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第72話 レーシャの娘と王様
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「お父さん!魔石わたしもほしい!」
リビングで寛いでいると、娘のエミリアが突然言い出した。
アルトに話を聞いたのだろう。
「エミリアは魔法が普通に使えるだろう?使える人にはいらないものなんだよ」
「ん?何で?使っても良いじゃん!」
「あ~威力が大きいから危ないからね」
「使ってみたい~わたしも~」
珍しく粘るな。
アルトが使ったと言ったから、使ってみたいのか。
「じゃあ、僕が近くにいるときは使っても良いよ。それ以外は駄目」
「ん~ならいい」
魔石が玩具みたいだな。
これそんなに安い物じゃないんだけど。
あっても宝石箱に仕舞っておくだけだしまあいいか。
*****
ゼノベア城。
わしはライアン・ド・ゼノベア国王である。
自室で可愛い孫と遊んでいた。
ミーシャは8歳になり、レーシャにそっくりな銀髪で瞳は青い。
「ミーシャ、今度は何が良い?」
クマのぬいぐるみを持ちながらわしは孫に聞いた。
「ん~あきちゃった。アスマのところにいく~」
「ええ?アスマは仕事中だと思うぞ?」
「王様のけんげんでつれてくればいいじゃない」
ミーシャどこでその言葉覚えたんだ?
わしは困り果てていた。
「わたくしが呼んできますわね。お父様見ていてくださいな」
くすくすと笑いながら娘のレーシャが部屋を出た。
少し我儘に育ったようだが、そこも可愛いものだ。
トワは子供たちを学校に行かせたいようだが、別に通わせなくても城で教育は十分にできる。
ミーシャは学校に行かずに城で暮らせば良いのではないだろうか?
*****レーシャ視点
「あら、お兄様お久しぶりです」
「レーシャ、元気でやっているか?」
兄の第一王子、アルス・ド・ゼノベアと廊下で偶然会いました。
アルス兄様は、お父様の後を継いでこの国の王になる予定です。
「ミーシャが我儘言って、アスマに会いたいって言ってるの」
「そりゃ、大変だな。アスマは確か・・」
アスマの居る場所を教えてもらい向かいました。
お仕事していて忙しいでしょうに。
確か最近上の役職になったと言ってましたわね。
コンコンコン
「アスマ様いらっしゃいますか?」
「どうぞ」
部屋に入ると、アスマは机に座って何やら書類とにらめっこしています。
「丁寧な言葉使いだと思ったら、王女様か。すまんな騎士団長になって事務仕事が多くて忙しくてな・・」
「わたくしはもう王女ではありませんわ。頼みずらいのですがミーシャが・・」
「ああ、分かった。場所は王様の私室か?少し経ったら行くから先に戻っていてくれ」
「お待ちしておりますわ」
わたくしはドアを閉めて、廊下を歩いています。
アスマは元女神さまと仲良く暮らしているそうです。
アイリさんでしたっけ。
女神の名前だと紛らわしい(周りが驚く)のでそう呼んでいるらしいです。
たまにはアイリさんと外で会っても良いですわね。
リビングで寛いでいると、娘のエミリアが突然言い出した。
アルトに話を聞いたのだろう。
「エミリアは魔法が普通に使えるだろう?使える人にはいらないものなんだよ」
「ん?何で?使っても良いじゃん!」
「あ~威力が大きいから危ないからね」
「使ってみたい~わたしも~」
珍しく粘るな。
アルトが使ったと言ったから、使ってみたいのか。
「じゃあ、僕が近くにいるときは使っても良いよ。それ以外は駄目」
「ん~ならいい」
魔石が玩具みたいだな。
これそんなに安い物じゃないんだけど。
あっても宝石箱に仕舞っておくだけだしまあいいか。
*****
ゼノベア城。
わしはライアン・ド・ゼノベア国王である。
自室で可愛い孫と遊んでいた。
ミーシャは8歳になり、レーシャにそっくりな銀髪で瞳は青い。
「ミーシャ、今度は何が良い?」
クマのぬいぐるみを持ちながらわしは孫に聞いた。
「ん~あきちゃった。アスマのところにいく~」
「ええ?アスマは仕事中だと思うぞ?」
「王様のけんげんでつれてくればいいじゃない」
ミーシャどこでその言葉覚えたんだ?
わしは困り果てていた。
「わたくしが呼んできますわね。お父様見ていてくださいな」
くすくすと笑いながら娘のレーシャが部屋を出た。
少し我儘に育ったようだが、そこも可愛いものだ。
トワは子供たちを学校に行かせたいようだが、別に通わせなくても城で教育は十分にできる。
ミーシャは学校に行かずに城で暮らせば良いのではないだろうか?
*****レーシャ視点
「あら、お兄様お久しぶりです」
「レーシャ、元気でやっているか?」
兄の第一王子、アルス・ド・ゼノベアと廊下で偶然会いました。
アルス兄様は、お父様の後を継いでこの国の王になる予定です。
「ミーシャが我儘言って、アスマに会いたいって言ってるの」
「そりゃ、大変だな。アスマは確か・・」
アスマの居る場所を教えてもらい向かいました。
お仕事していて忙しいでしょうに。
確か最近上の役職になったと言ってましたわね。
コンコンコン
「アスマ様いらっしゃいますか?」
「どうぞ」
部屋に入ると、アスマは机に座って何やら書類とにらめっこしています。
「丁寧な言葉使いだと思ったら、王女様か。すまんな騎士団長になって事務仕事が多くて忙しくてな・・」
「わたくしはもう王女ではありませんわ。頼みずらいのですがミーシャが・・」
「ああ、分かった。場所は王様の私室か?少し経ったら行くから先に戻っていてくれ」
「お待ちしておりますわ」
わたくしはドアを閉めて、廊下を歩いています。
アスマは元女神さまと仲良く暮らしているそうです。
アイリさんでしたっけ。
女神の名前だと紛らわしい(周りが驚く)のでそう呼んでいるらしいです。
たまにはアイリさんと外で会っても良いですわね。
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