趣味のポーション作成スキルでお金を稼いでいたら、店を持つことになりました。

月城 夕実

文字の大きさ
上 下
22 / 28

22 初めての討伐

しおりを挟む
魔法学院に真面目に通っているおかげで魔法が上達した・・と言いたいところだが・・。

知識は増えたと思う。
魔法はそうでもないかも。
回復魔法を覚えて、初級なら使える程度。

火の魔法とか水の魔法なら他のクラスメートの方がよっぽど上手い。
得意分野が違うのかもな。

ポーション作成なら誰にも負けない気がする。
何だか地味~。

俺は寮で今日もポーション作成に勤しんでいた。

「オーシャン大変だよ!」

バタンとドアを開けてロココが入って来た。

「ギルド登録したのっていつだっけ?」

「半年くらい前かな?」

「今すぐ行かないとまずいかも」
何が?
俺はロココに引っ張られてギルドへ向かった。

「期限切れまで3日ですね。」
顔なじみのラウニーさん(ギルド受付女性)に言われた。

え?ギルドカードって期限あるの?

「早く気が付いてよかった。まだ間に合いますね。あ、でも薬草採取は無いかもしれません。」

俺が冒険者初心者なのをよく分かっているようだった。

「依頼受けないと、取り消されちゃうって聞いたんだよ。そしたら、もしかして・・と思って。」

「取消されると再発行に金貨10枚かかります。」
たっか。
でも、俺学校あるんだけど?

「学校休んじゃえばいいよ。一日くらい大丈夫だよ。」

ラウニーさんが言うにはモンスター討伐の依頼しかないらしい。
俺、やったことないんだけど。

「スライム退治とかいかかでしょうか?5匹倒して、魔石を持ち帰れば依頼達成になります。」

俺はスライム討伐の依頼を受けることにした。
武器も何も持っていないので急遽購入することにする。

「明日、頑張ってね~。」
俺はロココと別れた。

近くの武器屋に入って初心者おすすめという品を買う。
何を選んだら分からないからだ。
「軽い剣と、盾と防具でいいか。」
生活費一か月分・・使ってしまった。

寮に帰って休む。
明日は初めての討伐。
スライムだけど。

「痛いのは嫌だな。」
幸いにも回復ポーションあるし怪我しても平気なのだが。
怖いものはこわい。

頑張って火魔法とか、水魔法習得しとけばよかった。
今になって後悔する。


****


次の日の朝になった。
他の人は学校に行く中、俺は全く違う道を行く。
貰った地図を見ながら、スライムを探す。

「確かこの森の方だと思ったけど・・。」
湿ったところにいるらしいので、岩陰とか木陰とかを探してみる。

べちゃ

変な音がした。
木に何かいるようだった。
ねっとりとして半透明な物体。
「あれが、スライムか。」
動きがゆっくりなので、助かった。

昨日買った剣で刺してみる。
ザクッと手ごたえがある。
うわ~なんか嫌かも。
2,3回剣で突いたらやっつけられたようだ。

早く終わらせよう。
生理的に苦手だ。
依頼は5匹だったから近くにいた数匹をやっつけた。

「ふう~。」
慣れない剣っていうのもあって疲れるな。
何とか魔石5個を取れた。
早くギルドに行こう。
初めての討伐で精神的にも疲れた気がする。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした

新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。 「ヨシュア……てめえはクビだ」 ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。 「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。 危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。 一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。 彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。 今年で33歳の社畜でございます 俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう 汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。 すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。 そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな

異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト) 前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した 生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ 魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する ということで努力していくことにしました

ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果

安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。 そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。 煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。 学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。 ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。 ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は…… 基本的には、ほのぼのです。 設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

処理中です...