土地転がし』が流行したりもした。その真っ只中で、国民の誰もがその好景気の継続を信じて疑わなかった。
『いざなぎ景気』と呼ばれ、政府が補正予算で戦後初となる建設国債を発行したことで建設需要が拡大し1965年11月から1970年7月まで57ヶ月間続いた好景気や、『いざなみ景気』と呼ばれ、北米の好調な需要により、輸出関連産業を中心に多くの企業が過去最高の売上高と利益を記録した2002年2月から2008年2月までの73ヶ月間続いた好景気などあったものの、この『バブル景気』は、間違いなく戦後最大の好景気であったと言える。その後サラリーマンの平均給与がおよそ半分になり、長きに渡って不景気が訪れることなど、思いもよらぬことなのであろう。
土地転がしで多額の利益を享受し、一万円札を振って見せないとタクシーは止まらない。ディスコで踊り狂い、ご飯を奢ってもらうだけの『メッシーくん』や、車で送ってもらうだけの『アッシーくん』なんて酷い呼び名を付けたりもした。そんな『バカみたい』な時代が昭和の終わりに確かに存在していた。まだ社会が暖かかった頃の、一夜の幻のような時であった。
一息ついた後、秋奈は何だか痺れを切らしたように話し始める。
「ねえ、泊って行かない?」
「えっ!?」少し遊びに来たつもりの明にとって、この発言は完全に予想外であった。
「いや、あの、その、マジで?」歴戦の勝者も、女性の前ではたじたじである。
「別に嫌ならいいんだけど」秋奈は口を尖らせて拗ねたように言った。
「嫌ってことはねえよ。けど、あまりにもいきなりだったもんで――」
はっきりした態度の秋奈に対し、明の態度はどこか煮え切らないものであった。
「どうすんの?男ばっか倒してても、つまんないんじゃない?」
「それもそうだな。よし、分かった。俺も男だ、腹括るぜ」
明はやっと決心がついたのか、自らを奮い立たせるように、大きな声で返答する。
「そう――じゃあ。これで決まりね」秋奈は落ち着いた感じでそう言い放った。
「では、さっそく」明はそう言って秋奈の肩に手を掛ける。
「待って、せっつかないでよ。お風呂に入って来るんだから。テレビでも見といて」
秋奈は本気で少し怒りそうになりながら、明の背中を押して画面の前に座らせた。
20分ほど待つと、フワっと良い香りをさせながら秋奈が風呂から出て来た。
“長い風呂だったな”そう言いたかったが、これを言ってはいけないことくらいは、勘の鈍い明にでも分かった。
「ちょっと借りるぞ」昭和の男は無骨で、愛想がない。
そう言われても仕方がないと思えるような言い方であった。湯船に浸かって心を落ち着かせようとするが、平常心など保てる訳がない。期待と不安が半々。
『こういう時』は誰でも、そんな思いなのであろう。明が風呂から上がると秋奈はバスタオルを巻いて、ベットに腰かけて待っていた。隣に座って髪を撫で、少し息を吐き出した後、軽くキスをした。頭の中を真っ白にさせながら、ゆっくりとバスタオルを取ってみる。
「おわっ、びっくりした。何だよ、その色」
明は驚いて、だいぶ上ずった声を出す。
「え~。だって勝負下着は赤って聞いたんだもん」
秋奈は膨れて小さな子供のように答えた。
「そういうもんなのか?それって誰に聞いたんだよ?」
明は勢いづいて話し始める。
「タバコ屋のお姉さんに――」
それに対して秋奈は自信なさげに最低限の返答だけする。
「タバコ屋のって、あのじゃりン子のチエミさんだろ?」
明はどことなく不満げに話す。
「でもあの人、花の女子大生だよ。凄くない?オシャレに関してはウチらじゃ逆立ちしたって勝てっこないよ」秋奈はここぞとばかりに反論する。
「まあいいや。今からは、ふざけないようにちゃんとするよ」
明は急に改まって、紳士的に振る舞う。
「うん。優しくね」秋奈は乙女な感じで、一言だけ念を押すように言った。
「ああ、イタリアの種馬ばりにキメてやるぜ」明は自信満々に答えた。
「もう~何それ~。どこからそんな自信が湧いて来るんだか」
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