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第31話 ドラゴン討伐2
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*****王城にて
「「レッドドラゴンだと?!」」
王城の玉座の間でわしは叫んでいた。
通信用のペンダントを使い、レーシャと連絡を取り合っていたのだ。
城内がざわついた。
「ほ、本当ですか?そのような危険な所へレーシャは・・」
王妃がおろおろしている。
「落ち着け、一人でいるのではない・・他にも勇者たちがおるのだから」
「そうでしたね・・無事に帰ってくるといいのですが・・」
他の者も声は出さないが不安に感じているだろう。
王都にレッドドラゴンが出るのは恐らく初めてではないか。
最悪、国が滅ぼされかねない。
(どうか、無事でいてくれ)
わしにはただ祈るしかなかった。
*****ウェンディ視点
トワとアスマさんはレッドドラゴンに向かい飛び立った。
火が燃え盛り、気温が上がって暑くなっていた。
煙も上がっている。
私は水魔法で辺りの火を消火し始めた。
レッドドラゴンの火力は半端なくて気休め程度にしかならないけど。
レーシャ王女は怪我をした人を回復魔法で治療している。
ゴダイと、ユウリは一緒に動いて残っている魔物を討伐するようだ。
*****アスマ視点
俺とトワは風魔法を使い飛行している。
とはいえ俺もあまり飛行時間が長く持たない。
早めに決着付けないと。
トワを見ると余裕そうだ。
初めてのドラゴン討伐だと思うのだが怖くは無いのだろうか。
「うわっ」
レッドドラゴンは火を吐いてきた。
慌てて、火を躱す。
「やべっ」
下の街が焼かれてしまったかもしれない。
あれ?焼けてない?
透明な何かが、街を守っているみたいだ。
「いつの間に防御魔法で街を覆っていたんだ」
気を取り直し、剣を握る。
今は目の前のレッドドラゴンに集中しないと。
*****トワ視点
うわああっ!レッドドラゴンだ!
僕は恐怖より好奇心が勝っていた。
マジカッコいい!
そんなこと思ってちゃいけないのだろうけど。
異世界来て良かったと思った。
「攻撃しないと・・えっと火だから弱点は水かな?」
あっ!僕は閃いた。
僕はマジックバックから水石を取り出す。
石と、魔法を同時に使ったらどうなるのだろう。
『水よ・・』『水の精霊よ・・『水の滝』』
水色の石を手で包み込んで、同時に水魔法で滝を作り出す。
大量の水が、ドラゴンを包み込んだ。
ドラゴンは苦しそうに暴れている。
どうやら弱点だったみたいだ。
アスマがその隙にドラゴンの頭を狙うが、苦戦をしているように見えた。
「「皮膚が硬くて通らん!トワ何とかならんか」」
アスマが叫んでいた。
「アスマ雷出せるか?水の中に落とすんだ」
「雷?ああ、出来るが・・」
「やってくれ」
アスマは雷の魔法を発動させた。
空に暗雲が立ち込める。
稲妻が水中に落ちた。
「「ドドドドドドーーーーン」」
思惑どおり、ドラゴンは気絶し水中に没した。
感電死したのかもしれない。
「多分、大丈夫だと思うよ。もう死んだかも」
「え?マジか・・」
アスマはドラゴンを見ていたが、反応が無いのを確認すると安心したようだ。
「今回は死ぬかと思ったぜ・・・」
「あははは・・・」
僕たちはゆっくりと地上に降り立った。
「「レッドドラゴンだと?!」」
王城の玉座の間でわしは叫んでいた。
通信用のペンダントを使い、レーシャと連絡を取り合っていたのだ。
城内がざわついた。
「ほ、本当ですか?そのような危険な所へレーシャは・・」
王妃がおろおろしている。
「落ち着け、一人でいるのではない・・他にも勇者たちがおるのだから」
「そうでしたね・・無事に帰ってくるといいのですが・・」
他の者も声は出さないが不安に感じているだろう。
王都にレッドドラゴンが出るのは恐らく初めてではないか。
最悪、国が滅ぼされかねない。
(どうか、無事でいてくれ)
わしにはただ祈るしかなかった。
*****ウェンディ視点
トワとアスマさんはレッドドラゴンに向かい飛び立った。
火が燃え盛り、気温が上がって暑くなっていた。
煙も上がっている。
私は水魔法で辺りの火を消火し始めた。
レッドドラゴンの火力は半端なくて気休め程度にしかならないけど。
レーシャ王女は怪我をした人を回復魔法で治療している。
ゴダイと、ユウリは一緒に動いて残っている魔物を討伐するようだ。
*****アスマ視点
俺とトワは風魔法を使い飛行している。
とはいえ俺もあまり飛行時間が長く持たない。
早めに決着付けないと。
トワを見ると余裕そうだ。
初めてのドラゴン討伐だと思うのだが怖くは無いのだろうか。
「うわっ」
レッドドラゴンは火を吐いてきた。
慌てて、火を躱す。
「やべっ」
下の街が焼かれてしまったかもしれない。
あれ?焼けてない?
透明な何かが、街を守っているみたいだ。
「いつの間に防御魔法で街を覆っていたんだ」
気を取り直し、剣を握る。
今は目の前のレッドドラゴンに集中しないと。
*****トワ視点
うわああっ!レッドドラゴンだ!
僕は恐怖より好奇心が勝っていた。
マジカッコいい!
そんなこと思ってちゃいけないのだろうけど。
異世界来て良かったと思った。
「攻撃しないと・・えっと火だから弱点は水かな?」
あっ!僕は閃いた。
僕はマジックバックから水石を取り出す。
石と、魔法を同時に使ったらどうなるのだろう。
『水よ・・』『水の精霊よ・・『水の滝』』
水色の石を手で包み込んで、同時に水魔法で滝を作り出す。
大量の水が、ドラゴンを包み込んだ。
ドラゴンは苦しそうに暴れている。
どうやら弱点だったみたいだ。
アスマがその隙にドラゴンの頭を狙うが、苦戦をしているように見えた。
「「皮膚が硬くて通らん!トワ何とかならんか」」
アスマが叫んでいた。
「アスマ雷出せるか?水の中に落とすんだ」
「雷?ああ、出来るが・・」
「やってくれ」
アスマは雷の魔法を発動させた。
空に暗雲が立ち込める。
稲妻が水中に落ちた。
「「ドドドドドドーーーーン」」
思惑どおり、ドラゴンは気絶し水中に没した。
感電死したのかもしれない。
「多分、大丈夫だと思うよ。もう死んだかも」
「え?マジか・・」
アスマはドラゴンを見ていたが、反応が無いのを確認すると安心したようだ。
「今回は死ぬかと思ったぜ・・・」
「あははは・・・」
僕たちはゆっくりと地上に降り立った。
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